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『Safeguarding Underwater Cultural Heritage in the Pacific』 [2017年12月29日(Fri)]
『Safeguarding Underwater Cultural Heritage in the Pacific』が,
UNESCO太平洋諸国事務所から刊行されました.

本書は,太平洋域における第二次世界大戦中の関連水中文化遺産の保護と管理の現状について報告したものです.
今後,関係国間で問題となる第二次世界大戦中の関連水中文化遺産の効果的かつ持続可能な管理のためのガイドラインを作成するための資料でもあります.

UNESCOのホームページからPDF版がダウンロードできますので,
ぜひご覧になってください.
http://www.unesco.org/new/en/culture/themes/single-view/news/safeguarding_underwater_cultural_heritage_in_the_pacific/

なお,この報告書は東海大学のサポートによって出版されたものです.
『千葉県勝浦市 興津海浜遺跡調査報告書』のPDF版が公開されました [2017年12月26日(Tue)]
以前このブログでも紹介した
『千葉県勝浦市 興津海浜遺跡調査報告書 −デビッド・M・ギルフォイル氏蒐集資料−』
PDF版が,公開されました.
https://blog.canpan.info/ariua/archive/481

公開先は,「歴史と文化再生研究会」のホームページです.
http://hcra.sakura.ne.jp/wp/

地元のデビッド・M・ギルフォイル氏が,20年以上にわたって興津浜で採集した資料の整理報告書です.
収集資料は2万点以上におよび,
縄文から近世までの土器・陶磁器・ガラス製品・石製品・瓦など幅広い内容です.

なお,冊子版もまだ残部があるとのことですので,
ご希望の方は,ホームページから問い合わせをしてください.


Posted by T.Hayashibara at 23:53 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
『水中遺跡保護の在り方について』(報告)[水中遺跡調査検討委員会・文化庁] が公表されました [2017年12月24日(Sun)]
文化庁から『水中遺跡保護の在り方について』(報告)が,10月31日に公表されました.
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/maizo.html

この報告は,2012年3月に鷹島神崎遺跡(長崎県松浦市)が国史跡に指定されたことを契機に,
2013年3月,水中遺跡保護に取り組むために文化庁た立ち上げた水中遺跡調査検討委員会が,
行政的指針をまとめたものです.

2016年3月には,中間報告としての『日本における水中遺跡保護の在り方について』(中間まとめ)が公表されており,今回の報告は委員会としての最終報告です.
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/h28_suichuiseki_hogo.pdf

今回公表された報告は,40ページほどのものですが,
中間報告でまとめられた水中遺跡の定義と現状のほか,
埋蔵文化財行政での水中遺跡の取り扱い方についてがまとめられています.

これまで行政(地方公共団体)の担当者からは,
行政的指針がないがために生じていた水中遺跡をあつかう際の「躊躇」や「戸惑い」を実際に聞いてきました.
ですので,担当行政,そして水中遺跡保護にとっては,非常に意義のある報告だと思います.

水中遺跡保護にたいする各行政の役割を明確にしたこと,
「もうひとつの水没品」にたいする法律である水難救護法と水中遺跡との関係を整理し,文化財保護法が適用されることを明確化したとは,とくに重要なことです.

報告の内容を仔細にみれば,実際の運用にはまだ不十分な点が多くあります.
海域における行政区分,外国籍の沈没船の取り扱い,地方公共団体の体制整備,実際の調査実施機関(担当行政だけでは無理である現状)など.

ただし,繰り返しになりますが,
今までなかった指針が公表されたことは,それだけでも意義深いものです.

報告書の最後には,
「我が国における調査技術の発展や国及び地方公共団体の体制整備の進捗に応じ,本報告で示された内容が発展的に更新されていくよう,今後も関係者の真摯な取組が継続されることを願ってやまない」
と書かれています.
今後の行政の取り組みに期待したいと思います.
石垣島での「海底遺跡ミュージム構想」プロジェクト [2017年12月23日(Sat)]
一昨日(12月21日)の朝日新聞・朝刊に,
東海大学が中心になり行ってきた「海底遺跡ミュージアム構想」プロジェクトを紹介する記事が掲載されました.
https://www.asahi.com/articles/DA3S13283024.html

「海底遺跡ミュージアム構想」は,海中に残された遺跡(水中文化遺産)を多様な方法でみてもらうという試みです.
これまでに,ARIUAも長崎県小値賀島と沖縄県久米島で実施をしました.

今回紹介されたプロジェクトは,東海大学海洋学部が中心となったさまざまな分野の研究集が集った学際的研究グループが,
水中文化遺産の保護・活用を主眼に,地元の行政やダイビング関係者との協同で実施してきたものです.
取り組みは一過性のものではなく,継続的実施を視野に,
ここ数年実験を繰り返してきたものです.

このような取り組みは,水中文化遺産の保護・活用はもとより,実施することでその周知にも大きな意味を持ちます.
周知なくしては,保護・活用もありませんので.

今後の継続的な実施には,多くの課題はありますが,
学際的な研究グループが地元とともに継続的な取り組みがなされたきたことには,
研究グループの皆さんの熱意が伝えわってきます.
「海底遺跡ミュージアム構想」実現のモデルケースとして注目したいと思います.

この取り組みについては,水中文化遺産関連情報とともに
東海大学の海洋考古学プロジェクトのホームページ
「東海大学 海洋考古学&水中考古学プロジェクト」
でも紹介されていますので,合わせてご覧ください.
https://www.marinearchaeology.jp/

なお,プロジェクトのようすは,
26日(火)にNHK「おはよう日本」(7:00-8:00)でも紹介される予定とのことです.
2017年度・第2回アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)を開催しました [2017年12月18日(Mon)]
2017年度・第2回アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)
を開催しました.

今回は,第3回アジア太平洋地域水中文化遺産会議の報告
10月末に文化庁から公表された水中文化遺産保護の行政的指針をしめした『水中遺跡保護の在り方について』(報告)の検討
を通して,水中文化遺産をめぐる現状・課題を考えてみました.

活発な意見交換ができ,参加者間で現状・課題を共有することができました.

参加された皆さま,ありがとうございました.

PICT0028.JPG

2017年度・第2回アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会) [2017年12月17日(Sun)]
ここはご案内枠です.日々のブログはこの下からです.

今年度2回目の連絡会(研究報告会)の開催が決まりましたので,お知らせいたします.

2017年度・第2回 アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)
日 時:2017年12月17日(日) 13:30〜16:30
場 所:東京海洋大学・越中島キャンパス 3号館4階会議室(405号室)
    http://www.e.kaiyodai.ac.jp/contact.html
 
内  容
1.報 告
 「第3回アジア太平洋地域水中文化遺産会議」報告  岩淵聡文(ARIUA理事)
2.検 討
 『水中遺跡保護の在り方について』(報告) 水中遺跡調査検討委員会・文化庁 を読む
3.水中文化遺産情報交換
 
 今回は,11月末に香港海事博物館で開催される「第3回アジア太平洋地域水中文化遺産会議」の報告と,文化庁が国内の水中文化遺産保護を考えるために2012年から水中遺跡調査検討委員会を組織して検討してきた行政指針が10月末に『水中遺跡保護の在り方について』(報告)として公表されたことを受けて,その内容の検討をします.
 会員以外の方でも参加は可能ですので,この分野に興味がある方は,ぜひご参加ください. 水中文化遺産の情報交換もおこない,水中文化遺産に関する疑問・質問にもお答えします.
 なお,会場準備の関係がありますので,ご参加の方は sea.museum@gmail.com までご連絡をお願いいたします.
第3回アジア太平洋地域水中文化遺産会議 [2017年12月04日(Mon)]
11月27日から12月1日に,
第3回アジア太平洋地域水中文化遺産会議が,香港海事博物館で開催されました
http://www.apconf.org/

会議について,第6セッションを主催された岩淵聡文理事から紹介文をいただきましたので,
転載させていただきます.
詳細については,Facebookでも報告をされています.
https://www.facebook.com/Asian-Research-Institute-of-Underwater-Archaeology-ARIUA-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E6%B0%B4%E4%B8%AD%E8%80%83%E5%8F%A4%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80-299782973479347/?hc_ref=ARQTOfDUo4eyjK-frsdof8VsFC4C9vR0IxA-EifM3mmUOCrN69Ac5bFzJRsud1YLcZA

以下,転載記事となります.

我々の第6セッション「東アジア周辺部における水中考古学の歴史と現在の傾向」においては,
14本の優れた論文発表が行われ,同会議中最大のセッションとなることができました.
また,ベスト論文賞も,我々のセッションで発表を実施した王立地理学会のClifford J. Pereira さんへ授与されることになりました.

これもひとえに皆様方のご尽力,ご協力の賜物であると考えております.

第3回アジア太平洋地域水中文化遺産会議については,
12月17日(日)に東京海洋大学で開催の2017年度第2回アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)においても,簡単な総括を実施する予定です.

お時間が許せば,是非ご参集下さい.

2020年に開催の第4回アジア太平洋地域水中文化遺産会議の際にも,
また皆様に再会できますことを楽しみにいたしております.

IMG_0637.JPG
https://blog.canpan.info/ariua/archive/805
Posted by T.Hayashibara at 23:34 | 国際学会 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)