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「鷹島神崎遺跡国史跡指定記念シンポジウム」が開催されました [2013年01月27日(Sun)]
昨日(1月26日),「鷹島神崎遺跡国史跡指定記念シンポジウム」が,
鷹島(長崎県松浦市)で開催されました.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20130126-OYT8T01224.htm

約400名の参加があり,盛会だったとのことです.

国内の水中文化遺産や水中考古学を取り巻く環境や今後の展望が,
昨年,国内の水中遺跡としては初の国史跡に指定された
「鷹島神崎遺跡」(たかしまこうざきいせき)の保存・活用に関連して討論されました.

やはり,「国史跡指定」はインパクトがありますね.
これを契機に,「鷹島」だけではなく,
他の水中文化遺産にも注目が向くと,良いのですが.


期待しましょう.
今日は「文化財防火デー」です [2013年01月26日(Sat)]
今日1月26日は,「文化財防火デー」です.

1949(昭和24)年1月26日に,現存する世界最古の木造建造物である法隆寺の金堂が炎上し,
壁画が焼損したことに端を発し,
1955(昭和30)年に,
「当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が1月26日を「文化財防火デー」と定め,文化財を火災,震災その他の災害から守るとともに,全国的に文化財防火運動を展開し,国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図」(文化庁HPより)
ることを目的に制定されました.

毎年この日には,各地で「文化財」の防火訓練がおこなわれます.
もちろん,今年もおこなわれました.
皆さんがお住まいの場所でもおこなわれたことと思います.

文化財は,「我が国の長い歴史の中で生まれ,育まれ,今日まで守り伝えられてきた貴重な国民の財産」です.
文化財は,無くなってしまうと,「かたち」は再現することはできるでしょうが,
その歴史的背景をふくめた「かたち」二度と元に戻すことはできません.


ですので,文化財にたいする防災対策,
とくに,文化財を一瞬に灰燼と化してしまう火災対策は,十分にとってもらいたいと思います.

それとともに,皆さんも文化財の意味文化財にたいする意識を今一度再確認してみてください.

国民の貴重な財産である文化財をより良いかたちで後世に残すためにも.

59_bunkazai_boukaday_poster.jpg
TBSテレビ「THE 世界遺産」 [2013年01月20日(Sun)]
今日(1/20)放送のTBSテレビの「THE世界遺産」(18:00〜18:30)
をご覧になりましたでしょうか?

今回は,「アメリカ・カリブの旅II」.

この番組は,ユネスコの「世界遺産」を紹介する番組ですね.
人気のある番組とも聞いています.
私も毎回ではないですが,観ることがある番組です.

今回の番組で,
「沈没船引き揚げ」のトレジャーハンターについて,取り上げていました.
それも「肯定的に」

これには,ビックリしました.
番組製作者は,「世界遺産」の意味・意義をわかっているのでしょうか?
同じユネスコの文化遺産関連条約である「水中文化遺産保護条約」を知っているのでしょうか?


水中文化遺産保護条約では
「水中文化遺産の商業目的による利用の禁止」
「保護に関しては現状での保全を優先とすること」

が明記されています.

番組で取り上げた,「沈没船引き揚げ」,「トレジャーハンター
は,認めていないのです.

同じユネスコの文化遺産関連条約に関する番組で,
条約の禁止事項をあたかも正当化するような内容を流す.

このような映像をもっともらくし流すのは,
もう勘弁してほしいです.

間違った認識が,広がるだけです.

「正しい認識」の周知をすすめている側にとっては,
とても残念なことです.

テレビの影響は大きいですから.
これでは,「間違った認識」が,より広まることになりかねません.

本当に残念なことです.
「小豆島で沈没船?」続報 [2013年01月16日(Wed)]
昨年の7月にこのブログで,
瀬戸内海の小豆島(香川県小豆島町)の内海湾海底で,
沈没船かとも考えられる「物体」が,
地元海上保安本部の調査で確認された,との記事を書きました.

この「物体」にたいする再調査が,15日に実施されたそうです.

調査の結果,「はしけ」の可能性があるとのことです.
ただし,沈んだ経緯や年代は不明であることもあり,
今後も調査は継続する,そうです.

調査の目的は,航路近くに沈んでいるので,海図に何であるかを明記するためのもの
だそうです.
ただし,国内の海を管轄する海上保安庁から
アジア水中考古学研究所に情報提供をいただいた事例でもあります.

先のブログでも書きましたが,
保安庁による「水中文化遺産」を視野に入れた調査,ともいえます,
国内の水中文化遺産を取り巻く環境を考えれば,評価できることです.

今後の推移も楽しみです.

調査については,今日(16日)の朝日新聞(香川版)に書かれています.
http://www.asahi.com/news/intro/OSK201301150133.html
web版は有料会員サイトですが,
記事の一部と動画は会員以外でも見ることができます.
埋蔵文化財としてあつかわれる時代 [2013年01月15日(Tue)]
埋蔵文化財としてあつかわれる時代は,いつでしょう?

旧石器時代,縄文時代,弥生時代,古墳時代,は?
奈良時代,平安時代,は?
鎌倉時代,室町時代,は?
安土・桃山時代,江戸時代は?
明治時代,大正時代,昭和時代,平成時代は?

時代区分については,いろいろな考え方がありますが,
日本のばあい,上にあげた時代のうち,どの時代が,
埋蔵文化財の対象となるか,皆さんはわかりますでしょうか?

答えは,すべての時代です.
時代のくくりや限定はありません.


これは,埋蔵文化財を主たる研究材料とする考古学の時代的対象と重なります
考古学は,過去すべてのもの対象として,人びとの活動とその移り変わりを研究する学問です.
決して「旧い」ものだけが対象ではありません

しかし,行政的にはの扱いが少し異なります
それも,行政ごとに違うようです

実際に,ある行政では,「おおむね中世まで」,
ある行政では,「江戸幕末以前」,
などというように.

なぜ,学問的(考古学的)には,時代の限定はないのに,
行政的には,限定がなされ,行政ごとにその規定が異なるのでしょうか.


これには,
「埋蔵文化財の保護と開発事業との適切な調整、発掘調査の迅速化、発掘調査に係る費用負担のの明確化等が指摘されるなど、埋蔵文化財の保護と発掘調査に関する施策の一屑の充実と適切な実施が求められ」たことにより,
平成10年(1998年)に文化庁から各都道府県教育委員会にだされた
「埋蔵文化財の保護と発掘調査の円滑化等について」の通知
によるところが大きいようです.

このなかで文化庁は,
埋蔵文化財について「一定の基準を定めることが望ましい」として
「埋蔵文化財として扱う範囲」を以下のように規定しています.

1)埋蔵文化財として扱う範囲に関する原則
 1 おおむね中世までに属する遺跡は、原則として対象とすること
 2 近世に属する遺跡については、地域において必要なものを対象とすることができること。
 3 近現代の遺跡については、地域において特に重要なものを対象とすることができること。
2)埋蔵文化財として扱う範囲の一基準の要素
 遺跡の時代・種類を主たる要素とし、遺跡の所作する地域の歴史的な特性、文献・絵図・民俗資料その他の資料との補完関係、遺跡の遺存状況、遺跡から得られる情報量等を副次的要素とすること。

これは,あくまでも「埋蔵文化財の保護と発掘調査の円滑化」を目指す指針なのですが,
いつの間にかその規定の一部分のみが独り歩きして,
埋蔵文化財としてあつかわれる時代の限定がおこなわれるようになったようです.

とくに1)-1規定にある「おおむね中世まで」という一文は,
今日の埋蔵文化財としてあつかわれる時代に大きな影響をおよぼしています.

これが,行政による時代規定,そしてその規定差がおこっている理由です.

また,これが水中文化遺産の「周知化」にも影響をあたえてもいます
鷹島神崎遺跡国史跡指定記念シンポジウム [2013年01月13日(Sun)]
鷹島神崎遺跡国史跡指定記念シンポジウム
「蒙古襲来,元の船からみえてくるもの」
が,開催されますので,お知らせします.

日 時  平成25年1月26日(土) 午前10時〜午後4時20分(受付開始:9時30分〜)
会 場  鷹島スポーツ・文化交流センター(長崎県松浦市鷹島町里免1102-1)
主 催  自治総合センター,松浦市,松浦市教育委員会
問合せ 松浦市教育委員会文化財課 0956-72-1111
 ※事前申込不要・入場無料


 「国指定を記念して,鷹島神崎遺跡を国内外に知らせ,その保護の重要性を広く発信するため中国・韓国・日本の研究者を招聘してシンポジウムを開催いたします.
 入場は無料です.是非ご来場ください.」(H.P.より)

パネリスト
佐伯弘次(九州大学大学院教授)
池田榮史(琉球大学法文学部教授)
陳 永志(中国・内蒙古自治地区文物考古研究所長)
梁 淳碩(国立海洋文化財研究所水中発掘課学芸研究士)
今津節生(九州国立博物館博物館科学課長)
荒木伸介(NPO法人文化財保存支援機構役員)

詳細は,ホームページでご確認ください.
http://www.city-matsuura.jp/www/contents/1357724803245/index.html

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Posted by T.Hayashibara at 18:10 | セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
沖縄県立博物館・美術館 博物館文化講座「坂本龍馬と水中考古学−沈没船いろは丸の水中調査から−」 [2013年01月09日(Wed)]
沖縄県立博物館・美術館で,
博物館文化講座
「坂本龍馬と水中考古学−沈没船いろは丸の水中調査から−」

が開催されます.

日時:2月9日(土)14:00〜16:00(開場13:30)        
講師:吉崎 伸 氏(NPO法人水中考古学研究所・財団法人京都市埋蔵文化財研究所)
場所:3階講堂
定員:200人(当日先着順,予約不要)
※入場無料
http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=959

海底での考古学調査で明らかとなった龍馬の「いろは丸」のこと,
水中探査,発掘,潜水技術など水中での考古学調査方法についても紹介されるそうです.
Posted by T.Hayashibara at 01:15 | セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウムで,元寇船関連の特別セッションがおこなわれます [2013年01月05日(Sat)]
名古屋大学年代総合研究センターよりシンポジウムの案内をいただきましたので,
お知らせします.

第 25 回(2012 年度)名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウム

日 時:2013 年1 月16 日(水)9:30〜17:30(受付開始時間:9:00)
   :2013 年1 月17 日(木)9:30〜16:30(受付開始時間:9:00)
場 所:名古屋大学 野依記念学術交流館1階
主催:名古屋大学年代測定総合研究センター


複数のセッションがありますが,
17日には,元寇船関連の特別セッションがおこなわれます.

中田敦之・松浦市教育委員会文化財課長の特別講演に続き,
名古屋大学の4名の教官による出土遺物の分析と解析に関する発表が予定されています.
 発表では,これまでに行ってきた元寇船木石碇の年代測定結果,来歴推定の話,
 新たに分析した碇石と船底付着貝類の年代測定結果とその解釈,
 これから引き上げられる碇石の分析に向けての話,
 を聞くことができるとのことです.
そして,最後に,これまでの発掘調査とその研究成果,それらを今後の発掘調査,元寇研究にどう活かしていけるのかなどを主題とした討論も予定されています.


【2013年1月17日(木)】
【特別セッション元寇−沈没船の謎を探る−】
(座長:榎並正樹)
09:30〜10:30 長崎県松浦市鷹島海底遺跡の発掘調査と出土遺物
中田敦之(長崎県松浦市教育委員会)
10:30〜10:45 長崎県鷹島海底遺跡出土木石碇の14C 年代測定
−歴史時代資料の14C 年代測定におけるold wood effect について−
小田寛貴・池田晃子(名大・年測センター)
10:45〜11:00 長崎県松浦町鷹島の海底元寇遺物に伴う岩石の来歴解明に向けた試み
加藤丈典・榎並正樹(名大・年測センター)
11:00〜11:15 沈没船周辺から得られた貝類及び船底付着貝類から見た当時の古環境と船の来

林 誠司・氏原 温(名大・院環境)
11:15〜11:30 沈没船底に付着していた貝殻およびその他の出土遺物の14C 年代測定
中村俊夫(名大・年測センター)
11:30〜11:45 討論
11:45〜13:00 ポスターセッション及び昼食


参加申込は不要,参加費無料です.
(懇親会のみ事前申込必要)
詳細につきましては,
http://www.nendai.nagoya-u.ac.jp/ja/sympo/sympo2012/index.html
でご確認ください.
Posted by T.Hayashibara at 23:32 | セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
明けましておめでとうございます [2013年01月03日(Thu)]
明けましておめでとうございます.

本年も水中文化遺産について,
情報発信とともに,その周知に尽力します.

本年もよろしくお願いいたします.

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         西伊豆・駿河湾から見た富士山