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犬山城 (01/22)
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公開された「神奈川台場」を見てきました [2012年04月28日(Sat)]
4月27日に一般公開が始まった保存された神奈川台場遺構を見学してきました。
(横浜市神奈川区星野町)

展示施設は、発見の場所となったマンションの1階の一角です。
室内展示とともに屋外にも展示施設があります。
IMG_0919.jpg
          展示室の入り口のようす

保存された石垣遺構5段分を上からのぞき込むかたちで見ることができます。
下部からは地下水がしみ出ており、潮の干満で水位も上下するとのことで、
海上に造られたものであることをあらためて実感できます。
IMG_0881.jpg
             室内展示の石垣

やはり、遺構は現地で見ると、その立地を実感できるなど、説得力がありますね。

展示室内には、神奈川台場が描かれた絵図や写真資料が、拡大されて多数掲示されており、
神奈川台場の造られた当時を伺い知ることもできます。
IMG_0883.jpg
              展示室内のようす

また、隣接する公園、横浜市中央卸売市場内や住宅地でも石垣の一部を見ることでき、
周辺を散策すれば、台場の大きさを実感することもできます。
IMG_0922.jpg
神奈川台場と残存遺構(神奈川台場公園の説明板から.左上の丸印部分が今回公開された部分)

展示室は、多機能ホールも兼ねており、夜も開いているそうです。
観覧料は100円、遺構保存維持費にあてるそうです。
アクセスは、JR東神奈川駅、京急仲木戸駅から、徒歩10ほどです。
ちなみに、展示室のあるマンション名は、
Historia Residence 海舟」です。

工事中の発見ののち、市民の声が、
行政を動かし、関係者の尽力で保存が決まった事例です。
公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターにより、発掘調査がなされ、
文化財保護法上の「周知の遺跡」にも登録をされました。

開発事業者の理解があったことで、なし得た事例であったとはいえ、
これまでの横浜市の埋蔵文化財行政を考えるならば、
今回の一連の動きは画期的な事例と言えます。
「神奈川台場」遺構、一般公開へ [2012年04月26日(Thu)]
このブログで何度か取り上げた
神奈川県横浜市神奈川区に残されている
江戸時代末に横浜港防衛のために築造された人工島としての砲台である
「神奈川台場」遺構の一部が、明日(4月27日)から一般公開されます。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1204250011/

公開される遺構は、石垣の一部で、
昨年、マンション建設中にみつかり、
関係者の尽力により、保存されることが決まったものです。

マンションの一室を展示スペースとして、
そこで関連資料とともに、保存された石垣(高さ3.2m、長さ4.5m)を見ることができるそうです。


「神奈川台場」遺構(石垣)は、他所でも部分的に見ることはできますが、
地下から発見された遺構が残された例は、初めてです。
遺構としての「神奈川台場」の今後の保護を考えるうえでは、
大きな意味をもつ今回の保存・公開だと思います。


興味がある方は、ぜひ訪れてみてください。

入場料は大人100円、子ども・学生無料。
問い合わせは、栄光、電話045(441)5465 まで。

横浜市歴史博物館 企画展「海にこぎ出せ!弥生人」 [2012年04月15日(Sun)]
現在、横浜市歴史博物館(神奈川県横浜市都筑区)で、
「海にこぎ出せ!弥生人」
という企画展が開催されています。

海でも積極的に活動していた弥生人が海での活動に使っていた道具や
海を越えて運ばれてきたモノ

展示しています。

神奈川県内のものだけではなく、
他地域のモノも展示されています。

会  期:4月7日(土)〜5月27日(日) 
      休館日:月曜日(4月30日は開館、5月1日は休館)
開館時間:9時〜17時
観 覧 料 :一般300円,大学・高校生200円,中・小学生:100円
     (常設展は別途料金がかかります)

会期中、関連イベントも多数計画されています。

詳細は、横浜市歴史博物館のホームページでご確認ください。
http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/

ゴールデンウィークにかかることもあり、
親子で参加できるイベントもあります。

弥生人と海との関連を知ることのできる展覧会です。
興味がある方は、ぜひご覧になってください。

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Posted by T.Hayashibara at 22:53 | 博物館 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
岩淵聡文著『文化遺産の眠る海 水中考古学入門』 [2012年04月14日(Sat)]
新刊書のご案内です。

岩淵聡文著『文化遺産の眠る海 水中考古学入門』DOJIN選書045 株式会社化学同人

久々に出版された水中考古学の入門書です。
本格的な入門書としては、
82年に小江慶雄先生が書かれた
『水中考古学入門』(NHKブックス)以来,2冊目のものです。
著者は、水中文化遺産委員会委員でもある岩淵聡文先生(東京海洋大学)。

水中文化遺産および水中考古学について、
最新の資料・情報に基づいて書かれています。
もちろんこの学問の性格上、日本に特化したものではなく、
世界も情報も網羅されています。

とくに、水中文化遺産に関する法律について、
国内関連法の説明ともに、
各国の情勢や
海洋法や水中文化遺産保護条約などの国際法
を詳しく説明されています。

十分に理解されているとはいえない水中文化遺産の法律的な解釈の現状から
国内の埋蔵文化財行政の担当者も熟読をして、
正しく理解していただきたいと、思わせる内容です。

全体としても読みやすく、わかりやすく,書かれていますので、
考古学の知識のあるかたであれば、
問題なく理解できる内容です。


水中文化遺産および水中考古学を
これから学ぼうとしているかた、
理解したいと思っているかた,など、
水中文化遺産および水中考古学を正しく理解するために、
多くのかたに読んでもらいたい本です。

四六判 本文228ページ 2012年3月28m日刊行 定価:1,890円

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Posted by T.Hayashibara at 23:41 | 本のこと | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)