竪穴住居、完成! [2010年09月30日(Thu)]
水中文化遺産とは関係ない話題で,恐縮ですが、
私が教えにいっている高校の授業で生徒12名とともに、 今月初旬から授業時間ごとにつくっていた竪穴住居が、昨日完成しました。 今週末(10/2・3)の文化祭で公開します。 学校は、神奈川県立大師高校(川崎市川崎区)です。 これは、私が担当している「考古学入門」という2・3年生の選択授業で取り組んでいたものです。 授業では、座学だけではなく、実際に「モノ」(遺物)に触れ、「モノ」(道具など)づくりをとおして、その「モノ」自体や「モノ」をつくった・使った人びとの生活を考えてみる、ということもおこなっています。 今年度もこれまでに、勾玉づくり、土器づくり、石器づくりなどをおこないました。 その中でも竪穴住居は,最大の「モノ」づくりです。 竪穴住居づくりは、今年で3年目となりました。 夏休み前から竪穴住居の勉強、設計を初め、 今月の初旬から校内の片隅で作成に取り組んできました。 9月にはいってからは、雨の日が多く、結局正味5時間しか作業に費やせませんでした。 (これは、これまででもっとも少ないものです) しかし、生徒が真剣に取り組んでくれたこともあり、 どうにか、文化祭までに仕上げることができました。 ![]() 今回つくった竪穴住居は、縄文時代のものをモデルにした、 実際の約半分の大きさのもです。 竪穴の直径は2m、床面からの高さは1.8mあります。 中に入ると、見た目よりは広く、3名くらいは入ることができます。 (ただし,立ってですが) 作業は、現場の草刈り、整地からはじめ、 すべて手作業でおこないました。 スコップで竪穴を掘ったのち、柱や垂木を立ち上げ、屋根を葺きました。 使用した木材は、廃材を利用し、 屋根には入手の関係から稲ワラを使用しました。 本物と比べると、見劣りがするものですが、 何より生徒が共同作業でつくった竪穴住居ですので、 ぜひ、ご覧ください。 学校へのアクセス等については、 学校のホームページでご確認ください。 http://www.daishi-ih.pen-kanagawa.ed.jp/annaitop.html ![]() |