「与那国海底遺跡」は「遺跡」? テレビ番組のミスリード [2016年04月30日(Sat)]
昨晩(深夜)、テレビをつけると「与那海底遺跡」の映像が映し出されていた。 思わず観てしまった。 番組の主旨は、問題となっている「モノ」をタレントが、直接に見て「ホンモノ」かどうかを判断すること。 タレントは、専門家から状況を聞いた段階では「ニセモノ」と判断したが、実際に潜って見ると「絶対にホンモノ」と判断していた。 ただし、映像解説は「ホンモノ」のありき、の内容。 たとえば、狭い入り口門様の場所には、「敵から守るための門」か、というように。 「敵」って、誰なのだろう? それにたいしての解説はなし。 万事がこのような状況で「のようなもの」にたいして、都合の良い理由を並べただけの内容で、 完全なミスリードを誘う手段、と感じた。 これでは、視聴者は騙される。 スタジオのタレントもオーバーアクションで応じる。 バラエティ番組としては、いいのだろうが、真実は伝えていない。 人気タレントのリアクションとともに「海底珍地形」を「海底遺跡」とミスリードする典型的な番組だ。 「水中遺跡」そして、水中文化遺産にたいしての誤った情報発信源となっている。 「水中遺跡」の正しい理解にたいしての番組の影響は大きい。だから、誤情報発信の罪はとても大きい。 制作側、そしてタレントは、そのような影響があることは考えもしていないだろうが、 「水中遺跡」の理解に、誤った情報を与えている、ということも理解して欲しい。 |