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国史跡鷹島神崎遺跡 [2012年02月18日(Sat)]
 遺跡の歴史的意義、水中考古学における学史上の意義から見てももっと早く国史跡となっていておかしくない遺跡であったが、水中という特殊環境にある遺跡であったため、時間を要した。
 史跡化はこれまでの30年以上の地道な調査研究の成果である。昨年の船体の一部の発見も大きな後押しとなった。そうした関係者の努力の賜物である。史跡化が今後の調査や保存、活用に大きな期待を持たせるものであることは間違いなく、特に文化財保護行政にとっては大きな一つの帰結点であり、新たな出発点でもある。長崎県や松浦市の関係者の尽力に敬意を表したいと思う。
 今、経済状況が低迷する中、積極的な企画は出にくいかもしれないが、初の水中遺跡の国史跡であるから、多少無理をしてでも案をしぼって、後のモデルとなるような保存活用の展開をしていってほしいと思う。
 鷹島の調査では、私自身、10数年、縁があったので、とても感慨深い。明日からセブのサン・カルロス大学に出かけるので、それほどは飲めないが、今日は祝杯をあげようと思う。
アドリア海 [2011年10月21日(Fri)]
 なかなかこういう機会がないと、私自身は行くこともないだろうと思われる国に行ってきた。クロアチアである。
 第4回IKUWA(国際水中考古学会議)のため、自宅を出てから35時間かけて目的地のホテルに着いた。香港、フランクフルト、ザグレブでそれぞれ数時間、乗り継ぎの待ち時間があったので、そういう長い旅程となった。


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元寇の船 [2011年10月20日(Thu)]
 鷹島で元寇の船が発見されたというニュースがインターネットで流れた。昨年の成果を考えると、十分予想されたものではあった。まだ映像も画像も見ていないが、記事を読む限り、その期待以上の成果と言ってよいと思う。私が所属する団体もこの鷹島海底遺跡にずっと関わってきたが、「船」の発見には至らなかった。鷹島に少なからず関わってきた者としても喜ばしく思うし、発見にたどりついた関係者各位の努力に敬意を表したいと思う。
 30数年前の北海道の開陽丸の調査は、一つの画期であり、出発点ではあったが、その後の水中考古学の起爆剤とはならなかった。今回の発見が日本の水中考古学のエポックメーキングとなるかどうかは今後の活用次第である。共伴遺物がどの程度あるのかわからないが、元寇のタイムカプセルとして、海事以外の研究者も大いに関心をもつような起爆剤となってくれることを期待する。
 一方、鷹島海底遺跡を国史跡とすることを目指しているという。公有水面の所有者は国とみなされている。発掘された瞬間からすでに風化が始まっており、今後は国が責任をもって十分な投資をして保護していくことが望まれる。
 ともかく今は、今後予定されている記者会見を楽しみにしている。

再び故郷の海 [2011年10月13日(Thu)]
 数日前から芦屋、岡垣の海の調査に来ている。小学校、中学校を過ごした海である。
 今回はROVという水中ロボットカメラで、昔、砂浜から眺めていた海の底を覗いている。おそらく海の底も変わっているのだろうけど、なぜかしら青暗い海底は時間が止まったままのような気がする。
 前回は国民宿舎をベースとしたが、今回は中学校の隣のビジネスホテルをベースとしている。昔、通学路として使っていた道の側にあるホテルである。ホテルの前を駆けて、ランドセルを揺しながら通学する子どもたちに少しだけ昔の自分の姿を重ね合わせた。調査の成果を考えると、そんな感傷にひたる場合ではないのだけれど。
3つの島 [2011年09月20日(Tue)]


 先週末から昨日まで、島巡りの旅となった。沖縄の久米島を皮切りに山形の飛島、瀬戸内の小豆島に出かけた。東シナ海、日本海、瀬戸内海それぞれの海の色をこの数日間で見比べたことになる。そして、来週は地中海。

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海底探査船美術館 [2011年07月20日(Wed)]


 海のエジプト展のシンポジウムでご一緒したのが縁で、日比野克彦さんの瀬戸内海でのプロジェクトに参加した。
 瀬戸内国際芸術祭で日比野さんが企画したのは海底探査美術館。芸術はよくわからないところがあったけど、とても楽しいイベントだった。終わってから浜辺でバーベキューをした。とにかく段取りというものがなく、いつ肉が口にできるかわからないところがあったが、不思議な楽しさがあった。

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芦屋・岡垣沖の探査 [2010年06月16日(Wed)]
 この海域で探査を行うのは3年ぶりである。前回は東京海洋大学と共同で1日行っただけであるが、今回は日本財団の助成で移動日を入れて6日間、日程をとった。使用するサイドスキャンソナーの機器もシステム5400という優れものである。6〜7ノットで船を走らせ、探査することができる。
 今回は岡垣町波津沖の波津白瀬とその東側のナカテとよばれる海底の岩礁の間をサイドスキャンソナーのフィッシュ(音波の送受信機)を曳航して、海底の地形や形状をさぐる作業を行った。波津白瀬は多くの船が遭難した海域であり、地元の漁師はそこには井戸のような窪みがあると伝えられ、海図では水深1.2メートル、かつては鳥居が立っていたと伝える人もいる。ナカテはかつて陶磁器が100点ほど海底で発見されている箇所である。この海域のどこかに沈んだ船や積荷の痕跡がないものか、それを探るのが今回の目的である。



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そろそろ海の季節 [2008年07月31日(Thu)]
 今年もそろそろ海の季節が始まる。山もいいけど海もいい。今年はダイビング器材のオーバーホールをすっかり忘れていて、慌てて宅急便で潜水業者に送った。調査には間に合うだろうと思う。今年は長崎県の小値賀島と鹿児島県の坊津の調査を行う予定である。小値賀はここ数年、毎年出かけている島である。私にとってとても居心地のよいところである。今年はTさんの新宅を訪ねて飲まなければならない。
 坊津はまだ行ったことがない。坊津は他の人からはとても魅力的な場所だと聞いている。水中考古学のフィールドとしても有望そうである。これまで国内では、長崎県を中心に福岡県、佐賀県と調査してきたが、北部九州以外では初めてのフィールドとなる。じっくりと調査できるような体制をつくっていきたい。

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海底遺跡見学会 [2007年08月31日(Fri)]
 無事、海底遺跡見学会が終了した。構想から約1年、ようやく終わった。日本財団への申請の段階からこれまで常に頭の中のどこかで見学システム、ガイダンスシステムを考えていたように思う。考えていなかったのはアフガニスタンに1ヶ月滞在している時ぐらいであった。
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小値賀島海底遺跡 [2007年08月22日(Wed)]
 8月18日から小値賀島の海底遺跡調査に入っている。調査は明日まで。24日には見学会の会場設営を行い、25・26日に遺跡見学会を開催する。

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