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久しぶりの小倉 [2008年12月18日(Thu)]
 松山で行われた学会への途上、小倉に立ち寄った。小倉駅北口から少し歩いたところにある港から出港するフェリーに乗るためであったが、小倉駅の一つ手前の西小倉駅で降りた。高校時代、そして、高校をやめてから、しばらくの間、暮らした場所であった。昔、貨物列車用であった駅は、その駅舎の姿をすっかり変えてしまい、駅前もまたかつての面影はない。予備校や大型電気屋がビルを並べている。


 かつて働いた店の場所を探したが、最初はどこかわからなかった。店もその裏の古アパートもマンションに変わっていた。当時、仕事を終えて深夜に食していたラーメン屋がかろうじて残っていたが、出前の注文が来ていたストリップ劇場もなくなっていた。もちろん、暗がりの中の行灯でおぼろげに白い顔を闇に浮かべる街娼の姿もない。
 室町から常盤橋に向かい、暗い商店街を振り返ると室町商店街というアーチ型の古くさいネオンの一文字の電球がきれかかっていた。それだけが当時を思い起こさせた。新しく渡された常盤橋の欄干から見下ろす紫川の水面は、昔と異なり、美しくなっていた。水面に映るネオンもただれてはいない。川が浄化されたためであろうが、当時はいくらか自分の心を映していたのかもしれないと思う。
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