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国史跡鷹島神崎遺跡 [2012年02月18日(Sat)]
 遺跡の歴史的意義、水中考古学における学史上の意義から見てももっと早く国史跡となっていておかしくない遺跡であったが、水中という特殊環境にある遺跡であったため、時間を要した。
 史跡化はこれまでの30年以上の地道な調査研究の成果である。昨年の船体の一部の発見も大きな後押しとなった。そうした関係者の努力の賜物である。史跡化が今後の調査や保存、活用に大きな期待を持たせるものであることは間違いなく、特に文化財保護行政にとっては大きな一つの帰結点であり、新たな出発点でもある。長崎県や松浦市の関係者の尽力に敬意を表したいと思う。
 今、経済状況が低迷する中、積極的な企画は出にくいかもしれないが、初の水中遺跡の国史跡であるから、多少無理をしてでも案をしぼって、後のモデルとなるような保存活用の展開をしていってほしいと思う。
 鷹島の調査では、私自身、10数年、縁があったので、とても感慨深い。明日からセブのサン・カルロス大学に出かけるので、それほどは飲めないが、今日は祝杯をあげようと思う。
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