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懐かしい人 [2011年10月30日(Sun)]
 カンボジアやタイ、ミャンマーの調査でお世話になったA先生のコレクション展が横浜であり、先生が講演された。その後の懇親会でとても懐かしい方とお会いした。
 高校を中退して、東京で暮らしていた頃、私は国分寺の近くの発掘現場で汗を流していた。19才の頃なのでもう30年近く前になる。懇親会でお会いした方はその時の現場監督の調査員であった。数多くいたアルバイトの内の一人なので、私のことはよく覚えていらっしゃらなかったが、私の方は初めての現場だったのでよく覚えている。
 懇親会ではしばし歓談し、当時の現場のことを話した。俳優、画家、彫刻家、コピーライター、放送作家、いろんな卵がいた現場だった。懐かしく思い、インターネットで名前を入れて検索してみるが、ヒットすることはない。今もあまり売れてはいないようだ。でも、ふ化しようが、しまいが、卵をあたためること自体が大切な季節だったのだと思う。
 思えばあの頃、私も何も持っていなかった。現場で金を貯めては山に行っていた。山道具を除けば、かさばるものは小倉の楽器屋で買った安物のギターぐらいだった。たいして弾けもしないくせに、東京を離れるまで持ち歩いていた。
 そして、20才の時にヨーロッパに登りに行った金も現場で稼いだものだった。もっともそれだけでは足らず、渡欧が近づくと深夜のお菓子工場やガードマンもやったけれど。当時は学生でもなく、それが職業だった。19の時から発掘で飯を食っていたというわけである。
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