3月15日(火)に、オランダで海ゴミ対策に取組まれている「THE OCEAN CLEANUP」のツヴェイハウセン教授、事務局スタッフのフーフテンさんを荒川にご案内しました。
●各国の海ごみ状況を視察THE OCEAN CLEANUPでは、オランダ沖で海に漂うプラスチックゴミを回収する装置を開発した団体で、海洋プラスチックゴミへの関心が大変高く、その削減に向け、海洋ゴミの状況を視察するために海外を回っていらっしゃるとのこと。今回はオランダ大使館の要請を受けご案内しました。
ゴミが海へと流れ出さないよう河川での対策が重要との考えで、川の状況も視察をご希望されたとのこと。日本では、荒川の他にも最上川を視察、そして日本の研究者の先生方とも意見交換をされたとのことでした。
●プラスチック破片に高い関心
荒川クリーンエイド・フォーラムでは、河口に近い江戸川区内の荒川河川敷(河口から3〜5Km)の3カ所をご案内しました。
まず最初は下平井水辺の楽校。ここでは、干潟で子どもたちも水辺に親しみながら、ゴミ拾いなどの活動をしている場であることの説明を予定していましたが、水辺に到着するなり、細かいプラスチックの破片ゴミに目が釘付け。早速にカメラを構えられ、プラスチックゴミやゴミの溜まり状況についての質問が次々と。
やはり細かくて拾えなくなるプラスチックが厄介者で、その前(細かくなる前)に回収、その前に出さないように・使わないようにしなくてはならないとの思いは一致!
続いて、2km程下流側のヨシ原の下でゴミが溜まりやすい場所にご案内。
ここでも、ボロボロになった肥料袋を手にして、こんなにすぐに粉々になると問題視されていました。各国でも同様の課題を抱えているようです。

そして最後に、3日前に「緊急出動荒川クリーンエイド大作戦!」を実施した場所にご案内。
残念ながらまだ、回収しきれなかったペットボトルの散乱状況と、3日前に回収したゴミ袋(約700袋)の山をご覧いただきました。
ゴミの少ない清潔な街=東京でも、色々なところから集積するとこのような状況であることを驚かれていました。しかし、日本では10年以上溜まってこの状況であるが、来日する前に訪問されたジャカルタでは、10日でこんなゴミの溜まり具合とのこと。
また、低水護岸の上に沢山溜まっている色とりどりのプラスチック破片やたくさんのレジンペレットにもカメラを向けていました。
●国を越えて共通の活動その後、荒川クリーンエイド・フォーラムの事務所で、映像などを通じて活動の紹介などをしました。
オランダでも河川で数エリアに分けゴミ拾いの活動を実施。行政などとも連携して行っていることなど、同様な活動をしていることに互いに喜び、連帯感を感じました。やはりどの国でも、海ゴミとなる前に川でくいとめることが重要であることの共通認識にも共感し合いました。
通訳さんを通しての会話でしたが、思っていること、考えていること、実践していることなど様々な点で意気投合しました。
国を越えて情報交換してプラスチックゴミを減らしていかねばならないと感じました。
川ゴミ海ゴミは国境を越え、世界共通の課題のようです。