ヒヌマイトトンボの生息地拡大作戦! [2011年11月26日(Sat)]
全国の河川から消えつつある絶滅危惧種ヒヌマイトトンボの復活を目指して、
モニタリング調査、専門家へのヒアリングなどを行ってきましたが、 唯一荒川で生息が確認されている某地において、 いよいよ、生息環境を整備する活動をスタートしました! 第一弾の今日は、 企業や市民団体のボランティアの皆さん、国土交通省、スタッフ計11名での作業です。 今日の作業は大きく3つ。 1.生息拡大予定地(成虫が確認されなかったエリア)のヨシ刈り 2台の刈り払い機と手刈りによる約2時間の成果はこちら。 あと数回の作業が必要です。 冬の間にヨシを刈り取ると、翌年元気なヨシが密生して生えます。 ヒヌマイトトンボの生息条件のひとつとして、 同種を捕食する他のトンボ等の生物が侵入しないよう、 「密生」が非常に重要になります。 ヨシ刈りを手はじめに、生息環境の整備を進めていきます。 2.生息エリアのゴミと倒伏したヨシの取り除き 夏に成虫が確認されたエリア全体がこんな状況です。 ゴミや倒れたヨシを取り除いて、陸地化を防ぎます。 作業後は、こんなにきれいに。 でも、ゴミ、倒れたヨシともにまだまだたくさんあり、更なる作業が必要です。 3.水の流出を防ぐための土嚢(どのう)積み そして、ヒヌマイトトンボの生息環境として最も重要な条件である 「ひたひたの水」を常に保つため、 水が流れ出ている場所に土嚢を積む作業。 これによって、ヤゴの生育に最適な10cmの水位を保てるか、 経過を観察していきます。 朝の10時から午後2時までに亘った作業、 最後まで残ったボランティアの皆さんと共に、パチリ。 お疲れ様でした! 夏に発見したヒヌマイトトンボは、はかな気で、かわいらしく、 守り育てるに充分なモチベーションを与えてくれました。 市民の力で、ヒヌマイトトンボが普通に見られる、かつての下流河川の自然を取り戻すよう 皆さんのお力を借りながら、 この夢あるプロジェクトを進めていきたいと思います!(星) |