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もう一つの源流(?!) 落合川と南沢湧水群 [2015年06月30日(Tue)]
東久留米市(東京都)の「落合川と南沢湧水群」は、東京で唯一「平成の名水百選」に
選ばれた清流です。
この武蔵野台地から湧き出る南沢湧水群の豊富な湧水は、落合川から黒目川に合流し、
新河岸川に合流し、そして荒川へと流れています。

荒川下流部にとっては、ここも水源のひとつです!
(荒川の源流は、山梨・埼玉・長野の3県が交わる甲武信ヶ岳です)

その荒川の水源の湧水を訪ねてみました。

●水が湧き出ている
西武新宿線東久留米駅から徒歩10分以内の近くを流れる落合川の清流には、
川底からも水が湧き出ている場所が数か所あります。
150620ochiai13.jpg150620ochiai2.jpg

(写真では、わかりづらいのですが、中央の窪みから水が湧いていて、水中が揺れています。
 その辺りだけは、水がひんやり冷たくなっていました)

そしてさらに進んだ先では、
一般道路からほど近い南沢緑地保全地域の木々の奥に、湧水が湧き出る池があり、
そこから流れが始まっていました。
この流れは、落合川からやがては荒川へと流れるかと思うと感慨深い思いがあり、
実に神秘的な光景でした。
この辺りからは日量約1トンの水が湧き出しているそうです。
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150620ochiai4.jpg


●子どもたちに人気「落合川いこいの水辺」
「落合川いこいの水辺」では、川沿いのフェンスなどは設置されずに、
直接水と親しむことができる格好の遊び場です。
子どもも大人もじゃぶじゃぶと水に入り、魚やエビ採りに夢中になります。
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月に1回、この水辺では「川塾」が開かれ、
水槽や、網、採集した魚を入れるケースなどが用意され、
川遊びや川魚の達人たちに教わりながら水辺に親しむことができます。
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採れた魚たちは、水辺の水槽に入れ、ミニ水族館。
みんなで楽しみました。
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●ホトケドジョウにも会えました!
6月下旬に訪れた時には、川底の生き物をタモ網で採集するだけで、
カワニナ、アブラハヤ、ジュズカケハゼ、ホトケドジョウなど
数種類もの生き物たちが採れました。

ずんぐりした体形に口ヒゲが8本の愛らしい顔のホトケドジョウは、
環境省レッドリスト絶滅危惧種TB類に指定されている貴重な生き物。
この日も、その姿を見ることができました。
150620ochiai9.jpg

(写真家の小松原さんの写真です)

落合川は、かつて高度成長期には、生活廃水も入り汚れた川となってしまったものを
地域住民の方々や自治体の努力により、湧水や清流が戻ってきたものと教えていただき、
なおさらこの清流が愛おしいものとなりました。        
(いとう)