海ごみシンポジウムで荒川クリーンエイドの活動を紹介 [2016年01月29日(Fri)]
1月23日(土)、24(日)に、東京海洋大学において、
環境省・東京海洋大学主催の「2016新春 海ごみシンポジウム」が開催されました。 ●環境省初主催のシンポジウム 『海ごみに関する問題は、日本国のみならず、世界共通の解決すべき課題となっております。平成27年6月に行われたG7・エルマウサミットで合意された首脳宣言においても、海洋ごみが世界的な問題であることが改めて認識されました。 1月23日の国際シンポジウムでは、世界各国の研究者を招聘し情報交換を行います。また、24日の国内シンポジウムにおいては、地方公共団体、産業界、NPO等様々な主体により進められている取組を紹介いたします。』(環境省のホームページより) このように、環境省としても海ごみ対策にこれまで以上に積極的に取り組み、このような内容での初めてのシンポジウムの開催とのことでした。 また、1日目の国際シンポジウム(特に話題となっていたマイクロプラスチックの問題)については、当日のNHKの夜7時のニュースでも取り上げられました。それだけ今、関心が高まっていることを感じさせられました! ※NHKニュースについては以下で見られます 本文>NHKかぶんブログ ⇒http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/236185.html#more 動画>J-News⇒ https://youtu.be/GwYDv3ZgNwc ●荒川クリーンエイドの活動やゴミ調査について紹介 荒川クリーンエイド・フォーラムが発表したのは、24日の国内シンポジウムでした。 ◇活動紹介ビデオで楽しい活動の様子を紹介 昨年夏に完成した、荒川クリーンエイドの 活動紹介ビデオ(YouTubeリンク:https://www.youtube.com/watch?v=FZWigLRubWc)で 具体的な調査、楽しい活動の様子を知って いただきました。 最後には、「ゴミ拾いがなぜ、楽しいと感じて もらえるのでしょう?」と参加者から質問を いただきました。この映像で楽しい活動の様子 をわかっていただけたようです♪ ◇ゴミ調査結果などを紹介 クリーンエイド参加のみなさんが調べながら 回収したゴミ調査の結果として、 生活から出ているゴミ、容器包装類が多いこと などをグラフとともに紹介しました。 また、川で拾わないと海へ出てしまう様子を、 ゴミが溜まったり、減ったりする写真とともに 紹介しました。 ◇全国川ごみネットワークの紹介 川ごみの問題は、程度の差こそあれ全国どこの川でも見られることです。いつまでもゴミを拾うだけでなく、その発生抑制に向けた対策が必要で、海・川・街と連携してネットワークを結ぶ動きが始まったことも皆さんに紹介しました。 ●様々な分野からゴミ対策について発表 当日のプログラムは、以下のとおり。 市民団体の他、自治体として、業界団体として、研究者さんとして、 企業として、それぞれに海ごみ、漂流・漂着ゴミ対策に取り組まれて いることが紹介されました。 −講演プログラム− ○番組製作サイドから見た海洋ごみ問題 NHK報道局 ○荒川でちょっといいこと ごみ拾い 〜市民活動の取組みと川ごみの現状〜 NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム ○海洋ごみに取り組んで26 年、対策に向けたNGO/NPO の役割 一般社団法人JEAN ○海洋環境保全への業界団体の取り組み 〜LOVE BLUE 地球の未来を〜 日本釣用品工業会 ○陸域・海域一体となった海ごみ対策 香川県環境森林部環境管理課 ○近年における沖縄県の漂着ごみ対策 沖縄県環境部環境整備課 ○日本周辺沖合海域における漂流ごみの現状 東京海洋大学 内田圭一助教授他 ○洗顔料や歯磨きに含まれるマイクロプラスチックの問題について 大妻女子大学 兼廣春之教授 ○生分解性プラスチックの現状と課題 日本バイオプラスチック協会 ○イオン(小売り)が取り組むプラスチック対策 イオン株式会社グループ環境・社会貢献部 海に流出するプラスチックの問題は深刻であり、様々な分野でそれぞれの対策に取り組まれていることを学びました。でもそれだけでは膨大なゴミの流出には追いつきません。 今後は、これらの多様なセクターが連携して、大きな力となって、ゴミ対策の普及啓発やその仕組みづくりをより進めることが重要であることを強く感じました。 川での活動としては、ゴミが海に出てしまう前の対策、より生活者に近い環境での対策として大きな役割があることを感じました。 |