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なぜセイタカアワダチソウを抜くの? 〜荒川・小松川自然地の場合〜 [2014年11月14日(Fri)]
gairaishujoso.JPG

ここは、荒川の河口に近い、小松川自然地の草はら。
近くの小学生たちが、セイタカアワダチソウの抜き取りをしています。
太い茎も、数人で協力して、まるで『大きなかぶ』のようです(^_^)/

ここでは、地域や学校、企業の人たちが協力して
外来種セイタカアワダチソウの抜き取りをしています。

でも、なんで外来種を抜くんでしょうか。
今日は、そのことをちょっとお話したいと思います。

■外来種ってな〜に?  

seitakaawadachiso small.jpg
セイタカアワダチソウばかりになってしまった草やぶ

外来種とは、人間によって外国から持ち込まれた植物や動物。
ペットとして、観賞用として、外国からの荷物にまぎれて・・・
いろんなふうに入ってきます。

ほとんどの外来種は、日本の自然に適応せず、広がることはありません。
でも、中には、勢力を広げて、もともとそこにあった自然を壊してしまうものがあります。
それを「特定外来種」とか「要注意外来種」として、環境省が指定しています。
セイタカアワダチソウは、要注意外来種に当たります。

荒川の河川敷にも、いろんな外来植物が生えていますが、
セイタカアワダチソウは、勢力を広げる力が特に強く、
写真のように、セイタカアワダチソウばかりの草やぶになってしまいました。

きれいな花を咲かせますが、
ほかの植物が生長できなくなってしまうのは、問題です。
そこで、小松川自然地では、セイタカアワダチソウの抜き取りをして、
どんな自然が戻ってくるか、観察していくことにしました。


■いろんな種類の植物が生える原っぱに!
mirai harappa small.jpg

昔の河川敷はこんな感じだったようです。
四季折々、在来植物を中心に、いろんな種類の草花が生えて、
そこにいろんな種類の虫たちがやって来る。
そんな多様な原っぱを取り戻すことをめざしています。


■よみがえりつつある、昔ながらの原っぱ
chigayanohara.JPG
チガヤの穂がきれいな、5月の原っぱ

2010年にはじまったこの活動。
たくさんの人たちのおかげで、初夏の小松川自然地では、
こんなふうに、昔ながらのチガヤの原が戻りはじめています!!

もっともっと自然豊かな河川敷にして、
そこで子どもたちが遊んだり、学んだりできるよう、
子どもも大人もいっしょになって、荒川の自然を守っていきたいですネ!


※外来生物に関する環境省のページ
 http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html
(ほしの)


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