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【20周年】荒川クリーンエイドが目指したものは? [2013年07月30日(Tue)]
1994年、荒川放水路の通水70周年を記念して、当時の建設省の呼びかけに応じて
荒川沿川の市民や学校、企業、市区などが集まって始めた荒川クリーンエイド。
どんな課題や思いを持ってスタートしたのでしょう。
2年目である1995年の報告集の巻頭に、とてもわかりやすい言葉で残っていますので、ひも解いてみましょう。
*           *           *           *

荒川クリーンエイドってなあに?(荒川クリーンエイド報告集'95巻頭より)

荒川のはじまり 〜下流部は、人工の川〜
みなさんは、「荒川」を知っていますか。
東京の東に位置して、北は埼玉県から、南は板橋区、北区、足立区、葛飾区、墨田区、
江戸川区、江東区の間を流れて、東京湾に流れ込んでいる大きな川です。
その大きな荒川は、今から71年前(1995年当時)に、人の手で掘られた「人工の川」です。

1901年(明治43年)、大きな洪水が、今の隅田川にありました。
川の周りに住んでいた人々は、家や田んぼが流されたり、人も大勢亡くなったりして、
大変な被害を受けました。
この被害があまりにも大きかったので、人々は、二度と洪水で被害を受けないように、
川の流れを変えようと考えました。

そこで、海まで22キロメートルの所、ちょうど京浜東北線の橋がかかっている所から
「荒川」を作る「放水路工事」が始まり、この工事のために1,068ha、
東京ドームの227倍くらいの広い広い土地が買われ、約1,300戸の家が引っ越しました。

それから、19年。1930年(昭和5年)に、多くの人の力と機械を使って、
ようやく川の流れを変える工事は完成しました。
こうしてできた新しい川を「荒川」と呼び、元の川を「隅田川」と呼ぶことになりました。

新しくできた川のおかげで、その後は大きな洪水は一度も起きていません。

荒川クリーンエイドのはじまり 〜荒川の未来を創る!〜
このようにして出来た荒川は、初めはとてもきれいな川でした。
子どもたちが泳いだり、魚を取って遊んだり、鳥もいっぱい遊びに来ていました。
でも、今はどうでしょうか。

水は・・・濁って臭くて汚い川。水辺はゴミの山で、とてもきれいな川とはいえません。
そんな川にしてしまったのは、今の私たち人間です。
昔、この川を一生懸命に掘った人たちのことを思うと、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

去年(1994年)、荒川が出来てから70年目を記念して、
元のようなきれいな荒川にしようと、「荒川クリーンエイド'94 」が始まりました。
荒川の歴史や文化、あるいは自然についてもっとよく知って、
荒川のすてきな未来像を描こうと考えたのです。

そのために、市民や行政、企業、そして専門家の人たちが一緒になって、
荒川を「知る」、荒川と「触れ合う」、荒川の未来を「創る」というテーマを中心に、
シンポジウムやイベント、出版などさまざまな活動を行いました。
「荒川クリーンエイド」は、この内の「荒川の未来を創る」をテーマに、
荒川のゴミ拾いを中心に活動していきます。

わたしたちの生活に関係ある川のゴミ 〜物が回ってめぐる社会に!〜
今年の「荒川クリーンエイド」でも、去年と同じように、まず、みんなで川のゴミ拾いをしました。
20ヵ所で、約4,000人もの人が集まりました。

川にたくさんあるいろいろなゴミを拾ってみると、ゴミの量の多さにびっくりしますが、
そのゴミがどこから来たのかを考えてみると、
自分たちの生活ととても関係が深いことに気がつきます。

例えば、ジュースの空き缶は捨てないでリサイクルすれば、また新しい缶になって使えます。
紙のゴミもそうです。
プラスチックやビニールはゴミになるととてもやっかいです。
燃やすと怖い毒を出したり、いつまでも腐りません。
海亀がエサと間違えて飲み込んで、お腹が満杯になったと錯覚し餓死することも現実にあります。

それから、一番数が多いのがたばこのフィルターでしたが、
これも腐らないでいつまでも残っています。
雨が降る度に川に運ばれ、海へ流れていきます。
プラスチックと同じように、海の生物に悪い影響を与えることになります。
吸殻をちゃんとゴミ箱に捨てないから、みんな川や海に流れ込んでしまうのです。

あなたのお家では、ゴミはどうしていますか。
物を大切に使って、リサイクル出来るものは、ちゃんとリサイクルしましょう。
生ゴミも、土に埋めればちゃんと肥料になります。

水質や生き物にも目を向けると・・・ 〜ゴミを拾った人は、捨てない!〜
それから、川の水を調べて、どのように、どんな物で汚れているか調べました。
荒川の水は、飲み水にはなっていませんが、
隣を流れている「江戸川」の水は飲み水にしているように、
水がないと生きていけない人間にとって、川が汚れているのは、とても大変なことなのです。
汚れがひどいと消毒などにたくさんの手間やお金がかかります。

そうやって、川でゴミを拾ったり、水の検査をしていると、荒川にも魚やカニなどがいるし、
川原には虫もいる、草も花もたくさん生えているのが分かります。
そんなちょっと当たり前のようなことが、実際に自分でやってみると、よ〜く分かるのです。

自転車などの大きなゴミを、臭いヘドロの中から掘り出してみると、小さな貝がいたりして、
こんな汚いところによく生きているなあとびっくりします。
今年も、つい、汚してしまってごめんなさいと言ってしまいました。
人間が粗末にして汚してしまった川ですが、川は人間だけのものではないのですね。

だから、「荒川クリーンエイド」でゴミを拾った人は、絶対にゴミを捨てなくなります。
川を大切に思い、川を汚さないようになるのです。これは、本当です。

「伝える人」を育てる 〜キャプテンの育成〜
「荒川クリーンエイド」は、もう一つ大切なことをしました。「キャプテンを育てる仕事」です。
キャプテンとは、ゴミ拾いの日に、ゴミのことや水質のこと、
未来の荒川にとってどんなことが大切なことかなどを伝える人のことです。

そのために、今年は4回勉強会を行いました。
ときには、「夢の島」のゴミ処分場を見学したり、船に乗って荒川を上り下りして
荒川を観察しましたが、広々とした風景の中で、投網をして魚を取ったり、
一緒にお弁当を食べたり、楽しいこともしました。

みんなの荒川、みんなの地球のために
それから、この報告集です。いろんな人たちがゴミ拾いをしました。
あなたも、来年はぜひ参加して、楽しい「荒川クリーンエイド」を味わってください。

ゴミを拾って、きれいになった川に、渡り鳥が遊んでいる姿を見ると、とてもうれしくなります。
でも、まだまだ大勢の人が真剣に川のことを考えていません。
すぐにゴミがたまってしまいます。
それを見ると、とてもがっかりします・・・。

でも、めげてはいられません。
川は地球の一部、地球は人間だけのものじゃない、この星の生き物全部のものなんですから、
みんなでがんばって、元通りのきれいな川にしなくてはいけません。

では、来年、あなたとどこかのゴミ拾いの会場でお会いしましょう。

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1996年JR総武線下流右岸(現在の下平井水辺の楽校)での秋のクリーンエイドの様子
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