まもなく令和元年度を終えようとしています。
この一年の中で、「もしかしたら、これが全校児童が集うのは、最後になるかもしれない」と思って見守った子供たちの活動がありました。
それが2月28日(金)に体育館で行われた「6年生を送る会でした」
総理から全国の関係学校の臨時休業要請が有り、前日夜遅く、市教委から,臨時休業実施について未定だが、連絡を待つよう指示を受けていたからです。
子供たちは、全国報道を知ってか知らずか、卒業する6年生に向けて、各学年で、1年生から順に心からの歌・演奏や応援メッセージなどのプレゼントをしていました。
そして、3年生が終えた後、4・5・6年生全員での「お別れの言葉と歌」。実はこれは、卒業式の際の4・5・6年生-合同で行う「お別れの言葉と歌」だったのです。
なぜ6年生を送る会で卒業式実施のものをここで実施したかというと、例年卒業式に参加しない1・2・3年生にも、在校生4・5年生と卒業生6年生との「別れの言葉と歌」のやりとりを見せようと言うことで、昨年度からこの形式で実施することにしたものです。
最後になるかはわからずとも、一生懸命な、4・5・6年生のやりとりは大変素晴らしく、子供たちがお互いに掛け合う言葉に、この一年間の子供たちのその時々の姿を思い出し、今ここにこんなに成長している子供たちの姿を目の当たりにし、思わず涙がほほを伝わったのです。
この会の終わりに、「校長先生から」の挨拶原稿を作ってあったのですが、原稿の内容は全て変えて、子供たちに心を込めて語りました。
「校長先生は、今、感動しています。」
「みなさんの姿に涙が出てきました」
「1年生から5年生の皆さんはとても素晴らしいプレゼントでした。きっと6年生のお兄さんお姉さんの心に届いていると思います」
「今、児童会旗の受け取りで、6年生からの伝統をしっかりと引き継ぐ決意を見せてくれました。」
「そして6年生。在校生からの心からのプレゼント嬉しかったですね。」
「皆さんが初めて校門をくぐってきた6年前、1年生を迎える会で皆さんの上級生からたくさんの歓迎の言葉をもらったことを思い出してください」
「そして今、皆さんは、6年間の学びを経て、今日のこの日、在校生からのプレゼントを受け取り、そして、伝統をしっかり頼みますよと渡しました」
「6年生にとっても他の学年の皆さんにとっても、もしかしたら、全校児童が一緒に集うのは今日が最後かも知れません。」
「この後のお別れ遠足も、そして、この後、卒業・修了の日まで、一日一日を大切にして、心に残る一日一日にしてください。」
「今日は、とてもすばらしい6年生を送る会でした。」
「感動をありがとう」
会が終わって、校長室に戻ったところ、地元のケーブルテレビの方が取材撮影に来られていて、
「とても感動しました」
とおっしゃった言葉に、
「あぁ、私と全く同じように感動していただいたんだ」
と嬉しくなることでした。
本校では、この6年生を送る会を始めとして素晴らしい教育活動が、この一年間展開されてきました。
「子等の別れの言葉に涙一筋
子等の出逢いと別れ
子等の成長に関われることの有り難さよ」