まいどお世話になっております。あの屋でございます。
今週のブログは、本当につぶやきです(苦笑)
でも、本気のぶつぶつです。
3日水曜日に、旭川市新型コロナウイルス感染症対策基金活用検討会
2回めの会議がありました。
この「基金」は、ふるさと納税のしくみを使い、
旭川市ホームページや、ふるさと納税ポータルサイトから、
使途指定されたものが原資となっています。
ホームページの記載はこんな感じ。
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旭川市の「新型コロナウイルス感染症対策」に皆様の御支援を!
「コロナに負けない!」
賑わいを取り戻し、安心して暮らせるまちになるよう、様々な事業の財源にするため、
皆様の御支援をお願いいたします。
いただいた御寄附は感染症対策等に充てさせていただきます。
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こちらの基金への寄付は、当初の想定の倍の金額になりました。
11月・12月の大規模クラスターが広く報道されたことも影響してか、
市内外からの寄付が増えました。
ホームページには、寄付とともに寄せられたメッセージも掲載されています。
こちら10月に開催された
第1回活用検討会では、
持続化給付金の対象とならなかった事業者を対象とした給付金事業の費用の一部として、
基金を充当することが検討されました。
会議の中では、「持続化給付金の対象外となったのは、売上要件だけではない事業者もいる」
というお話もしつつ、対象となる事業者を幅広く設定して欲しいと意見しました。
後日、意見交換の機会もいただきましたが、結局は「確定申告」が要件の一つとなり、
法人税法上の収益事業を行っていない事業所や、実費弁償で申告不要とされている事業所、
高齢者・障害者・寡婦等雇用による法人税免除の事業所は対象外に。
もちろん、任意団体も対象外に。
排除理由には、「経済部の事業だから」「審査が煩雑になるから」と伺いましたが、
蓋を開けてみれば、1,500社を見込んでいた申請数は、現在50社ほど。
申請期間は、今月末までです。
がんばる小規模事業者応援給付金そして、今回2回めの会議では、今日の道新にも掲載されていた事業について、
基金を充当するということで説明がありました。
様々な施策がありましたが、多くは経済対策に区分されます。
正直なところ、私は違和感を覚えるものばかりで、少々語気強めに発言してしまいました。
今年度も行ってきた事業者への給付や助成の延長、新規事業開拓や環境整備のための補助金。
広い意味で、「感染症対策等」と言ってしまえばそうなのでしょう。
もちろん、医療機関・福祉施設でのPCR検査費用や、衛生用品の購入費などもあります。
ですが、基金の使途としては経済対策にかける金額の方が、遥かに多いです。
食べマルシェ開催に際しての感染症対策経費、というものも入っています。
道新の記事からは、どの事業予算が、この基金を活用して実施されるものなのかは、
明確にされていません。
ふるさと納税も寄付金も、市役所のお財布に入ってしまえば、
単なる「歳入」の一部として、「税収」と同じ財源として扱われてしまう。
そんな印象が、どうにも拭えません。
最近、行政の立場で語られる「共助」という言葉が、妙に耳に障ります。
昨年末、医療機関や福祉施設で働く方を応援しようと、
お弁当の配達や、様々な差し入れが、たくさん届けられました。
アルバイトが減って生活苦の大学生、お客さんが来なくて収入が減っているサンロクのお店。
そんな人たちにお米や食品を提供しようという動きもあります。
コロナ禍以前から、人々の生活を支えるため、生活を豊かにするための活動も、
旭川にはたくさんあります。
現在の状況下において、新規事業開拓をしようという血気盛んな事業者よりも、
なんとか市民生活を支えたいと思い、赤字覚悟で継続を選ぶ事業者を応援して欲しい、
というのが正直な気持ちです。
地域の中で、どうにかしたいと思い動く人たち。
決して金銭的・時間的な余裕があるから、という理由で動いているわけではないはず。
地域の中で自発的に行われている「共助」には、
「歳入」の一部となってしまった「税収」は、活用することはできないのでしょうか。
寄付は、誰かを信じて託す行為。
未来を選択する「投票」であり、選択を実現する「投資」。
寄付は、お金だけでなく、そこに込められた思いも含めて、
地域の課題を解決する、新たな価値を創造するための原資となるもの。
旭川を応援したい、旭川の役に立てて欲しい、元気になって欲しい。
そういった思いに、この「コロナ対策基金」というしくみは、
本当に応えられているのでしょうか?
活用検討会の委員といっても、検討会の3日後には新聞報道される”決定事項”に対して、
なにをどう意見しても変えることはできないのでしょう。
それでも、これまでの経験から得た感覚、感情、価値感を大事に、
貴重な参画の機会を活かしたいです。
本日の緑道。あったかくてびっくりした!