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[報告10/21@札幌]全道中間支援センター研修&交流会 [2024年10月28日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
なんだかんだ慌ただしい月曜日と祝日休みの月曜日が続いて、
久しぶりに、緑道の写真を撮りました。

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本日の緑道。すっかり秋模様


さて、先週月曜日は、北海道NPOサポートセンター主催の
全道中間支援センター研修2日目に参加してきました。

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研修会のチラシ


こちらの研修は、年1回、地域持ち回りで開催。
ーーーーーー
全道の中間支援センターのメンバーがお互いの経験や知識を共有し、
情報を持ちよることを通じて、
地域における中間支援活動を活性化させることを目的としています。
ーーーーーー
という企画なのですが、意外にも、スケジュールが合わなくて、なかなか参加できず…
今回も、1日目は、活動紹介タイムのみオンラインでお邪魔しました。
丸藤さん、本間さんの統計のお話も気になったし、
伊達観光物産公社の寺島さんは、プロフィールを拝見すると共通点が多かったので、
ぜひお会いしたかったのですが、今回は残念。

2日目は、JR遅延(たぶん動物と衝突)もあって、結局30分遅刻してしまい、
今年度から函館の地域交流まちづくりセンター(まちセン)のセンター長となった
仙石智義さんの「中間支援が持つべきデザインの視点」の途中から参加。

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細かい(失礼)ノウハウなどが満載のお話だったようで、
最初から聞きたかったな、と思いました


息を整える間もなく、あの屋の出番に。
『講師』といっても、もう長いお付き合いの方が多い会場なので、
資料づくりやグループワークの設定は、楽しく準備することができました。

テーマは、「中間支援における『伴走支援』のかたちとは」。

皆さんと一緒に『伴走支援』について考える機会を作れたことは、とても嬉しいです。
前半は、伴走支援とは?というお話と、あの屋の活動紹介。

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マイクを持ってお話するのは、1年ぶりぐらいかも!


後半は、グループワークとして、お題を2つ用意しました。

@ 施設管理がある支援センターにとっての 伴走支援の位置付けとは?
 〜 アウトリーチ型支援に価値を見いだせるか

A 伴走支援を事業化できるか?
 〜 地域性?収益構造?スキル?

私もオンラインのグループに参加。こちらは@のお題を選択。
各グループともに、なかなか盛り上がっていたようで、良かったです。
どちらのお題も、行き着くところは「収益化できるか」という点にもなり、
ぜひとも、このネットワークが活かせられると良いなと思いました。

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自分がやりたいことはなにか、センターの役割はなにか…
『棚卸し』タイムも作りました。


あの屋タイム終了後は、2日間のまとめと、来年のテーマについて、
皆さんでアイディア出し。
ひとりぼっちで寂しがり屋のあの屋としては、
もっと皆さんと話をする時間が欲しくてたまらなかったです。

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来年こそフル参加したいです!


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今年も各地からのおみやげ、ごちそうさまでした


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10/24 キトキトの森のようちえん体験に参加
秋の山をぐんぐんと進んで行ってくれました

Posted by ayano sato at 18:25
[報告10/5−6@旭川]第15回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会in旭川 [2024年10月07日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
この週末は、本当に久しぶりの”全国集会スタッフ”として動きました。
「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会in旭川でした。
2年に1度、全国持ち回り開催で前回は福岡。北海道での開催は、札幌以来10年ぶり。

実行委員会は、道北ネットメンバーを中心に、昨年11月から始動。
夜のオンライン会議がメインだったので、ほぼ不参加。
あの屋は直前になって、やっと少しお手伝いができた程度でしたが、
DPI時代に全国集会担当をずっとしてきたので、当日ぐらいは張りきって動きましたよ。
(イベント案内時のブログはコチラ

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「な〜んも地元の高校に行けばいいっしょ!」


道外から50名、道内から100名、その他ボランティアスタッフの皆さん等々で、
総勢200名での集会。全体会・4分科会・懇親会。
会場は、CoCoDeを中心に、分科会会場としてサイパル・おぴったも活用して行いました。
2日間通して、とても良いお天気だったので、移動も難なくできたようでホッとしました。

とはいえ、DPI時代からずっとそうですが、
設営・受付まわり・細々したことの打ち合わせ・トラブル対応とやっていると、
本編の会場には居られず、内容もまったく頭に入ってこないもので…
今回も、ご多分に漏れずだったので(苦笑)、
これから続々と上がってくるであろう皆さんの報告を楽しみに待ちたいと思います。

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実行委員と、たくさんのボランティアスタッフさんとの朝打ち合わせ
ドキドキのはじまり


そして、集会の醍醐味といえば、全国各地からご来場の皆さんとの再会です。
今回はコロナ禍を経て、本当にお久しぶりとなった方がたくさんいらっしゃいました。
救援本部時代に、一緒に東北に通っていた高木千恵子さん(現・全国連)は、
2015年3月の救援本部解散集会以来の再会。
懇親会で、うちの若君もご紹介できて、本当に嬉しかったです。

そうそう、懇親会。すごかったです。
おもてなし感満載で、みーんながニコニコお腹いっぱいの懇親会。良かったですね。
おなかいっぱいなのに、まだ食べたいものがあるって、すごい。
若君と参加したので、早めに退散してしまいましたが、
デザートコーナーのテーブルに、まだまだたくさん富良野メロンが並び、
ラーメンを待つ人が、その場で歓談している様子は、とっても幸せ感ありました。

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全国各地から順番にステージへ。北海道、いっぱいですね!


2日目は、ずっと受付まわりに居て、途中で帰られる方をお見送りしつつ、
所在なくロビーをウロウロする人(結構いる)と、おしゃべりしながら、お片付け。
実は、この時間がいちばん好き。

アンケートをこっそりと先読みしていると、
好意的なコメントが多くて、とても嬉しかったこと、
旭川でこの活動を始めてから、抱いていた感情がそのまま言葉になっているものも。
たくさんの”おひねり”もありがとうございました。

集会の内容には、まったく触れておりませんが(苦笑)
無事に開催できたことのご報告とさせてくださいませ。

ご参加のみなさま、ありがとうございました。
そして、実行委員会の皆さん、お疲れさまでした。
これから残務処理がたくさんありますね〜。
本当のお疲れさまは、また1ヶ月ぐらい後にやりましょう!

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全体会の第2部は、カズキくんとお友達が登壇
『特別』なことの無い、率直な言葉の数々は、皆さんとても印象に残った模様
(例のごとく、会場に居られなかったあの屋 苦笑)


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廊下には、昨年のインクルーシブアクション時の掲示や、貴重映像の放映など、
こちらももりだくさん!


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2日目の閉会式。分科会報告は予想通りの延長・延長
無事に撤収作業が間に合って、良かったです


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平田江津子さん著の書籍ができました!


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10/6北海道新聞・道北欄
一木さん、結構出現率高いですね(笑)




Posted by ayano sato at 15:15
NPO/NGO『支援力』応援プログラム・組織診断サポート研修 その2 [2024年09月02日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
先週末は、各地で台風の影響が多く出ていましたね。
前回のブログでご案内したDPI女性障害者ネットワークの東海セミナーは中止に。
なんとか別日で開催できないかと、現在調整中です。

さて、受講から1月近く経ってしまいましたが、
日本NPOセンター
NPO/NGO『支援力』応援プログラム・組織診断サポート研修の2回目。
8月9日に開催され、参加して参りました。

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(日本NPOセンターHPより)


オンラインで受講可能な『基礎編』のみですが、貴重なアップデートの機会。
参加できるだけ、ありがたい気持ちでいっぱいです。

1回目のレポートはこちら


再掲となりますが、研修については、こんなご案内になっていました。
-------
NPO/NGOが活き活きとしなやかに活動するために、支援者の組織基盤強化に伴走する能力強化も欠かせません。
団体内のコミュニケーション、人材育成、組織文化の可視化、活動の中期展望、持続可能な財政…組織運営上の「課題」をもつ団体に、支援者はどう寄り添えるでしょうか。

この研修は、組織基盤を強化しようとするNPOに伴走し、ともに考え、ときに新しい視点を提供し、一歩踏み出す行動を後押しする「組織基盤強化の伴走支援」ができる力をのばすことを目的としています。特にその中でも、支援の基本となる「組織をみて課題を整理する力(組織診断)」に焦点をあてます。

基礎編では、「組織基盤強化のための組織診断」「組織診断のための情報収集」にフォーカスしたオンラインセミナーを開催します。
実践編では、実際にNPOの活動現場に赴き、組織課題を探るインタビューを実施。
グループワークを通じて参加者、経験豊富な講師・チューターとともに、組織課題を深掘りして整理する視点を磨きます。
-------

2回目の受講前に、そこそこボリュームのある宿題があり、
(久しぶりに)気合を入れて、取り組みました。

とはいえ、何も接点がない団体さんの組織診断をするということで、
気持ち的には、JCNEの組織評価の準備のような感覚。
少しでも気になったところは、アクセスできる情報を探して探して……
というのがあの屋スタイルなので、なかなかに時間がかかりましたが、
今回は評価員というわけでもなく、伴走者となるわけではないので、
そのゆるさをもって取り組むのは、やはり楽しいですね。

基礎編の2回目も、引き続き講師は、おなじみの河合将生コーチ。
そして、今回もどういうグループ分けかわからない、
なんとも濃ゆいメンバーでのグループディスカッション。

SWOT分析に時間を割いてしまったので、
肝心の基盤強化メニューの共有ができなかったのが残念。
そしてやっぱり雑談時間があったらいいなと思ってしまいました。
放課後タイムは、どうにも一方通行の時間になってしまったので、
皆さんの伴走スタイルを、ワイワイと聞いてみたかったです。

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研修生のみなさんとの集合写真。さぁ、あの屋を探せ(笑)


10月には、道内の中間支援組織のみなさんと、そんな時間をもてる機会が作れそう?
そちらに期待しましょう。

あれ?結局、全然研修報告になっていない……

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日曜日、深山峠までドライブ


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初めて見る&乗る観覧車に大興奮


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真っ青な秋の空
Posted by ayano sato at 11:51
NPO/NGO『支援力』応援プログラム・組織診断サポート研修 その1  [2024年08月05日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
この数年、なかなか時間の余裕がなく、アップデートはサボリ気味でしたが、
今年こそは!と思い、日本NPOセンター
NPO/NGO『支援力』応援プログラム・組織診断サポート研修に参加しています。

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(日本NPOセンターHPより)


とはいえ、オンラインで受講可能な『基礎編』のみ。
研修生の皆さんと一緒に、実施で研修できる機会もとても魅力的だったのですが、
京都は遠い(しかも夏、「八月の御所グラウンド」を読んだ後なのでなおのこと 苦笑)。

前回参加したのは2016年。旭川NPOサポセンのスタッフとして参加していたし、
1泊2日×2回の集合研修で、今にもつながる大切な出会いが盛り沢山だったので、
とても印象に残っています。

というわけで、オンラインのみ、グループワークの時間も限られるのは、
やっぱりさびしい。でも、参加できるだけ、ありがたいという気持ちもいっぱいです。

京都に行くひと、いいなぁーーーーーー。


さて、研修については、こんなご案内になっていました。
-------
NPO/NGOが活き活きとしなやかに活動するために、支援者の組織基盤強化に伴走する能力強化も欠かせません。
団体内のコミュニケーション、人材育成、組織文化の可視化、活動の中期展望、持続可能な財政…組織運営上の「課題」をもつ団体に、支援者はどう寄り添えるでしょうか。

この研修は、組織基盤を強化しようとするNPOに伴走し、ともに考え、ときに新しい視点を提供し、一歩踏み出す行動を後押しする「組織基盤強化の伴走支援」ができる力をのばすことを目的としています。特にその中でも、支援の基本となる「組織をみて課題を整理する力(組織診断)」に焦点をあてます。

基礎編では、「組織基盤強化のための組織診断」「組織診断のための情報収集」にフォーカスしたオンラインセミナーを開催します。
実践編では、実際にNPOの活動現場に赴き、組織課題を探るインタビューを実施。
グループワークを通じて参加者、経験豊富な講師・チューターとともに、組織課題を深掘りして整理する視点を磨きます。
-------

あの屋にとっては、活動の1つの柱となっている組織基盤強化。
その中でも、この数年はこのテーマの一つでもある『組織診断』というやつに、
なにかと当たり・ぶつかり・悩みしておりました。

昨今の情勢と、コロナ禍を経てなお多様化された「活動の主体」と「組織のあり方」。
そこに『診断』というツールがどれだけ活かされるのか。
ツールはあくまでもきっかけであり、組織基盤強化に携わる外部者の力量次第?
いろいろとモヤモヤしていたので、今回は基礎から学び直しです。

基礎編の1回目は、7月25日(金)の午後。
講師には、おなじみの河合将生コーチ。
安定の資料レベルアップ具合で、自分の成長しなさ具合を知る次第です(←反省)

そして、どういうグループ分けをしていたのかわからないですが、
なんとも濃ゆいメンバーに河合コーチも加わってのグループディスカッション。
テーマを無視して、皆さんの近況や活動についてもっと聞きたいぐらいでした。
時間が足りないのに、テーマ縛りがもどかしい(←研修生としては落第)

そして、2回目が今週8月9日。
そして、宿題の締め切りが明日。

ブログを更新している場合か?と思いつつ、
前回の振り返りと、エンジンをかけるためにも、あの屋にとっては必要なプロセスです。

あれ?全然研修報告になっていない……
さ、がんばろー!

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本日の緑道


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なんだかんだと毎日暑い
7月の旅行の時に立ち寄った層雲峡の滝は涼しげでした






Posted by ayano sato at 12:30
[記事掲載]Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs(NPO/NGO「支援力」応援プログラム参加者インタビュー) [2024年07月01日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
久しぶりにあっつい土日を過ごして、今日はひんやり。
またもや雨の月曜日ですね。

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土曜日は買物公園まつり
あそびMORE!さんが、7条でプレーパークを開催してくれました



さて、あの屋としては久しぶりのインタビュー&記事掲載のお知らせです。
またも「こんなところに載せてもらって良いの?」という感が拭えませんが、
インタビューとわかっていながらも、つい色々と質問してしまいながら、
基盤強化や伴走支援についてお話する時間はとても楽しいものでした。

長年、NPOの組織基盤強化助成を行っているパナソニックさん
2016年に旭川で基盤強化セミナーが開催されてから、色々とご縁があり、
とっても嬉しい限りです。

2016‐2017年の現在の「NPO/NGO「支援力」応援プログラム」である中堅者研修。
2017年‐2018年の2年間に渡って、大雪山自然学校の伴走をしたサポートファンド助成。
2021年に開催された20周年記念シンポジウム・ウィークでの登壇。
(お知らせ記事はコチラ
今年は、移動支援Reraがプログラムに採択されたのも嬉しいニュースでした。


パナソニックのNPOサポートファンドのプログラムは、
私自身が基盤強化や伴走支援というものを、
ちゃんと意識するきっかけとなったプログラムです。
手探り状態だった動きに、「解説」と「判断材料」をくれたもの。
団体と一緒に成長するという過程を体験させてくれたもの。

NPO支援に携わっている方には、ぜひ、参加してみてもらいたいですぴかぴか(新しい)

現在、今年のNPO/NGO「支援力」応援プログラムの参加者募集中。
組織診断を中心とした基礎編は、オンラインで受講できます。
(そして、あの屋も学び直し目的で、今年は参加者です!)
申込・詳細はこちら(日本NPOセンターHP)


というわけで、今回は『プログラム参加者の声』ということで、
インタビューを受けた記事が公開されました。

すぐ会える「ご近所さん」として。息の長い伴走支援の形とは

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素敵な記事に仕上げてくれたのは、長野でライターをしている間藤まりのさんでした。
日本NPOセンターの三本さんとの3人でのお話タイム。楽しかったですね〜。
またご一緒できる機会があることを期待しています。ありがとうござました!

他にもお二人のインタビュー記事が掲載されていますので、ぜひこちらも。

相談の先にある「同じ答えがひとつとしてないもの」と向き合う力を養う
公益社団法人とっとり県民活動活性化センター 寺坂純子さん

支援仲間とつながり、協働を創る支援者へ
特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター 松村渉さん


ぜひご一読くださいませ!

ちなみに、写真はこどもサポートふらのさんの研修時に撮ったもの。
若君も一緒に掲載されちゃいました(笑)

また、2024年度のサポートファンドの応募は、今月16日から受付開始。
サポートファンド2024年募集 募集要項はこちら


組織基盤の強化を考えている旭川近郊のNPOの皆様、一緒にチャレンジしませんか?
お声がけ、お待ちしております!

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日曜日は、おばあちゃんも一緒にキトウシのイベントへ
初めて飲んだ「豆腐スムージー」お気に召したようです





Posted by ayano sato at 10:31
[報告5/25@札幌&オンライン]DPI女性障害者ネットワーク*新実態調査報告書 完成学習会in さっぽろ [2024年05月27日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
田植えが終わって一段落、とは、なかなか休んでいられない5月。
先週土曜日は、久しぶりの札幌。
いやいや、それよりも久しぶりの女性ネットの皆さんとの再会!でした。


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私たちが声をあげるとき
「DPI女性障害者ネットワーク*新実態調査報告書」完成学習会in さっぽろ

2024 年5 月25 日(土)13:30〜16時
会場:札幌エルプラザ4階大会議室&オンライン
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イベント案内のお知らせブログ記事はこちら


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会場参加は20名ほど。オンライン参加は定員いっぱいの80名でした!
 

リカバリーさんには、今回共催という形で、多くの協力をいただきました。
6月には、札幌市内で新たな就労の場ともなるカフェをオープン予定。
会場では、出張カフェもオープン。いれたてのコーヒーが嬉しかったです。

第1部では、女性ネットの皆さんからのおはなし。
佐々木貞子さんからご自身の経験もお話されながら、複合差別実態調査について。
藤原さんからは、障害者権利条約と女性差別撤廃条約のロビーイングの経験からのお話も。
まだお会いしたことのない吉成亜実さんは、スケジュールが合わず、事前に録画した映像で、
筋ジス病棟に限らず、多くの病院・施設で『あたりまえ』のこととされている
異性介助についてお話されました。

第2部では、NPO法人リカバリーさんからの報告。
まずは、代表の大嶋栄子さんから、「女性のメンタルヘルス」をテーマに。
女性がメンタルヘルスのバランスを崩すときは、ライフサイクルと大きく関わっており、
思春期・青年期は生理周期が深く関連しているケースも多い。
成人期は、妊娠や出産。中高年期は、更年期や閉経と関係してくる。
…こうやって説明されると、いつ、どんなタイミングで『バランスを崩す』のか、
常にその可能性があり、生活環境も大きく関わることに気付かされます。

薬物療法は、症状の緩和を主としたものであり、多くの症状や直面する困難は、
一人ひとりが置かれている生活環境との相互作用で起こるため、医療だけでは完結しない。
そして、暴力被害が背景にある女性も多い。
肉体的な暴力だけでなく、自覚しにくい、精神的な暴力。
言葉、経済的格差(賃金・昇格・昇給)、ハラスメント……
彼女たちにとっての「安全」を取り戻す作業というのが、いかに難しいことか。
何が安全なのか、ということを言葉で説明するよりも、実際に過ごしていくなかで、
「私たちは何を『安全』と考えるか」を捉えてもらう。
そんな本当に困難な道程を歩むための”出会い”が、
どれだけ重要かあらためて考えさせられました。

次にお話されたまゆみさんは、うつ病と20年ともに生活をしてきました。
家族との関係、学校でのいじめ、就職先でのセクハラ、孤立した結婚生活、離婚後の発病。

リカバリーと出会い、プログラムを受けることで、
自身の置かれてきた環境や状況を客観的に見られ、把握することにより、絶望感に苛まれ、
パニック発作、フラッシュバックの日々。
家族との離別・死別などライフサイクルによって、
何度も訪れる波と向き合ってきたことを、お話されました。

発達障害である可能性に気づき、診断を受けた時はホッとしたとのこと。
お仕事も、カウンセリングも、毎日頑張っている中で、
ひとつずつ夢を叶えられているとお話されている姿は、とっても素敵でした。

自分を振り返る、自分に向き合うことの継続が必要とはわかっているけれど、
本当に辛い時間であることを改めて感じました。
一生分の涙を流す
一緒に涙を流す仲間の存在
信頼できる人と出会う
逃げずにやる覚悟

大嶋さんがおっしゃった
「やめる自由、おやすみする自由、取り組むことを棚上げする自由はみんなにある。
生きてさえいれば、また取り組むことができる」
という言葉のあたたかさにも胸打たれました。

そして、『メイクノイズ』という言葉も、この日のキーワードのひとつでした。

あえて言葉にすること。

見て見ぬ振りされてきた問題・課題が山のようにある日本。
諦めて心の内にしまい込まずに、あえて言葉にしていく。
ひとりでやらなきゃいけないことではないし、
どこかに必ず、仲間がいる。
そんなことを、あらためて気付かされ、勇気づけられる集会になりました。


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左から会場参加の安積遊歩さん、河口尚子さん、瀬山紀子さん、藤原久美子さん、
佐々木貞子さん、大嶋栄子さん、まゆみさん
もっとおしゃべりしたかったですが、次の機会を楽しみにしています


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殿が2ヶ月ぶりにおやすみを取った日曜日。
豆汽車を目当てに三笠山自然公園こどもの国(和寒町)
意外なことに、乗り物全拒否の若君。ミニ踏み切りには大興奮でした。
Posted by ayano sato at 21:18
組織基盤強化◇こどもサポートふらの(2023年度B) [2024年03月25日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
やっと春の陽気が感じられるようになりましたね。
先週の金曜日は、NPO法人大雪山自然学校が運営する企業主導型保育園
キトウシこどもの森の卒園式がありました。
この季節にしてはとても寒かったのですが、良いお天気。

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気持ちの良い青空の下の卒園式は、とても素敵でした。
みんな、おめでとう!



そして、先週の月曜日ですが、こどもサポートふらのさんの研修日でした。

今年度、組織基盤強化研修として、全5回の研修を設定。
1月と、先週が最終回の5回目でした。
(前回の報告記事はコチラ

1月、4回目のテーマは、「寄付とボランティア」。
これもあの屋にとっては、研修の定番、かなぁ。
最近は、あまり”ファンドレイザー”という肩書で、
講演や企画をするような機会がなくなってしまったので、
団体さん向けに行うのは久しぶりだったかもしれません。

今回は、能登半島地震が発生した後だったということもあり、
災害時の寄付や支援活動についてもお話しました。

発災から数週間というこの時期は、どうしても情報過多になり、
寄付や支援活動に対して、良いイメージも、悪い印象も錯綜しがち。
なにか行動したいと思うのであれば、それぞれの知識や経験、価値観に基づいて、
情報を収集したり、活動に携わることが、
被災地にとって必ず一助になる、そう信じて行動することが大事ですね。


そして、最終回のテーマは、「事業評価 入門編

そもそも『評価』とは?というお話から、ロジックモデル体験の時間に。
ロジックモデルが好きかどうかは別として、昨今の状況を鑑みると、
ここでやってみよう!時間をつくっておいた方が良いかなと。

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結構難しく考えちゃったかも?
もうちょっとワイワイやれる工夫をしたかったな


そして、まとめの時間ももらいました。

 わたしたちは 、なぜ 『 ここ 』で活動しているのか?
 そして『 ここ 』は一体どういう場所なのか? 
 あらためて、「社会のために何か役に立ちたい」と考え行動すること、
 そして、行動する人たちを支える仕組みについて知ることで、
 今後の活動や、自分自身の生活に活かせるようになりましょう!


というのが、この5回の研修のゴールでした。
まとめとしてお話したのが、「社会モデル」「合理的配慮」のこと。

環境が変われば、障害も差別も生じない

環境を変える方法、それは法制化かもしれないし、一瞬の気付きかもしれない。
物理的なことでしか変えられないかもしれないし、人間関係のことのみかもしれない。

多様な価値観を認め合おうと、多くの人が訴える世の中ですが、
その多様な価値観を包括していくのは、そんなに簡単なことではありません。
でも、皆さん自身もそうですし、活動の上でも、
子どもたちや、その親御さんとの関わる機会の多いこサポの皆さんだからこそ、
知っておいてもらいたい大事な視点だと思います。

今回、年間を通して訪問と研修の機会をいただき、本当にありがとうございました。
皆さんの感想なども聞きたかったなぁ。
こちらはまた次の機会に!

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こういった”付箋&模造紙”のワークショップも久しぶり
後半は、同行していた若君がひっついて離れなくなりました(笑)


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3/23 今年始めての発熱。でも超元気
お買い物に付き合ってもらい立ち寄ったラーメン村にて

Posted by ayano sato at 13:55
すべての人に結婚の自由を〜SDGsから見えない社会課題 [2024年03月18日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
やっと春が近づいてきたかな?と思えるような気候になってきましたね。
本日はこどもサポートふらのさんの組織基盤強化研修、最終回。
今回のテーマは、事業評価・入門編。ロジックモデルの体験会としました。
最後ということで、うちの若君も同行。久しぶりの訪問となりました。
こちらの報告はまた次回に。

そして、中富良野からそのまま旭川駅に向かい、剣淵町でのお仕事のために来旭していた
NPO法人全国移動サービスネットワーク伊藤みどりさんと再会。
いつ以来??本当に久しぶりで、とても嬉しかったです。


さて、先週の木曜日、14日に全国を駆け巡った札幌高等裁判所での判決。
報道等で目にされた方も多いと思います。

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3/15の北海道新聞(1面)



正直なところ、この問題に『ちゃんと』関心を持てたのは、つい最近でした。


札幌高等裁判所は、
憲法では同性どうしも異性間と同程度に婚姻の自由を保障している
という踏み込んだ判断を示した上で、現在の民法などの規定は違憲であると判断しました。


「結婚の自由をすべての人に」訴訟が始まったのは、2019年2月14日。
札幌、東京、名古屋、大阪、福岡での裁判が続いており、
高裁での判決は、札幌が最初です。

人と人との間の自由な結びつきとしての婚姻についても定める趣旨を含むもの
同性間の婚姻についても異性間の場合と同じ程度に保障していると考えるのが相当

同性愛者は婚姻による社会生活上の制度の保障を受けられておらず
著しい不利益を受けアイデンティティーの喪失感を抱くなど
個人の尊厳を成す人格が損なわれる事態になっている。
同性愛者に対して婚姻を許していないことは合理的な根拠を欠く差別的な扱い

婚姻の自由を保障した憲法第24条1項、法の下の平等を定めた憲法14条1項、
それぞれについて「違憲」状態であるという判決です。

同性間の婚姻を定めることは国民に意見や評価の統一を求めることを意味しない。
根源的には個人の尊厳に関わる事柄である

という言葉に頷くしかありません。

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3/15の北海道新聞(社会面)



SDGsについて、企業も行政もメディアも越えて、様々な人が語り、
小学校の授業にまで登場するようになった昨今。
その発信の裏に、”取り残されている”と感じている当事者の視点は、
どれだけあるでしょうか?

SDGsが国連で採択された時、当時の国連事務総長は、
LGBTはSDGsのすべての項目に関わる問題であり、
『誰も置き去りにしない』というSDGsのモットーに含まれている

と述べました。
しかしながら、17の目標と169のゴールに明記されていないと、
気が付かない人の方が多いのが現実です。

そして、私もその一人だったことに、気付かされました。
「事実婚でもいいじゃないか」という声もあるかもしれません。
以前は、私も深く考えずに、そう感じながら、裁判の報道を見ていた気がします。
でも、それは「いつでも婚姻ができる」という立場、
婚姻の自由が守られている状況からの発想にすぎない。
原告の皆さんとの出会いがなければ、気付けなかったことだと思います。

多くの企業や行政が、SDGsを掲げ、何かしようと右往左往し始めた昨今。
常に『制度の谷間』と向かい合っていたNPOは、
やはり『SDGsの谷間』に気づき、向き合わなければならないのではないか。

世界の20%にあたる29の国・地域では、同性婚が認められています。
子どもを持ち育てるという選択も、法的に承認されている国が多いです。
G7の中で、国レベルでの法的保障がないのは、日本だけです。
一方で、同性間の合意に基づく性行為は犯罪とする国は、69ヶ国あります。
死刑となる国もあります。
それが、SDGsを掲げつつも、性的マイノリティの課題を明記できない世界の現実です。

札幌高裁においては、国に対し、
同性婚について異性婚と同じ婚姻制度を適用することを含め
早急に議論し対応することが望まれる
と強く促しました。

この裁判が、原告の納得のいく形で、1日も早く終結すること。
そして、法整備だけでなく、多様性を認めようというならば、
”変化”を受け入れることに、柔軟であるような社会になることを望みます。

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知識ゼロ。まずこの本からスタートしました。
「図解でわかる 14歳からのLGBTQ+」社会応援ネットワーク著


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3/16の緑道


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日曜日、おばあちゃんと雪道さんぽ

Posted by ayano sato at 21:25
組織基盤強化◇こどもサポートふらの(2023年度A) [2023年11月27日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
ついに根雪になりそうですね。
いきなり吹雪の土曜日。日曜日もそこそこの降雪。
今日はとても良いお天気になりましたが、朝はツルツル路面でどきどきでした。

そんな、一気に冬景色となった今日は、こどもサポートふらのさんの研修日でした。

今年度、組織基盤強化研修として、全5回の研修を設定しました。
7月に1回目を行って以降、たびたびスケジュール変更となり、
2回目を11月6日に、3回目が本日11月27日となりました。

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5回テーマのうち、最終回は未定。


2回目は、「お金のはなし」。
あの屋にとっては、研修の定番。
というか、このテーマでのサポートを依頼される場合に、
ぜひ皆さんで考える機会を作ってください、とお願いすることが多いです。

お金がないと出来ないことはたくさんあるのに、管理や報告になると、
急に『他人事』になってしまうこと、よくありませんか?
誰かにやってもらって、それなりの、
とりあえずのものが整備されれば良いかな、だともったいない。
お金のことは、世界共通語・世界共通事。
もっともっと前向きに、活用することを考えてみてもらいたいなと思っています。

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この日はふらりえにて。新メンバーも加わりましたよ!


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ランチは、後藤純男美術館にて。わたしはハンバーグレストラン


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レストラン個室からのながめ。館内もとても良い雰囲気。
こんなにすごいところだったとは、びっくり!



そして、本日の3回目の研修テーマは、
社会貢献に関する日本の状況」について。

あらためて社会貢献ってなに?ということを、皆さんで考える時間にしました。
とはいえ、寄付とボランティアについては、次回。
CSRやCSV、企業にとっての社会貢献ってどういうこと?とか、
最近耳にするようになった「社会的投資」だったり、
こサポでは受託済みですが、休眠預金の助成金についてや、
SDGsについてもお話しました。

そういえば、最近あんまり「CSR」や「CSV」って聞かなくなってきたような。
代わりに「SDGs」を掲げる企業が多くなりましたが、
本当に”代わり”にしちゃっていいのかな?なんてことも気になりますね。

私自身もお世話になった企業や企業財団、
個人的によく利用している商品やサービスを提供している企業について、
実はこの企業は、こんな取り組みを行っていて、
皆さんの活動や生活とも無縁では無いのですよ、とご紹介するのは、
なかなか楽しい時間でもあったりします。

DPI時代に、よくキリン福祉財団の方がおっしゃっていた
「私たちが皆さんの活動を応援するのと同じように、
私たちのことも応援してくださいね」
という言葉。

こういったお話の機会を作ることも、私なりの恩返しの1つの形ですが、
助成金や寄付を『当たった』『外れた』と、短絡的に捉えるのではなくて、
いろんな思いを形にした上で成り立ったパートナーシップであることを、
実感する機会にもなったら良いなと思います。

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今回はペンションKIZUNAさんで、研修&アフタヌーンティー


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寒かったけれど、良いお天気で山がキレイに見えました


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おままごとも結構するようになってきました。
Posted by ayano sato at 09:45
[報告9/9@CoCoDe]障害当事者が「同じ場でともに学ぶ教育」について語る!〜大阪で、できていること・できていないこと〜 [2023年10月02日(Mon)]
まいどお世話になっております。あの屋でございます。
10月に入り、2023年度も折り返し。
旭川の週間天気予報から、20℃以上の数字が消えて、
いよいよ本格的に冬に向かい始めたようです。

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本日の緑道


さて、約1ヶ月ほど前のことになってしまいましたが、
9月9日の土曜日に、おなじみ道北ネット障害児も普通学級へ・道北ネット)の企画で、
大阪から、西尾元秀さんを迎えて、講演会を行いました。
(お知らせブログ記事はこちら、Facebookイベントページはこちら


会場は、道北ネットとしては、ずいぶんと久しぶりな気がするCoCoDeホール。
2019年夏に一木さんをお迎えした時以来かな。
そして、西尾さんをお迎えに旭川空港に行きましたが、こちらは2020年1月以来。
ずいぶんと人が多く賑わっていて、アワアワしてしまいました(苦笑)

西尾さんのお話は、一木さん・杉田さんもそうだったように、
これまでの人生を振り返って、お話いただけました。

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とっても久しぶりにお会いした西尾さん。
大阪から、この講演会のためだけに来旭してくださいました。

14歳の中学2年生の冬に骨肉腫により左足股関節以下を切断。
年齢的にも、時期的にも、とても大変なことだったと思うのですが、
相変わらずの”西尾節”ではサラリと語っていました。

ただ、(今も対して変わらないけれど?)、当時は「医学モデル」バリバリの時代。
誰に言われた・教わったわけでもなく、
”障害者は頑張って健常者に近づかなければならない”という時代。

頑張って障害を乗り越えないといけないと思っていた。
まわりの「健常者」と比べるのではなく、「昔の自分」と比べてしまう。
つい、追いつかなければと思い描く。

大阪の大学に進学した際、障害者の人たちに馴染めず、距離を感じてしまう。
これは人権意識がないから?自分が至らないから?

拒否された・差別されてきたという”原体験”も特にない。
中学・高校・大学と、特別支援教育を進められたということもない。

友人に強引に連れて行かれた、というのがきっかけとなり、
障害者運動に携わり、当事者の話を聞き、
「自分が受けてきた教育は、障害者を締め出す教育だったのではないか?」と感じた。
能力主義に偏った教育を受けてきた、ということを、
自分自身が障害者になってしまったときに、受け止めきれなかった。

自分が受けた教育に、「生きにくくされてしまった」と感じたときに、
この問題に関わっていこうと思った。

そうサラリサラリと語る西尾さん。
会場は、しんっとなりました。


そして、歴史的にも同和教育・人権教育が進んでいるイメージがあった大阪。
そんな大阪はインクルーシブ教育先進地域なのか?
というテーマでもお話いただきました。

大阪府内、淀川より北側は進んでいて、大和川より南側は微妙とのこと(笑)

「自立支援コース」や「共生推進教室」が設置されている。
ただ、定員があることで、どうしても競争がおき、
保護者としてはよりサポートが手厚い方を選んでしまう。
そのため、不合格となれば支援学校を選択してしまう。

高校進学の入口としては、定員内不合格はこの20年出ていないけれど、
これらのコースが設置された時期と定員内不合格が出なくなった時期はおなじ。
単位認定の課題に対しては、「個人内絶対評価」とするよう通知され、課題は解消。
そして「留年」なしの障害者特例が出来上がってしまった、という顛末。

講演の冒頭と最後に、まとめとして話されていた「たかが制度」「されど制度」。
制度化することは必ず良い部分と悪い部分が出てくる。
しかし結局根強く残るのは、制度化されたもの。
福祉や教育に携わり、当事者の声を聞けば聞くほど、
この「制度化」「法律化」というものの善し悪しをすごく考えさせられます。


講演後、後半の会場との意見交換の時間では、
今回もたくさんの方が発言してくださいました。

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良い感じにいっぱいのCoCoDeホール。45名の方にご参加いただきました。


常に付きまとう『ヒト』『財源』。
地方行政にとって、これは大きな課題というのはわかりますが、
市民の立場では、これらについてできることは無い、と言ってしまって良いでしょう。
制度の狭間にある課題・問題と向き合い続けたNPO業界に20年居て思います。

私たちにできることは、実践と検証の試行錯誤、
そしてその結果を共有し、広めていくこと。

どの子にも、どの人にも、地域の学校で学ぶ権利がある。
学校の中で、障害のある子どもと共に学ぶ権利がある。

私は、私が受けた教育で、自分の子どもが、
そして、日本の子どもたちが、自分自身が受ける教育により
「生きにくくされてしまった」と感じてほしくはありません。

『誰一人取り残さない』インクルーシブ社会を実現するには、
インクルーシブ教育を経験した人が社会人になる。
インクルーシブ教育を実現するには、インクルーシブ教育を経験した人が教員になる。
そういった循環を経て、地域の文化にしていく必要があります。
引き続き、道北ネットの活動への応援、よろしくお願いします。

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久しぶりに、ハルニレカフェのケータリングでの交流会でしたぴかぴか(新しい)
ごちそうさまでした!


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9月下旬の良いお天気。
稲刈り終わって、お掃除中の機械から出てきたお米をしゃらりしゃらり。


Posted by ayano sato at 12:48
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