兵庫県西宮市で1月19日(土)〜20(日)の2日間にわたり
日本相談支援専門員協会主催の集まりが開かれました。1日目は、この数年で急速に発足が進んできた都道府県単位の相談員等組織(北海道は
北海道地域ケアマネジメントネットワーク)の代表者会議。そして、2日目は「自立支援法から総合福祉法へ〜相談支援の展望〜」と題して講義、シンポジウム、分科会で組まれた『第1回全国相談支援専門員研修会』。このどちらも全国規模では初めての集まりでした。参加者は当初予定の150人を大幅に上回り300人を越え、関心の高さがうかがわれました。

昨年4月からの制度変更にともない「計画相談」「障害児相談」「地域相談支援」など、相談支援のあり方等がクローズアップされ様々な課題が出されてきています。
(1)例えば、「障がい福祉サービス(個別給付されてる公的サービス)」の利用者全員に平成26年度には「サービス等利用計画」を作る必要がありますが、その計画を作成できる『相談支援専門員』の数が非常に不足していること。
<全国> <北海道>
●障がい福祉サービス利用者 約650,000人 約42,000人
●相談支援専門員(実働レベル) 約6,000人 約300人
●専門員一人当たりの計画作成件数 約110件 約140件 ←※これは無理!
(2)例えば、札幌市では市から委託を受けている相談支援事業所が現在18ヶ所ありますが、そのような公的サービスを利用するかどうか等に関係なく様々な相談を受けている機関に、上記の「計画作成」の依頼が多数寄せられ、元々の相談支援活動が圧迫され身動きがとれなくなってきていること。
(3)例えば、相談員の実践力の向上、相談員の育成、自立支援協議会の活性化……などなど。

(北海道から参加した旭川、帯広などのみなさん)
様々な困りごと、いだき続けている夢や希望…相談支援は、これらの解決に向けたお手伝いをしたり、ご本人、ご家族と行政や様々な支援機関、支援者とのつなぎ役を担ったり、ご本人の応援団の調整役になったりと、その役割は多彩です。制度変更に伴い、その相談支援に新たな宿題が出されたように感じます。さて、おらがマチ札幌では、この宿題をどうやって解いていきましょうか?

『福男選び』で有名な「西宮神社」は、商売繁盛の神様でもあるとか。ごりやくがありますように…。
(おおくぼ)