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水温計交換 [2009年01月27日(Tue)]
前回、水温計を仕掛けてから半年ちょっと経ちました。記録式の水温計ですが、7ヶ月ほどでメモリーがいっぱいになるので、それまでには次の水温計と交換しなければなりません。海の生き物にとって、水温は重要な環境条件ですし、サンゴの産卵時期だって水温の記録からいくらか予想することもできるのです。おまけに、うまく分析すれば、海水の流れも推定することができます。こうしたことから、できるだけデータが途絶えるのは避けなければなりません。全部で20地点。慶良間でも冬の海は寒いですが、がんばらなければならないのです。
ほとんどの水温計は、海底に打ち込んだ杭にケーブルタイで固定してあります。場所は覚えているはずなのですが、半年以上たった水温計は、海藻などの生物に覆われて、まわりの景色に溶け込んでいます。また時には、波で杭ごと飛ばされて、なくなってしまうこともあります。記憶を頼りに探し出し、ひとつひとつ交換していき、今回は都合4日間かかりましたが、一つも欠けることなく全部無事に交換することができました。大切なデータが手に入って、ちょっとほっとしました。

↑ 海の中で半年も経つと、海藻やら何やらですっかり隠されてしまい、
場所がわかっていても、見つけるのが大変なときもあります。

↑「さあ、半年の間きちんと水温を記録して、次は簡単に見つかってくれ」と
願いながら新しい水温計を設置するのでした。
Posted by アムスル at 11:22 | 作業 | この記事のURL