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2025年10月31日

2025年10月31日金曜

30日の患者総数は82人、うち外国人患者は11人、全体の13.4%だった。
国籍別ではフィリピン3人、ペルー2人、ドミニカ2人、韓国、USA、カンボジア、ブラジル各1人。
保険別では社保7人、国保2人、生活保護1人、自費診療1人。
この自費診療になった1人が問題。中国系カンボジア人の難民出身の男性で51歳、社保に加入しているのだが、今回は自費となったその理由とは・・・火傷をしたとやってきて診察することになった。左手の第2指の第二関節の部分に熱傷2度があり、すでに皮膚の水泡が破れている。どうしたの?と訊ねると・・・仕事で怪我をしたとのこと。仕事は?と訊ねると溶接とのことだった。治療を開始しようとすると、「先生、これね、自分で支払った分だけ会社が出すというからそうして」と言う。要するに労災ではなく、保険診療を行って、その自己負担分だけ会社が支払うと会社が言っているとのことだった。それから押し問答。
それは労災隠しになるから保険を使っての診療はできない、労災で診療すべきと話すと・・・
「いままでの人も皆、そうしてきた、労災にするなら帰る」と言い出した。聞けば9月から働き始めたそうで、会社は海老名市の東柏ヶ谷にあると教えてくれた。会社の言いなりにならないと首になるかもしれないということだろう。この会社、過去にもずっと労災隠しをしてきたに違いない。しばらく悩んだが、まずは保険診療にはできないことを伝えた。次に自己負担分を会社が負担するというのなら全額自費で診療して、領収書を突きつけてやればと提案。それでいいからということになったが、それでも労災隠しを黙認することにはなってしまう。
過去、インドシナ難民の時代から、海外からやってきて最初に見つける職が溶接だ。そしてお金が貯まると転職していく。それだけ就労条件が厳しい仕事が溶接なのだ。その溶接に来日して30年以上を経た彼が就職したというのも、彼の性格や行動を見ていると理解できる。彼にとってはやっと見つけた仕事なのだろう。そう、考えると会社の対応が腹立たしくてたまらない。
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2025年10月28日

2025年10月28日火曜

27日月曜日の患者総数は76人、うち外国人患者数は12人、16%だった、
国籍別ではフィリピン6人、USA2人、中国、韓国、ブラジル、ペルー各1人。
保険別では社保6人、国保4人、生活差保護1人、自費1人だった。
毎日、保険別の統計を記載していて、気がつくことは例外の日はあっても、ほとんどが社保加入者が極めて優勢ということだ。すなわち、社会保険が適用とされるような雇用形態で働いている外国人やその家族が極めて多いということになる。そして、日本人の生活保護の人数が全国的にコロナの最中に激増してから落ち着いていることを考慮すると、外国人が増えて日本人の仕事が取られてしまっているなどという意見は現実とはかけ離れていると言えよう。誰が何と言おうと、今の日本が日本人だけの労働力では経済が持たず、外国人の労働力の補完があって成り立っているというのは事実であろう。現実を無視した感情的な意見は個人の感情であって、理論ではない。
 昨日も書いた糖尿病があり、左下腿の蜂窩織炎をおこしているフィリピン人女性46歳、昨日も約束の時間に来てくれず・・・昼休み直前にやってきたので、スタッフには休憩してもらわなければいけないので、抗生剤の点滴は午後からになってしまった。糖尿病についての採血を土曜日に行ったが・・・内服薬をいい加減に飲んだり飲まなかったりで・・・4か月前のHbA1Cが7.8であったのが、9.7まで上昇、悪化していた。自分で自分の体を悪くしていると再度、結果を見せてあげながら説明。このような治療態度では一度、教育入院が必要と話すと、顔色が変わった。仕事をほおり出しての入院はどうしてもできないので、キチンと内服しますと・・・僕の性格でその言葉を信用することにした。
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2025年10月27日

2025年10月27日月曜

25日の土曜日、冷たい雨。やはり患者数が少ない。全体で48人、外国人患者はベトナム人のスタッフが来てくれる日でもあったので17人、35.4%を占めた。
 国籍別ではフィリピン10人、ベトナム6人、ペルー1人。
 保険別では社保16人、生活保護1人。
フィリピン人女性47歳、会社の健診でピロリ菌の抗体が極めて高いとのことで来院。説明して内視鏡検査も受けたいとのことで、静脈麻酔下で施行。初めての内視鏡検査で不安がっており、大暴れしたらどうしようかと思ったが、あっというまに終わって、麻酔から覚めたときに、何も覚えていないと笑顔で答えてくれた。同じ理由で、内視鏡検査の予約が入っているフィリピン人女性が複数人いて・・・彼らに内視鏡検査は怖くないと伝えておいてくれたらうれしい。と、言い忘れたけど、きっと話しておいてくれると思う。肝心のピロリ菌の検査結果だが、生検をプレピロルスと胃体中部大弯からと二か所採取、検査キットに入れた。陽性ならピンク色に、陰性なら試薬液の黄色のままのはずで・・30分を経過してもきれいな黄色のまま。陽性という健診結果は他人のものか?と思う程、きれいだった。陰性と判定したのだが、肉眼での判断より、化学的判断のほうが優れていると判断、陽性として除菌療法を処方した。
 フィリピン人女性46歳、左下腿の蜂窩織炎のため、点滴で抗生剤を使うと説明。9時には来てねと話しておいたのに・・・来ない。ようやく現れたのが10時半過ぎ。すでに11時に近かった。彼女は某所で英語の教師として採用されている。そういう人材でも約束の時間が守れないことにかなりがっかりした。次々と患者の処置をしなければならず、大幅に時間に遅れると、すべての人の予定が狂ってしまう。彼女にはマニラタイムはだめだと話したが、わかったような気配がない。27日月曜日も午前はこうとか午後はああとか、仕事の予定があるというのだが・・・いまの彼女の状態は仕事がどうのこうの言っている場合ではない状態なのに。状態もいやというほど説明しているのに・・・こういう人が大きな病院に行くときっとトラブルをおこすだろう。
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2025年10月25日

2025年10月25日土曜

24日昼前から冷たい雨、患者総数は65人、うち外国人患者は10人、15.4%だった。
国籍別では珍しいことにUSA4人、フィリピン3人、韓国、ペルー、カンボジア各1人。
保険別では国保6人、社保3人、自費診療1人。
 自費診療の1人は米軍基地内からの受診者、女性53歳、甲状腺機能低下症とうつ病での通院中。ここのところ、甲状腺関係のホルモンの数値も内服で落ち着いている。
 中国系カンボジア人女性74歳、難民として日本にやってきてから早や、45年になるという。彼女とはインドシナ難民定住センターの仕事を始めてからの長いつきあい。お孫さんがもう、大学生になり、やさしくしてくれると話していた。彼女と話していると、当時のことを昨日のように思い出す。ポルポト政権下、国を逃れてつかまったら殺される危険を冒してまでも逃げたその過程を聞くと、いつも涙がこぼれた。しかし、国に残る方が命が危ないと考えて。文字通り、決死の覚悟で逃げ出したのだ。後でわかったことはポルポト政権はとくに都市に住んでいる人たちを中心に地方に追いやって、親子を離れ離れにし、朝から晩まで肉体労働を強いたのだ。その一方で何百万人を革命の敵として粛清、拷問して殺した。今でも考えたくもないのだと話してくれた。カンボジアとタイの国境までジャングルを夜に歩き、国境を超えるとタイのサケオ県で、サケオ県でも国境からやや遠いカオイダンという町に一番大きな難民キャンプがあり、そこを口伝を頼りに目指したのだと聞いている。一番大きいのは事実だが、国連高等難民弁務官事務所がタイ政府の許可を得て設置した「正式な」カンボジア難民キャンプで、そこで日本に定住したい家族を募り、難民事業本部のスタッフが現地でインタビューを行って、受け入れの可否を決定。受け入れが決まると、ドンムアン空港までバスで移動、飛行機で成田に到着、成田で難民事業本部のスタッフの出迎えを受け、インドシナ難民大和定住促進センターまでバスでやってきた。そして、一週間以内をめどに受け入れ後の健康診断を行うのだが、それを担当していたのが僕だった。健診の際に驚いたのは彼らの目だ。皆が、異国で怯えたようなうつろな目をしていた。希望のない世界からまったく違う環境の国にやってきて、命は保証されても、将来への希望がまだ見えない不安、そんな目だった。
 フィリピン人女性46歳、診療がもうすぐ終わる午後4時30分に来院。いつもは糖尿病や高血圧で通院して来てくれるのだが・・・突然の来院になにがあったのかと思ったが・・・左の下肢が痛いという。見ると、膝の少し下が真っ赤に腫れあがり、熱感が強い。その中心を触ろうとすると、極端に痛がる。たぶんだが・・・毛穴からの蜂窩織炎だろうと判断した。いやがるのを説得して血液検査を施行。白血球数は15000に近く、CRPは4.7で、明らかに細菌感染だ。聞けば、先週の土曜日の朝に赤く、痛くなっていたという。ほぼ、一週間放置していたことになる。時間も遅いためにまずは抗生剤を経口で処方、局所を冷やすように指導、そして25日の土曜日は抗生剤の点滴を行うので朝来てくれるようにと頼んだ。
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2025年10月24日

2025年10月24日金曜

10月23日木曜日の患者総数は82人、外国人は9人、全体の11%だった。
国籍別ではフィリピン3人、スリランカ2人、ペルー、タイ、韓国、ナイジェリア各1人。
保険別では国保6人、社保1人、後期高齢者1人。
ベトナム人女性50歳、肺がん検診に来院。少し気になる箇所があり、近くの公立病院にCTを依頼した。
ナイジェリア人男性36歳、高血圧で通院中の叔父にあたるナイジェリア人男性に連れられてやってきたのが先週。体の左背部の痛みを訴えていた。こういう人を診察するのは難しい。ナイジェリアでどのような疾患が多いのとか、健康上の情報が少ないからだ。家系に糖尿病や高血圧が多いことを聞き出し、検尿や採血を行った。検査結果を説明したが、クレアチニンが1.03、e GFRに換算すると67程度で、年齢を考えると、かなり低下していた。もし、検査結果に大きな異状がなければ、痛みの場所などから整形外科を受診すべきと話したのだが、反応が芳しくなかった。これって、もしかしたら、痛みを訴えて健康診断に近いことをしたかったのかと疑いたくなった。
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2025年10月23日

2025年10月23日木曜

二日ほど休みをもらったので遅れました。
10月19日の土曜日は患者総数51人、うち外国人患者は16人。全体の31.3%だった。
国籍別ではフィリピン9人、ペルー3人、スリランカ、イギリス、パラグァイ、タイ各々1人ずつ。
保険別では社保13人、国保3人
21日の月曜日は患者総数54人、うち外国人患者は4人。全体の7.4%だった。
国籍別ではフィリピン3人、USA1人。
保険別では社保2人、国保2人。
22日の火曜日は冷たい雨、患者総数38人、うち外国人は3人、全体の5.3%だった。
国籍別ではフィリピン2人。
保険別では社保1人、生活保護1人。
この2日間、外国人患者数が極端に少ない。こうなると、今週の土曜日が心配になる。
 新内閣が発足して支持率が高いそうだが、疑問に思うことが・・・総理になる前は靖国神社の公的参拝に行くとあれほど話していた方が、総理になったら、周辺の国々との外交を考慮して行かないのだそうだ。行くことがいいか、悪いかの議論はここではするつもりはないが、こういうのって責任がない時には言いたいことを言い、責任がある地位に就いたら、以前にあれほど言っていたことは理由をつけて実行しないわけで、政治家として一貫性がないと思えるのだが、それを非難するような声は一向に上がらないようだ。いや、それが政治家なのか?
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2025年10月18日

2025年10月18日土曜

17日の患者総数は49人、うち外国人は10人、20.4%であった。
国籍別にはフィリピン3人、ナイジェリア2人、タイ、中国、ネパール、ペルー、ドミニカ各1人であった。
保険別では社保7人、国保1人、生活保護1人、自費診療1人であった。
診察していて一番困るのは心療内科的疾患というか、結論はそこに行きつくような患者だ。
 フィリピン人女性55歳、今年の初めにドバイからやってきた。ドバイに行ったのは、いわゆる出稼ぎであるが、割と大きな疾患で手術も受けている。ドバイの外国人受け入れというのは具体的には知らないが、充実しているらしいと感じた。2月ぐらいから、クリニックにやってきたと記憶しているが、生活習慣病の治療はともかく、ときどき、わけのわからないことになる。今回も生活習慣病で受診した際に右の脇腹に差し込むような痛みがあると訴える。触っても触らなくても痛いそうで、いわゆる自発痛だ。発熱はなし。顔をひきつらせ、いつでも痛いと訴える。始まりは数日前からとのこと。僕の部屋まであるくにも顔は苦悶様表情。診察しながら、考えてみた。すでに尿検査は終えていて異常所見なく、血液検査も一か月前に済ませていて、肝機能、腎機能にも異常なし。鎮痛剤が必要かと訊ねると、欲しいと言うので、痛みの性状からスコポラミンを処方した。僕が鎮痛剤は必要か?と訊ねるほどの痛み方というわけだ。発熱もないのではさらなる採血は無駄にも感じたので、施行せず。このあたり、すべて英語でも説明し、タガログ語でフィリピン人スタッフが補ってくれた。彼女が帰った後も気になって、頭の中には彼女のことばかり・・・
 昼休みが終わる直前、看護師がにこにこしながらやって来た。昼休みに近くのスーパーに買い物に行ったら、先ほどの彼女が両手いっぱいに買い物をして、フィリピン人女性と笑顔で歩いていた、それも彼女が追い付けないほどの足の速さだったとのこと。やはりヒステリーかと確信した。途中から、そうかなあとは思ってはいたが・・・地域の小さなクリニックゆえに気がついたのかもしれない。
posted by AMDA IMIC at 17:09 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2025年10月17日

2025年10月17日金曜

16日の患者総数は87人、うち外国人患者は16人、全体の18.3%だった。
 国籍別にはUSA3人、ペルー3人、フィリピン2人、ベトナム2人、中国2人、タイ、アフガニスタン、インドネシア、オーストラリア各1人。
 保険別では社保8人、国保3人、自費3人、後期高齢者1人、生活保護1人。
自費の3人のうち2人は職場から求められた検診にて受診。残る1人と米国籍の1人は米軍基地関係者のため、日本の公的保険の加入はなし。残る1人はインドネシア国籍の男性、日本企業に継続して働くための健康診断。とくに大きな問題はなかった。米国籍の受診者のうち、残る1人は生活習慣病で受診中の基地関係者。基地の外の医療機関で診療を受けても、自分の民間保険でお金が戻ってくるので、最終的な支払いはゼロになり、気軽に生活習慣病でも継続的に受診してくれるのだと思う。
 アフガニスタン人の受診者は1歳のお子さん、たしか、一家は難民認定を受けていたと記憶している。インフルエンザの予防接種で来院。ベトナム人女性25歳は子宮頸がんワクチンの接種に来院。一般的に言うと、外国人の方が各種ワクチン接種には熱心のような気がする。
 ペルー人女性15歳、足の巻き爪に感染してやってきたのが先週の木曜日。ちょうど一週間を経過して来院。抗生剤を処方し、痛がるのをがまんしてもらってめり込んでいる感染性の肉芽を外側に開くように力をかけておいたが・・・感染はきれいに治癒していた。手術しなくていいの?と嬉しそうにこちらを向いた。
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2025年10月16日

2025年10月16日木曜

10月14日火曜日は患者総数78人、うち外国人患者は21人、全体の26.9%だった。
 国籍別ではフィリピン13人、ネパール3人、ペルー2人、韓国、USA、スリランカ各々1人だった。
 保険別では社保15人、国保5人、生活保護1人であった。
フィリピン人男性46歳、前回、会社の健診の結果を持参してきた。最近、胸やけがひどく。胃酸が上がってくるという。半年前に内視鏡検査をどこかの医療機関で受けたらしく・・・しかし、持参してくれた健診結果には内視鏡検査についての記載がなかった。ただ、異状ないとだけ言われたとのこと。まずはプロトンポンプ インヒビターを3週間処方し、これで軽快しなかったら内視鏡検査を考えようと説明したのに・・・1週間でやってきた。具合に変化がないか、または悪化したのかと思い、心配した。話してみると、内視鏡検査の結果を見つけたので持ってきたとのことだった。たしかに異常所見はないと書かれていた。肝心の症状はというと・・・良くなってきたそうだ。しばらく、エソメプラゾールを継続してみようと思っていると伝えた。
 フィリピン人男性58歳、生活習慣病で長期に通院してくれていたが、仕事場の関係で通院しやすいところに転医したいと言う。そういうこともあるはずだし、彼ぐらい日本語が上手ならいいだろうと院長に紹介状を書いてもらい、送り出すことにした。もう、帰ってくるなよと・・・これは決して「嫌いだから来るな」という意味ではない。先方の医療機関に受け入れてほしいという意味だ。過去にこのようなケース、たくさん経験しているが、すぐに戻ってくる人たちが多い。診ないと言われたと訴える人もいると、行ってみたけど、やはり僕のクリニックとは違うと言う人もいる。違うとは外国人の受け入れに対する対応のことを指しているのだと思う。複雑な気持ちになる。
 韓国人女性60歳、以前に日本人のご主人の糖尿病治療薬をご主人の許可を得て、痩せるために飲んでいると告白した女性だ。その時には、理由をあげて内服してはいけないことを説明した。そして足りなくなった分、ご主人は自分の治療をどのようにしているのか?、これも心配になったが・・・ときどき、韓国に帰ってはプチ整形をしてくる。そして、今回、院長が診察しているので、2か月ぶりぐらいに受け受けで顔を見たら、げっそりと顔がこけている。とくに特定健診もがん検診も異状がないところをみると、もしかして例の糖尿病の薬を継続しているのか、あるいは痩せ始めたら止まらないのか・・・僕の目にはどうみても不健康に映るのだが・・・
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2025年10月14日

2025年10月14日火曜

10月11日の土曜日は朝からラッシュアワーのような混み方。
当日の患者総数は67人、うち外国人患者は24人で全体の35.8%だった。
 国籍別ではフィリピン人が圧倒的に多くて17人、以下ペルー3人、ブラジル、ネパール、タイ、トルコ各々1人だった。
 保険別でも社保が圧倒的に多くて23人、国保が1人だった。
フィリピン人にはインフルエンザの予防接種を希望していた人が5人、全員、接種を行った。
 きょうの朝、クリニックに来る間、テレビの景気動向を聴いていたが・・・米国の景気の今後の一番の不安定要素はトランプの政策により、不法滞在者の帰国、そして外国人移民の新たな受け入れが厳しく制限されたための労働人口の低下だそうだ。わが国の外国人政策については前回の参議院選挙の前あたりから急に騒がしくなり、選挙の投票行動の目安になるぐらい、大事になっている。
ユーチューブなどを見ていると、法律を誤って解釈し、現実を直視せずに一部だけをあげつらい、堂々と理論を展開している人もいる。たしかに我が国の外国人受け入れ政策やそれに伴う法律に問題があったのは確かだ。以前から述べているように、我が国が1981年に加盟した難民の地位に関する条約の第4章には「福祉については内外平等原則」が謳われている。内外平等原則とは受け入れた外国人、この場合は3か月を超えて我が国に滞在することのできる在留資格を持って外国人ということになるが、彼らを差別してはいけないと書いてあるのだが、実はそれだけではない。日本人と同様、すなわち過度に優遇したり、日本人にとって逆差別となるようなこともいけないと書いてあるのだ。
前者の部分だけが強調されて、後者についてはあまり考えられていなかったのが現状だろう。このあたりは丁寧に点検し、見直すべきところは見直すべきだろう。福祉以外にも国の危機管理から見直しをすべき点も多々あるだろう。
その上でだが、日本人だけでは米国同様、労働人口が減るばかりで、生産性は長い落下曲線となるだろう。外国人が入って来たから、日本人の職がなくなったというのは本当か?僕にはそうとは思えない。外国人を受け入れるなと叫んでいる人たちはこのあたりをどう、考えているのだろう。
昨日の夜、バンコクから帰国した。タイではバンコクのような都会では核家族に近い世帯が多い。友人宅では介護が必要な父親がいるのだが・・・タイ人の介護者が見つからない。金額的にも給与も高騰、いたしかたなく、ミャンマー人の若い女性を雇ったそうだ。不法滞在者だが、やむをえないと話していた。
posted by AMDA IMIC at 16:24 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)