昨日の患者総数は126人、うち外国人は19.4%の24人だった。クリニックの外に待つ発熱患者で人だかりができていて、新型コロナで大騒ぎとなった2年前3年前を思い出した。
ベトナム人女性38歳、数日前に働いていたところで小さな器械で皮をむいていて、ついでに右手第四指の腹側の皮も剝いてしまった。薬局で買ってきた傷なんとかを使って自分で処置していたらしいが、だめだと思って来院したとのこと。むいてしまった皮膚の下が発赤し、周囲の皮膚は浮腫状態だった。エキザルベを塗布。湿気がこもらないようにガーゼを使い、今年最後となる28日土曜日に来てくれるようにと頼んだ。発熱患者であまりに忙しく、聞きそびれてしまったが、彼女のケースは労災に該当するのではないだろうか。次回に確認するつもりだ。
インドネシア人男性41歳、数日前からの右の上腹部痛で来院。痛いところを触るように指示すると、上腹部、右も左も心窩部も指し示す。痛みには波があるそうで、便は軟便。感染性胃腸炎と推察したが、僕の質問に対する返答がどうも的を逸れていて戸惑う。発展途上国からやってきた人たちに多い反応だ。ゆえに質問の回答から疾患をと絞っていくことが困難なのだ。内服薬を処方したが、彼にも具合が悪ければ28日に来てくれるように頼んだ。
パキスタン人男性59歳、一年に数回、おなかが具合悪いとやってくる。昨日は自分が神経質なのだろうかと半分、謝っていたので、謝ることではないが、僕もそう思うと答えた。過敏性腸症候群の典型的症状なのだが、なかなか通院してくれない。
タイ人女性68歳、発熱で来院。新型コロナもインフルエンザも検査では陰性。普通の風邪と説明すると喜んでくれた。かなり耳が遠くて、顔をつけてタイ語で話さないと内容が伝わらない。内服薬を処方し、内服の仕方を説明した。
最後の最後、午後4時半ごろ、事件はおこった。アメリカ人女性62歳、以前から消化管症状を訴え、潰瘍性大腸炎と主張するのだが、某大学病院にまで行って、それは否定されている。統合失調症があり、県内の専門病院に通院しているのだが、少しよくなると内服がいい加減になり、さまざまなトラブルをつくってしまう。近くの公立病院もそれで大騒ぎをし、出入り禁止となってしまった。彼女が来たとフィリピン人スタッフから聞いた。半年以上、来ていなかったので、来院の理由を聞いてくれるように頼んだが、よくわからない、僕と話したいと受付で大声を出しているとのことだった。たしかに声が受付から響き渡ってくる。
診察室に入ってもらったが、まず顔つきが悪い、統合失調症が悪くなっているときの顔だ。母親がパーキンソンだったので自分もパーキンソンではないかと分かりにくい英語で繰り返す。精神科の薬を飲んでいるのかと逆に質問したら、ずっと飲んでいないとのこと。なおったからと・・・まず、通院していた精神科を受診するように説得して診察室の外に出てもらった。その直後から受付で再び、大声。診察代は支払わないまま、怒鳴っていると聞いたので、とうとう僕の我慢の限界を超えてしまった。自分のスタッフやほかの患者を守らなければならないし、それができなければ院長や理事長は務まらない。受付に行き、彼女の声より大きな声で、「ここは医療機関、具合の悪い人がやってくる、それなのにどうして大きな声であばれるのか?そういうことをするとここも出入り禁止にするぞ」と顔突き合わせて怒鳴った。日本人の悪いところはいいたいことをがまんするところや、静かにやりすごすことを美徳とするところだ。たしかに美徳だが、世界的には美徳とは思われない。反論しないと受け入れた、あるいは相手が正論と認めたという誤解を与えてしまう。彼女はそのまま医療費を支払って出て行った。
posted by AMDA IMIC at 09:00
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