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2024年04月30日

2024年4月30日火曜

この季節、前年度の会社の健診でひっかかってやってくる外国人が多い。日本人でもそのような人はいるが・・・しばらく放置していた割には蒼い顔をしてやってくる。手元に差し出されるのは医療機関からの受診証明書と結果を記載する書類。たぶん、放置していると雇用に差し支える人もいるのかもしれない。僕のところにフィリピン人患者が多いためなのか、目立つのはS-GPTが100にと届かないぐらいに上昇している人だ。このような場合にまず、HA抗体試験を行ってみると、経験上、9割がた陽性に出る。南米出身者にも少なくないし、日本人でも見受けられるが、フィリピン人に関しては圧倒的に多い。「肝炎の反応が陽性」と受け取られるとパニックになる人も少なくなく、もはやこちらの話は聞いてくれないモードでそれこそ青ざめてしまうので、A型肝炎とB型肝炎、C型肝炎に罹患した場合の肝硬変や肝臓がんの発生に関するちがいとか、A型肝炎の症状、そしてそれが今、現在、活動的に感染しているわけではなく、過去に罹患していたことを示しているのだということを説明する。実際にはB型肝炎のs抗原、C型肝炎抗体についても調べてはみる。全部、話し終えるとようやく笑顔になってくれる。今月もs-GPTが47や64で見つけたHA抗体陽性者がフィリピン人に2人。この程度の数値なら念のために飲酒を控えるように話すが、とくに内服薬を処方することはしないで経過を見るだけにしている。
1985年ごろ以来の円安、157円まで円が下落。政府日銀はいったい何をしているのか?と半分怒り、半分あきれて見ている。輸出産業が追い風でも、輸入品に頼る業界や輸入品を買っている人たちの家庭は火の車だ。そういえば僕が幼いころはずっと360円で固定されていたのを思い出した。為替相場は昨晩、突然、円高に振れた。日米協調介入があったと推測されているが、政府日銀もなめられたもので市場はすでに円安に振れつつある。これぐらい、円だけが他通貨に比較して安くなると、今や、声が小さくなったメディカル ツーリズムもペイするほど、ニーズが高まるかもしれない。
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2024年04月27日

2024年4月27日土曜

 フィリピン人女性56歳女性、めまいがすると来院したのが前日。めまいは一瞬、朝のみ。どうしたものかと考え込んでいたら、今はこういう薬を内服していると見せてくれた。甲状腺機能をあげる薬、甲状腺機能を抑える薬、脂質異常症の薬と降圧剤、この降圧剤は副作用として脈拍を遅くする。動悸がある人などに使うことがあるが、腎機能にはあまりよくない影響を及ぼすのでそこらあたりを考慮して使わなければならない薬だ。どうして甲状腺機能を抑える薬とあげる薬を同時に内服しているのかが、わからない。タガログ語で訊ねても話してくれることに一貫性がなく、本当に同時にこれらを処方されているのかもわからない。しばらくするとポケットから別の降圧剤を取り出した。こういう「後だしじゃんけん」は混乱するばかり。詳しく訊ねると、別の医療機関でもらっているという。いまはめまいの話で一時的にこちらに来たのか、そうではなく、今後はこちらですべて診てほしいと思って来たのか、それが何度訊ねてもよくわからない。一度、今の主治医のところに戻り、今までの経過を教えてくれないと判断がつかないと話したところ、翌日さっそく再診にやってきたというわけだ。すでにめまいの件はどこかに吹き飛んでいた。情報提供書を読むと、たしかに甲状腺機能を上げる薬と下げる薬を同時に処方されていた。そして脂質異常症の薬のことが記載されており、降圧剤を処方していたとは書いてなかった。そのことを問うと、まちがいなく処方してもらっていたという返事。あっというまに情報提供書を書いてくれた主治医の手際よさを考えると、たぶん重荷でできればどこか、別の医療機関に行って欲しかったのだと推察せざるを得ない。まだ、薬が2か月分ぐらいあるので、次は採血しようかなどと話して帰ってもらったが・・・その後、考え込んでしまった。このような処方を行ったケースはないし、聞いたこともない。まずは甲状腺の専門病院で今後の治療について診てもらうべきで、その方が彼女にとってもいいことと思った。必要があれば高血圧の治療はこちらで行ってもかまわない。夕方、フィリピン人スタッフから彼女に方針を伝えてもらった。
 フィリピン人女性31歳、前日の検診の結果を受け取りに来院。問題はなかったが、BMIだけが25をはるかに超えていて注意を促した。
 アメリカ人女性52歳、受付で高血圧と脂質異常症の薬の処方だけでいいと話しているという。2か月前に採血を行っており、中性脂肪がかなり高値となっているので、本人と直接、話さねばと診察室に入ってもらった。血圧はよくコントロールされていた。中性脂肪が多い人のための食事療法を説明した。
 このところ、親族訪問でやってきて、血圧が上がったり、めまいがしたり、胃が具合悪いとか、簡単に健診をしてほしいというフィリピン人が目立つ。そういえば、逆に母国に戻って来たフィリピン人も目立つ。ミンダナオのジェネラル・サントスがふるさとというフィリピン人女性からいくつかおみやげをいただいた。心にかけてもらったことがうれしい。
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2024年04月26日

2024年4月26日金曜

 生まれた国によって人の命や生活は大きく変わる。医療だけ考えてみたら、日本に生まれた我々は幸せと感じなければならないだろう。逆に医療が充実していないあるいは金銭的に簡単に良い医療にアクセスできない国に生まれてしまったらどうだろう?この程度の格差や不平等は世の中にたくさんあるよ、そんなにセンチメンタルにならなくても・・・という声もあるだろう・・・自分の努力だけではあがらえない、打ち克てない不平等なんて日本の中にもたくさんある。
僕自身、小学校から青春時代に至るまで、この自分ではいかんともしがたい壁の前に、だれに想いを吐露してよいのか、わからない長いときを過ごしていた。だれに話すこともできない。話しても彼らには理解できないだろうと確信していた。平凡な環境は平凡ではない。平凡は心静かな穏やかな環境なのだ。
大学に入学したときにはうれしかった。世のため、人のために医師として将来働けることがうれしいのではなく、あがらえなかった巨大な力にもしかして勝てるのかと思えたのが何よりもうれしかった。それでも心を塞ぐようなときは続いた。幼いころ育った環境の中で、あまりまっすぐとは言えない性格の人間になり、小学校や中学校では人の評価ばかりを気にするようになっていた。周囲からはきっといやな奴と思われていたことだろう。当時を振り返ると、自分がいやになるとともに、自分が不憫でならない。
大学でも学問にあまり興味は持てず、なんとか自分という人間を軌道修正しようともがく毎日だった。やりたいこともなく、居場所を求めてふらふらしていたとき、気がつけば生物学の水野教授の部屋に出入りしていた。人生を達観したような方だった。何にも僕自身のことを訊ねてくださらないところが心地よかった。専門課程に進むことが決まったとき、専門課程に病理学の細田という弟子がいるからいつか訪ねるようにと言われた。専門課程に進んでたしか、半年ほどしてから病理学教室に先生を訪ねてみた。ああ、君のことは水野先生から聞いているよ。もしかしたら細田君より大物かもしれないよと話していたよと笑っていらっしゃった。細田先生にはすごみがあった。何事にも妥協はせず、ただただまっすぐな方で敬虔なクリスチャンだった。たまたま、自宅が近いこともあり、いつしか日曜でも自宅を訪れるようになっていた。なにをしてよいかわからないときや心に隙間風が吹いた時、例のあがらえない巨大な力にめげそうになったとき、自宅を訪ねた。先生は極めて多忙な方で、忙しい時には忙しいからと1時間ぐらいで追い返された。それでもいつもおっしゃってくださった。「小林、君は我が家の長男だ、いつ来てもいいぞ」と。立派なお子さんが3人もいるのに、いつも繰り返し、おっしゃってくださった。この言葉が僕を救ってくれた。
先生はその後、病理学教室の主任教授そして医学部長を務め、すでに他界された。先生に救われなかったら、自分はどうなっていただろうと真剣に考えるときがある。先生にはほど遠く及ばない凡人ではあるが、その後の僕の仕事はすべてこのときの気持ちが底に流れている。
外国人医療の話を書くつもりだったのに、今日は別の方向に行ってしまった。
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2024年04月25日

2024年4月25日木曜

 フィリピン人男性61歳、短期滞在でやってきて先週、痛風発作で親戚の人たちが連れて来た。それから一週間・・・名前を呼んだら普通に歩いて入って来たので、はじめは人違いかと驚いた。先週やってきたときには親族の男性たちに抱えられて、足が床に付けないほど痛がっていた。コルヒチンとロキソプロフェンを一日3回で処方。戻ってからもほとんどベットですごしていたという。ここでやめるとリバウンドが来るときもあるので、まずは一日二回に減量して様子を見ることにした。あまりの治療効果に「まわりの」人たちがすごいすごいと言っていると教えてくれた。
 ベルー人男性74歳、他の医療機関からの転院。前回の問診等でおよその経過はわかった。まだ1か月ほど前医からの内服薬は持っているそうだが、本日は血液検査。最新の状況を理解したうえで治療を始めたいので。
 フィリピン人女性75歳、腎機能が悪く、透析中。先週、臀部の感染症がよくならないと来院。聞けばすでに膿が溜まっていたところは自潰し、膿が出たとのこと。その後も皮膚科で抗生剤を処方されていた。やってきた理由はまだしこりがあって座ると痛いとのことだった。感染が治癒する一過程で心配はないと話した。腎機能も悪く、抗生剤もこれ以上、使いたくはなかった。ただ、本人の希望が強すぎ、負けて前医とは異なる抗生剤を減量の上、5日分処方した。患部を見せてもらったが、前回来院時より色も通常に戻りつつあり、しこりも感じなくなってきた。本人にこれらを告げると、座ると少しだけまだ痛いと言う。経過は順調なので、これ以上の治療は現時点では必要なしと話した。ただし、粉瘤の可能性もあるので、もしそうだとしたら、再度、感染することもありうることを伝えておいた。
 タイ人女性47歳、いつもの不眠症の薬を処方。前回来院から2か月近く経過しており、自分が寝られないときにだけ内服していることがよくわかった。いわゆる眠剤は薬のとりこになってしまう時があるので要注意だ。
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2024年04月23日

2024年4月23日火曜

 23日月曜、朝9時に診察を開始してすぐに受付から声が聞こえてきた。〇〇さんが亡くなったんだってという低い声、そして事務員が小走りにやってきた。〇〇さんが亡くなって、ご主人があいさつに来ているという。すぐにご主人に診察室に入ってもらった。
 〇〇さんとは近くに住むタイ人女性のことだ。まだ、年齢は50代のはじめ。開業当初から、当時、まだ2歳か3歳ぐらいのお子さんを連れて小児科にときどき来ていた。本人を診察したことも何度か。診察しているうちに、彼女がタイから引きずっている病気のことも知ることとなった。その治療について話したこともあったが、その後の返事がなかった。もしかしてそんなことを言う僕が疎ましかったのか、あるいはタイやタイ人の生活を知りすぎている僕が疎ましかったのか・・・来なくなってしまった。新型コロナのワクチン接種にやってきたことは覚えている。彼女は自分の考えがあるのか、あるいはいい加減すぎるのか、
勧めたことをなかなか受け入れてくれなかった。体形的には生活習慣病まちがいないような彼女について一度、データーを見た記憶がある。その時も治療をについてやんわりと話してみたが、それ以上の進展はなかった。
 18日の金曜日、心臓発作で急に亡くなったと日本人のご主人が教えてくれた。彼女がタイから引きずってきた病気も30年ぐらい経過すると心臓発作を引き起こすこともあるということを思い出した。死ななくてもいいような病気でご主人とこどもさんを置いて去って行ったのかもと思うと、なんともやるせない。
 ご主人の手に数冊の本があった。ここで使ってもらえたら?とくださった本は彼女が日本に初めてやってきたときに読んでいたタイ人向けに解説した日本の文化や日本の社会的システムに関する本をはじめ、タイ仏教の本だった。ご主人にとっては捨てがたい大事な思い出の本なのだろう。今週末には日本在住のタイ人の僧侶を招いて供養をすると教えてくれた。
 いただいた本だが、タイ人の社会では亡くなった方の遺品というのはあまり喜ばれない。故人の遺品を思い出とともに大事にする日本人とは考え方が180度異なる。本の内容もかなり古くなっているし、タイ人患者に本の由来を教えてあげたら、どのような反応をするのか、見当もつかない。ご主人の気持ちは気持ちとしていただいて、この数冊の本は一週間後にバンコクに行くときに持っていき、行ったことがあるBTSエカマイから至近距離にあるお寺で供養してもらおうと考えている。
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2024年04月22日

2024年4月22日月曜

 今日は雨、でも体に柔らかく感じる。冷たい雨は嫌い。いい季節になってきたためか、全般的に患者数が減って来た。これは例年のことで、4月や5月、そして9月末から10月というのは季節が熱くもなく寒くもなく、とくに秋は「柿の実が赤くなるころは医者の顔が青くなる」と昔からいわれるぐらい、医療機関にとっては経営が心配になる季節なのだ。
 インド人女性52歳、先週の土曜日に初診で内視鏡検査を行ってピロリ菌が陽性で一次除菌としてボノサップ800を一週間分、処方した人だ。ほかにも処方しなければならない薬があるのだが、除菌療法の内服が終わった後でないと混乱すると思い、来ていただいた。先週、除菌療法後のこと、僕のクリニックでは3か月後に呼気テストで除菌効果をチェックしていること、呼気テストは予約制でそのころに連絡して欲しいこと、そして当日は飲食してしまうと検査が不正確になるので禁飲食で来てもらうことなど、繰り返し、説明したのだが・・・呼気テストを受けるつもりでやって来ていた。どうして3か月後に行うのかを再度、説明し、「今日来てほしいと話したのは、ほかの必要な薬を処方するためと話したはず」と続けた。こちらは説明したはずと思っていると、こんなことになる。
 フィリピン人男性59歳、薬だけ欲しいと家族だけがやってくる。そんなことが半年以上、続いており、次回は採血させてほしいと頼み込んだ。
 インド人女性32歳初診、カルテに書いてある横浜市内の居住地とファミリーネームでピンときた。長年、通院してくれているインド人男性の一族に違いないと推測して訊ねてみると、推測通りだった。問診票にはおなかが痛いと書いてあったのだが、診察室で向かい合って話すと、この3年ぐらい、両側の胸が痛いという。生理の周期に合わせて痛いのだそうで、本人は乳がんを心配しているようだった。生理との関係からたぶん乳腺症と考え、しこりがないかどうかだけは確認しておこうと同じインド人のご主人と本人に頼んで、触診させてもらうことにした。それで終わりかと思ったら、下腹部も痛いと言い出した。下痢などなし。もしかして女性ホルモンの関係からの子宮に関連した痛みではないかと疑い、市内の女性医師のいる婦人科を紹介した。調べてみると土曜も午後の診療を行っているようなので、紹介状を書いた。
 この日は小児科は臨時の休診、新院長は小児科の部屋を使っての診療、僕は一人で部屋の電子カルテを使って診療を行ったが・・・すべての機能を使いこなしているわけではないが、診療録の記載や処方などは自分一人でできた。この半年以上、電子カルテ導入後、診療ができるだろうかとか、怯えてきたが、かなり攻めの気持ちになってきた。
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2024年04月20日

2024年4月20日土曜

 タイ人女性56歳、左の肘関節あたりが痛いと来院。触ってみても肩には痛みがなく、可動性も年齢相応。痛いの?と訊ねると、うううん、と考える様子で、タイ語ならうまく言えるんだけど・・・と話す。日常会話の日本語には全く不自由しない彼女であっても、自分の症状を事細かく正確に日本語にして伝えることには難しいようだ。けっきょく、整形外科に任すべきと判断。近くの懇意の整形外科医に電話で様子を伝え、診てもらうことで了承をいただいたので、行ってもらった。
 米国人男性34歳、米軍基地関係者で日本の公的保険はなし。咳や痰が出現してからすでに2週間目になるそうで・・・あまりに長いと心配して来院。心配になるぐらいなら早めに来てもらったほうがよかったと話した。この時点で新型コロナやインフルエンザを検査しても意味がないから。要するにもともとは何の病気だったのか、わからないのである。胸部レントゲン検査でも異状なく、呼吸音も問題なし。対症療法とした。
 フィリピン人女性56歳、やや血圧が高くて来院したのが、今週のはじめ。採血を行ったところ、尿酸値が1.2と極めて定値。驚いた。値を告げて、こんなに定値になる理由がわからない、もしかして尿酸値を下げる薬を飲んでいる?と訊ねると、飲んでいると言う。理由は・・・昨年、フィリピンに帰国した時に健診を受けて尿酸値が高いと言われ、処方を受けたそうだ。要点を得ぬ回答でよくわからなかったが、整理すると、その後はフィリピンにいる親族が薬だけ送ってくれていたので内服していたとのことだった。薬を見せてごらん?と問うと、バッグから取り出して見せてくれた。ユリノームとフェブキソスタット40mgの合剤だ。ユリノームも尿酸値を下げる薬だし、フェブキソスタットも尿酸値を下げる薬、しかもフェブキソスタットは10mgから開始して、40mgは一日最大量だ。僕の患者に高尿酸血症の人は多数いるが、30mgを内服している人はいるが、40mgを処方している人はいない。要するに薬が強すぎて低尿酸血症に陥っていたということになる。彼女には検査をせずに薬だけ使うことの怖さを話し、フィリピンからの薬をストップすること、一か月後に再度、採血して尿酸値を測り、必要なら必要量の内服薬を処方することなどを話して了解を得た。
 夕方になり、フィリピン人男性29歳、「現場」で仕事中に左の前腕にくぎを刺してしまったとやってきた。すでに刺した部位の周囲が少し発赤していて、蜂窩織炎になりかけている。
状況から今、刺したのではなく、一両日ぐらい経過しているはずと思って尋ねたら・・・やはり前日の午後に刺したとのことだった。消毒して抗生剤を処方。釘は古いものだったと聞きだしたので、破傷風の予防接種もさせてもらった。
 Googleのクチコミについて同社を医師が複数で提訴した続きだが・・・日本国内にはGoogle のクチコミに関する相談窓口などがないそうで、訴訟で有罪という判決が出たときのみ、対応を考えるという。すべての携帯にGoogleは搭載されている。国民の数と同じぐらいの顧客を日本国内に抱えながら対応窓口を設置しないことや訴訟で有罪にならないかぎりは対応しないという態度は企業自身が自分の道を検証しながら企業倫理に沿って、進むべき道を考えるということを放棄しているように思える。国家の意思も支配しかねない独占的巨大国際的企業が誕生すると、このような傲慢に態度になるのだろう。
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2024年04月19日

2024年4月19日金曜

三日ぶりにフィリピン人スタッフが出勤。フィリピン人が殺到するかと思ったが、そうでもなかった。彼女に聞くと、問い合わせなどはたくさんあったが、緊急以外は曜日を振り分けているとのことで、頭が下がる。
 フィリピン人女性23歳、入職のための健康診断。急いでいるようなので、無理やりねじ込んだ。どんなところに就職するの?と訊ねたら、介護との返事だった。この数年、介護職に就いているフィリピン人患者が多い。彼らに訊ねると、フィリピン人が1人だけ勤務しているというところは少なくて、ほとんどは複数、それもかなりの人数のフィリピン人が働いているようだ。介護職といっても一番簡単なヘルパーの資格や何の資格もなく働いている人が多い。介護もきつい肉体労働で、男性は外の「現場」で、女性は内の介護で肉体労働をしているというのが現状なのだろう。
 フィリピン人男性43歳、1月の血液検査の結果が尿酸値7.7、中性脂肪が219と高く、HDLコレステロールが33と低い。採血してすでに3か月も経過しているのに・・と言いそうになって気がついた。血液検査は2023年の1月に行っていて、その後、結果を聞きにも来なかったのだ。では今日はどうしてやって来たのか?と訊ねたら、咳と痰があり、すでに10日ぐらい経過しているが、まだ夜中に咳が出るためと教えてくれた。呼吸器の診察を行って処方を書いてから、前回の血液検査の結果について詳しく説明。朝は食べてこなかったとのことなので、とりあえず、採血を行った。
 韓国人女性66歳、いつもの高血圧の診察を行って、処方を書いていたら、「せんせい、大和市の胃がん検診の胃カメラ、もう予約してますか?」と訊ねてくれた。すでに4月から始まっていて、すでに9月ぐらいまで予約がいっぱいという話をし、今日、窓口で予約して帰ってねと話しておいた。胃がん検診の内視鏡検査は電子カルテを使用開始した関係上、はじめは一日一人、6月から一日二人を予定しているので、すでにこのような事態になっている。ただし、胃が痛いとか、胃がんの疑いありなど、準緊急と思われる場合は当日でも数日以内でも、午前でも午後でも若干無理をしてでも行うつもりだし、今までも行ってきている。
 Googleのクチコミにいわれのないことを書かれて不利益を被ったと数人の医師がGoogleを訴えたという記事を目にした。数か月前の医師会の理事会で、Googleのクチコミに前記のようなことがあるので、医師会全体で同社に抗議すべきと話したことを思い出した。あのクチコミは書き放題、書かれたほうは訂正のしようもない。両手を縛られて顔を打たれるようなもので防ぎようがないのだ。中には正論、正しいと思えるクチコミもあるが、負の影響のほうが大きいし、中には明らかに誹謗中傷の類もある。弱者を装った強者というわけだ。実は、僕のクリニックについても経営者であるので、気にして定期的にチェックをしている。いままでも明らかに患者側の誤解が数件あり、事実についての証拠も有しているのだが、放置していた。昨日、しばらくぶりに見たら、「後からやってきた外国人が先に診察を受けた」「このクリニックは外国人を大事にしていて日本人は後回しにする」という書き込みがあった。日ごろから外国人も日本人も差別なく、診ることをモットーとしている僕にとって、このようなクチコミが一番腹が立つ。小児科と僕のほうと診療が分かれているので、たとえば小児科がすいている場合はあとから来た人でもそちらで先に診察となることがあるし、逆に遅くなる場合もある。僕のクリニックにやってきた人であれば、窓口で必ず、この点について話をするので、誤解はないはず。外国人優遇もしなければ日本人優遇もしない、皆、患者として同じというスタンスでいるし、実践していることを改めて、ここに書いておきたい。
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2024年04月18日

2024年4月18日木曜

 フィリピン人スタッフが休暇を取っているというのにフィリピン人ディ。
フィリピン人男性61歳、親族訪問で来日して観光旅行中。数日前から左足の親指の基節付近が痛くなり、甲全体に痛みが広がった状態だと・・・診察室に入るにも親族の肩を借りてケンケンしていた。典型的な痛風発作。聞けば初めてではないとのこと。コルヒチンとロキソニンを処方した。いつ帰国するのか?と訊ねると、7月1日と答える。来日してまだ2週間しか経過していないということになり、先が長い。家族の了承を得て、念のために尿酸やクレアチニンなど採血させてもらった。
 フィリピン人女性51歳、フィリピンに一時帰国中に健診を受けたところ、LDLコレステロールが高く、このままでは長く生きられないというようなニュアンスに受け取ったらしい。帰国後、最近になり、手先のしびれが出現。いよいよ、やばいかも・・・と思って来院したとのこと。要するに脳梗塞などを心配しているらしいとわかった。症状からは脳神経内科的には脳の病気ではないと院長に諭され、顔が明るくなった。朝食を摂らずに来たというので、脂質代謝関係の項目に肝機能や腎機能など含めて採血を行った。
 フィリピン人男性60歳、高血圧で治療中。「次回は採血するので朝食抜きで来るように」「わかりました」というやりとりを何回も重ねて、毎回、「食べてきてしまった」という返事。すでに1年近く採血を行っていない。採血は疾患の関係の項目の数値を見るだけではなく、肝機能、腎機能など薬剤内服による副作用が出現していないかを見なければならないので、だから定期的に行うのが重要なのだ。医療機関によってはかなりの頻度で採血を行うところがあるようだが、疾患や病状にもよるが、一般的に定期的に通院してくれている場合、病状が落ち着いていれば、4か月に一回採血をお願いして施行している。今のままではらちがあかないと思い、「食後3時間半」ということを前提に採血を行った。
 フィリピン人女性75歳、おしりにできものがあったと言う。見せてもらうと臀部にかなり退色した発赤があり、すでに炎症が急性期を過ぎていることがわかった。聞けば、住居の近くの皮膚科を受診し、抗生剤をもらっているうちに自壊して中から膿が出てきたらしいことがわかった。良くなってきているのにどうしてやってきたのか?と訊ねたら、いまだに抗生物質を内服しているが、しこりがあってそれがなくならないからと答える。完全になくなるには時間がかかること、皮膚科の医師の話から、粉瘤らしいと判断、粉瘤の治療について説明。長期の抗生剤の投与はよくないと話すが、納得しないため、抗生剤を変えて、5日分だけ処方して、その後、再診してくれるようにお願いした。
 フィリピン人女性59歳、昨年、高血圧で来院。内服処方したのに、10月ごろに来なくなってしまった。一週間ほど前からめまいと頭痛が出現、自宅で血圧を測定すると、160近くに上昇していたとのこと。計測すると160/96。つらいはずだ。前回、どうして内服治療をやめてしまったのか?と訊ねたところ、毎日測定していた血圧がある日、109まで下がったからだと教えてくれた。今回は全壊より少降圧作用が弱い薬剤を選択した。
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2024年04月16日

2024年4月16日火曜

 我がフィリピン人スタッフの存在の大きさを思い知らされた一日。
彼女の友人で米国で医師として働いているという人物が観光目的で来日。ぜひにと乞われて山中湖、富士山方面にいっしょに行きたいので、休みが欲しいと言われ、13日と14日の二日間、休暇としてあげた。すると朝からやってきたフィリピン人の多くが薬だけでいいと受付で言っていると聞いた。彼女がいなければ話がうまく通らないと思っているのか?、
うれしいような悲しいような・・・不思議な気持ちだった。僕が担当したフィリピン人患者は9人、直接、診察したのは2人だけ。
そのうちの1人はフィリピン人男性71歳、いつもは高血圧、高尿酸血症、脂質代謝異常症で通院しているのだが、前回一か月分、処方してまだ半分ぐらい残っているはずなのに来院。足が痛いと言う。右足の親指の付け根が腫れあがっており、典型的な痛風発作。これじゃ、「薬だけ」とは言えまい。コルヒチンとロキソプロフェンを2週間分だけ処方。朝、オートミールを少しだけ食べただけとのことなので、念のため、採血もしておいた。
 フィリピン人女性31歳、クリニックまで本人が来ているというのに、薬だけと希望。待合室まで行って、本人に診察室に入るように話した。半年以上、血液検査も行っておらず・・・いい加減な診療になってしまう。血圧はよくコントロールされていた。彼女がバッグから自分で作ったというお菓子をくれた。笑顔で受け取りながら、ではお返しにと・・次回、採血もさせてねと頼むと大爆笑。
 一番驚かされたのはペルー人男性63歳、中等度の発熱と体の痛みと咳、咽頭痛があったが、そちらはよくなったと話してくれた。新型コロナとインフルエンザの抗原検査を行った。きっと新型コロナと推察しながら検査の結果を見ていたら、なんとA型インフルエンザが陽性だった。この時期、すでにB型インフルエンザもかなり減少しているのに・・・鮮やかなA型の反応。やはりいつもの年とは違う。このあたりでA型インフルエンザが流行らなければいいが・・・
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