ペルー人男性59歳、高血圧、高尿酸血症で通院中。忙しいので2か月に一回の通院にしてくれと言われて、毎回2か月分の処方をしているが・・・採血の約束をしていても来なかったり、朝食を食べてしまってきたりといい加減。にこにことしていて人が良いので、つい「騙されて」しまう。その彼もつい数日前に血液検査を受けてくれた。そして昨日、神妙な面持ちで結果を聞きに現れた。フェブクソスタットを一日30mg内服しているのに、尿酸値は7.6とかなりの高値。γ-GTPに至っては335と正常上限70をはるかに超えている。「飲んでいるの?」と訊ねると、ビールだけね、毎日と答える。いずれの原因も飲酒によるものだと説明するのだが、「でも少しはいいでしょ、毎日」となんとか僕から飲酒のOKサインを出させようとする。とうとう、最後には「ビールだけだからお酒じゃないよ」と言い出した。セルベッサも立派なアルコール飲料だからだめと言い、フェブクソスタットをさらに一日10mg加えて上限の一日40mgでコントロールを試みることにした。診察室から逃げるように出ていくときも、僕のほうをにこにこと振り返り振り返り、「少しはいいよね」を繰り返していた。
フィリピン人女性49歳、咽頭痛、体温は36度台でほぼ正常。もしあるとしたらインフルエンザではなく、新型コロナだろうと話しかけながら抗原検査。数分で新型コロナが陽性。結果を見せてあげながら新型コロナに罹患していることを告げると絶句していた。新型コロナもワクチン接種をしておくと、この程度の病気になり下がっている。会社ではまだまだ新型コロナに感染していると報告すると、厳しく出社制限をしているところが圧倒的なようだが、そろそろ、考え直す時期に来ているのではないかと思う。
ペルー人男性50歳、午後一番に来院。千葉県で仕事をしているのに一か月に一回、睡眠導入剤や降圧剤を求めてやってくる。診察室で血圧測定などしながら、最近はどう?などと話しかけたら・・・4日前にインフルエンザBに罹患したと話し始めた。受診した医療機関では咳止めがもうなくて、一日分しかもらえなかったので、あと数日分欲しいとのこと。僕の最寄りの調剤薬局でもすでに咳止めは一人3日分として50人分もなくなっている。やむをえず、3日分処方した。もしインフルエンザに罹患していると受付窓口で話してくれたら、院内の専用の場所で待ってもらったのに、通常の待合室で診療を待っていたと言う。幸いなことにその時間帯、あまり人がいなかったのが救い。こういうことがあるから気をつけねばならない。
3時頃になり、隣の小児科の診察室からものすごい子供の泣き声。どんどんヒートアップしている。フィリピン人の女の子に予防接種をしていたらしい。今は何種類かの予防接種を米国並みに一回に行うので、たしかに子供はたまったもんじゃないだろう。しばらくしてトイレに行こうと廊下に出たら、外来待合室のソファーを転げまわっている女児がいた。どうやら張り裂け声の主らしい。母親は笑顔でいたが、転げまわるのを止める様子はなく、こういう行為が日本人患者にどのように映るか、いつもながら心配になった。
2024年03月02日
2024年3月2日土曜
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2024年03月01日
2024年3月1日金曜
冷たい2月の29日。外国人患者もさほど多くなく、小児科と僕とで12人。それでも12人と不思議な気持ち。普通の医療機関で外国人患者が一日10人なら大事件にちがいない。
僕が診察したのはブラジル人女性61歳、悪性貧血とビタミンB12欠乏症。フィリピン人男性41歳、痛風と高尿酸血症。フィリピン人女性57歳、胸腔内にわずかに水が貯留しており、肝臓により横隔膜が押し上げられているため、近くの公立病院へCT検査の予約。カンボジア人女性85歳、高血圧ほかたくさん。最近、膝が痛くなり、お孫さんに連れて来てもらっている。韓国人男性41歳、血圧が高くなり、降圧剤を処方して改善している。たばこをすっぱりやめたと話してくれた。タイ人女性68歳、いわゆる花粉症。
4月1日の院長交代まであと一か月。いよいよ保健所への届け、関東甲信越厚生局への届、医師会への届けの準備、さらに電子カルテの導入で忙しい毎日になってきた。
4月からの診療体制は休診日は変わらず水曜、日曜と祭日。小児科はさらに木曜の午後。僕と院長となる長女の診察日は休診日以外。すなわち脳神経内科は毎日となる。よおく考えてみると、僕の診察日は全く変わらず。ただし、長女と二人体制で一人の患者を拝見するので1年後ぐらいには少し往診に出る余裕が生まれるだろう。
僕が診察したのはブラジル人女性61歳、悪性貧血とビタミンB12欠乏症。フィリピン人男性41歳、痛風と高尿酸血症。フィリピン人女性57歳、胸腔内にわずかに水が貯留しており、肝臓により横隔膜が押し上げられているため、近くの公立病院へCT検査の予約。カンボジア人女性85歳、高血圧ほかたくさん。最近、膝が痛くなり、お孫さんに連れて来てもらっている。韓国人男性41歳、血圧が高くなり、降圧剤を処方して改善している。たばこをすっぱりやめたと話してくれた。タイ人女性68歳、いわゆる花粉症。
4月1日の院長交代まであと一か月。いよいよ保健所への届け、関東甲信越厚生局への届、医師会への届けの準備、さらに電子カルテの導入で忙しい毎日になってきた。
4月からの診療体制は休診日は変わらず水曜、日曜と祭日。小児科はさらに木曜の午後。僕と院長となる長女の診察日は休診日以外。すなわち脳神経内科は毎日となる。よおく考えてみると、僕の診察日は全く変わらず。ただし、長女と二人体制で一人の患者を拝見するので1年後ぐらいには少し往診に出る余裕が生まれるだろう。
posted by AMDA IMIC at 09:21
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