52歳フィリピン人女性、両手のしびれ、肩の痛みで「これだけ薬を飲んでいるけど、ちっともよくならない」と言う。見ると、かなりの種類の薬を飲んでいて、中にロキソニンもタリージュもあった。僕の専門外の疾患なので、今の先生かあるいは別の整形外科に行くようにと話すと、顔がこわばり始めた。そして覚悟を決めたように話し出した。朝、起きたらおもらしをしていたと。おしっこしちゃってたの?と訊ねると、そうだと答える。自分がおかしくなってしまったのではないかと心配になってやってきたのだと教えてくれた。ここを先に話してくれないと用件がわからない。これはもしかして薬の副作用か?と疑い、医療用医薬品集でまずは一番怪しいタリージュを調べると・・・副作用の中に「失禁」とあるのを発見した。まずはタリージュの内服を中止し、今、受診している医師に顛末を話すようにと説得したが、同じ医師を受診することを怖がっていたからどうするだろう?
フィリピン人女性28歳、胸が重くて苦しいと同僚とやってきた。とくに電車に乗るとひどくなるのだという。この時点でもしかしてパニック障害か?と思ったが、念のために胸部レントゲン写真を撮影してみた。結果は異状なし。きっかけが何かあるのかと訊ねてわかったことは・・・フィリピン人のご主人が一か月前にフィリピンに一時帰国。寂しくてそれからおかしいのだとこと。あと、一か月と少しで本人も夏休みでフィリピンに戻るのだが、それでも寂しさが募るらしい。心療内科の領域だが、近くの心療内科にお願いしようとすると初診に一か月近く待たねばならない。そんな時間的余裕はないのでパキシル10mgから開始することにした。一週間後に様子を見せてもらい、20mgへ、さらに一週間後の状況で30mgに増量するか否かを決定するつもり。
フィリピン人のご夫婦、ご主人は自宅の新型コロナ抗原キットで陽性、キットを確認、奥様は鼻水だけだが抗原キットでチェック。やはり陽性だった。今月の新型コロナ陽性者は今日30日を残して60人となった。
2023年06月30日
令和5年6月30日金曜
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2023年06月29日
令和5年6月29日木曜
月曜日にやってきて職場でのセクハラを訴えたフィリピン人女性について・・・安定剤や睡眠導入剤を短期分、処方はしたものの、その後が心配になり、フィリピン人スタッフから連絡を入れてもらった。一般的に外国人はトラブルに遭ったとき、どこに相談し、どこなら何をしてくれるのかが全くわかっていない人が多い。すると・・・すでに会社の上層部にまで知れ渡り、セクハラをしたとされる日本人男性はもう会社にいないとのことだった。会社が被害者である彼女と加害者である男性とを直接、話合わせたのは最悪の選択と思うが、どうやらこれは会社の方針ではなく、彼女の直属の上司レベルで決めたものらしい。いずれにしても会社が自ら、決断をしたことは評価したい。いま、彼女が心配しているのは加害者である男性からの仕返しであるという。フィリピンならごくありうることだ。
ペルー人女性74歳、この数年は心疾患のために循環器専門病院で手術、治療を受けていた。もう大きな心配はないので、僕のところで診てほしいという診療情報提供書を持ってやってきた。久しぶりの再会に手を握り合った。
イタリア人男性56歳、日本語が上手すぎ。日本人の奥様はイタリア語が上手で、日本の普通の医療機関を受診してもまったく困らないはず。どうして横浜市内から僕のクリニックまでいらっしゃったのかが不思議。軽度の便秘、でも便秘はいつも。ときどき熱があがるという。ほかに呼吸器疾患症状や消化器疾患症状はない。念のために新型コロナの抗原検査を行ったが陰性。クリニックの中に入ってもらい、白血球数とCRPを採血したところ・・・白血球数は8000台、CRPは8まで上昇していた。ほかに症状を尋ねると、左の奥の歯と歯肉が痛いという。こちらから来ている熱と考え、歯科を受診してくださるようにと説明した。
ペルー人女性74歳、この数年は心疾患のために循環器専門病院で手術、治療を受けていた。もう大きな心配はないので、僕のところで診てほしいという診療情報提供書を持ってやってきた。久しぶりの再会に手を握り合った。
イタリア人男性56歳、日本語が上手すぎ。日本人の奥様はイタリア語が上手で、日本の普通の医療機関を受診してもまったく困らないはず。どうして横浜市内から僕のクリニックまでいらっしゃったのかが不思議。軽度の便秘、でも便秘はいつも。ときどき熱があがるという。ほかに呼吸器疾患症状や消化器疾患症状はない。念のために新型コロナの抗原検査を行ったが陰性。クリニックの中に入ってもらい、白血球数とCRPを採血したところ・・・白血球数は8000台、CRPは8まで上昇していた。ほかに症状を尋ねると、左の奥の歯と歯肉が痛いという。こちらから来ている熱と考え、歯科を受診してくださるようにと説明した。
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2023年06月27日
令和5年6月27日火曜
また頭痛の種が一つ。フィリピン人男性40歳、6月4日に初診、高血圧で2週間分だけ処方して、その効果を見て、次の処方をしようと考えていた。次回は採血するから食事しないで来るようにと話し、その通りに食事をせずにやってきた。それはいいのだが・・・ビザが切れているという。在留カードを見ると、たしかに在留資格は6月22日までで、現在入管で審査中となっている。いつごろ、審査の結果が出るのかと訊ねると、一か月ぐらいと答える。都内大田区の国保を使っていて、その有効期限も6月22日となっている。22日まで、ほんの4日前までに来てくれたら、保険診療ができたのにとなんとも言えない気持ちに襲われる。目の前でにこにこしている本人を見ると、なんで笑えるの?と思ってしまう。やむをえず、保険外診療とした。採血は入管の決定と国保の延長を確認できた後に行うこととした。あまりに忙しくて、在留カードに記載されている在留資格を確認するのを忘れてしまった。診療には関係ないが、これを見ると、およそ、入管の今後の対応が想像つく。
中国人男性45歳、2年ぶりに北隣のS市からやってきた。いつも同国人の日本語が本人よりもう少し達者な奥さんが付いてくる。この奥さん、なかなか押しが強い人なのだが、ごく簡単なことは理解できても難しいことはわからず、「無理難題」的な要求をして過去にも僕を困らせている。今回はどうしたの?と訊ねると、「だんなさんの検査をしてほしい、血の検査も尿の検査もみーんなしてほしい」と言う。健康保険で保険診療を受ける際には症状や訴えに関連する項目の検査しかしてはいけないルールとなっている、健康診断じゃないのだからと説明しても、これが理解できない。より平易な日本語でゆっくりと話すと、「ああ、わかりました」と答えるが、これが曲者で、再度確認すると理解できていない。症状はだるさ、ご主人がときどき胸が苦しいと訴えるので、心電図を追加、血液検査はごく一般的な項目とした。このように日本語がうまく理解できない人たちについては保険診療のルールを理解してもらい、その範囲で医療を進めるということがときにはすごく難しい。
昨日はドミニカ人の男性30歳とオーストラリア人男性50歳を含めた6人が新型コロナ陽性。僕のクリニックでの感染者数はすでに前月の5月の感染者数56人を超えてしまった。
中国人男性45歳、2年ぶりに北隣のS市からやってきた。いつも同国人の日本語が本人よりもう少し達者な奥さんが付いてくる。この奥さん、なかなか押しが強い人なのだが、ごく簡単なことは理解できても難しいことはわからず、「無理難題」的な要求をして過去にも僕を困らせている。今回はどうしたの?と訊ねると、「だんなさんの検査をしてほしい、血の検査も尿の検査もみーんなしてほしい」と言う。健康保険で保険診療を受ける際には症状や訴えに関連する項目の検査しかしてはいけないルールとなっている、健康診断じゃないのだからと説明しても、これが理解できない。より平易な日本語でゆっくりと話すと、「ああ、わかりました」と答えるが、これが曲者で、再度確認すると理解できていない。症状はだるさ、ご主人がときどき胸が苦しいと訴えるので、心電図を追加、血液検査はごく一般的な項目とした。このように日本語がうまく理解できない人たちについては保険診療のルールを理解してもらい、その範囲で医療を進めるということがときにはすごく難しい。
昨日はドミニカ人の男性30歳とオーストラリア人男性50歳を含めた6人が新型コロナ陽性。僕のクリニックでの感染者数はすでに前月の5月の感染者数56人を超えてしまった。
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2023年06月26日
令和5年6月26日月曜
新型コロナの予防接種を一回も受けていないフィリピン人男性53歳、帰国のために搭乗48時間以内の抗原検査と英文書類を求めて来院。結果は陰性でそのまま書類を書き上げて渡した。
フィリピン人女性36歳、日本人と結婚していて日本語もそれなりにわかるはずなのに・・・
腎盂炎で火曜日、木曜日、金曜日と抗生剤の点滴を行い、症状はほぼ消失した。24日の土曜日は抗生剤の点滴最終日と思ってはいたが、目で見える証拠が欲しいために血液検査を施行。白血球数もCRPもほぼ正常範囲内になっていた。点滴中に本人に説明、今後は火曜日に4日分処方した内服の抗生剤のうち、僕のクリニックが休診日で点滴ができなかった水曜日の分を除く3日分を内服してねと話すと・・・もうないとの返事。僕の口からもタガログ語の通訳からも抗生剤の点滴を行っている間は内服の抗生剤を服用してはいけないと重ね重ね説明しておいたのに。こういう結果は僕のメンタルにかなりこたえる。どうしてそんなことになったのか・・・推察できる答えは4つだ。一番・・先生がくれて手元にあったから飲んだ。二番・・注意を忘れた 三番・・注意を理解できなかった。 四番・・先生は飲まないでと言ったけど、早くよくなりたいから自分の強い意思で飲むことにした。一番考えられる答えは一番。うーん、言い方はよくないが、深く考えていないタイプ。実は発展途上国からやってきた人については四番もよくある。四番が怖いのは薬の過剰投与になってしまう点だ。その昔、胃潰瘍の患者に二週間分の薬を処方したら一週間後にやってきた。結果が思わしくないのかと心配したら・・・そうではなくて、早く良くなりたいから僕の指示の倍量を内服し、すでに薬がないのでやってきたと教えてくれた。驚いて一瞬、言葉が出なかったが、ゆえに薬の使い方、とくにステロイドや甲状腺機能亢進症のときのチアマゾール、心臓循環器系の薬については特にしつこいぐらい、内服の仕方の説明を行った方がいい。指示通りに内服しなかった場合、とくに過剰摂取をした場合の危険性については必ず説明に加えたほうがよい。
ベトナム人男性26歳、一週間前の土曜日に初診。緊急内視鏡検査を行い、十二指腸潰瘍と診断。ピロリ菌も陽性だったので除菌療法も一週間施行したが・・・ベトナム語の通訳を介して説明したため、説明通りに内服してくれ、痛みもすぐに消失したそうだ。次の一か月分の処方を行った。
ベトナム人男性27歳、一か月前に心窩部痛で緊急内視鏡検査施行。十二指腸潰瘍と診断、ピロリ菌も陽性だったので除菌療法も施行。経過は良好であり、内服を続けて2か月後に呼気テストを予定した。
もうすぐ診療が終わりという頃にやってきた某国の女性42歳、セクハラで精神的に不安になっているという。こういうケース、あくまでも本人談という形で聞いているが・・・ある治外法権のところで働いているが、彼女が所属しているのは日本の会社だとのこと。いっしょに働いている日本人男性がおしりを触ったりしてくるそうだ。驚いて怖くなり、また恥ずかしくなり、同じ会社で働いている同国人のご主人に相談して会社に事実を伝えたら、会社は彼女とその男性とで話し合うように言ったそうだ。その男性と向かい合って二人で話すことはかなり怖かったようだ。そのときに「証拠なんかない、警察に行っても無駄だ」というような内容のことを言われたとのこと。以後、不安と不眠とで相談に来たとのことだった。彼女の語ったすべてがその通りという証拠はないが、およそは事実と異なってはいないと思う。会社が「被害者」と「加害者」を二人きりで話合わせたというのは会社は関係ないから自分たちで話し合えということだろうが、彼女の心の中を慮ったら、最悪の決定だろう。
痴漢されたという人に対して痴漢した人と二人で話し合え、極端に言えばレイプ被害者にレイプした人間と同じ空間で二人で話し合えと言えますか? もうひとつ、彼女が心配したのは今回の件で騒ぎ立てると、彼女と彼女のご主人が会社を首になるのではないかということだそうだ。相手と話し合った席では相手から示談金が欲しいのか?と言われたそうだ。
フィリピン人女性36歳、日本人と結婚していて日本語もそれなりにわかるはずなのに・・・
腎盂炎で火曜日、木曜日、金曜日と抗生剤の点滴を行い、症状はほぼ消失した。24日の土曜日は抗生剤の点滴最終日と思ってはいたが、目で見える証拠が欲しいために血液検査を施行。白血球数もCRPもほぼ正常範囲内になっていた。点滴中に本人に説明、今後は火曜日に4日分処方した内服の抗生剤のうち、僕のクリニックが休診日で点滴ができなかった水曜日の分を除く3日分を内服してねと話すと・・・もうないとの返事。僕の口からもタガログ語の通訳からも抗生剤の点滴を行っている間は内服の抗生剤を服用してはいけないと重ね重ね説明しておいたのに。こういう結果は僕のメンタルにかなりこたえる。どうしてそんなことになったのか・・・推察できる答えは4つだ。一番・・先生がくれて手元にあったから飲んだ。二番・・注意を忘れた 三番・・注意を理解できなかった。 四番・・先生は飲まないでと言ったけど、早くよくなりたいから自分の強い意思で飲むことにした。一番考えられる答えは一番。うーん、言い方はよくないが、深く考えていないタイプ。実は発展途上国からやってきた人については四番もよくある。四番が怖いのは薬の過剰投与になってしまう点だ。その昔、胃潰瘍の患者に二週間分の薬を処方したら一週間後にやってきた。結果が思わしくないのかと心配したら・・・そうではなくて、早く良くなりたいから僕の指示の倍量を内服し、すでに薬がないのでやってきたと教えてくれた。驚いて一瞬、言葉が出なかったが、ゆえに薬の使い方、とくにステロイドや甲状腺機能亢進症のときのチアマゾール、心臓循環器系の薬については特にしつこいぐらい、内服の仕方の説明を行った方がいい。指示通りに内服しなかった場合、とくに過剰摂取をした場合の危険性については必ず説明に加えたほうがよい。
ベトナム人男性26歳、一週間前の土曜日に初診。緊急内視鏡検査を行い、十二指腸潰瘍と診断。ピロリ菌も陽性だったので除菌療法も一週間施行したが・・・ベトナム語の通訳を介して説明したため、説明通りに内服してくれ、痛みもすぐに消失したそうだ。次の一か月分の処方を行った。
ベトナム人男性27歳、一か月前に心窩部痛で緊急内視鏡検査施行。十二指腸潰瘍と診断、ピロリ菌も陽性だったので除菌療法も施行。経過は良好であり、内服を続けて2か月後に呼気テストを予定した。
もうすぐ診療が終わりという頃にやってきた某国の女性42歳、セクハラで精神的に不安になっているという。こういうケース、あくまでも本人談という形で聞いているが・・・ある治外法権のところで働いているが、彼女が所属しているのは日本の会社だとのこと。いっしょに働いている日本人男性がおしりを触ったりしてくるそうだ。驚いて怖くなり、また恥ずかしくなり、同じ会社で働いている同国人のご主人に相談して会社に事実を伝えたら、会社は彼女とその男性とで話し合うように言ったそうだ。その男性と向かい合って二人で話すことはかなり怖かったようだ。そのときに「証拠なんかない、警察に行っても無駄だ」というような内容のことを言われたとのこと。以後、不安と不眠とで相談に来たとのことだった。彼女の語ったすべてがその通りという証拠はないが、およそは事実と異なってはいないと思う。会社が「被害者」と「加害者」を二人きりで話合わせたというのは会社は関係ないから自分たちで話し合えということだろうが、彼女の心の中を慮ったら、最悪の決定だろう。
痴漢されたという人に対して痴漢した人と二人で話し合え、極端に言えばレイプ被害者にレイプした人間と同じ空間で二人で話し合えと言えますか? もうひとつ、彼女が心配したのは今回の件で騒ぎ立てると、彼女と彼女のご主人が会社を首になるのではないかということだそうだ。相手と話し合った席では相手から示談金が欲しいのか?と言われたそうだ。
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2023年06月24日
令和5年6月24日土曜
巷のデーター通り、新型コロナの感染者は急増していると思う。昨日は午前中に7人検査して5人陽性。午後は5人検査して2人陽性だった。陽性者の中にベルー人女性62歳がいた。発熱はごく軽度、咽頭痛あり。午後になって日系ベルーのご主人84歳と先天性脳性麻痺のお嬢さん43歳を連れて戻って来た。ご主人は咳と痰。娘さんは咳。検査結果はご主人が陽性、娘さんは陰性だった。いずれ娘さんも感染するだろうし、もしかしたら検査時間が早かったのかもしれない。この点は奥様に話しておいた。
フィリピン人女性40歳、数日前より咳と咽頭痛あり。発熱はなし。新型コロナの検査をしたほうがよいと話すと意外そうな返事。結果は陰性だった。新型コロナもワクチン接種を受けている人ではもはや「普通の風邪」程度だ。クリニックの外で座り込んでいるような比較的症状の重い人はワクチン未接種者に多い。
フィリピン人女性36歳、腎盂炎で抗生剤の点滴を施行中。ようやく熱も下がり、痛みもなくなって来た。抗生剤の点滴はあと1日で終わりにするつもり。
夕方になり、米軍基地内の人から電話あり。目が腫れているので診てほしいとのこと。どこを探しても診てくれる医療機関が見つからないというのだが、目は専門外。AMDA国際医療情報センターの相談電話番号をお知らせした。
AMDA国際医療情報センターの2023年通常社員総会が午後7時よりオンラインで行われた。昨年度までの活動のまとめについては実によくまとめられていて、できれば9月の日本医師会外国人医療対策委員会に資料として出したいと思う。
フィリピン人女性40歳、数日前より咳と咽頭痛あり。発熱はなし。新型コロナの検査をしたほうがよいと話すと意外そうな返事。結果は陰性だった。新型コロナもワクチン接種を受けている人ではもはや「普通の風邪」程度だ。クリニックの外で座り込んでいるような比較的症状の重い人はワクチン未接種者に多い。
フィリピン人女性36歳、腎盂炎で抗生剤の点滴を施行中。ようやく熱も下がり、痛みもなくなって来た。抗生剤の点滴はあと1日で終わりにするつもり。
夕方になり、米軍基地内の人から電話あり。目が腫れているので診てほしいとのこと。どこを探しても診てくれる医療機関が見つからないというのだが、目は専門外。AMDA国際医療情報センターの相談電話番号をお知らせした。
AMDA国際医療情報センターの2023年通常社員総会が午後7時よりオンラインで行われた。昨年度までの活動のまとめについては実によくまとめられていて、できれば9月の日本医師会外国人医療対策委員会に資料として出したいと思う。
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2023年06月23日
令和5年6月23日金曜
ペルー人男性36歳、前日より咳が出ると来院、発熱はなし。中に入って来たので、新型コロナの検査をするので外で待って欲しいと受付スタッフが話したところ、かなり不満そうであったが・・・検査をしてみるとかなり濃い陽性だった。本人に陽性だと話すと信じられないようす。携帯でどこかに電話しているのだが、話がうまく通じない様子。どこに電話をしているのかと訊ねたら、会社だと言う。スピーカーにしてもらい、携帯に触れないようにして会社の人に説明した。
ブラジル人50歳、最近、血圧が上昇していると来院。計測してみると180/100。とりあえず10日分だけ降圧剤を処方し、血圧の変化を書き留めてもらい、次回は脂質代謝を含めて採血をさせてもらうことにした。そのように説明した。
フィリピン人女性60歳、家庭的な問題を抱えていることは知っているのだが、このところ、おかしい。長年、通院して来て正午から午後2時までは昼休みと知っているはずなのに、12時半ごろ、クリニックのドアの前に現れた。スタッフも休みが必要なので中に入れてあげることができない。2時少し前にフィリピン人スタッフが外に出て、どうして13時半ごろ来たのか?と訊ねると・・・何時に来いとは言われなかったからとの返事。話していることはよくわからず。こどもたちもすでに大きいはずだが、見捨てられてしまったような気がしてならない。
アメリカ人女性16歳、しばらく前から胃が痛い、ガスが溜まる、胸やけがすると来院。母親が付いてきた。空腹時に痛くなり、食べると一時的に痛みは軽減するが、すぐにまた痛むと言う。想像したことはhunger painなので十二指腸潰瘍を疑うが、さらにガスが溜まるために胃酸が食道に逆流しやすくなっているのではないかということだ。本来なら内視鏡検査が必要だ。過去に若いイギリス人女性に泣かれて内視鏡を挿入することができなかったいやな記憶がよみがえって来た。本人と母親に説明、まずはプロトンポンプインヒビターとジメチコンを処方、できれば断ってくれないだろうかと一抹の期待を込めて、本来は内視鏡検査で正確な診断をする必要があるが・・と話したところ、ぜひ内視鏡検査をしてほしいと言われてしまった。なんとか準緊急として予定を組んだ。これで頭痛の種がひとつ増えた。ピロリ菌の話もしておいた。
ブラジル人50歳、最近、血圧が上昇していると来院。計測してみると180/100。とりあえず10日分だけ降圧剤を処方し、血圧の変化を書き留めてもらい、次回は脂質代謝を含めて採血をさせてもらうことにした。そのように説明した。
フィリピン人女性60歳、家庭的な問題を抱えていることは知っているのだが、このところ、おかしい。長年、通院して来て正午から午後2時までは昼休みと知っているはずなのに、12時半ごろ、クリニックのドアの前に現れた。スタッフも休みが必要なので中に入れてあげることができない。2時少し前にフィリピン人スタッフが外に出て、どうして13時半ごろ来たのか?と訊ねると・・・何時に来いとは言われなかったからとの返事。話していることはよくわからず。こどもたちもすでに大きいはずだが、見捨てられてしまったような気がしてならない。
アメリカ人女性16歳、しばらく前から胃が痛い、ガスが溜まる、胸やけがすると来院。母親が付いてきた。空腹時に痛くなり、食べると一時的に痛みは軽減するが、すぐにまた痛むと言う。想像したことはhunger painなので十二指腸潰瘍を疑うが、さらにガスが溜まるために胃酸が食道に逆流しやすくなっているのではないかということだ。本来なら内視鏡検査が必要だ。過去に若いイギリス人女性に泣かれて内視鏡を挿入することができなかったいやな記憶がよみがえって来た。本人と母親に説明、まずはプロトンポンプインヒビターとジメチコンを処方、できれば断ってくれないだろうかと一抹の期待を込めて、本来は内視鏡検査で正確な診断をする必要があるが・・と話したところ、ぜひ内視鏡検査をしてほしいと言われてしまった。なんとか準緊急として予定を組んだ。これで頭痛の種がひとつ増えた。ピロリ菌の話もしておいた。
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2023年06月22日
令和5年6月22日木曜
60代のフィリピン人女性、このところ、血圧が落ち着かない。血圧が下がって来たというので、計測すると110台だったので、2種類の降圧剤のうち一つを中止したのが一週間前。数日前には頭が痛く、吐き気がすると休日夜間急患診療所を受診、別の即効性の降圧剤を一日分だけ追加されていた。その翌日に来院。とりあえず、一日分だけ追加された薬を一週間ぐらい処方して、こちらで処方した薬といっしょに内服するように話した。20日に来院、血圧が下がらないという。めまいなどあり。血圧を測定してみると110を下回っていた。今度は下がりすぎだというわけだ。なかなか納得しないのをようやく説得。追加の薬をやめて血圧を毎日測定し、一週間後に教えてもらうことにした。
ガーナ人男性、午前の診療が終わったほんの1分後にやってきた。少し気の毒に思い、診察した。持ってきたのは会社で受けた健診の結果。血糖値が100まで正常の検査法で104、HbA1Cも5.5まで正常の検査法で5.6。ほかに異状なく、食事療法でよいと話して食事療法の説明を行った。それからが大変で・・・受付のスタッフからお金を払ってもらおうと名前を呼んだらいないと連絡があった。帰ってしまったらしい。きっと薬を出さなかったから、医師の説明を聞いただけと思ったのかもしれないが、説明だけでもすることは我々にとっては医師免許を賭けて行っていることなので見過ごすわけにはいかず・・・スタッフが電話で連絡したら、まだ駐車場にいたようで、戻ってきて支払ってくれた。こういうことはよくある。
ケニア人女性41歳、右の胸と左のおなかが痛いという。胸部写真、心電図は何も異常なし。昨年、同様の腹部症状で過敏性腸症候群と診断して、トリメブチンを処方したら、よくなったことがある。過敏性腸症候群なら内服しなければ、再度、悪くなることもある。過敏性腸症候群について説明。そこからなぜなぜの質問が次から次へと発せられ、それに対して真摯に時間をかけて説明して、ようやくわかってくれたのだが・・・結果的に午後5時を過ぎてしまい、午後5時から予定していた新型コロナのワクチン接種をすべて小児科に頼むことになってしまった。
ガーナ人男性、午前の診療が終わったほんの1分後にやってきた。少し気の毒に思い、診察した。持ってきたのは会社で受けた健診の結果。血糖値が100まで正常の検査法で104、HbA1Cも5.5まで正常の検査法で5.6。ほかに異状なく、食事療法でよいと話して食事療法の説明を行った。それからが大変で・・・受付のスタッフからお金を払ってもらおうと名前を呼んだらいないと連絡があった。帰ってしまったらしい。きっと薬を出さなかったから、医師の説明を聞いただけと思ったのかもしれないが、説明だけでもすることは我々にとっては医師免許を賭けて行っていることなので見過ごすわけにはいかず・・・スタッフが電話で連絡したら、まだ駐車場にいたようで、戻ってきて支払ってくれた。こういうことはよくある。
ケニア人女性41歳、右の胸と左のおなかが痛いという。胸部写真、心電図は何も異常なし。昨年、同様の腹部症状で過敏性腸症候群と診断して、トリメブチンを処方したら、よくなったことがある。過敏性腸症候群なら内服しなければ、再度、悪くなることもある。過敏性腸症候群について説明。そこからなぜなぜの質問が次から次へと発せられ、それに対して真摯に時間をかけて説明して、ようやくわかってくれたのだが・・・結果的に午後5時を過ぎてしまい、午後5時から予定していた新型コロナのワクチン接種をすべて小児科に頼むことになってしまった。
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2023年06月20日
令和5年6月20日火曜
35歳のフィリピン人男性、フィリピンに帰国するためにPCR検査をしてほしいとやってきた。新型コロナのワクチン接種を2回まで受けていれば、新型コロナの検査は全く必要ない。訊ねると受けていないとのこと、それなら48時間以内の抗原検査でいいはずと説得して検査を行った。結果は陰性、その場で英文検査結果等を書き上げて渡した。
それに関連して中国人男性65歳、相談があると夕方にやってきた。帰国するのでPCR検査を受けたいが、どこで受けるのですか?という質問だった。今は中国入国も抗原検査でいいはずと話し、中国大使館のホームページを読みましたか?と訊ねると読んでいないとのこと。必ず読んでくださいと話した。検査は僕のクリニックで受けられるし、証明書も書けることを伝えておいた。
アメリカ人男性65歳、痛風発作で5日前にコルヒチンを処方、痛みがなくなったのでやめていいかとおっしゃるので、いいですよと返事をした。尿酸値は8.2だったか、かなりの高値だったので、フェブクソスタットも処方したのだが、内服すると咳が出る、不快になるとのこと、本人はフェブクソスタットの副作用と思っていてやめたいとおっしゃるので、やめてもらった。咳は副作用ではないだろうし、不快になるのは咳がある、すなわち軽度の風邪をひいているのではないかと推察するのだが、どんな治療も本人がいやだと思ったことを強制しても続かないし、いい結果は出ないので、やめるのが正解だろう。そのうえで経過を見ることにした。
ドミニカ人女性19歳、13日に母親が新型コロナ陽性だった。そのときにぴったりと付き添って来ていて、これじゃ、感染する可能性が大だよと話したことを思い出した。数日前から具合が悪かったとのことで陽性反応は薄く出ていた。
50代のフィリピン人女性、糖尿病のために減量中。血圧が170/100まで上昇していた。なんとなくふっくらしてきた印象を受けたので訊ねたところ・・体重が増えてきているとのことだった。これは厳重注意した。
AMDA国際医療情報センターの数日分の電話相談の日誌形式の報告が届いた。電話通訳の希望がそこそこ多い。日本で医療を受けたいという東アジアの国からの相談もあり。この日誌の内容を解析すると、民間の電話通訳が思ったより使われていないということへのヒントがわかるような気がする。
それに関連して中国人男性65歳、相談があると夕方にやってきた。帰国するのでPCR検査を受けたいが、どこで受けるのですか?という質問だった。今は中国入国も抗原検査でいいはずと話し、中国大使館のホームページを読みましたか?と訊ねると読んでいないとのこと。必ず読んでくださいと話した。検査は僕のクリニックで受けられるし、証明書も書けることを伝えておいた。
アメリカ人男性65歳、痛風発作で5日前にコルヒチンを処方、痛みがなくなったのでやめていいかとおっしゃるので、いいですよと返事をした。尿酸値は8.2だったか、かなりの高値だったので、フェブクソスタットも処方したのだが、内服すると咳が出る、不快になるとのこと、本人はフェブクソスタットの副作用と思っていてやめたいとおっしゃるので、やめてもらった。咳は副作用ではないだろうし、不快になるのは咳がある、すなわち軽度の風邪をひいているのではないかと推察するのだが、どんな治療も本人がいやだと思ったことを強制しても続かないし、いい結果は出ないので、やめるのが正解だろう。そのうえで経過を見ることにした。
ドミニカ人女性19歳、13日に母親が新型コロナ陽性だった。そのときにぴったりと付き添って来ていて、これじゃ、感染する可能性が大だよと話したことを思い出した。数日前から具合が悪かったとのことで陽性反応は薄く出ていた。
50代のフィリピン人女性、糖尿病のために減量中。血圧が170/100まで上昇していた。なんとなくふっくらしてきた印象を受けたので訊ねたところ・・体重が増えてきているとのことだった。これは厳重注意した。
AMDA国際医療情報センターの数日分の電話相談の日誌形式の報告が届いた。電話通訳の希望がそこそこ多い。日本で医療を受けたいという東アジアの国からの相談もあり。この日誌の内容を解析すると、民間の電話通訳が思ったより使われていないということへのヒントがわかるような気がする。
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2023年06月19日
令和5年6月19日月曜
6月17日の土曜日、とうとう74歳の誕生日を迎えてしまった。薬は内服していても、手術を受けるような大きな病がないことに感謝。これからどうするの?と言われても、今まで進んできた道を違えることなく進むとしかいいようがない。
ベトナム人男性26歳、実習生とのこと。通訳にベトナム人の妙齢のお嬢さんが付いてきた。胃が痛いというのだが、空腹時にも食後も痛いという。年齢から十二指腸潰瘍を考えるが、食後も痛いということはなにか胃にも病変があるのか? 混んでいたが、緊急で内視鏡を行ったところ、しもふり状の十二指腸潰瘍に胃の終わりに近い前庭部、幽門の近くにタコいぼ状胃炎があり、一部出血している。これなら症状とぴったり合う。ヘリコバクターピロリを検査したところ、瞬時に陽性と出た。診察室に戻り、患者に説明して・・・終わったころに通訳の女性がにこにこした顔で、「小さいころにずいぶん、ここに来た」と言う。「おじいちゃんもおばあちゃんも来ていた」というので、おじいちゃんとおばあちゃんの名前を聞いて驚いた。インドシナ難民として定住目的で来日。20年以上、拝見し、おばあちゃんが認知症となり、おじいちゃんはその介護で疲れ果て・・・とうとう昨年の10月にベトナムに帰国した彼らの孫娘だという。すると母親はあの人かな?と思いながら尋ねると、あたっていた。母親が小林先生のところに連れて行けばまちがいないと言ったので連れてきたと話してくれたが・・・小さいころ、ずっと小児科に通ってきてくれた彼女がこんなになるとは。日本に来て三世代目ともなれば、日本に同化し、ルーツの言葉など話せなくなってしまうこどもたちが圧倒的に多いのに・・・ずっと教えられてきたのだなと感心した
ベトナム人男性26歳、実習生とのこと。通訳にベトナム人の妙齢のお嬢さんが付いてきた。胃が痛いというのだが、空腹時にも食後も痛いという。年齢から十二指腸潰瘍を考えるが、食後も痛いということはなにか胃にも病変があるのか? 混んでいたが、緊急で内視鏡を行ったところ、しもふり状の十二指腸潰瘍に胃の終わりに近い前庭部、幽門の近くにタコいぼ状胃炎があり、一部出血している。これなら症状とぴったり合う。ヘリコバクターピロリを検査したところ、瞬時に陽性と出た。診察室に戻り、患者に説明して・・・終わったころに通訳の女性がにこにこした顔で、「小さいころにずいぶん、ここに来た」と言う。「おじいちゃんもおばあちゃんも来ていた」というので、おじいちゃんとおばあちゃんの名前を聞いて驚いた。インドシナ難民として定住目的で来日。20年以上、拝見し、おばあちゃんが認知症となり、おじいちゃんはその介護で疲れ果て・・・とうとう昨年の10月にベトナムに帰国した彼らの孫娘だという。すると母親はあの人かな?と思いながら尋ねると、あたっていた。母親が小林先生のところに連れて行けばまちがいないと言ったので連れてきたと話してくれたが・・・小さいころ、ずっと小児科に通ってきてくれた彼女がこんなになるとは。日本に来て三世代目ともなれば、日本に同化し、ルーツの言葉など話せなくなってしまうこどもたちが圧倒的に多いのに・・・ずっと教えられてきたのだなと感心した
posted by AMDA IMIC at 08:47
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2023年06月17日
令和5年6月17日土曜
数日前に黙って予約の特定健診をすっぽかした60代のフィリピン人女性、血圧が高くなり、前日に休日急患診療所を受診し、一日分だけ降圧剤をもらったとやって来た。フィリピン人スタッフからすっぽかしたことについての問い合わせ電話をもらって知っているはずなのに、それに対する謝罪は何もなかった。降圧剤はいつも処方しているのだが、こちらの指示通りには内服してくれず。けっきょく、周囲を巻き込んで大騒ぎにしてしまう。フィリピン人が全員、こんないい加減なわけもない。ただ彼女の「常識」はフィリピン人コミュニティではなんとか通用しても、日本社会では通用しないだろう。
フィリピン人女性64歳、心窩部不快感で初めての内視鏡検査。前日から心配で寝られなかったそうだが、咽頭の麻酔だけで上手にできた。大きな病気はなかったが、ピロリ菌の検査で即強陽性。ピロリ菌とは何か?なぜピロリ菌を除去したほうがいいのか?除菌方法はどのように行うのか? かなり時間をかけて説明。理解してくれた。
クリニックの外で待っている発熱患者に新型コロナとインフルエンザの抗原検査を行ってクリニックに戻ろうとすると、マスクをした中肉中背の男がにこにこしながら手を振ってクリニックの入り口に向かっている。こういう時の医師は思わず、手を振ってしまうものだ。たくさんの患者の顔を覚えきれないので。この男性、すぐに診察室にカルテが回って来た。3月に痛風発作でやってきたフィリピン人男性だった。人懐っこいのはいいとして・・・再び、痛風発作。前回、痛風の痛みがよくなったときに尿酸値が7.2と高かったので、フェブクソスタットを処方して毎日内服してくれるように話したのだが・・・飲んだことがない薬は副作用が怖いと一回も内服しないで置いてあるという。これには驚いた。このケース、フェブクソスタットを内服しなかったから今回、痛風発作が再発したわけではないのだが、やはりがっかりする。
さらにフィリピン人女性39歳、血圧が高くて頭が痛いと来院。以前に高血圧と診断したことがあったが・・・血圧は降圧剤など内服せずに124/60しかない。ときどき咳き込む。聞けば痰もあるという。あわてて熱を計測すると36,4度。あわてて外に出てもらい、新型コロナの抗原検査を行ったが陰性だった。単なる風邪と診断した。
昨日、僕が診察した外国人患者は14人、うち、アメリカ人とペルー人が各々一人、あとはすべてフィリピン人。小児科も同様の傾向だった。
フィリピン人女性64歳、心窩部不快感で初めての内視鏡検査。前日から心配で寝られなかったそうだが、咽頭の麻酔だけで上手にできた。大きな病気はなかったが、ピロリ菌の検査で即強陽性。ピロリ菌とは何か?なぜピロリ菌を除去したほうがいいのか?除菌方法はどのように行うのか? かなり時間をかけて説明。理解してくれた。
クリニックの外で待っている発熱患者に新型コロナとインフルエンザの抗原検査を行ってクリニックに戻ろうとすると、マスクをした中肉中背の男がにこにこしながら手を振ってクリニックの入り口に向かっている。こういう時の医師は思わず、手を振ってしまうものだ。たくさんの患者の顔を覚えきれないので。この男性、すぐに診察室にカルテが回って来た。3月に痛風発作でやってきたフィリピン人男性だった。人懐っこいのはいいとして・・・再び、痛風発作。前回、痛風の痛みがよくなったときに尿酸値が7.2と高かったので、フェブクソスタットを処方して毎日内服してくれるように話したのだが・・・飲んだことがない薬は副作用が怖いと一回も内服しないで置いてあるという。これには驚いた。このケース、フェブクソスタットを内服しなかったから今回、痛風発作が再発したわけではないのだが、やはりがっかりする。
さらにフィリピン人女性39歳、血圧が高くて頭が痛いと来院。以前に高血圧と診断したことがあったが・・・血圧は降圧剤など内服せずに124/60しかない。ときどき咳き込む。聞けば痰もあるという。あわてて熱を計測すると36,4度。あわてて外に出てもらい、新型コロナの抗原検査を行ったが陰性だった。単なる風邪と診断した。
昨日、僕が診察した外国人患者は14人、うち、アメリカ人とペルー人が各々一人、あとはすべてフィリピン人。小児科も同様の傾向だった。
posted by AMDA IMIC at 10:55
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