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2022年09月30日

令和4年9月30日金曜

タンザニア人男性42歳、帰国のために2日前にPCR検査を受けた。そもそも、問い合わせの際には関空発28日の夕方の便に搭乗しなければならないというので、「26日の火曜日にPCR検査を行って、27日水曜日に陰性証明書をもらいたい」という話だった。水曜日は休診日だが、朝は前日のPCR検査の結果を患者宅に電話しなければならないなど仕事があるのでクリニックに来なければならない。ほかに書いてくれるところが探せないというので、「特別に」28日水曜の朝にクリニックで手渡すということで引き受けた。28日の午後にやってきたので、PCR検査を施行、水曜手渡しについて話したところ、飛行機の便が変更になり、受け取りは29日木曜でいいと言う。そこで29日木曜は8時50分にはシャッターをあけるので、その後に来てほしいと頼んだ。そして、昨日の29日、いつものように7時前にクリニックに到着して、診療前のルーチンの仕事をかたづけての8時頃。早出のスタッフがやってきて、「おはようございます」に続けて発した言葉に驚いた。クリニックの外にこのタンザニア人の男性が立っていて、「ハヤクハヤク、相模大野9時のバスに乗る」と話していると言うのだ。すでに陰性証明書はできあがっており、渡すだけではあったが・・・もし、僕が診療開始の時間に間に合うようにクリニックに到着していたら、きっと彼はバスに乗り遅れ、羽田で関空行きに乗り遅れ、関空では国際線に乗り遅れただろう。大和駅から横浜駅へ、横浜駅から京急で羽田までと電車を使う方法を教えてあげても、パニックに陥っていれば理解はできないだろう。にこにことして帰って行ったが、他人の迷惑の上に乗った綱渡りで本人にとっては結果オーライというのでは・・・このような行為が続くと、外国人受け入れに消極的になる医療機関が現れるのではないかと心配になってくる。
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2022年09月29日

令和4年9月29日木曜

欧米人女性〇〇歳、精神疾患については専門医を受診し、内服治療を受けているのだが、それでも興奮状態になることがあり、そういう時にはクリニックの外から叫びながら、ドアを叩くなどということがあり、ほかの患者の迷惑・・というか不安にさせているだろうと心配している。疾患としてはかなり専門的な治療を要する消化器の症状がある。以前からいわゆる難病と呼ばれるある疾患に罹患していると訴えるのだが、拝見していて、ほんとなのか?と疑ってはいた。さんざん、横須賀の米軍病院で検査を行ったのが10年以上前で、そこでも問題を起こして通院できなくなったと記憶している。3年ほど前にある事があり、人工肛門をつけざるをえなくなった。落ち着いたら人工肛門を落とし、肛門から排便できるようにするのかと思っていたら、人工肛門の方がいいからこのままにすると言われて驚いた。要するに肛門から下痢や水様便が出たりするのがいやなのだろうと解釈した。今回は腹痛や下痢で近くの公立病院からさらに某大学病院を紹介され、検査や治療で遠方に通院していたとのことだった。大学病院の先生方は精神疾患を抱えた彼女をよく診てくださったと思う。本来、病状から行うべき検査をすべて行ってくださった。結果として、いわゆる難病といわれる某消化器疾患はありませんとのことであった。彼女を拝見し始めたときに米軍病院からの分厚い書類を読み、その後の診察を通じて、僕も上記疾患については疑問に思っていたので、すっきりとした気持ちになった。ただ、彼女が以前から内服しているこの疾患の薬について、どうしても欲しいと懇願するので処方した旨が書いてはあった。近くの公立病院では大学病院での結果を受けて、こちらですべきことはないので僕のクリニックに戻るようにと指示をしたそうだ。それから半月もしないうちに、またある症状が始まった。やってきた彼女はかなりふらついていて、脈拍はかなり早く、眼瞼結膜を見ると真っ白。採血すると大学病院での最後の採血でHbが9.4であったのに5.7と大きく減少していた。このデーターでは放置はいけないと判断し、鉄剤の注射を行おうとしたが、本人の申告で地中海性貧血を抱えていることを思い出した。ただ、地中海性貧血だけではなく、それに鉄欠乏性貧血も重なっているのではないかと疑い、これはもう近くの公立病院の血液内科に相談すべきと考えたが、本人がこの公立病院には絶対に行きたくないと聞く耳を持ってくれない。消化器ではなく血液内科なので医師もちがうからと話したのだが、納得してくれず、けっきょく、様子をみることになってしまった。このケース、今は生命の問題になりつつある気がする。それを開業医という立場の僕が「任されてしまう」のはかなり気が重い。
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2022年09月27日

令和4年9月27日火曜

久しぶりに海外帰国の人のためのPCR検査と英文書類の作成を行った。国籍は中華人民共和国。ゼロコロナを目指す同国入国のためには現在は搭乗前に2回のPCR検査が必要とされている。一回目はどこの医療機関で受けてもかまわない。他国同様、PCR検査ならReal Time PCRに限定されており、同国が指定する内容が記載されている英文書類でなくてはならない。この内容も他国と同様で、あまり迷うようなことはない。この1回目で無事に陰性が証明されると、続いて搭乗48時間か72時間以内に2回目のPCR検査を受けなければならないが、この2回目は同国大使館が指定した医療機関で受けなければならない。この指定をもらうためにはいくつかの条件があり、一般の開業医ではまず不可能。日本渡航医学会に所属する医師が勤務する医療機関においても躊躇するところが多かった。これら2段階の制度について変更、簡略化する動きは全くなく、ゆえに同国への渡航はかなりハードルが高いと言わざるをえないだろう。
 我が国の入国基準は10月12日から大幅に緩和されることが決まった。入国時に予防接種歴によっては空港で行っていた定量抗原検査は原則廃止。日本政府が認めた予防接種を3回以上受けている方については接種歴を記した証明書を提示するだけでOK、それ以外の方については搭乗72時間以内のPCR検査または定量抗原検査が陰性ならOKとなるそうだ。すなわち、発熱等症状があって空港内の医務室で新型コロナの検査を受けなければならないようなケース以外は、空港内での検査は行わないということになる。5月に帰国した時には搭乗72時間以内のPCR検査陰性証明書をチェックしたのちに延々と歩かされ、定量抗原検査を受けて結果が出るまで40分ほど待たされた。機外に出てから税関を通るまで1時間半ほどかかった。8月に機外に出ると、帰国した際には搭乗72時間以内のPCR検査陰性証明書とワクチン接種証明書を事前に読み込んだMY SOSが完了している人と完了していない人に分けられ、完了している僕はかなり歩かされ、何回かそのチェックを受けたが、およそ40分で税関を通ることができた。今回、9月19日に帰国した際にはワクチン接種を3回以上受けていたので、搭乗前のPCR検査も不要となり、機外に出てからワクチン接種歴と健康状況を読み込んで完了しているMY SOSをチェックされ、完了していたのでわずか20分で税関を通り抜けた。10月12日からはワクチン接種を3回以上済ませている人は、機外に出た後、それだけをチェックするということなのでほぼコロナ前と同じになるだろう。できればMY SOSアプリの使用もやめてほしい。
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2022年09月26日

令和4年9月26日月曜

9月24日の土曜は総患者数80人、うち外国人患者は23人だった。23人は全員が再診の患者で、珍しいことに初診の方はいらっしゃらなかった。そのためか、人数の割合にはあまり疲れたということはなかったが・・・この時期、会社や事業所での健診結果を持って相談に来る外国人が多い。会社や事業者側から健診の精密検査該当項目については医療機関を受診するようにとの指示を受けるし、受診しないといつまでも催促されるので、彼らにとってはいやでも受診せざるをえないというわけだ。こういうシステムはとくに発展途上国にはないシステムだ。ある意味、日本で働いていてよかったと思われるケースが少なくはない。故国なら医療費の支払いができないと想像されるがゆえに受診しないとか、受診しても手術は受けることができないとか・・・このような話はフィリピン人からはよく聞く。やはり、国民皆保険制度はすばらしい制度であり、その結果が長寿国家日本であるのだと思う。
もう15年近く前になるが、マニラでAMDAフィリピン支部の医師やほかのカソリックのボランティア団体と貧しい人たちが暮らす地区で無料の検診を行ったことがあった。検診といっても、ただ「検診」するのではなく、富裕層や各種のボランティア団体からいただいたお金で医薬品を買い込み、診察の結果、高血圧なら降圧剤を処方し、同行した薬剤師が当該薬剤を受診者にさしあげるシステムであった。これはもう検診というより、青空診療所に近い立派な医療行為であった。降圧剤をせいぜい1週間分、さしあげても、もちろん継続的医療にはほど遠く、いったいこのような行為が何になるのかと思ったが、生活保護法のようなセーフティネットがない国では、このようなボランティアによる医療活動がよく言えばセーフティネット、悪く言えば社会に不満を持つ人のガス抜きになっているのだろう。およそ集まってくる人たちは見るからに高齢者であったが、その中で妙齢のお嬢さんがやってきていて目を引かれた。彼女の順番になると、足の親指を見せてくれた。腫れあがって、膿が溜まっており、化膿性の巻き爪だった。ここまで悪化してしまうと、抗生物質の内服だけでは治まらない可能性が極めて高く、病院を受診するようにと話した。すると・・・「病院を受診するお金がないから来た。だからなんとかしてほしい」と言われ、やむをえず抗生剤を1週間ほど処方すると満足したように帰って行った。その直後、僕自身は無力感に打ちのめされていた。
こんな経験をすると、日ごろは当たり前のはずの国民皆保険に守られていることがいかに幸せなことか、実感する。フィリピン人の患者も異口同音に言う。
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2022年09月24日

令和4年9月24日土曜

Yahoo news によると2025年開催の大阪万博の跡地である埋立地について、大阪府と大阪市が外国人医療の特区を作る計画を持っているのだそうだ。さまざまな要因、たとえば埋立地であるがゆえに災害に弱いのではないかとか、招へいする外国人医師の給与が高くてどのようにして支払うのだろうか?とか疑問が湧いてきて、今、この計画はかなり危ういところにあるらしい。いまだ、計画を練る段階であるとしても、日本医師会は今後、日本中、どこにでも起こりうる海外から外国人患者を受け入れる特区構想について、計画が仕上がってからの対応すなわち受け身の対応をすべきではない。受け身の対応となると、検討に要する時間も限られる。今のうちから国民の健康を守る日医としてのスタンスをしっかりと煮詰めておくべきだろう。
 新型コロナの騒ぎの前である数年前、某医療法人が川崎市に買収した病院を海外からやってくる外国人患者受け入れの専門病院にするという計画を立ち上げたことがあったのは記憶に新しい。その時には僕はまだ郡市医師会長の立場にいて、県医師会の会長会で発言したことがある。当時の計画ではその病院では海外からやってきた外国人しか受け入れないということであった。しかし、厚労省によると特区で申請する病床数は地域医療構想で定められる地域の病床数の枠外とされるものの、完成してからは地域の病床数にカウントされるということであった。すなわち、地域の住民の方々の医療には何の貢献もしない病床だけが増えることになり、地域において人口の増加や他の因子により新たな病床増加のニーズがあっても、数字上の病床数は足りているため、医療機関に病床増加が認められることはかなり厳しくなる。このように、海外からの外国人を対象とした特区については、国民的医療を守れるのかという方向からまずは考えねばならない。
 現在、海外からの外国人の医療を日本に先行して人を受け入れているタイでは受け入れの民間の巨大な医療機関に医師が集まり、地方の公的医療機関に勤務する医師が足りないという現象がおきている。タイをはじめとする海外から医療を希望する外国人を受け入れている先行国で何が起こっているのかを検討して、問題点を把握しておくべきだろう。
 次に、この外国人医療の特区構想が経営として本当にやっていけるのかも考えるべきだろう。2011年に医療滞在ビザが創設されて11年になる。この間の利用者、すなわち海外の日本大使館で日本における医療費の支払いが可能などと判断されて複数回の入国を認める医療滞在ビザを取得して来日し、医療を受けた人は当初の政府の予想をかなり下回っている。当然といえば当然である。海外からの外国人の医療受け入れで先行するシンガポールやタイ、インド、韓国について考えてみると、英語を母語とする欧米人にとっては、シンガポール、インド、タイでは通訳なしに医療従事者と会話できる。また中国人にとっては基礎教育から北京語を学んでいるシンガポール、中華系の医師が多いタイ、隣国の韓国などでは通訳を必要としないのだろう。この言葉の問題をクリアするために大阪で考えられている特区では外国人医師が働けるようにする計画だそうだ。一人や二人ではない外国人医師、場合によっては外国人看護師の給与等はどのように捻出するのだろう? 日本人患者は受け入れないというならば、かなり経営的には厳しくなるはずだ。
 最後に言葉の説明だけしておきたい。海外から医療を受けることを目的にして、たとえば医療滞在ビザなどを取得して日本国内で医療を受ける、こういうことはメディカル ツーリズムとは呼ばない。メディカル ツーリズムとはあくまでも旅行に来たついでに医療を受けるということである。たとえば、旅行中に健診を受けるとか、そのような類のことである。観光旅行でやってきて、本格的な医療を継続的に受けることは来日目的の目的外であり、医療費の未納などの問題がおこりやすい。そして、いずれも保険外診療であることは変わらない。
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2022年09月22日

令和4年9月22日木曜

9月17日土曜日のブログに前日の外国人患者数、総患者数があまり多くないと書いたら・・9月17日は底が抜けたように外国人患者が多かった。総患者数が53人で、こちらは少ないというのに、朝から机に並ぶカルテの名前は外国人ばかり。数えてみたら外国人患者の総数は25人で、全体の患者数に占める割合は47パーセントだった。これってたしかに「普通の」クリニックの姿とはかけ離れているかもしれない。国籍はフィリピン人15人、ベトナム人4人、ベルー人3人、ドミニカ人、米国人、インドネシア人各1人。
 ベルー人男性58歳、以前から内痔核があったのだが、ここのところ、排便時に外に出て来て、手で中に入れ戻すという作業をしているそうで、手術希望。近くの公立病院に紹介状を書いた。フィリピン人女性60歳、高血圧で通院していたのに、半年前から来ていなかった。頭が痛いというので血圧を測定すると150/102、再度降圧剤を処方した。中止したら、またもとに戻るよと通院のたびに話していたのに・・・フィリピン人女性28歳、会社の検診でγ-GTPとs-GPTがわずかに高値で、会社に精密検査を受けましたという書類を提出しなければならないために来院。東南アジアや南米の人にはHA抗体陽性、すなわち故国にいるときに多くは本人が自覚がないままにA型肝炎に罹患、症状は風邪に似ている程度なので、本人は気がつかないことが多い。将来、B型肝炎やC型肝炎のように肝臓がんの原因になることもないので、軽視されているのかもしれないが・・・こういうケース、僕は必ずHA抗体をチェックしているが、彼女の場合も陽性だった。指摘されたγ-GTPやs-GPTなどは正常範囲内となっていた。このようにいわゆる肝機能といわれる数値は正常の上限あたりからやや高いといわれるあたりを上がったり下がったりしているので、本人には過去にA型肝炎に罹患したことがあって、病気そのものは治ってはいるが、これらの数値だけ揺れ動くときがあり、心配ない旨を話しておいた。このような踏み込んだ話までしようと思うと、日本語ではできない。僕のフィリピン人患者で英語でこの話が理解できる人はきっと10人に1人もいないかも。やはりタガログ語で話さなければむずかしいだろう。ベルー人男性52歳、いつもの高血圧の診察が終わると青い袋を取り出した。4回目のワクチン接種の接種券が入った市からの袋だった。来月の中旬にベルーに一時帰国する前に接種したいのだという。「どこでできる?」と聞かれた。ラッキーなことに僕のクリニックでは10月8日の土曜日から接種を新しいワクチンで再開することにしていたので、その8日に予定を入れたら、ものすごく喜んでくれた。直前なら副作用で発熱すると、搭乗を拒否されかねないのでよかった。インドネシア女性13歳、家族が先に新型コロナに感染、発熱で来院。抗原検査で陽性だった
 17日の夕方の便でバンコクへ。20日には空軍付属の看護大学学生に奨学金授与式に出席し、学生3人に奨学金として1年間の授業料に該当する金額をさしあげてきた。会場に行ってみたら教員スタッフ7人のほかに3人のはずが、学生が4人いた。かなりあせった。もしかして先方がまちがって4人の学生を選抜してしまったのかと思ったので。旧知のスタッフに耳打ちして聞いてみたら・・・まちがいなく3人だった。4人目の学生は一昨年、コロナの関係で現地で手渡すことなく、送金して渡した学生の一人で、僕の顔を見たことがないので感謝の意を伝えたいと教員に申し出て出席してくれたのだった。やはり新型コロナによる影響はタイでもかなり強いようだった。この空軍付属の看護大学は国立なので授業料がバンコク市内の民間の看護大学に比較してかなり安く、地方のあまり裕福ではない家庭の子どもが多い。新型コロナはそのような家庭を直撃、家庭の経済が崩壊し、両親が離婚したりと苦しんでいる学生がいつもより多いと聞いた。
 21日の朝便に乗り、成田に到着したのが16時ぐらい。機外に出てからすぐにMY SOSアプリの事前登録が青になって完了しているかどうか、スマホでチェックするところがあり、僕の場合は青で完了。するとそのまま入国審査へ。税関を通るまでわずかに15分か20分だった。
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2022年09月17日

令和4年9月17日土曜

日本人患者、外国人患者ともに多くはなかった16日の金曜日。一日の患者総数は68人、うち外国人患者は10人。ようやく日常が見えてきた。新型コロナの抗原検査で陽性と判明した方が4人、7月8月の一日平均陽性者数に比較したら、雲泥の差。ほんとにこれで終わりにしてほしい。
一昨日の朝日デジタルの記事が同日、yahoo newsに載っていた。都立広尾病院にてひとりの外国人患者が積み上げた未納金が2200万円を超え、未払いが確定したという記事だ。未払いが確定したということはこの患者が亡くなるか、日本を出国したために赤字が確定したということだろう。記事によると日本の社保や国保に加入していない人だという。これだけでは結論付けられないが、不法滞在であった可能性が高いと思われる。このような負のケース、ある意味、医療機関にとっては思い出したくないようなケースを徹底的に解剖して、何が原因でこのようなことになったのか、途中で未納額を減らすことができなかったのかを検討することは極めて重要だと思う。外国人の一日の入国制限者数の上限についてはつい、9月7日に2万人から5万人に拡大されたが、政府は今秋にはその上限をはずすと言っている。今秋といっても今はすでに9月の中旬だから、あと2か月以内と考えるのが妥当だろう。そのころになると新型コロナの騒ぎの前のように外国人観光客が帰ってくる。今の円安の流れを受けて、一気に増加するだろう。そのときに全国の医療機関で、この都立広尾病院のケースのような事例が発生する可能性がある。だからこそ、同病院の協力を得て、何がおこったのかを詳しく解析する必要があるのだ。当事者が詳細に経過を報告してくれなければ、外野で推察して話し合っても意味がない。協力を得るためには日医など権威ある機関が音頭を取って行うべきだろう。詳しい解析はどのようにしたらよかったのか?という解決策に結び付く。未納や滞納は医療機関の経営の負の因子として即反映される。このエキスを日本全国の医療機関で共有することが、今回の未納事件を教訓として生かすことにつながると思う。
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2022年09月16日

令和4年9月16日金曜

ナイジェリア人男性52歳、昨年の11月に一時帰国するからと言われて3か月処方したが・・・あれから9か月も経ってしまった。降圧剤を3種類処方していたのだが、そのうちの1種類だけを故国でも買って内服していたとのこと。血圧を測定すると180/102、本人も納得の高値。すでに日本の公的保険は有効期限を過ぎていたので、本人に了承を得たうえで、保険外診療で1か月分だけ処方した。フィリピン人男性55歳、会社の検診にて高血圧、高脂血症を指摘されて、来院。健診を受けて異常があると、医療機関を受診して精密検査を受けるように会社から指導され、我々は会社からの書類に今後の方針等、書き添えて、患者がそれを会社に提出するというシステム。実はこの男性、2021年の8月まで、高血圧で受診し、降圧剤の処方をしていたのに、、、、その後、ぱったりと来なくなってしまった。会社に書類を提出しなければならないので、やむを得ず、いやいや来たにちがいない。降圧剤を内服して血圧が下がったとしても、それは降圧剤を内服しているためだから、やめたら跳ね上がるよと何度も何度も話しているはずなのに。こういうことが頻回に発生する。まずは採血、次回まで血圧を自宅で計測して教えてくれるように頼んだ。午後になって2週間前に皮下のインプラントを抜去したネパール人女性のご主人であるネパール人から電話あり。創に糸があるので、どうしたらよいか?と。小手術が終わったときに、次は翌日一回創を見せてほしいと頼んだら、翌週の月曜なら来れるというので、月曜に約束したつもりだったのに。そして月曜の次は木曜に来てもらって抜糸をするつもりだった。奥様は日本語も英語もあやふやなので、日本語と英語がそこそこ理解できるご主人にその場でくどいぐらい、話しておいたのに。この2週間、やって来ず、こちらもやきもきしていた。抜糸はもちろんできたが、すでに糸が皮下に埋没しそうになっていた。夕方になってインドネシア人の家族3人、いずれも抗原検査で新型コロナに感染していると判明した。こういうときの説明がやはりむずかしい。
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2022年09月15日

令和4年9月15日木曜

フィリピン人女性42歳、2日前から発熱と咳があり、横浜市から来院。新型コロナの感染はまちがいないか?という症状であった。クリニックの外に出て本人と会ってみると、かなり元気。抗原検査の結果は陰性。2日を経ていたこともあり、PCR検査は追加しなかった。午後になりベトナム人女性36歳、同じく2日前からの発熱で来院。発熱だけでほかに症状はないとのこと。今は熱も下がっていると言う。抗原検査を行ってみると、すぐに陽性反応が出た。住まいは横浜市都筑区、ここまでどのようにしてやってきたのかは聞きそびれた。どのように帰宅するのかを確認すればよかった。外国人感染者の中にはかなり遠方からやってくる人がいて、陽性と判明してからはタクシーにも電車にも原則は乗れないので困ってしまう。かと言って歩いて帰れる距離ではないし、このようなことを保健所に訊ねても答えてくれるはずもない。やむをえないので、マスクを二重にして電車なら一番すいている車両に乗り、決して話したりしないように指導するのだが・・・だから、こんなことがないように外国人発熱者も日本人同様、地域の中で診てあげてほしい。仕事は大和市内。数週間前にやってきて抗原検査が陽性だったベトナム人技能実習生と同じ職場とのことだった。かなり発熱者自体が減少してきたという印象だったが、この日は先週からの中では一番発熱患者が多く、陽性者も7人であった。今日のニュースではWHOの例の事務局長が新型コロナについては世界中の一日の死者数などから、終息のめどがついてきたと語ったとあった。これ以上、変異株が出ないことを祈る。これからは毎年、秋になるとインフルエンザとCOVID-19の二つのワクチン接種を行うのだろうか? 医療機関にとっても接種を受ける人にとってもかなり大変な作業になるだろう。
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2022年09月13日

令和4年9月13日火曜

インドネシア人男性26歳、帰国のためのPCR検査と英文書類作成のため、来院。ごく簡単な日本語しかわからない・・・というより日本語はほぼ通じない。英語も通じない。付き添ってきたのは会社関係の男性らしいが、日本語の発音から中国人らしい。中国人ですか?と尋ねたら、先生、よくわかりますね、そうですと言われた。この仕事を長く行っていると、日本語の微妙なアクセントや発音から、この日本語を話している人が中国人なのか、韓国人なのか、フィリピン人なのか、南西アジアの人なのか、ほぼ間違いなく判別できる。きっとアメリカ人やイギリス人、オーストラリアなど英語を母語とする人たちが私の英語を聞くと、同じような理由から一発で日本人とわかるのだろう。午後になって千葉県からやってきたベトナム人女性30歳の右の上腕の避妊用インプラントを摘出する小手術を行った。先に準備をしていた看護師が、深く挿入されていて皮膚の上からはチューブが触れないという。触ってみると、たしかに触れにくい。かすかに奥のほうにそれらしきものが触れるような気がする。やれやれと気が重くなった。メガネの上に拡大鏡をかけ、挿入した時の小さな傷跡の場所からやや頭側に局所麻酔を注射、約7ミリの切開を加えた。メッチェンと眼科用攝子を用いて、幸い数分で人間の組織とはちがうやや硬い組織を探し当てた。肉芽らしい組織をはがすと段々と白いチューブが見えるようになり、摘出。創は6-0シグマ針で仮縫いし、
アロンアルファを垂らして乾く前に仮縫いのシグマ針を糸とともに抜去した。これで抜糸は必要なくなる。気がついたのが、10日ほど前に同じく、インプラントの抜去を行ったネパール人女性のこと。彼女の場合、チューブが二本、やや離れて挿入されており、やむをえずに縫合した。次はいつ、来院して・・ということをきちんと何度も伝えた。その日は先週の木曜日だったのになしのつぶて。クリニックから1時間かからない程度のところに在住していた。抜糸をしていないとすると、いずれ、炎症をおこすだろう。どこか、近くで抜糸していてくれるといいのだが。夕方になり、ベルー人男性43歳、発熱と咽頭痛で来院。クリニックの中に入ってきたので事情を聞いた時点であわてて外に出てもらった。抗原検査で陽性。会社に知らせたいが、なんといってよいか、わからないと言う。彼のスマホで会社に電話してもらい、スピーカー機能にして僕が会社の女性と話しをした。
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