2022年07月30日
令和4年7月30日土曜
とりあえずフィリピン人のパーティ参加者グループのほぼ全員が陽性と判定され、自宅療養しているためか、外国人の感染者はかなり少なくなった気がする。それでも昨日の抗原検査施行者は36人、PCR検査施行者は12人だった。ほんとに昼休みが取れない日が続いている。ベルー人女性44歳、4月に一度新型コロナに感染している。今回は21日に軽度に発熱して来院。時間も1日経過していることから抗原検査を行ったが、陰性だった。26日から再び発熱していると昨日の朝、連絡があった。クリニックの外で抗原検査を行ったところ、かなり強い陽性だった。自宅療養期間の説明を行ったところ、21日から症状が続いているから明日にでも自宅療養期間が終わるよねと言われた。しかし、ちがうと思う。今回の抗原検査の陽性反応はかなり強い。コントロールより濃い線が出ている。比較的、最近に感染したと推察できる。一般的に新型コロナウィルスに感染して発症してから1週間程度すると抗原検査では判定しにくくなる。21日から昨日29日までは8日間だ。もし21日から感染していたのなら、抗原検査では陰性と判定されるかもしれない。少なくとも、あんなに濃い反応は出ないだろう。第一、問診用紙に「26日から発熱」と書いてあるのだから、自分でもそのように認識しているということだろう。4月はオミクロン、今回はオミクロンの変異株だと思う。僕のクリニックで2回目の感染を確認した人はこれで5人目、3人は一回目がデルタ株、二回目がオミクロン株、2人は一回目がオミクロン株、二回目はオミクロンの変異株、感染時期からこのように推察できる。
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2022年07月29日
令和4年7月29日金曜
7月になってからの僕のクリニックでの外国人の新型コロナ感染者数は29日現在69人。同期間の日本人を含む感染者数は424人なので、16.2%に該当する数字だ。昨日もフィリピン人の感染者が3人、ベトナム人の感染者が2人。フィリピン人の感染者についてはフィリピン人スタッフがいてこそわかる情報を入手した。先日から押し寄せてくるフィリピン人、なんだか共通項がありそうでフィリピン人スタッフが彼らに訊ねたところ・・・・最大の感染者数を出したグループは彼らの中の一人の60歳の誕生パーティを行って、すでに陽性と判明していた人が、参加してしまったのだった。どうして参加したかというと、症状も軽く、自宅療養していたが、こんなに軽いのなら参加してもいいんじゃないと仲間の一人に誘われたので出かけたということらしい。こんなことしたら、感染が広がってしまうよという典型例だ。電話が鳴りやまない。発熱患者を受け入れる医療機関がそもそも少ないうえに、今回のような感染者が急増するときになると、日ごろから通院してくれている「かかりつけの患者以外はお断り」という発熱受け入れ医療機関が少なくない。かかりつけの患者だけに限定してしまえば、カルテを新たに作る手間も時間もなくなるし、便利なのかもしれない。しかし、それって患者を分別、悪くいえば差別することじゃないかと言われてもちがうとは言いにくいだろう。日ごろ、健康で元気な人になにか罪でもあるのだろうか?僕のクリニックでも殺到する電話問い合わせと患者に音をあげた事務スタッフやその事情をよく知る看護スタッフから、かかりつけの患者に限定して受け入れては?そうでないとバンクしますと言われたこともあった。しかし、僕の考えはノーだ。なにより困っている人々を国籍や来院回数やそういうもろもろのことで選別、差別をしてはいけないというのが僕の根本思想だから。それがこのクリニックの設立の趣旨だからだ。スタッフに話した。みな、納得してくれた。結果としてスタッフに困難を強いている。政府・厚労省は早く五類感染症への変更を決断してもらいたい。前から書いてきた・・・二類感染症にとどめて濃厚接触という概念を残しておくと社会のインフラに影響をしてくると・・こんなことは昨年、デルタ株のときに米国で証明済なのに・・・濃厚接触者が多いために、特急電車の間引き運転とか郵便局が休みとか、医療機関が診療を休まざるをえないとかそんな事態になっている。毎日、感染症発生届を40枚近く、日によってはそれ以上書いて保健福祉事務所に送っている。午前中に発見した人の分は昼休みの時間をつぶして、午後発見した人の分は5時に診療を終えてから。こんなしんどい思いをして当日のうちに書き送っている発生届、ほんとうに読まれているのか?なにか疫学的調査に役立っているのか? 疑問だ。
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2022年07月28日
令和4年7月28日木曜
26日の外国人患者総数は26人、タイ人女性48歳、毎年市役所から特定健診の受健用紙が来ていたのに無視・・というか、どのようにしていいかわからずに受けずに来ていたらしく・・・今年は僕のクリニックの存在を知ったので初めて受けることを決意したとのこと。無事に終わった。発熱で受診したフィリピン人が13人。朝から抗原検査で陽性が続いた。昼頃になり、フィリピン人女性から僕の携帯に連絡が来た。以前に日曜に結果を伝えなければならず、そのときにクリニックの電話ではなく、僕の携帯で電話した、その電話番号を覚えていたようだ。はじめは発熱していて具合が悪いので行ってもいいか?という電話。昼休みあけに来るようにと話すと、再度電話があり、友人も具合が悪いのでいっしょに行ってもいいか?ということだった。こういうケースは受け入れざるをえない。すると、やってきたのは彼女を入れて2人ではなく、3人だった。同じ職場の仲間だそうで、彼女を含めた2名が陽性、1人は陰性だった。あまりに3人が仲良くいっしょに固まっているので、それでは陰性の一人にも感染してしまうよと話すと・・一回は離れるのだが、ほかの患者の件で外に行くとまたくっついておしゃべりをしている。もしかしたらこの後、3人でランチにでも行くのではないかと心配になってしまった。奥さんが前日、陽性と判明した韓国人男性64歳は抗原検査が陰性で、PCR検査を追加したが、昨日判明した結果は陰性だった。なにしろ、フィリピン人の家庭内クラスターが半端ではない。フィリピン人女性40歳、午後の忙しい時になにやら書類を持って来院。おなかが痛いのだという。書類に目を通すと、近くの某病院で受けた婦人科発行のものだった。2年前に手術をし、今回の痛みは手術とは関係がないので、言葉の通じるところで診てもらいなさいと言われてやってきたのだそうだ。はじめはだから胃の検査をしてほしいという彼女の希望だった。ところが痛いという場所を服の上から触ってもらうと下腹部で明らかに胃を疑う場所ではない。発熱患者への対応で分、秒の戦いをしているときだったので思わず、面倒くさいと思ってしまったが、服をまくって痛いという場所を教えてもらった。すると・・・下腹部に婦人科の手術独特の横切開があり、彼女の指さすところはまさに切開創そのものだった。たぶんだが、この日のように低気圧が接近して雨が降るとか寒い日になると痛むのではないかと疑った。これは手術を受けた後によくあることで、人によってはずっとこのように痛みにさいなまされることもある。まずは大きな病気が新たにあるわけではないこと、低気圧や寒さで手術創が痛く感じることがあり、人によっては長く続く時があること、痛み止めを使うのではなく、むしタオルなどで手術創を温めると痛みが軽減することがあることを伝えた。そのうえでしばらくして様子を教えてもらうことにした。その直後に外に抗原検査に出ようとすると、待合室のソファににこにこして座っている彼女を見た。たぶん、不安が強かったのだろう。
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2022年07月26日
令和4年7月26日火曜
23人の外国人が受診、受診者総数は107人。フィリピン人女性54歳、午後3時過ぎにやってきた。高血圧なのだが、いつも診察は不定期になっている。発熱をしているということでクリニックの外で待機してもらい、番になったので、彼女のところに行った。予診票を読むと前日から発熱とあったので、抗原検査を施行しようと判断、検体採取をしようとすると・・・・本日、午前中に駅前のPCRセンターを受診してPCR検査を受けたと言う。そこで気がついた。PCRセンターの結果が明日になると言われたので、今日中にわかる手段はないかと僕のところにやってきたのだと・・・・PCRセンターは原則、無症状の人が心配なので行って検査を受けるところで、発熱している人が行くところではないと話した。そして抗原検査を施行。結果は・・すぐに陽性反応が出た。本人にキットを示しながら、陽性だったと告げると、今度は会社に連絡してほしいと言う。えっ、なぜ、こちらから会社へ連絡?と思ったが・・・フィリピン人スタッフの話では以前から会社をずる休みすることが少なくなく、本人の申告では会社が信用しないのだとのことだった。陽性反応が出ているキットをスマホで撮影してもらい、まずはこれを会社に示すこと、そうして会社側からクリニックの携帯の方に電話してくれるようにと、電話番号を書いてもたせた。まだまだ続きそうな今回の第7波。昨日は抗原検査が40人、PCR検査が20人、スタッフの疲労が限界に達しつつある。
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2022年07月25日
令和4年7月25日月曜
23日土曜の外国人患者は22人、久しぶりに通常診療の外国人、日本人が多く、そこに発熱患者が重なり、さらに13時の診療終了後に新型コロナのワクチン接種が32人。それから事務作業・・・すべてが終わってからしばし呆然としていた。相変わらずフィリピン人のクラスターと思える感染者が多い。ネパール人女性32歳、新型コロナの検査をしてほしいとやってきた。外で待機してもらい、どうして検査してほしいのかを尋ねたところ・・・15日頃に軽度の熱があったという。今は何の症状もないが、すでに8日を過ぎているので抗原検査では判定できないだろうとPCR検査を行った。昨日の日曜早朝に判明した結果は陽性。自宅療養期間も本日25日で終了してしまう。どうしてもっと早く来てくれなかったのか、疑問。一か月に一回、ベトナム人のスタッフが来てくれる日だったので、ベトナム人の患者が5人。みな、彼女を頼っている。
濃厚接触者の自宅待機期間が7日から5日だったか、短くなって、さらに3日目に抗原検査を行って陰性ならそこで終了してもよいという政府の方針、これもまた医療機関で混乱を招くだろう。その理由は医療費だ。現在まで、新型コロナについては有症状の人についての診断のためのPCR検査や抗原検査は公的保険適用になっている。しかし、治癒したかどうかのための検査は保険適用外だ。ゆえに定められた自宅療養期間をすぎたらPCR検査や抗原検査を行うことなく、元の生活に戻ってよいということになっている。ときどき、PCR検査で陰性を証明してから会社に出るように言われたとやってくる人たちがいる。こういうケースについては公的保険が適用されず、したがって自費診療となってしまう。かなりの金額になるということだ。この時点で説得するとほとんどの人は納得して会社に話して検査をすることなく終わっている。海外から入国した人についても同じような規定があり、自費診療であるということを知ったうえで検査を申し込んでくる方もいるが、かなり少ない存在だ。今回、大々的に3日目に抗原検査を行い、陰性なら自宅待機期間を短くしてもよいと言ってしまったので、きっと問い合わせは多いだろう。そういう人たちに検査は自費診療となることを告げると、きっと不信感を抱くに違いない。政府・厚労省にはこういう費用のことまできちんとセットで国民にわかるように話をしてほしい。
濃厚接触者の自宅待機期間が7日から5日だったか、短くなって、さらに3日目に抗原検査を行って陰性ならそこで終了してもよいという政府の方針、これもまた医療機関で混乱を招くだろう。その理由は医療費だ。現在まで、新型コロナについては有症状の人についての診断のためのPCR検査や抗原検査は公的保険適用になっている。しかし、治癒したかどうかのための検査は保険適用外だ。ゆえに定められた自宅療養期間をすぎたらPCR検査や抗原検査を行うことなく、元の生活に戻ってよいということになっている。ときどき、PCR検査で陰性を証明してから会社に出るように言われたとやってくる人たちがいる。こういうケースについては公的保険が適用されず、したがって自費診療となってしまう。かなりの金額になるということだ。この時点で説得するとほとんどの人は納得して会社に話して検査をすることなく終わっている。海外から入国した人についても同じような規定があり、自費診療であるということを知ったうえで検査を申し込んでくる方もいるが、かなり少ない存在だ。今回、大々的に3日目に抗原検査を行い、陰性なら自宅待機期間を短くしてもよいと言ってしまったので、きっと問い合わせは多いだろう。そういう人たちに検査は自費診療となることを告げると、きっと不信感を抱くに違いない。政府・厚労省にはこういう費用のことまできちんとセットで国民にわかるように話をしてほしい。
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2022年07月23日
令和4年7月23日土曜
22日の外国人患者総数は20人、平日にしては多いほう。やはり発熱を訴えてやってくる人が後を絶たない。20人の中にフィリピン人の陽性者が4人。クリニックに来る途中、いつも土曜の朝にお弁当を頼んでいる店に立ち寄った。先生、大変でしょう、今・・とご主人の奥様が声をかけてくれた。このあたりでも発熱しても検査してくれるところがなくて、みんな、先生のクリニックならやってくれると話しているよと教えてくれた。電話もなく、突然、やってくる発熱患者が多いのはこういうことなのかと思った。22日は抗原検査が24名、PCR検査が22名。しばらく、こういう状況が続くだろう。
昨日、政府は濃厚接触者の待機期間を7日から4日にすると発表した。そして簡易抗原検査キットを医療機関を通じて、無償で国民に配布すると発表した。この二つの政策の根幹は五類感染症への変更ではなく、二類感染症としていることの堅持だと思う。なぜなら、五類感染症に変更すれば、濃厚接触者などという概念がなくなってしまうこと、そして五類に変更すれば、熱が出たら休めばよいという風邪やインフルエンザと同じことになるわけで、なにも国民全員に抗原検査キットを配布する必要もなくなってしまうからだ。医療機関が疲弊している、それを救済するために国民に抗原検査キットを配布して、陽性なら自分でいろいろと手配をしてもらうというのも絵に描いた餅だ。まず、国民に抗原キットを無料配布するための窓口を医療機関にするならば、人々が医療機関に押し寄せる。そして、自宅で抗原検査キットで陽性と出たら、そのまま自宅療養してもらうと言うが、現在のオミクロン変異株の主な症状は発熱と咽頭痛、+咳や痰、下痢などだ。ではこれらの薬については感染者はどこで入手すればいいのかといえば、やはり医療機関だろう。すなわち、医療機関が混雑することは変わらない。自宅療養し、医療機関に行かなくてもいいような疾患なら、それすなわち二類感染症ではないということではないか?
五類に分類を変えれば、患者がすべての医療費を支払わねばならないので、支払いが高くなるからだめだという意見があるが、笑ってしまう。まず感染症分類とは医学的な見地、たとえば致死率などからのみ分類されるものでなければならない。そこに経済的論理を入れてしまうと分類の基準そのものがおかしくなってしまう。それに今の新型コロナで受診時の保険点数には臨時に二類感染症を診る「危険手当的」点数が上乗せされている。五類感染症に分類されたらこの「危険手当」的点数がなくなるはずで、結果的には患者負担は現在より安くなるはずだ。
昨日、政府は濃厚接触者の待機期間を7日から4日にすると発表した。そして簡易抗原検査キットを医療機関を通じて、無償で国民に配布すると発表した。この二つの政策の根幹は五類感染症への変更ではなく、二類感染症としていることの堅持だと思う。なぜなら、五類感染症に変更すれば、濃厚接触者などという概念がなくなってしまうこと、そして五類に変更すれば、熱が出たら休めばよいという風邪やインフルエンザと同じことになるわけで、なにも国民全員に抗原検査キットを配布する必要もなくなってしまうからだ。医療機関が疲弊している、それを救済するために国民に抗原検査キットを配布して、陽性なら自分でいろいろと手配をしてもらうというのも絵に描いた餅だ。まず、国民に抗原キットを無料配布するための窓口を医療機関にするならば、人々が医療機関に押し寄せる。そして、自宅で抗原検査キットで陽性と出たら、そのまま自宅療養してもらうと言うが、現在のオミクロン変異株の主な症状は発熱と咽頭痛、+咳や痰、下痢などだ。ではこれらの薬については感染者はどこで入手すればいいのかといえば、やはり医療機関だろう。すなわち、医療機関が混雑することは変わらない。自宅療養し、医療機関に行かなくてもいいような疾患なら、それすなわち二類感染症ではないということではないか?
五類に分類を変えれば、患者がすべての医療費を支払わねばならないので、支払いが高くなるからだめだという意見があるが、笑ってしまう。まず感染症分類とは医学的な見地、たとえば致死率などからのみ分類されるものでなければならない。そこに経済的論理を入れてしまうと分類の基準そのものがおかしくなってしまう。それに今の新型コロナで受診時の保険点数には臨時に二類感染症を診る「危険手当的」点数が上乗せされている。五類感染症に分類されたらこの「危険手当」的点数がなくなるはずで、結果的には患者負担は現在より安くなるはずだ。
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2022年07月22日
令和4年7月22日金曜
昨日の21日、受診した外国人患者は25人、やはり発熱患者が目立つ。クリニックの外で順番を待っている発熱者の中に「たくさん」座り込んだり、立って待っていたり・・・抗原検査の結果、陽性者はフィリピン人女性57歳、韓国人女性62歳、フィリピン人男性53歳、
フィリピン人女性49歳、フィリピン人女性59歳、フィリピン人女性56歳、フィリピン人女性39歳、フィリピン人女性21歳、そしてPCR検査でさきほど陽性と判明した中にフィリピン人女性52歳。日本人も外国人もみな、疲れ切った顔で待ってくれている。予診票を見ると、やはり3回以上、接種を終えている人は症状が軽い。開業以来はじめてクリニックの電話にほぼ一日、対応することができなかった。スタッフが電話を取れず、私が昨日、はじめて電話を取ったのが診察終了の10分前。ほんとうにスタッフがいつ倒れるか、心配だ。
午後になりフィリピン人女性40歳が久しぶりにやってきた。糖尿病と高血圧の薬が欲しいと言うのだが、最後に診察して処方を書いたのが昨年の10月。いままでどうしていたのか不思議になり尋ねると、一昨日までは薬を内服していたとのこと・・・そんなありえないと思っていたら、かばんの中をごそごそ探してお薬手帳を取り出して見せてくれた。すると、僕のクリニックではない市内の別の医療機関を受診して内服薬をもらっていた。そちらの医療機関のほうが便がいいらしい。僕のクリニックでなくてもいいからどちらか一つの医療機関を継続的に受診するように強く話しておいた。細切れに診療すると、わけがわからなきなってしまうからだ。決して、僕のところにおいでというわけではない。
フィリピン人女性49歳、フィリピン人女性59歳、フィリピン人女性56歳、フィリピン人女性39歳、フィリピン人女性21歳、そしてPCR検査でさきほど陽性と判明した中にフィリピン人女性52歳。日本人も外国人もみな、疲れ切った顔で待ってくれている。予診票を見ると、やはり3回以上、接種を終えている人は症状が軽い。開業以来はじめてクリニックの電話にほぼ一日、対応することができなかった。スタッフが電話を取れず、私が昨日、はじめて電話を取ったのが診察終了の10分前。ほんとうにスタッフがいつ倒れるか、心配だ。
午後になりフィリピン人女性40歳が久しぶりにやってきた。糖尿病と高血圧の薬が欲しいと言うのだが、最後に診察して処方を書いたのが昨年の10月。いままでどうしていたのか不思議になり尋ねると、一昨日までは薬を内服していたとのこと・・・そんなありえないと思っていたら、かばんの中をごそごそ探してお薬手帳を取り出して見せてくれた。すると、僕のクリニックではない市内の別の医療機関を受診して内服薬をもらっていた。そちらの医療機関のほうが便がいいらしい。僕のクリニックでなくてもいいからどちらか一つの医療機関を継続的に受診するように強く話しておいた。細切れに診療すると、わけがわからなきなってしまうからだ。決して、僕のところにおいでというわけではない。
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2022年07月21日
「至急提言」7/21
緊急に一言書きたい・・・オミクロン変異株の感染拡大が顕著になってきた。
僕のクリニックでも7月19日火曜に抗原検査を行った59人のうち、陽性が56人、PCR検査を行った13人のうち、4人陽性。総計60人が陽性だった。報道でしか知ることができないが、感染は本当に急拡大している。今後、どのような方針を採るべきなのか、政府、厚労省は真剣に考えねばならないだろう。
首相や官房長官は新型コロナの感染症分類の二類から五類への変更は考えていないという。にもかかわらず、行動制限は行わないとしている。19日に陽性と判明した人たちには自宅隔離の期間等について説明を行った。行いながら思ったことは新規の感染者が15万人を超える状況になり、感染者が皆、10日間の職場離脱を余儀なくされ、その数倍のいわゆる濃厚接触者が7日間の職場離脱を余儀なくされたら、どうなるかということだ。医療機関は診療できなくなり、会社も業務停止または一部停止に追い込まれるだろう。人員の問題から鉄道も運行できなくなり、飛行機も飛べなくなるかもしれない。そうなると社会経済はまわらなくなり、社会不安が巻き起こり、機能マヒとなるだろう。こんなことになってもいいのか?
そもそも、政府・厚労省の方針には大きな矛盾があった。一方では二類感染症に据え置き、感染者や濃厚接触者に対しては1厳しい行動制限を行っているのに、一方では感染を拡大させないための非感染者の行動制限を行っていないことだ。医学的に見ても2年半前の新型コロナは二類感染症に相当する感染症であったと思う。原因はわからず、感染者の多くが亡くなったり、エクモと呼ばれる人工呼吸器を使わざるをえない状況に追い込まれたからだ。しかし、2年半を経過し、現在のオミクロン変異株は明らかに重症化しづらくなっている。政府・厚労省はこの感染が広まる中、新たな感染者のうち、どれぐらいの人がエクモを使用するほど重症化しているのか、至急、数字を出すべきだ。もし、重症化率が低いのであれば、二類感染症からインフルエンザと同じ五類感染症への変更をすみやかに行うべきだ。
もし、二類感染症を貫くというなら、人々に感染拡大防止のための行動制限をかけ、塩野義の抗新型コロナウィルス薬を例外的に承認すべきだろう。たくさんの命を救うためには多少の副作用には目をつぶるべきだろうし、積極的にウィルスを殺す方法がほかにないのだから。しかし、昨日の厚労省の新薬の至急承認のための委員会では塩野義のこの薬を再度、継続審議とした。なぜ、のんびり継続審議なのか、社会的理由がわからないし、矛盾している。
五類感染症に変更されたら、感染しても10日間の自宅待機や濃厚接触者という概念はなくなり、さらに医療機関においては発熱対応医療機関でなくても感染を疑われる人の診療を行うことができるし、発生届を書いて保健所に提出するということもなくなるはずだ。
僕でもわかるようなことがなぜ、政府・厚労省、専門家委員会というところでわからないのか不思議でならない。これではマニュアルがあればそれを踏襲する能力は高いが、緊急性には対応できないという過去の日本そのものではないか。
僕のクリニックでも7月19日火曜に抗原検査を行った59人のうち、陽性が56人、PCR検査を行った13人のうち、4人陽性。総計60人が陽性だった。報道でしか知ることができないが、感染は本当に急拡大している。今後、どのような方針を採るべきなのか、政府、厚労省は真剣に考えねばならないだろう。
首相や官房長官は新型コロナの感染症分類の二類から五類への変更は考えていないという。にもかかわらず、行動制限は行わないとしている。19日に陽性と判明した人たちには自宅隔離の期間等について説明を行った。行いながら思ったことは新規の感染者が15万人を超える状況になり、感染者が皆、10日間の職場離脱を余儀なくされ、その数倍のいわゆる濃厚接触者が7日間の職場離脱を余儀なくされたら、どうなるかということだ。医療機関は診療できなくなり、会社も業務停止または一部停止に追い込まれるだろう。人員の問題から鉄道も運行できなくなり、飛行機も飛べなくなるかもしれない。そうなると社会経済はまわらなくなり、社会不安が巻き起こり、機能マヒとなるだろう。こんなことになってもいいのか?
そもそも、政府・厚労省の方針には大きな矛盾があった。一方では二類感染症に据え置き、感染者や濃厚接触者に対しては1厳しい行動制限を行っているのに、一方では感染を拡大させないための非感染者の行動制限を行っていないことだ。医学的に見ても2年半前の新型コロナは二類感染症に相当する感染症であったと思う。原因はわからず、感染者の多くが亡くなったり、エクモと呼ばれる人工呼吸器を使わざるをえない状況に追い込まれたからだ。しかし、2年半を経過し、現在のオミクロン変異株は明らかに重症化しづらくなっている。政府・厚労省はこの感染が広まる中、新たな感染者のうち、どれぐらいの人がエクモを使用するほど重症化しているのか、至急、数字を出すべきだ。もし、重症化率が低いのであれば、二類感染症からインフルエンザと同じ五類感染症への変更をすみやかに行うべきだ。
もし、二類感染症を貫くというなら、人々に感染拡大防止のための行動制限をかけ、塩野義の抗新型コロナウィルス薬を例外的に承認すべきだろう。たくさんの命を救うためには多少の副作用には目をつぶるべきだろうし、積極的にウィルスを殺す方法がほかにないのだから。しかし、昨日の厚労省の新薬の至急承認のための委員会では塩野義のこの薬を再度、継続審議とした。なぜ、のんびり継続審議なのか、社会的理由がわからないし、矛盾している。
五類感染症に変更されたら、感染しても10日間の自宅待機や濃厚接触者という概念はなくなり、さらに医療機関においては発熱対応医療機関でなくても感染を疑われる人の診療を行うことができるし、発生届を書いて保健所に提出するということもなくなるはずだ。
僕でもわかるようなことがなぜ、政府・厚労省、専門家委員会というところでわからないのか不思議でならない。これではマニュアルがあればそれを踏襲する能力は高いが、緊急性には対応できないという過去の日本そのものではないか。
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令和4年7月21日木曜
新型コロナ変異株の感染の広がりは尋常ではない。19日に僕が行った抗原検査は46人で陽性者は約9割、さらにPCR検査を行って明日の早朝に結果が出る人が6人程度いらっしゃる。外国人についても悲惨なデーターだ。僕が診察した外国人は17人、そして新型コロナの検査を行った人が13人で全員が抗原検査。陰性は二人だけ。韓国に帰国するために検査を行った韓国人女性50歳と急性感染性腸炎を疑ったが、発熱していたため、念のために検査したフィリピン人女性36歳の2人。抗原検査で陽性と判明したのは・・・フィリピン人7人、中国人2人、マレー人、ミャンマー人各々1人。フィリピン人の7人の中にクラスターと思われるケースが二つ含まれている。フィリピン人に説明していてわかったことは日本に帰化している人であっても日本語で説明すると、ほぼ内容が理解できていないということだ。外国人患者の理解を得るためにはやはり母国語での説明が必須のような気がする。これって、彼らにとっては命に係わる問題だけに、「わからなければまあいいや」で済まされないことなのだと思う。朝から電話が鳴りやまない。診療終了時間を1時間延長して午後6時まで診療した。
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2022年07月19日
令和4年7月19日火曜
16日の土曜日、外国人患者は20人だった。めまいを訴えてやってきたフィリピン人女性41歳、診察室で話を聞いていると・・・・めまいは2週間ほど前からで、1週間前には軽度の発熱があったという。しばらく呆然としてしまったが、診察室まで入ってきてしまっているので、そのままPCR検査を行い、クリニックの外に出ていってもらってめまいの薬は外で渡した。翌、17日の日曜に判明した結果は陰性だった。結果オーライだが、このような事例が日本人でもある。困ったことだ。中国人女性29歳、タイへ行くので72時間以内の抗原検査を行ってほしいと来院。現時点ではタイに行くには新型コロナのワクチン接種を2回以上、終えた人は搭乗前の新型コロナの検査は免除されているが、未接種または1回しか接種していない人は72時間以内のPCR検査または抗原キットによる簡易検査で陰性を証明しなければならない。検体採取してから結果判定まで30分、陰性なので英文証明書を書いた。診療を終えてから新型コロナの予防接種を13人行った。4回目接種の人が13人と3回目接種の人が1人。今までに3回目接種を終えていない人は、これからも接種を受けるつもりがないということなのだろう。8月にフィリピンに帰国を予定しているフィリピン人女性が17日なら時間が空いていると電話してきたのが15日。キャンセルが出れば接種できるのだが、当日までキャンセルの申し出はなく、当日だれか来ない人がいたら、してあげる、でも予約した人が全員来たら接種できないよと話したら、来て待機しますと言う。せっかく、この彼女がやってきて待機していてくれたが、キャンセルはゼロだった。
posted by AMDA IMIC at 08:45
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