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2021年10月30日

令和3年10月30日土曜

一昨日、フィリピン人スタッフが受話器を持ったまま、やってきた。近くの米軍キャンプの中にいるという女性が、健診をしてほしいと話しているのこと。しばらく病院を受診していないので心配で、できる検査はしてほしいと話しているという。特定健診なみの検査を行えば2万円近くかかるよと話してもらったが、それでもいいという返事。来てもらってかまわないが来るときには「空腹時」で来てねと伝えてもらった。そして昨日の午後一番に本人らしい米国人女性44歳がやってきた。検査の前にまずは話をさせてもらったところ、「健診」ではなく、みぞおちと背中がとくに食後に痛く、さらに父方の親戚に糖尿病が多く、心配をしていることがわかった。有症状なのであって「健診」ではない。この方は採血、検尿し、内視鏡検査の予定を組み、それまでの内服薬を処方した。
外国人の場合、「体を診てほしい」とか「ヘルスチェックアップをしてほしい」と訴えるので、中長期の滞在者で住民基本台帳に掲載があって我が国の公的保険に加入している場合は保険診療できず、自費診療になると医療者側が勘違いしやすい。僕の経験ではそういう方に直接、診察室で話を聞くと、ほぼ100%、医療機関をわざわざ受診して検査をしてほしいと思うなんらかの症状がある。だから何よりも診療に入る前の問診が大切だ。この方の場合はもともとが米軍関係者なので、何年、日本に在留しようと住民基本台帳に掲載されることはなく、すなわち日本の公的保険に加入することはできず、結果的に症状があろうがなかろうが自費診療ではあるが・・・
 僕のクリニックの近くには米軍キャンプが3つある。最近、気がつくことはやってくる軍属や家族が明らかに増えていて、なおかつ3つのキャンプから万遍なくやってくるということだ。
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2021年10月29日

令和3年10月29日金曜

今日は海外渡航の書類作成あるあるということで・・・
・どうしても鼻咽頭から検体を採取させてくれない人・・・鼻の入り口に採取の棒が触れただけでのけぞってしまう。体が大きい大人だから押さえつけるわけにもいかず、でも入国しようという国では唾液でのPCR検査は認めてくれず・・一人が終わるまで10分ぐらいかかり、そんなに心配しなくてもいいよと笑っている自分の顔が不自然にゆがんでいるのではないかと疑ってしまうケース
・先日、やってきた東南アジアの某国の二人。自著のところにサイン、そしてその下の欄にローマ字のブロック体で名前を書いてもらうのだが・・・二人ともローマ字が全く書けなかった。パスポートの名前の欄にある英語の名前をそのまま書くようにと話したが、顔を見合わすばかりでまったく書く気がないように見えた。サインは自筆で行っているので、やむを得ず、僕がブロックレターで名前を書いた。
・親子で海外へ行く日本人のお母さん・・・お子さんの書類を記載していて、年齢はと確認のつもりで訊ねると、39歳ですと元気な声。直後に気がついたお母さんと大爆笑。
・韓国に戻る女性・・・カルテの生年月日からみると46歳なのに、47歳と書いてある。後ろに控えている看護師に年齢早見表を見てくれと頼み、やはり46歳であることを確認。これは韓国や中国、タイなどで多い「満」ではなく「数え年」での数え方と即座に判断。その説明を行って書類に46歳と書き直した。
・外国人、日本人共通で・・・電話で海外渡航のPCR検査と英文書類作成の予約をするときにどんな検査でどういう書類に書き込むのか、それでだいじょうぶなのかと心配がつきないようで電話対応のスタッフが疲れ果ててしまうこと。中には書き込む書類をファックスで送ってほしいとか、僕のクリニックに備えてある書類ではなく、持参する書類に書いてほしいとか・・・コロナ禍の初めての渡航で不安なのだろうと思い、うんざりしたような声は出さないようにと指示している。
こんな書類が必要とされない日が一日も早く来ることを祈りたい。
posted by AMDAcenter at 11:02 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2021年10月28日

令和3年10月28日木曜

カンボジアに帰国するという25歳と26歳の男性が、PCR検査と英文書類の作成を求めてやってきた。引率というか・・実習の受け入れ責任者のような日本人男性が付き添ってきた。カンボジアへ入国するための書類は他の国への入国書類とは異なる。一番、異なる点は医師のサインと本人のサイン以外はすべて印刷されていることである。ボールペンなどで書き込んではいけないということだ。さらに医師のサインは黒字以外で行わねばならない。その趣旨は某国から偽の診断書を持って入国を企てる人が多いからと聞いた。コピーでは黒字になるから・・・という意味なのだろうか。僕はいつも赤のボールペンでサインしている。彼らが午後2時過ぎにやってくるというのを昼休みに聞いたので、午後2時からの診察を繰り上げて1時45分から始めた。なにしろカンボジア入国の書類を作成するには時間がかかるので。午後3時から皮下埋没型の避妊チューブの摘出を行った。予約段階で日本人女性とわかっていたので、珍しいと思ってはいた。手術しながら尋ねたところ、僕が知っているタイの病院で半年前に入れてもらったということだった。費用等尋ねたいと思っていたのに忘れてしまった。摘出は5分程度で終了。切開創は5ミリあるかないか、抜糸のために彼女の居住地から大和まで2時間近くかけて来るのは大変だろうし、彼女の居住地の近くで医療機関を探し、自費で抜糸してもらうのも経済的に大変だろうと思い、6-0シグマ針で返し縫いをして皮膚を寄せておいてアロンアルファで止めて、糸はアロンアルファを垂らした直後に抜いた。これなら抜糸はいらないだろう。夕方4時半になり、アフリカ人のカップルがやってきた。診療を終えた4時50分には5時からの新型コロナワクチン接種のために予約をしている人がクリニックの前に集まってきていた。それを見て、このカップルがここで接種が受けられるのなら私たちも接種してほしいと言い出した。第一回目の接種の人は10月30日の土曜日が最後で、この日まですでに予約でいっぱいであることを話してあきらめてもらったが・・・・日本の中で自分たちのコミュニティの中で「固まっている」外国人には日本サイドから発信されている大切な情報でも伝わりにくいのだなと実感した。
posted by AMDAcenter at 08:53 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2021年10月26日

令和3年10月26日火曜

フィリピン人女性60歳、高血圧で降圧剤を処方しているのだが・・・前回、受診してからわずかに1週間しか経過していないのに来院。なにか、別の病気とか、血圧が高くなったとか、心配しながら診察に入ったところ・・・前回、処方の降圧剤をなくしてしまったとのこと。再度、薬をもらおうとやってきたのだとわかった。この場合、診察は保険診療として処理してかまわないが、処方箋料は自費負担となり、調剤薬局での薬の支払いも自費負担となってしまう。この点をよく話し、再度、処方箋を書いた。日本人でもこのような薬の紛失はある。これが次回の診察まで、あと1週間ぐらいというなら「なんらかの事情で次の診察を予定より繰り上げてきた」ということで保険診療してもよいのだが、4週間後に再診予定のところを3週間も繰り上げてやってきたというのでは保険診療するには不自然すぎる。ときどき、保険診療できないことを説明すると不満を訴える人がいるが、これを保険診療するのは制度上、できない相談だと理解してほしい。昨日はやむをえない事情で11時半から文科省の会議にzoomで参加。どうしても参加しなければいけない会議だったので、途中の診察の様子を見て、10時半開始予定の内視鏡検査を連絡して早く来てもらって10時には終了できた。その後も順調に診察は進み、無事に会議に出席して意見を述べることができた。
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2021年10月25日

令和3年10月25日月曜

ちょっとショックな出来事あり。23日の土曜日は最近になく、患者が多かった。9時から13時までの4時間で小児科と両科で87人、うち外国人が31人。月に一回、ベトナム人のスタッフが来てくれる日だったので、ベトナム人患者が12人、診察の順番になってもベトナム人スタッフが小児科で通訳していると僕のほうの患者は待たねばならないし、その逆もありで大変だった。この間に内視鏡検査を二人施行。幸いなことは外国人の新規患者が2名のフィリピン人だけだったということだ。新規患者から聞き取りをするには時間がかかるから。さらに13時になり、新型コロナのワクチン接種を48人に施行。その中にフィリピン人、ベトナム人、ベルー人、タイ人など外国人が多数。16時頃になってようやく寛いでいたら、携帯がなった。連絡してきたのは当日、来てくれたタイ人スタッフだった。どうしたのか?と思って電話に出てみると、午前中にベトナムに渡航する日本人のご夫婦の英文書類を、受け取りに来たご主人に手渡ししたが・・その奥様の分に僕のサインが抜けているという。それを奥様がAMDA国際医療情報センターに連絡してきたのだとのこと。僕のクリニックはすでに閉まっていて留守電になるので、なんとか僕に連絡を取ろうとセンターにたどり着いたのだろうと思った。それにしても午前中にご主人が二人分、まとめて書類を取りにいらっしゃったときに、いつものように僕と受け取りに来たご主人とで読み合わせをして間違いがないかどうかチェックしているのに・・信じられない気持ちだった。奥様と無事に連絡が取れ、翌日のフライトなのに心配をおかけしたことをお詫びした。幸い、横浜でもこちらに近いところにお住まいだったので、大和市内まで来ていただいて書類を見せてもらったところ・・・奥様用の3枚の書類のうち、1枚だけ、僕のサインが本当に抜けていた。サインをし、改めてお詫びした。ご主人は以前にも一度、僕の書類でベトナムに入国したことがあり、とくに文句を言うこともなく、許してくれたが・・・当日の診療が忙しかったからと許されることではなく、ただただ大事にならずによかったと思うばかりだった。ご主人にどうやってAMDA国際医療情報センターにたどり着いたかと訊ねてみると・・・奥様が小林国際クリニックのホームページから僕がセンターの理事長を務めていることを発見、それで電話をかけたとのことだった。しっかり者の奥様にも感謝せねばならないだろう。そしてとくに多忙な時こそ、このような間違いをおこさないように自分の診療態度を見直さねばならないだろう。24日の外国人患者の国籍はベトナム人12人、フィリピン人10人、ベルー人2人、タイ人2人、アメリカ人、バングラデシュ人、スリランカ人、ガーナ人、ネパール人1人。
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2021年10月23日

令和3年10月23日土曜

朝から寒い雨、日本人患者も外国人患者も少なかった。木曜日に米軍基地からやってきたアメリカ人男性の血液検査結果が届いた。父親はじめ、父親の兄弟に糖尿病が多いと聞いたので真っ先に血糖値とHbA1cに目が行ったが、たしか食後3時間程度で採血したのに血糖値は全くの正常値、もちろんHbA1cも正常値だった。彼が心配していた腎機能はクレアチニンもe-GFRも正常範囲内。ただし、尿酸値が7.4と高く、背部痛の原因としては腎結石の可能性もあるということがわかった。明日来ると話して帰っていったが、昨日は来なかったので今日には来るだろう。日本語は全く話せないので、これからがややこしい。近くの公立病院の泌尿器科に紹介すれば、通訳を連れて来いと言われる可能性が高い。近くの公立病院にCT検査だけ依頼する場合でも通訳同伴のことと言われる可能性が高い。過去に日本語があやふやな外国人患者のCT検査だけをお願いしようとしたときに通訳を連れてきてほしいと言われ、難儀したことがあるからだ。しかし、これって紹介する側の医療機関で準備すべきことだろうか? 日本語が理解できない外国人にとってはCTスキャンを撮ることさえ大変なハードルがあるのだと気付かされる。社会の国際化に伴い、医療の国際化も必然的に求められるのであって、各医療機関、とくに大きな医療機関はこれについて真剣に考えねばならないだろう。ベトナムに帰国する実習生に帰国のためのPCR検査と英文書類の作成を行った。実習先の会社の方が付き添ってきたが、このコロナの騒ぎで帰国を4か月も延長していたとのことだった。
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2021年10月22日

令和3年10月22日金曜

フィリピン人女性31歳、午前11時頃、突然やってきて、就職のための検診が受けられるかどうか、書類を出して見せてくれたとフィリピン人スタッフが教えてくれた。血液検査がなく、これなら朝食を食べて来ても問題ないだろうと判断。ただし、結果を持参した書類に記載してすぐにも欲しいとのこと。書類は英文だが、悩むような内容ではなかったので了解した。レントゲン写真を撮影し、血圧を測定し、検尿を行い、そのまま診察室で記載した用紙を受付で受け取り帰っていった・・・はずだったが、それから30分ぐらい経っただろうか、彼女から電話があり、頻尿があるので診てほしいとのこと。国民健康保険の有効期限が今日までと話したそうだ。昼休みに入ってしまったので、午後2時に来てもらい、診察を行ったが、朝の検尿結果を見ても尿路感染症とは言い難い。話を聞くと、行きたくはないが、仕事のために〇〇県に一人で行くのだと教えてくれた。フィリピン人スタッフの話では待合室で彼女と話しながら、涙目になっていたという。こういうストレスも原因の一つなのかもしれないが、念のために抗生剤を処方しておいた。午後3時頃、米軍基地からアメリカ人男性38歳、こちらも突然の来院。フィリピン人スタッフからのメモには一週間ぐらい前から背部痛があり、腎臓を心配していると話していると書いてあった。午後から内視鏡検査が2件入っていたので、検査を行っている間に検尿だけ、行っておいてもらったがまったく異常なし。どうして腎臓を疑うのか、理由がわからない。血液検査を行ってまずは腎機能を✓しようと考えた。結果は明日の午後にはわかる、それまで鎮痛剤など必要ないか?と訊ねたら、不要との返事。ますますよくわからない。巨大な体で毎日、ジュースをたくさん飲んでいるというので、採血にあたり、糖尿病関係の検査を含めるべきかどうか、家族歴等尋ねたところ、父親をはじめ、叔父2人が糖尿病であるとのことなので、食後2時間ではあるが、血糖値とHbA1c も検査項目に入れておいた。血圧もやや高めなのだそうだ。当初、拝見したときには単なる整形外科の患者かと思ったのだが、どうしても腎臓が気になるらしい。外国人の中には思い込んだら、何を言っても主張を曲げない人がいる。もちろん日本人にもそういう人はいるが、日本人よりも率にして多い気がする。言葉の関係なのか、あるいは外国人の医師の言葉が信用できないのか、なかなかこちらの言い分に耳を傾けてくれない。僕以外の日本人の医師もきっとこういうことで悩んだ経験があるに違いない。
posted by AMDAcenter at 09:16 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2021年10月21日

令和3年10月21日木曜

ようやく時短要請等が解除されるそうだ。人が来なければ商売にはならないお店などで働く人にとっては朗報だ。生きていくには収入が必要なのだからこのような方向には賛成だ。一方でテレビ等報道ではリバウンドを警戒する専門家の声などが紹介されている。僕の高齢患者の中にはこの1年で「家から出ない」「買い物と診察以外には外に出ない」という人が複数いて、中には明らかに認知が進んだり、鬱っぽくなっている人がいる。東京ではオリンピックの後に一日の感染者数が10万を超えるだろうとなどとテレビで語っていた「専門家」は自分の発言をどう総括するのだろう? 長く耐え忍ぶ時が過ぎつつあることはすなおに喜ぶべきで、過剰に警戒だけを呼び掛けると鬱っぽくなっている人が回復するのは難しいだろう。人は希望がなければ生きてはいけない。それはそうと、日本というところは摩訶不思議なところだと思う。安心はまだ早いという例として、ワクチン接種が早い時期に始まったイギリスなどで最近、リバウンドの傾向にあると報道している。ゆえに専門家の中にも段階的に現在の戒厳令的措置を解除すべきという声が高い。にもかかわらず、政府や首都圏の都道府県で今月末で時短要請は終わり、すべて解除というのは極端すぎないだろうか? リバウンドを防ぎたい、だから解除を段階的に進めたい・・・これは先にも述べた如く、社会経済を回すうえでも必要なことだ。妥当と思う。そうならばコロナ感染に関して安全な人たちから進めていくべきではないか。すなわちワクチン接種を2回受けた人たちから深夜営業などで受け入れていくことが必要だろう。ワクチン接種を受けたか受けないかで差別をすると人権違反になると声高に言う人たちがいるが、これについては差別とは言えないと思う。その理由はワクチンを受けていない人であっても深夜以外の通常の時間に受け入れているからだ。サービスを受ける機会が完全に奪われてしまえば差別と呼べるだろう。しかし、ワクチン接種を受けていなくてもサービスが受けられないというわけではない。これも差別と呼んでしまうなら、海外に行くときに2回目のワクチン接種から2週間を経過し、ワクチンパスポートを所持している人は入国後の隔離がない、それがない人は入国後の隔離があるという世界のひな型になりつつある、こういう体制も差別ということになる。ではこれに関してはなぜ文句を言わないのだろうか?それは世界的にはそれが標準と理解しているからではないのか。パンデミックから社会を救うためには安全な人から社会活動を開始していくというのはごく自然、当たり前のことだろう。国内に限定した事案については「人権に反する」、「平等に反する」という一部の人たちの批判を恐れて、だれもかれもひっくるめて時短営業解除の対象としてしまったというのが今回の政府や首都圏の都道府県自治体の対応だと僕は思う。「段階的に解除」とは相いれない。このような対応ののちに再び時短要請を考えなければならないほどの明らかなリバウンドが発生したら、それは政治の責任だろう。
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2021年10月19日

令和3年10月19日火曜

4日前の金曜日に行ったインド人男性の健康診断、記載が大変だった。海外のどこかに就職するためとは聞いていたが・・・一週間前にこの健康診断ができますか?と彼が英文の用紙を持ってきたとき、内容をざっと眺めたが、ややこしい。よくわからない単語があり、読んでいくと眼科の専門医による記載欄があり、これは僕では書けないと内心はよかったあと思いながら、断った。わかりましたと帰っていったが、その二日後、どうしても検診を行ってくれる医療機関が見つからない、提出先の会社に訊ねたが、眼科に関する項目は記載せず、空欄でもよいということなのでお願いしたいと再度、やってきた。現住所が東京の大田区で気の毒にも思い、引き受けてしまった。採血の記載項目を確認し、検尿も行い、身長、体重、腹囲、聴力の検査も行い、およそこれで書き上げられるだろうと帰ってもらった。検査結果が戻ってきてから昼休みに記載を行ったが・・・英文の書類を読んでいくと、今までに見たことがない略語の羅列があり、ひとつひとつ、辞書を引いたりスマホで調べたり、ようやく内容の検討が付くありさま。さらに読んでいくと呼気時の腹囲、吸気時の腹囲を書く欄があり、調べていないことに気がついた。検尿のところに比重という欄があり、「比重」という英語の医学的略語を知らないためにこちらも抜かしていた。目が悪くなると、細かい書類に難儀する。さらに体の特徴を記載する欄があることに気がついた。いったい、どんな会社に勤務しようというのか?まるで生命保険の加入審査みたいだ。ずいぶん前だが、米軍が活動する中東のある国の警備会社に勤務するための書類というのを書いたことがあるが、記載内容から命の危険がある仕事に就くのだろうと想像できた。それに匹敵するような内容だ。
昨日の午後、彼がやってきた。わけを話して再度、検尿し、体を見せてもらい、とくに特徴がないことを記載、さらに胸囲も呼気時、吸気時と計測して記載した。二人で最終確認を行って、コピーを取り、記載した方を渡したが、二度と行いたくはない。かかった時間と労力と料金が釣り合わない。勉強になったことは・・・こんな英文医学略語があったと気がついたこと。どんな会社? 危険なところに行くの?と訊ねたら、大笑いして「母国のただのマーケティングの会社ですよ」と教えてくれた。
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2021年10月18日

令和3年10月18日月曜

15日に首が腫れているのではないかとやってきたフィリピン人女性30歳、触診では甲状腺の腫大と診断、超音波でみるととくに左側が腫れていた。全体的に腫れていて、機能亢進症状もないために橋本病を疑い、血液検査を行った。というか、採血した直後に血糖値も調べてほしいと言う。その理由を聞いたところ、出産までフィリピンにいて3か月前に日本に戻ってきた、フィリピンにいるときには糖尿病で内服薬をもらっていたとのこと。現在、子育て中だが、この3か月間、糖尿病の薬は飲んでいないそうだ。あわてて検査項目に血糖値はHbA1cを加え、検尿も行った。尿糖は3+、16日に判明した血糖値は298、HbA1cは9.8だった。こうなることがわかっていてどうして放置していたのか、不明。ナイジェリア人男性52歳、おかしな人ではないが、理解できない行動が少なくない。数か月、母国に帰国していて高血圧の薬がなくなり、まったく内服しておらず、血圧がまた高くなったとやってきたのが4週間前。血圧を計測すると160を超えていて、頭が重いという。帰国前と同じ降圧剤を処方、4週間後の次回は採血しようと話すと、今日食べていないから採血してほしいとのことなので採血した。それから4週間、やってきた彼の頭重感はなくなっていた。血圧測定すると140/82、改善されている。医療機関の中で140だから実際はもう少し低いのかもしれない。次回までの分と思い、処方箋に降圧剤を書いていると、それはいらないと話しかけてきた。降圧剤を内服してよくなったのだから、降圧剤の内服をやめたらまた今回のようになるよと話したが・・・具合が悪くなったら来るからいいと主張する。治療は最終的には患者自身が選ぶべきだからと思い、それ以上は言わなかった。おまけに・・・30分ぐらいして事務スタッフがやってきたわかったことは・・・医療費を支払わずに帰ってしまったとのこと。何度探しても姿がなく、携帯に何度電話してもお話し中なのだそうだ。
 外国人医療のむずかしさは言葉の壁を乗り越えたとしても、実はこのような「治療などについて自分でこう思ったら医療の専門家としてのこちらの意見にまったく耳を貸して聞いてくれない」「支払わずに帰るなどほぼありえない行動をする」など、日本人の医師が当惑するようなところにあるのではないだろうか。 
posted by AMDAcenter at 09:15 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)