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2021年06月29日

令和3年6月29日火曜

午前の診療時間を終えた12時を少し過ぎて、通院中のナイジェリア人男性51歳がやってきた。その時、クリニックの外に出てPCR検査を行っていた。彼が「薬がなくなっちゃったあ」と話しかけてきたことは覚えている。どうやら受付で午前の診療は12時までと話したらしいと後でわかった。こういうときの対応は難しい。診てはあげたいが、「そうなんだ、昼休み中といっても先生はいるし、薬も出してくれるんだな」という誤ったメッセージとして受け取られても困る。スタッフや近くの調剤薬局のスタッフを休ませてあげなくてはいけないし。それにどちらのスタッフも12時をすぎると外出する人がいる。悩んだ挙句に12時を5分しか過ぎていないので診察することにした。診察の最後に51歳でも高血圧という基礎疾患があるので新型コロナのワクチン接種のクーポンを同年代の人より早くもらえることを話したが・・・・首を振りながら接種はしないという。そういえば先週、やってきたナイジェリア人男性も接種はしないと話していた。なにか共通の独特の理由でもあるのだろうか? フィリピン人男性34歳、同国人の奥様といっしょに来院。先週から後頚部が硬くなり、胸も重くなると訴える。血圧を測定すると163/120 。血圧上昇が原因だろう。まずは降圧剤を一週間だけ処方した。彼にも基礎疾患があるので同世代より早く新型コロナのワクチン接種を受けることができることを説明した。住所が隣のZ市なので大和市用の書類に記入して渡し、「これは大和市の用紙、Z市の市役所にきっと同じような書類があるはずだから直接、訪ねてみるように」と話した。彼が言うにはテレビで毎日ワクチン接種の報道を見るが、どうしたら自分が受けることができるのかは全くわからなかったそうだ。そうだと思う。ほとんどの在住外国人が同じなのではないだろうか。接種券が手元に着いたら連絡しますと話してくれた。
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2021年06月28日

令和3年6月28日月曜

新型コロナワクチン接種をクリニックで開始してちょうど一カ月、6月26日土曜の接種を含めて一回目の接種件数は423件、2回目の接種件数は159件、計582件の接種を行った。2回目の接種159件の中には1回目の接種を役所の集団接種で受け、2回目の接種の予約が適切な時期に取れず、たまたま3週間後に「1回目は受けたが、接種後の副作用などで2回目は受けたくない」という人が二人いて、空いたところにちょうどいい具合に入って2回目を受けたという人が含まれている。ここまで外国人の接種は1回目が8人、2回目も終了したのがベトナム人のご夫婦の2件という状況だ。しかし、先週あたりから外国人の接種や予約がぐっと増えてきている感がある。当初、接種開始が85歳以上だったので該当者が少なかったが、ここに来て大和市では65歳未満から60歳までの人、基礎疾患のある59歳以下の人にも接種券を発行するようになったことが大きいと思う。日本人も外国人もクリニックに通院してきてくれる患者の多くは高血圧や喘息など、厚労省が定めた優先接種が受けられる「基礎疾患がある方」に該当している。ただし、基礎疾患があるかどうかは本人が役所に申告しなければ役所側にはわからない。6月の第二週以後は診察している人がこのクライテリアに該当するかをチェック、該当していれば大和市民の場合は役所作成の書類をコピーしたものに書き込み、ほとんどのケースではクリニックのファックスを使ってその場で役所あてに送ってさしあげている。また大和市ではない市町村に住んでいる方の場合は大和市の書類のコピーに同じく書き込み、「お住まいの市でもきっと同じような書類があるはずなので市役所に確認したほうがいいですよ」と手渡している。もちろん市内であっても市外であっても接種券が手元に届いたら集団接種で受けるか、あるいは個別接種を僕のクリニックで受けるか、または僕のクリニック以外の医療機関で受けるか、それはご本人に任せることを必ず付け加えている。先週あたりからこの基礎疾患があって接種券の発行を申し込んだ人たちの手元にも接種券が届き始めて、それで外国人からの予約が急増しているというわけだ。26日には接種を受けた54人の中に市内在住のフィリピン人女性と市内でペル―料理店を開いているペル―人のご夫婦がいた。受付を済ませてクリニックの中に入ったフィリピン人の女性は恥ずかしそうに、ペル―人のご夫婦は嬉しそうに僕に手を上げて挨拶してくれた。すでに17日には近隣のA市在住のフィリピン人男性に接種済。この方は高血圧で受診しているが、5月に接種を済ませた人たちの費用を大和市民は大和市役所、他の市町村の方の分は神奈川県国保連合会に請求する今回のワクチン接種のシステム上は僕のクリニックを受診していようと受診歴がなかろうと日本人も外国人も希望すれば僕のクリニックで接種を受けてかまわないことがよくわかった。要するに接種を済ませた直後の当日の接種記録のV-sysを使っての厚労省への送付や別のシステムでの総務省への送付、後日に行う費用請求のシステム上、個別接種を受けた医療機関の患者であるかどうかなど書き込むところはひとつもないということだ。
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2021年06月26日

令和3年6月26日土曜

前日、ご主人がPCR陽性と判明したカンボジア人女性、軽度の発熱でPCR検査を行ったがやはり陽性だった。検査結果を告げたらパニックに陥るのではないかと心配したが、電話の向こうの声が落ち着いていてほっとした。症状から彼女の場合は自宅療養になるだろう。タイ人女性39歳、帰国のためのPCR検査と英文書類作成のためにやってきた。タイ語を話したくてうずうずしていたが、残念なことに英文書類作成のための質問事項に僕のタイ語では話しきれない内容があり、英語で対応。英語は流暢だった。では明日の朝来てくださいと言うと、友達から書類は当日受け取れると聞いてきたと話す。たぶん、4月ごろまでだったか・・タイ人でタイに帰国する人についてはPCR検査が必要とされなかったので問診と発熱のチェックだけでその場で書類を整えることができた。その後、帰国するタイ人にもPCR検査が必要とされることとなり、当日渡しは不可能となった。彼女の友達はPCR検査が必要とされなかったときのことを話したのだろう。この説明をタイ語で話し始めたら、ものすごく驚いた顔で僕を見ていた。彼女の件を終えてたまたま受付を通ったら、彼女が誰かに電話してタイ語で話しているのを小耳にはさんでしまった。「ここの先生がね、タイ語で話して来てね・・・」と話していた。中国人男性25歳、2週間前におなかの症状について過敏性腸症候群と診断して内服薬を処方した。この2週間のことを聞いてみると、とてもよくなった、おなかの調子も下痢もよくなった、だから薬を続けたいと答えてくれた。ほっとした。
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2021年06月25日

令和3年6月25日金曜

平日だというのに外国人患者19人。ネパール人男性37歳、近医で風邪症状で内服薬をもらっていたが、なかなかよくならず。心配になりPCR検査をしてほしいと話したところ、自分のクリニックでは行わないと言われて来院。症状からは保険診療でPCR検査を行ってもいいと判断した。そこで保険証と本人が同一人物か確認するためにクリニックの方針に従って事務職員が在留カードを見せてほしいとお願いしたところ、自分が信用できないのか?と怒り出したのだという。この時点で事務から報告が来た。どういう言葉遣いで話したのかまではわからないが、事務職員がお願いしたその行動は至極まっとうなことだ。実際、他人の保険証を持ってくる人もいるのだから。こういうことで不機嫌になったり、ましてや怒るというのはお門違いだろう。こんなことで受け付けの職員が不愉快な思いをするのはかわいそうだ。僕がクリニックの外に出て行ってPCR検査を行ったときにも顔に不愉快ですと書いてあるようなぶっきらぼうな表情にぶっきらぼうな物の言い方。健康保険証を窓口で出されたら本人確認を行うのは医療機関にとっては義務に等しい。それを俺を信用しないのかと怒るとは・・・こういう人が自分の国ではないところに住むことは難しいだろう。
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2021年06月24日

令和3年6月24日木曜

フィリピン人女性34歳、数日前から発熱有りと来院。36度の終わりから37度台前半程度の発熱とのこと。PCR検査を行った結果は陰性だった。フィリピン人女性50歳、高血圧で通院中。血圧測定して問題がないので降圧剤を処方したところで・・・夜になると突然脈拍が早くなるという。胸が痛くなる時もあり心臓が悪いのでは?と来院。手で脈拍を測ってみても60回/分ぐらいで不整もない。どうしても心電図をチェックしてほしいというのでチェックしてみたが・・・もちろん全く異常なし。発作性頻拍症なのだろう。胸が痛いというのもいつもではないらしい。どういうときに頻拍になったら胸が痛いのかを聞いてみたら・・ベルトコンベア式の流れ作業の中で働いていて、気の合わないというかそういう上司がいて彼に叱られたりするとそうなるとのこと。仕事上のストレスからくるものと疑った。周りのフィリピン人たちの話では彼女自体がいろいろと問題行動をするらしいと聞いてはいたので、単純に会社の上司が悪いとか外国人差別だとか、そういう問題ではないらしい。ひとしきり、おしゃべりしたらいつものように笑顔で帰って行った。
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2021年06月22日

令和3年6月22日火曜

ナイジェリア人男性51歳、頻尿等があり、先週PSAをチェックしたところ、11.5と正常上限の3.0を大幅に上回ったため、精密検査が必要なので泌尿器科を紹介すると話した。いくつか候補を上げたが、住んでいる市内の国立病院機構の病診を希望。スマホで見ると初診で受診するには予約が必要と書いてあったので、その予約専用電話番号に電話してみた。どうやら日本語でしか対応をしていないようなので、彼の病状など必要事項を話し、受け入れてもらうために日程と時間の調整も本人の前で行った。やむをえずここまで行ったが、この医療機関は日本語が話せない人に対する対応はどうしているのだろうか?と不思議に思った。こういうケースが日本のほとんどの病院なのだろう。だからいいというわけではないが、外部の人間が何を言っても、いや何かを言う機会さえないのだから困ったものだ。とくに公立病院であればその医療は専門分野のちがいなどはあるだろうが、広く多くの人を受け入れるべきものであろうと思う。スエ―デン人女性35歳、先月受診時に処方したトリメブチンで過敏性大腸症候群と診断したおなかの症状はうまく治まっている。そちらはよかったのだが、頭痛の相談も。聞けば血管拍動性でときには仕事ができないぐらい、光や音で頭痛が増悪、さらに頭痛の前に目がちらちらして見えにくくなるという。聞けば20台前半からこういうことがあったらしい。偏頭痛と診断、原因や診断方法、対処法や薬の使い方など説明してスマトリブタンを処方した。カンボジア人男性、会社でPCR検査陽性者が出たとのことで一週間前にPCR検査を施行。陰性だった。数日前にさらに会社内で陽性者がいたとのこと。2日前から再び発熱、たった今、検査会社から昨日のPCR検査の結果が来た。陽性だった。
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2021年06月21日

令和3年6月21日月曜

19日土曜の診察にやってきた外国人の中で、59歳以下で高血圧や喘息などの新型コロナの予防接種において年齢を飛び越えて高齢者の次に接種ができるという基礎疾患を持っている人は西隣のZ市在住のドミニカ人女性、大和市在住のフィリピン人男性、県の西部のH市在住のネパール人男性、大和市在住のフィリピン人女性、南隣のF市在住のペル―人女性など・・・・尋ねても皆一様に基礎疾患がある人は優先的に次の順番ということを知らなかった。おまけに次の順番と言っても誰がどのような病気で通院しているなどということは接種券を発行する各市役所にはわかりようがない。すなわち、自己申告が唯一の方法だということになる。こういうことを各市町村は外国人を含む住民にどのように伝えているのだろう? 大和市では6月1日からホームページに日本語で掲載されていたそうで、僕が紙ベースのお知らせを入手したのが6月9日の夕方、当日は夕方から会議で出かけたため、職員が見て締め切りが6月11日となっていると教えてくれた。市の新型コロナに関するアプリに登録している人にも届いたそうだが・・全体的に見ればまるでお笑いだ。たぶん、大和市だけではなく、ほとんどの市町村でこのような状態なのだろう。これって共に住む、いわゆる共生社会を目指していると公式にアナウンスしている地方自治体の行うことだろうか? 何かを行うときはそれが日本語のできない人ならアプローチできるだろうか? 目が見えない人ならどうだろうか? 体力のない高齢者ならだいじょうぶか? 小さなこどもならどうだろう?という思考法が地方自治体やその中での担当者に欠落しているとこういうことになる。残念ながらこれが今の日本の姿だろう。大げさに言えば外国人を含むいわゆるマイナーな人たちから基本的人権が保障されていないと非難されても違いますとは言えないだろう。彼らには大和市の基礎疾患がある人用の申込書を配り、あなたの市でも同じような仕組みになっているはずだから、役所に問い合わせるように、そして接種券が届いたらすぐに僕のクリニックに連絡をくれるようにと話しておいた。34年近く長年、外国人医療に携わって来て感じることは担当者が変わると再び、外国人に配慮がなくなってしまう、すなわち元に戻ってしまったり、もどかしい。組織として方針の徹底がされていない。開業してからの31年で外国人医療に関する講演会、講義などを数えると130回になる。僕の活動が僕の目には見えなくてもいいから、小さくてもいいから実を結んでいてほしい。
 19日土曜日は午後1時の診察終了からワクチン接種72人、およそ1時間と少しで終了し、診察室のパソコンからV-sysで厚労省に報告してほっとしていたら、突然、フィリピン人のスタッフに付き添われて県西部のI市に住む80歳を超えたフィリピン人女性が入ってきた。手には箱を持っていて・・・「ドク、お誕生日、おめでとう」と一言。自分で作ったというケーキだった。抱きしめて手にキス、「ドクのおかげで私は元気」と言われた。嬉しさに泣きそうになった。
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2021年06月19日

令和3年6月19日土曜

長く甲状腺機能亢進症などで診てきたフィリピン人女性43歳、掌がじっとりする、疲れやすい、喉が渇くと訴えて来院。たしか、家族に糖尿病の人がいると聞いた記憶があるので、聞きなおすと父親が糖尿病がひどかったとのこと。本人は甲状腺機能亢進症の再発を恐れて来院したのだが、甲状腺機能だけでなく血糖値やHbA1cについても採血した。フィリピン人については、家族歴を尋ねると幼いころに親が亡くなってしまい、既往症がわからないという人が少なくない。ある意味、悲しいことだ。昨日のブログに書いた中国人男性、採血の結果を奥さんが聞きにやってきた。この奥さんが早とちりがひどく、僕が説明し始めると途中で「どうしたらいいか?」「大変か?」と質問が飛んでくる。悪い人ではないということはわかっているのだが、こちらが参ってしまい、「だからあ・・」と声のトーンが上がることになる。中性脂肪が400を超えている。昨日のフィリピン人と同じで尿酸値も高い。きちんと内服をすることの重要性を説明して処方したが、うまくいくだろうか。診療終了後にワクチン接種。1回目18人、2回目18人。疲れ果てた。
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2021年06月18日

令和3年6月18日金曜

フィリピン人男性56歳、数日前に大和市の各種がん検診、特定健診を受けた。その結果・・
便潜血反応が一日目に相当、高い数字、専門医を紹介した。胃がん検診の内視鏡検査、肺がん検診は問題なし。特定健診で尿酸値が8.8、中性脂肪が472、すごい数字。血圧は150/100、聞けば一人で住むようになり、仕事がない日は朝からお酒を飲んでいるという。尿酸値が高くなったり、中性脂肪が高くなると、どのような病気になりやすいのかをまず話し、食事療法について話し、お酒は尿酸値を上げるのでやめるように説得した。そして降圧剤、尿酸を下げるFebuxsostat, 中性脂肪を下げるBezafibrateを処方した。さらに追加項目のPSAの値が6.5、前年をみると3.4だった。これについては近くの公立病院の泌尿器科を紹介した。彼の場合、がん検診、特定健診のメリットを目いっぱい使ったと考えてよいだろう。中国人男性49歳、名前を呼んだら日本語が中途半端にわかる同国人の奥さんが入って来て、本人はまだ来ていないという。以前にも中性脂肪が高く、血液検査をしてほしいが、朝、バナナを一本食べたとのこと。「だいじょうぶ?できるか?」と聞かれてもだいじょうぶとも言えないが、このチャンスを逃がすと採血する機会もなくなると思い、いいよと話した。彼が来て採血して終わろうとすると検尿はしなくていいか?と奥さんが言う。なぜ?検尿と思ったが、本人が腰が痛いと話していたのを思い出し、痛みの場所を尋ねると、腰より少し上部、叩くと響くようだ。もしやと思って検尿をすると潜血反応は陽性、腎結石の可能性あり、それなら専門医を紹介しなくてはと思い、病名を紙に書いて話すと、紙を見ながら「10年前にあった」とのこと。早く言ってよと言いたくなる。この間、日本語のわからないご主人は一言も話さない。「ここしか知らない」という奥さんにこれは僕の専門外だという説明をして近くの公立病院の泌尿器科に紹介した。夕方、ワクチン接種も終わり、帰り支度をしていた5時半ごろ、職員通用のドアのベルが鳴った。出てみるとペル―人らしい若い女性が立っている。どうしたのか?と尋ねると、明日の7時に飛行機に乗るのでPCR検査・・・と言いかける。この時間からPCR検査はできないよと伝えると、「もう受けた」と答える。よくよく顔を見ると15日に帰国のために一家3人でPCR検査と英文書類の作成のために訪れた一家の10台の娘さんだった。あれほど朝の9時にはできているよ、夕方は4時半までには来てね」と話しておいたのに・・たまたまワクチン接種が診察終了の5時から始まるので、残ってはいたが、いつもならもういない時間だ。もし、いなかったら英文診断書は入手できなかったろうし、翌日朝の7時の飛行機には乗れないということになったろう。こういうケースは信じられない。外国人みんながそうというわけではないが、時間にルーズなのは外国人患者に多いというのは事実だ。怖いのはワクチン接種を予約していて、こういうルーズな人が現れること。その場になって代わりに接種する人を必死で探さなければならない。探せなければV-sysで厚労省になぜ一人分を無駄にしたのか、報告をしなければならないから。
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2021年06月17日

令和3年6月17日木曜

帰国のためにPCR検査と英文診断書を求めてペル―人の親子3人、ベトナム人研修生2人、カンボジア人2名が来院。とくにカンボジアについては書類は医師のサインを除いてすべて印字すること、および医師のサインは黒以外と決められているので注意して作成した。やはり二人分を印字するには時間がかかる。ベトナムについても最近は赤字でサインしてくれとか赤の印鑑を押してくれとか検査を受けに来た人から言われる。ベトナムについては国からの注文ではなく、彼らにチケットを売った旅行会社からのリクエストだそうだ。大使館に確認するとそんなことはないと言う。旅行会社がこういうことを勝手に帰国希望者に言うのはいかがか?と思う。ただ、カンボジアがすべて印字と医師のサインは黒以外となったのは中国から偽の書類を持って入国しようという人が少なからずいるからと言われた記憶がある。ベトナムについてもその旅行社の言い分は同じだった。たかが紙切れ、偽造しようとすればできてしまう。よほどのことがない限り、空港のチェックのときに怪しんで書類に記載された海外の医療機関にまで電話するなどということはないだろうから。インドネシアに帰国する実習生2人の書類を受け入れ先の会社の女性が受け取りに来たが、帰国する人ばかりで、入れ替わりに実習に来るはずの人が来られなくて困っているそうだ。実習生が事実上の労働の担い手になっていれば、当然、困ることだろうと思う。
 きょう72歳になった。父親は放蕩がたたって心臓発作で59歳で亡くなった。放蕩おやじで幼い時に家を出ていき、1カ月に1回ぐらい、家に帰って来たような気がする。帰ってくると必ず母親と言い争いになり、子供心に帰ってきてほしくなかった。父親が亡くなったという一報を聞いた時には悲しいと言うより、もうこれ以上、迷惑をかけられないというある種の安堵感にひたった。北海道のドンのような祖父は72歳で胃がんでなくなった。胃がんであることなど知らなかったが、亡くなる半年前に僕を北海道に連れ戻そうと東京にやってきた。医師になることを断念させて北海道の事業を継ぐように説得するためにやってきたのだが、18歳だった僕はそれまでの養育費として母親に〇〇〇〇万円払うという祖父の言葉を聞いて激高し、部屋を飛び出した。次に祖父と会ったのは札幌の斗南病院の病室、すでに酸素テントの中にいて意識はなかった。今になって思えば、全身への転移で亡くなる半年前の胃がんの状態といえば、すでに相当に体調が悪いはず。祖父の血を引くのは僕だけだったからどんな思いで上京したのか容易に想像できる。周りの経済人には一目置かれるとともに恐れられ、雲の上の人のような祖父だったが、祖父なりに僕を愛してくれていたのだろう。そして今、とうとう祖父の年を追い越した。
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