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2020年11月30日

令和2年11月30日月曜

土曜のブログに書いた帰国のためのPCR検査を行ったスリランカ人男性、検査を行ったのが金曜の午後だったか・・・結果は土曜のブログを書いた直後に手元に届いた。というより検査会社から電話があった。うっすらと陽性が出ているという。再度、提出してくれたらもう少しはっきりすると言われたが、飛行機に乗るのが日曜の朝、結果を見てからでは間に合わない。それだけではない。再度、検体採取して検査を行うと費用も再度請求しなければならない。時間的に手っ取り早い方法はクリニックの内部で抗原検査を行うことだ。結果は15分ではっきりする。しかし、抗原検査とPCR検査の正確度など考慮するとそこまでして再検査をする意義があるのかどうかは疑問だ。本人の健康や感染の広がりを防ぐという観点からは陽性と判断して今回の帰国は取りやめるべきと最終的に判断し、本人に電話をかけた。本人とは英語で話したが、かなり呆然としている印象を受けた。後で地域の保健福祉事務所から指示があるから待機するようにと話したが、その際に言語の壁はないのだろうか? 指示がはっきりと理解されなければ混乱をきたすし、感染の広がりを許すことにもなりかねない。PCR検査が陰性になるには長ければ3週間はかかるだろう。感染して10日もすれば他人に移す感染力はすでにないと言われているが、感染していた「残骸」が体内にあるとPCR検査は陽性に出てしまう。こういう状態でもPCR検査が陽性なら、英文診断書に陽性と書かざるを得ないので、飛行機には乗れないということになるわけだ。気の毒には思うが、やむをえない。この一週間でPCR検査陽性者が3人、そのうち彼とフィリピン人女性は無症状の感染者。これからも帰国や海外出張のためのPCR検査を行わねばならないだろうが、今回のようなケースも考え、発熱者に対する対応と同じ対応をしなければならないだろう。
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2020年11月28日

令和2年11月28日土曜

某国の男性40歳、クラミジアの抗体検査がIg G, Ig Aともに陽性、本人が気にしていた梅毒反応はRPR, TPHAともに陰性だったが、それから約3週間、結果を聞きに来てくれない。2回ほど電話を入れて、昨日、ようやく来てくれた。クラミジアが陽性であることを検査会社の結果を見ながら説明、その意味についても説明した。アジスロマイシン250mg 4 個を一回で内服するよう、処方。近くの調剤薬局に電話して水を出してもらい、その場で内服したことを確認してくれるように頼んだ。以前にこのように内服の仕方を十分に説明したにもかかわらず、一日1回として4日で内服し終えたケースがあったからだ。これでは効果がないし、再度、保険診療で抗生剤を処方することはできないからだ。スリランカ人男性31歳、帰国のためのPCR検査と英文書類を求めて来院。PCR検査の結果だけ今日、書き込めるようにして書類を作成していたら、付き添いでやってきた同国人の男性が「名前がちがう」と言い始めた。英文書類には「名」「姓」の順で書き込むようにフォームが定められているのだが、「パスポートの通りでなければ乗れない」と訂正を要求する。たしかにパスポートには「姓」「名」の順で記載されている。しかし、この数カ月、フォームの通りに書き込んで飛行機に乗れなかった人は一人もいないので、そのように説得しても全く聞き入れず・・・どうしても納得しないので、時間をかけてまた書き直した。どちらでも「乗れない」ということはないと思うが、こちらの言うことに全く耳を貸そうとしない。外国人患者を診療していてこのようなことはまれではないが、久しぶりに壁を感じた。ナイジェリア人男性、夕方の飛行機に乗るために朝の9時すぎに書類を取りに来ると言っていたのに・・現れない。とうとう、午前の診療が終わってしまった。12時を30分も過ぎて入り口のドアを揺する人がいて受け付けの職員が出て行ったら、彼だった。診察時間外なので午後2時まで待ってほしいと伝えると、それでは飛行機の乗れないと話したとのこと。それならなぜ午前中の診療時間内に来なかったのか?と尋ねると、「山梨県から来たから遅れた」と話したとスタッフが教えてくれた。後者は「嘘」である。カルテの住所は山梨県だが、前日、PCR検査を行ったときに、「これから山梨に帰るのか?」と尋ねると「相模原市の友人の家に泊まるから」と答えていたので。この2つのような事件が「普通」の医療機関で発生したら・・・これだけで外国人を診るのはいやと言われてしまうかもしれない。
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2020年11月27日

令和2年11月27日金曜

ひとつ、ショックな話。24日の火曜日に「入職のために必要」ということでPCR検査を行った7人のフィリピン人、1人の日本人のうち、フィリピン人1人が陽性だった。25日水曜は休診日だったが、前日のPCR検査の結果を一刻でも早く心配している受検者に知らせてあげたいといつものようにクリニックに来ていた。この結果を初めて検査会社から聞いた時には、同日に検査した発熱者4人のうちの一人の間違いではないかと検査会社に問い合わせたが、間違いありませんという返事をもらった。速攻でこの陽性者の自宅に電話を入れたところ、いっしょに受けた唯一の日本人のご主人が電話口に出て来た。奥様が陽性で、あなたは陰性と伝えると「やっぱり」と言う。「やっぱり」とはどういう意味ですか?と尋ねると、「あれっ、先生、何も聞いていないのですか?」と逆に質問された。わかったことは「入職」ではなく、職場に感染者が一人いて、会社から念のために全員、PCR検査を受けて陰性証明書をもらってくるように、それまでは働かせないと言われたとのことだった。こういう情報は正確に事前に教えてくれないと困る。正確に教えてくれたらPCR検査を拒否するなどということはない。それならに用意、準備はしたうえで検査するだろう。スタッフがやってきてから当時の受け入れのときの状況を確認。スタッフへの感染等については極めて可能性は低いと判断したが、コロナに感染した人、あるいは感染することへの偏見が情報を隠そうという行為に結びついたのだろう。この件があって、スタッフ全員、常時、フェイスシールドを必ず着用するように指示した。この陽性のフィリピン人女性は全くの無症状者、こういう人が増えているのだろう。昨日は発熱したアメリカ人男性にPCR検査、保険診療で支払いは2000円以下なのだが、この金額の持ち合わせがないと聞いて驚いた。よほど動転していたのか・・・そしてタイ人男性51歳、クリニックに入って来て受付で頭が痛くて体調がよくないと話したとのこと、もしやと思ってすぐに診察室へ入ってもらった。タイ語で咳は?と尋ねると「ある」、痰は?と尋ねると「ある」、色は?と尋ねると「黄色」、咽頭通もあるとのこと。熱は?と問うと「ないと思う、体温計ないし」と言うので測ってみると37.5度。新型コロナに感染している可能性があることを伝え、PCR検査を行った。働くために日本にやってきている外国人、日系人の多くはアパートに家族と片寄せあって暮らしており、こういう環境で一人が感染したら、簡単にクラスターが発生するだろうと心配になった。
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2020年11月26日

令和2年11月26日木曜

フィリピン人女性26歳、故郷の祖父の健康状態が悪く、しかもコロナで簡単に行き来ができない状態。そのために寝られなくなったらしい。その祖父も先週亡くなったとのことだが、寝られない状態が続いていて、朝になるとめまいがして仕事に行っていないと話してくれた。詳しく話を聞いたところ、睡眠導入剤を内服するのが午前3時ごろとわかつた。そんな時間に内服すれば朝はふらふらとなっていて仕事に行けないというのも不思議はない。会社からは長く休んでいるので診断書を提出せよと言われてやって来たと理解した。こういう働き方、休み方をしていると解雇されるのではないかとこちらが心配になってしまう。診断書には睡眠導入剤の内服時間を適切にすることで定時に就労できる可能性が高いことを書いておいた。ナイジェリア人男性53歳、帰国のためのPCR検査と英文診断書を求めて来院。来院したのはいいが、受付でパスポートなど書類を作成するための資料を確認しようとしたら、パスポートがないことが判明。自宅に置いてきてしまったとのことで、取りに行ってもらった。フィリピン人の男女8人、藤沢市や大和市から来院。就労するのにPCR検査が陰性である証明書が必要と言われたとのこと。仕事の内容は尋ねなかったが、こんな時代になるとは・・・早くワクチン接種が始まってほしい。するとこんなばかげたこともなくなるだろう。外国人医療とは関係ないが・・・県の発熱センターから診察を受け入れてほしいと電話があった患者が3人、看護師に受け入れOKを伝えて、その後やってきた該当者を診察した。ご本人たちはPCR検査を受けることが前提のように考えてやってきたようだが、一人目は発熱のほかに歯肉の痛みがあり、白血球数とCRPをチェックしたところ、白血球数は13000、CRPは1.2 であった。これはもう細菌感染、たぶん歯肉の炎症と思われるので、紹介状にこれらを記載して歯科に紹介。二人目は咽頭痛と高度の発熱、さらに痰があるとのこと、問診で痰は風邪の時のような痰ではなく、喉が痛くてつばがうまく出せないようなものとわかったので溶連菌感染症を疑ってキットで検査したところ、溶連菌陽性であった。ゆえにPCR検査を行わず。最後の一人は発熱に風邪症状、念のためにPCR検査を行った。
posted by AMDAcenter at 09:48 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年11月24日

令和2年11月24日火曜

11月5日にやってきて医師の前で用件を話すと事務で話していた某国の男性、診察室で話を聞くと性交渉による感染症と肝機能などを心配していたのでHIV 、梅毒、クラミジアそして肝機能について調べておくべきと勧めたら、HIVはすでに調べてきて陰性だったと言う。梅毒と肝機能について調べてほしいと話すので、クラミジアも検査しておくべきと説得して採血した。12日に正式な結果が検査会社から返ってきたが、TPHAもRPRも陰性、s-GPT、γ-GPTも正常、ただしクラミジアの抗体はIgMもIgGも陽性だった。たしか14日の土曜にやってくると話していたことを思い出したが、念のためにフィリピン人スタッフから必ずやってくるように電話を入れてもらった。それから10日以上経過した今日現在、彼は姿を見せない。あんなに心配していたのは何だったのか?といぶかしく思う。診察室で話をすると、まず医師として医療の専門家である私の言うことに耳を傾ける気配がない、医学的にはつじつまの合わない自分の主張を繰り広げる、精神的不安要素が強いように見える、こんな感じであった。このような人は日本人にももちろんいる。30分でHIVの即日検査結果がわかるというのに、結果を知るのが怖いからとクリニックから出て行ってしまった人やクラミジア感染症を心配して検査を受けに来て、IgM抗体が陽性なのでとりあえずカルテに記載した携帯電話番号に電話したところ、つながらず、その後も来院していない人など。いずれにしてもこのような状態で性行為を繰り返すと感染を広げかねない。今日、再度、電話をして来院を促そうと思う。
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2020年11月21日

令和2年11月21日土曜

隣のA市からやってきた同じ職場だというインドネシア人女性1人とフィリピン人女性2人、それぞれ体調が悪く・・・何も食べては来ていないという用意のよさで採血となったが・・最後、一番若い34歳女性の採血のとき、机に向かってカルテの記載を行っていたら、ものすごい悲鳴。何事かと思ったら採血の注射針が刺さったときの彼女の悲鳴だった。それは採血の間中、火災報知機のように響き渡り、採血している腕を引き抜かれないよう、フィリピン人スタッフが彼女を後ろから抱きしめていた。久しぶりに見た光景。フィリピン人女性61歳、健診の結果を持って来院。血圧が高い。測定してみると160を超えている。クリニックで計測すると心配やらストレスやらで上昇するのが一般的だ。それを見越して治療を考えるのだが、それにしても高い。とりあえず、弱い降圧剤を処方して次回10日後ぐらいにやってくるまで、毎日朝晩の血圧を計測して教えてもらうことにした。一昨日に数日続く発熱、咳、咽頭痛があり、PCR検査を保険診療で行ったアフリカ某国の女性、結果は陰性だった。昨日の朝、結果をまずは電話で伝えようとカルテに記載された携帯電話番号に電話したところ、すでに契約解除となり、使われていないと電話会社の音声が流れた。通院歴がある人は毎回、携帯番号を確認しておかねばならないとつくづく思った。外国人はとくに友人の携帯を使ったり、経済的な理由で別の携帯に乗り換えたり・・・としばらく時間が経過すると電話番号が「変わっている」可能性が高い。これはこちらの再度のミス。「結果はまずは明日の朝、電話で伝えます。この電話番号に電話するから必ず出てね」と僕は必ず確認しているのだが、こういうことがおきる。10時ごろになって電話が来ないと不安になった本人から電話があって助かった。一昨日は発熱で神奈川県の発熱センターから依頼された人を含めて有症状者5人に保険診療でPCR検査を行ったが、日本人一人が陽性だった。
本人にすぐに電話、保健福祉事務所にも連絡、同所から直接、本人に電話で指示をしてもらった。厚労省のHersysにログインして自分で患者発生登録を行う方法もあるのだが、診療中に素早い対応がとてもじゃないけどできないので。
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2020年11月20日

令和2年11月20日金曜

アフリカの某国の女性32歳、昨晩から熱があり、風邪症状だというのに・・・・クリニックの受付に入ってきたばかりか、待合室のソファーに座ってしまった。幸いなことにクリニックの中には患者はあまりいなかったが、PCR検査をすぐに終えて会計などはクリニックの外で対応した。彼女から受診についての問い合わせがあったときに、着いたらクリニックの外から電話してほしいとフィリピン人スタッフが話しているのにこのありさま。防ぎようがないのか? すぐにクリニック内を消毒した。ペル―人女性、受付で国民健康保険の保険証と社会保険の保険証と二つを出して、どちらを使おうかと相談して来たとのこと。スタッフからそのように聞いたので、国保をやめて社保に加入した人ではないか?と尋ねたところ、その通りだった。だいたい、国保と社保の保険証をだぶって持っているケースは国保をやめて社保に加入したケースだ。なぜなら社保をやめて国保に入ったケースでは会社など事業所をやめたときに職場で保険証を回収するからだ。それが国保をやめて社保に加入するケースでは国保の保険証をわざわざ市役所に出向いて返還しなければならず、外国人にとってはハードルが高い。だから手元に置いておく。しかもその国保の有効期限が切れていないと、新しく働き始めた職場の社保の保険証も手にするわけで、「どちらを使おうか?
国保の有効期限が切れていないので、こちらも使えるはず」と思い込んでしまう。こういうケース、国保を使われてしまった医療機関はたまったものではない。医療機関側には何の落ち度もない。僕のクリニックでは「一番新しい保険証を出してくれるように」話している。昨日のこのケース、「水際で食い止めたケース」と言えよう。
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2020年11月19日

令和2年11月19日木曜

昨日は休診日、国際医療情報センターのオフィスに立ち寄った。おりしも日本中で感染者が急増、2000人を超えたと大きく報道されていた最中であった。今日の朝、都知事が人数ではなく、重症者の数に注目していると発言しているのをテレビで見たが、その通りだと思う。インフルエンザが急増したら「手洗いをしよう、できるだけ外出を控えよう」とは言うが、「オオカミが来た」的発言はしないだろう。重症化する人の数、割合を聞くと、すでに新型コロナもその程度の疾患になっているのだと認識する。しかし、二類感染症に据え置く限り、感染者に対する方針は今までと同じということになり、65歳以上では全員隔離ということになってしまう。外国人のクラスターに関しても大きく報道されているが、さもありなんだ。来日して働いている人たちのほとんどはアパートの一室二室で肩を寄せ合って生活している。そういう人たちに三密を避けろと言っても無理な話だろう。11月になり、各地で発熱センターやら発熱案内やらできているが、電話相談、電話案内はそもそも日本語が話せない、理解できない人たちにとっては全く意味がない。こういう人たちまで日本人と同じシステムに乗せる、乗ってもらうにはどうしたらよいかということを厚労省、都道府県は真剣に考えているのだろうか? 神奈川県は発熱センターを作り、どこを受診してよいかわからない発熱患者が同センターに電話をすると、同センターが県に登録している発熱患者受け入れ医療機関に電話をして具体的に受け入れてくれるかどうかを依頼、それを相談者に伝えてくれて相談者が受診するというシステムになっている。AMDA国際医療情報センターに神奈川県内在住の外国人から発熱しているとの相談があった場合、AMDA国際医療情報センターが相談者に代わって神奈川県の発熱センターに電話、具体的に受け入れてくれる医療機関の名前を聞いて、それを相談者に伝えているそうだ。AMDA国際医療情報センターを介して県のシステムに外国人を受け入れているということになる。都内在住の場合はAMDA国際医療情報センターが受託している外国人の電話医療相談ひまわりに電話をしてきたケースについては都から受託事業用にいただいている発熱患者受け入れ医療機関のリストの中から、相談者の居住地、あるいは今いるところの近くの医療機関に電話をして、受け入れOKの場合、その医療機関に行くようにと話しているとのこと、東京都としてはひまわりを介して都のシステムに外国人を取り込める体制となっていることがわかる。これらの2つの例は全国都道府県における外国人発熱患者の取り組みのモデルとなるものと考える。
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2020年11月17日

令和2年11月17日火曜

ペルー人女性79歳、3カ月おきに高血圧の診察にやってくる。英語が通じず、日本語も片言で、スペイン語が主な会話手段になっていていつも苦労している。受付から保険証が切れているとの連絡あり。スタッフが持ってきたのは後期高齢者医療被保険者証だった。発行は本年1月で有効期限は本年7月末となっていた。このまま保険診療をしてよいのかどうかが大問題。スタッフに市役所の担当課に電話連絡をしてもらったところ、保険診療してもよいとのこと、そのまま通常の診療を行った。このままめでたしめでたしとはいかない。理由はなぜ我々が市役所に問い合わせたのか、自分が持ってきた保険証にどういう不備があったのか、彼女が全く理解していないことだ。そもそも僕のクリニックに通院してくるようになったのは1年ぐらい前、その前はいくつかの医療機関の受診歴があったが、いずれにおいても意志の疎通がままならず、小さな不満が募り、情報提供書を書いてもらうこともなく転院してきた経緯がある。以前から少し理解力が低いとは思っていたが、今回のやりとりを見ていて、認知症の淵に近づいてきたような印象を受けた。これからが大変になるだろう。初診のフィリピン人女性44歳、横浜市内でも遠方から来院。会社での健診の結果に赤で記載された箇所があり、「なにかが悪い」と書いてあると言う。赤で書いてあるところが悪いところと会社で言われて理解したらしい。読むとLDLコレステロールがほんの少し高い。血圧を測定すると130/94、最低血圧が高い。家族歴を尋ねると、母親が高血圧でずっと内服治療をしているとのことだった。何も食べずに水だけ飲んできたとのことだったので採血し、彼女の都合の良い日に来てもらうことにした。食事療法についても説明を行った。彼女のようなケース、遠方から月に一回であっても継続的に通院してくるのはなかなか大変なことだろう。外国人も日本人同様に地域の中で地域住民として診てくれる医療機関がやはり必要だ。そのためには何が足りなくて何を支援してあげれば可能になるのか、真剣に考える。
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2020年11月16日

令和2年11月16日月曜

ベトナム人男性18歳、隣接するA市から初めての来院。どういう経緯で来日したのかは聞かなかった。1年半前に来日、なんとなく腹部の違和感はあったが、1カ月半ぐらい前から毎日、朝食を食べると下腹痛に軟便、下痢があるという。ときどき便に血が混じると話す。血の色を尋ねると鮮血、便の表面に血が付いていて、便の中に血が混ざっているのではないとのこと。一カ月半という長さから考えて感染性腸炎とは思えず、初めは過敏性腸症候群かと思ったが、「便に血が付く」というあたりで潰瘍性大腸炎が鑑別対象と思った。発熱はなく、便に血が付くということが便の表面に鮮血が付着する、すなわち肛門のすぐ近くから出血していると推察した時点で可能性は低いと判断、ほかに症状は?と尋ねると、ときどき肛門に痛みがあると答える。ここで潰瘍性大腸炎は否定してもいいと推察したが、痔核ではなく、痔瘻なら腸結核も鑑別対象だろうと考えた。拝見すると痔瘻はなく、痔核あり。やはり過敏性大腸で下痢のために痔核が悪化したのだろうと診断、トリメブチンにボリカーボフィルを処方した。薬が無駄になってはいけないのでまずは2週間だけ処方、これらを内服してもすぐに症状が消失するわけではないので必ず2週間は内服を続けること、そして食事療法について話した。14日はベトナム人スタッフがやってくる日でベトナム人患者は8人だった。彼もベトナム人のコミュニティから14日にベトナム人スタッフが勤務していることを聞いたうえでやってきた。この日に来てくれてよかった。電話通訳を利用してもなかなかここまでは言いきれない。時間もかかるし、まどろっかしいことだろう。ましてや通訳なしではとてもじゃないが診断できないし、診断どころか通常の診察ができない。時間もかかるし、どうしてよいかわからないとしたら、ついつい「うちに来ないでくれ」と言い出しかねない。患者側も不完全燃焼で不安になったりいらいらとすることだろう。ベトナム人スタッフに感謝。
posted by AMDAcenter at 11:05 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)