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2020年08月31日

令和2年8月31日月曜

てんてこ舞いの29日の土曜日。診療開始直前にラオス人女性から電話があった。たどたどしい日本語でタイ人の人、いるかと・・・「タイ人の人」とは毎週土曜に来てくれるタイ語の通訳スタッフのこと。ちょうどクリニックに到着したところだったので、電話をかわってもらうと、「タイ語のスタッフがいる今日、これから特定健診を受けたい」とのこと。このラオス人女性、ご主人のタイ人男性とともに毎年、特定健診を受けてくれている。「今日の今日で予約なし」というのは、こちらの都合もあって一般的には「ちょっと検討させて」とお話しするのだが・・・そして、健診ぐらいのタイ語なら僕でも話せるのだが、やはりタイ人の方が、とくに通訳の女性スタッフのほうが安心するし、言いたいむずかしいことも言えるのだろうと判断、受け入れることにした。通常診療に海外渡航のためのPCR検査、そして特定健診を必死で行って一段落し、これから3件の内視鏡検査を始めようとしたころにこのラオス人女性が現れた。早く、健診を終えてあげてから内視鏡検査に取り掛かりたい、というのも内視鏡検査に入ると、少なくとも15分程度はお待たせしてしまうからだ。ところが健診の用紙がなかなか、本当になかなか出てこない。ようやく出てきて、問診等書き込みが終わるごろ、看護師が「先生、だめだめ用紙がちがうの」とあわてたようすで入って来た。なぜ?と聞き返すと、大和市から隣の綾瀬市に転居したのだそうだ。僕のクリニックでは綾瀬市の特定健診も受けることができる。だから特定健診を行うこと自体はいいのだが、大和市と綾瀬市では用紙がちがう。さらに市独自で追加している項目がちがう。というわけで綾瀬市の用紙を受付から持ってきてもらい、書き込もうとしていたまさにその瞬間、再度、看護師が「あああ、だめだめ」と言いながら入って来た。今度はどうした?と尋ねると・・・昨年までは大和市の国民健康保険に加入していたので、綾瀬市でも国民健康保険に加入しているものと受付スタッフが思い込んでしまったが・・・よくよく持ってきた受診券を見たら、社会保険に保険が変更になっていたとのこと。そうすると特定健診も社会保険用の用紙で行わねばならず、検査項目は市町村自治体の追加項目がないため、さらに少なくなってしまう。ようやく特定健診が終わったのが、11時すぎ。忙しいと人はこういうミスをする。患者が日本人なら「質疑応答」が簡単にできるが、外国人の場合、こういうことになりかねない。一番の原因はクリニックの受付で基本的な確認をし忘れたためだが、忙しい時ほど、慎重に仕事はしなければいけない。ちょっとお小言。
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2020年08月29日

令和2年8月29日土曜

一昨日の外国人患者数は20人超えどころか、正確に小児科受診の患者数を合計したところ、26人だった。平日で26人とは・・・開業した30年前、「六本木ではなく大和のようないわば僻地で、どうして国際クリニック?」などといぶかられたこともあったが・・・僕が通訳付きの医療機関を開設しようと思い立ったのはインドシナ難民として定住目的で日本にやってきたカンボジア人、ラオス人の受け入れ施設であるインドシナ難民大和定住促進センターがたまたま大学から派遣された大和市立病院と同じ大和市内にあり、これもたまたまだが・・同センターを運営する政府系の財団より、彼らが日本に降り立った後の健診業務などを行ってくれる内科系の医師を派遣してくれるよう、大和市立病院にお願いしたところ、誰も手上げがなく、それならと外科医の僕が手上げしたことから始まっている。同センターを1年程度で卒業し、日本社会に旅立った難民出身者総数1000人以上は、同センターを出てからはすべて自分で行わねばならず、医療機関を受診するときにも同センターの通訳に同行をお願いできない仕組みとなっていた。ゆえに同センターを出た人たちが医療機関に赴いても、言葉の壁から診療を断られるケースが頻発した。それらを目にして、日本人も外国人も分け隔てなく、地域住民として受け入れる通訳付きの医療機関の必要性を痛切に感じた。地域住民としては日本人のほうが圧倒的に多いので、その日本人も診てこそ地域の「国際」クリニックにふさわしいというのが僕の持論だが、クリニックの現状は僕の夢をほぼ満たしてくれていると思う。きのう、中国系カンボジア人の66歳の女性がやってきた。安倍首相と同じ病気で勤務医時代から32年、彼女の体を拝見している。最近は高血圧や糖尿病を併発し、これらもいっしょに拝見している。すっかり日本語も上手になった彼女に、ときどき「先生は私たち難民の神様みたいです」と言われる。僕が神様であるわけがない。僕にとって彼らはまるで戦友みたい、長い人生をもがきながらともに生き抜いてきた。
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2020年08月28日

令和2年8月28日金曜

一週間ぶりにクリニックを開けると、そこそこの人数の患者さんが・・・これは体ならしにちょうどいいかも・・・と思っていたら、10時近くになってカルテの山と、海外渡航を含めたPCR検査の問い合わせの電話がひっきりなし。正直、どうしてこんなことで自費でPCR検査を受けるの? という問い合わせもいくつかあり。医学的理由を述べて、受けてもあまり意味がないでしょうと話したが、「どうしても受けたい、心配だから」と言われてしまった。外国人患者の数もいきなり20人超え。インドネシアに帰国するためにPCR検査と海外渡航がOKという英文の診断書を求めてやってきた35歳のご主人に同じ年の奥さん、そして2歳のかわいいお嬢ちゃん。カルテの住所をみると愛知県・・とあった。驚いて、ここまでやってきた理由を訊ねたら、飛行機が飛ぶのが名古屋ではなく、東京だということ、それで東京周辺でPCR検査と英文の診断書を書いてくれるところをネット等で探したら、僕のクリニックが一番安かったからと教えてくれた。鼻咽頭から検体採取するとき、お嬢ちゃんが大泣き。いつもはお医者さんが大好きだそうで、聴診器をあててもらうとにこにこすると父親が話していたことを思い出し、直後に「もしもし」を聴診器で行ったところ、にっこりしてくれた。心がほっとする一瞬。
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2020年08月27日

令和2年8月27日木曜

夏季休暇も終わった。前半は出かけなかったため、海外留学、海外赴任そして帰国するために夏季休暇の直前にPCR検査を行った人たちへ、結果を記入し、英文の診断書を作成し、手渡しした。そして後半は久しぶりに北海道の出身地へ。懐かしい人たちと会い、忘れえぬ故郷の景色を目に焼き付けてきた。昨日、羽田に戻ってから今日からの仕事の準備のためにクリニックへ。まず数日間に届いた山のような郵便物の内容チェック、一日30件近く届いているメールの整理、これだけで疲れ果ててしまった。札幌の街にも観光客の姿は全くと言ってよいほどなかった。羽田もすいていた。こんなことをしていたら国民と会社などの組織、そして日本という国が死んでしまう。最近の新型コロナの重症化率を見ると、インフルエンザ以下だ。しかも患者数は頭打ち、むしろ漸減しつつある。医療機関を苦しめているのは「それでも二類感染症に指定されたまま」ということではないか。皆が怖がり、治療が必要な人まで医療機関に寄り付かず、軽症、無症状なのに隔離され、患者やまわりの生活は一変する。社員が感染した会社も14日間戦力がいなくなるわけだし、もしかしてほかに感染者が出たとしたら会社の一部門が機能停止に追い込まれかねない。医療機関だって、軽症、無症状まで法律により入院させて、手厚い看護をしなければならない現状では、ほかの病気の人を入院させられないし、手術もできず、赤字は膨らむばかりだ。7月に入ってからの第二波をみて、ずっと二類感染症からはずすようにと主張してきたが、ようやく、同じ主張がテレビでも聞かれるようになってきた。
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2020年08月19日

令和2年8月19日水曜

今日から夏季休暇なのだが・・・昨日、帰国および海外赴任のためのPCR検査を受けた方々に結果を含めた英文の診断書を渡さねば彼らが飛行機に乗れないので、いつもの時間にクリニックにやってきた。昨日はパキスタンに帰るという一家3人とエジプトに帰国するという男性1人。パキスタンに帰国する人にとっては今は災難だ。この時期、コロナの影響でパキスタン航空もバンコク経由のタイ航空も飛んでいないので、中東のドバイ経由で帰国するのだという。前者なら8時間程度、後者なら22時間かかってしまうと。また、僕のクリニックでPCR検査と英文診断書を書く料金約2万7千円が3人分・・・このお金でもう一人分、帰国するチケットが買えると話していた。なんだか申し訳ないような気もしたが・・・「いやいや、書いてもらえるだけでもありがたい」と言われた。タイに帰国する女性5人、実習生として東北地方にいたとのこと、受け入れ先の会社の方が付いてきた。タイ人がタイに帰国するにはPCR検査は必要ないので、飛行機に乗るための英文の健康診断書だけ作成した。明日から夏季休暇で混んでいる中、パスポートの記載事項を間違って書いてはいけないとはじめは必死で書類を書いていたが、およそできあがってから質問事項について、タイ語で訊ね始めたら・・・彼女たちだけではなく、付いてきた会社の人の目がまんまるくなってしまった。まさか、僕がタイ語を話すとは思ってもいなかったらしい。会社の人から「助かります」と言われたのがうれしかった。今月になって12日間診療し、帰国する海外の方の診断書を書いたケースが28件、うち、PCR検査まで行った人が23人、海外に赴任する邦人のPCR検査と英文診断書を書いたケースが62件。国によって求められる診断書の記載が異なることもあるが、およそ書き慣れた。しかし、いつまでこんなことが続くのやら。日本の国内だけを見るなら、7月以後に感染した人の死亡率、重症化率は極めて低い。たぶんインフルエンザのそれより低いだろう。早く二類感染症から新型コロナをはずすべきだろう。どんな病気でも不幸なことに亡くなる人はいるし、感染者はゼロにはならない。それなのに、第一波のままの考え方で、経済活動が人々の生活を破壊している。つい、一週間ほど前にタイ政府は今の時点では観光客については無期限で入国を考えていないと表明した。観光業者には重大な「覚悟」をしてほしいと。ところがそれからわずかに数日、昨日、10月からの入国を考え始めていると観光庁が発表した。もう経済がもたないにちがいない。どのようにしたら、共存というか、コロナ禍の中でいつもの生活を取り戻せるか、考える日が近づいてきていると思う。
 そういえば、「この分で行くと日本でも40万人が死ぬだろう」とテレビで話していた某国立大学の先生、第二波がやってきたときに「あと数週間で東京もニューヨークと同じに悲惨なことになる」と話していた専門家・・・プロとしてどういう責任を取るつもりか?我々、開業医は二波が始まった時から、「これは一波とはちがう」と実感していたが。
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2020年08月18日

令和2年8月18日火曜

アフリカの某国出身の32歳の女性、一昨年ぐらいまでは某国立大学の留学生、何回かやってきたことがあったが、はつらつとしていた。7月ごろ、同国人のご主人がついてやってきたときには目を奪われた。伏し目がちで意欲がないように見えた。いろいろとその時に訊ねてみた。日本の企業で働いているとのことで、日本の企業の「決まり事」がつらいのかなと思ったが、働いていることは楽しいと言う。動悸がする、呼吸が苦しいと訴えるので。いろいろな検査をしてみても何も異状がない。自律神経失調症か?と疑った。めまいや立ちくらみ、頭痛を訴えたこともあり、メニエールを疑って処方を行ったときには一時的に元気になったが、しばらくすると伏し目がちになり、意欲がないように見えた。ご主人が何回かついてきたが、ご主人ももてあましているように見えた。昨日は診断書が欲しいとご主人同伴でやってきた。聞けば8月に入り、会社に行けなくなっており、会社から診断書を提出するように言われたそうだ。診断書を書き始め、一度、メンタルクリニックを受診してはどうか?と提案すると、強く否定された。精神的にはだいじょうぶだと。それより動悸や呼吸の苦しさが原因だと話すので、市内の循環器専門病院に紹介状を書いた。専門医の意見を聞くことは意義がある。こういう自分の専門外の疾患の治療はむずかしい。「なんでもない」と言われたときがまた問題だ。彼女は一見してしっかり者、働き者だと思う。育児と仕事をこなしている。いや、もしかしたら表面上はこなしているが、なんらかのストレスがあるのかもしれない。ご主人の視線と僕の視線が合ったときだ。ご主人の視線が打つ手がなくて困りはてていると僕に告げている。もし専門医で「なんでもない」と言われたら・・・せっかく日本まで留学し、日本の企業で働けるようになったとしても、帰国して自分の文化の中に戻って浸ることも、彼女の長い将来にとっては試してみる価値があるのではないかとつい、思ってしまう。
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2020年08月17日

令和2年8月17日月曜

フィリピン人女性46歳、先週の火曜日、具合が悪くて会社を早退、その時に医療機関を受診して診断書をもらってくるように言われたとのこと。15日土曜になって来院。診断書を書いてくれるかと尋ねられた。診察していないので書けるわけがない。そのように話して断った。こういう依頼はままある。情にほだされても虚偽の診断書を作成してはいけない。我々医師の場合はこれが罪となる。もうひとつ、彼女から驚きの話が・・・健康保険証を2枚持っていると言う。事務で確認すると国民健康保険証と社会保険証。もちろん両方同時に加入できるわけがない。会社に勤務しはじめ、国民健康保険から社会保険に切り替えたのが4月、以後、今月に至るまで、僕のクリニックでは以前から使っていた国民健康保険証を提示していたのだそうだ。本来、どちらかに加入すると、以前に加入していた保険証は返却しなくてはいけない。保険者にも回収義務があるはず。社会保険から国民健康保険に切り替える時には働いていた事業所で社会保険証を回収するはずで、これは簡単だ。職場の最後の日に回収すればいいのだから。国民健康保険から社会保険に切り替えた場合は市役所に出向いて返納しなくてはいけない。役所が自宅まで回収するために行くはずがないので、結局、役所に返納せずに有効期限も切れていないので、国民健康保険証を提出していたところではそのまま使い続けるということになる。保険証の回収に関する指導はしているのかもしれないが、外国人には理解しがたいかもしれない。4月から7月まで4カ月分のレセプトは必ず、支払われずにクリニックに戻って来る。この際は改めて社会保険にレセプトを提出することになるので実害はないが、ややこしい。海外に帰国する人のためのPCR検査と英文診断書の作成を行っているためか、今月に入って15日まで、10日診療して新患の外国人の数が33人。改めて数字を見ると驚いてしまう。
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2020年08月15日

令和2年8月15日土曜

昨日、ブログに書いた中国人男性、PCR検査の結果は陰性だった。朝8時半ごろ、検査会社から前日のPCR検査について結果の報告がある。その上で彼の携帯に電話、「陰性です」と話すと、声が柔らかくなっていくのがわかった。日本に住む外国人にとって、PCR検査を受けるということがいかに大変か、わかる気がする。日本人でさえ、わかりづらいのに・・・通常の疾患で言葉がわかる医療機関を探す以上に困難な理由は・・接触者・帰国者相談センターを通じて保険診療で検査を受ける場合はまずは@「地域の」医療機関を受診して、担当した医師が新型コロナを疑って、接触者・帰国者センターに電話してくれるかという壁、A接触者・帰国者センターに電話してくれたとして・・次に接触者・帰国者外来として指定された医療機関にPCRの行政検査が必要として検査の予約をしてくれるかどうかという壁、この二つの壁を超えなくてはならない。いずれも患者サイドの努力でどうなるというものではない。4月ごろから各地の医師会が発熱外来やPCR検査のための診療所を開設するという形で保険診療でのPCR検査を行うようになった。ただし、この場合も@の壁としてまずは地域の医療機関を受診、担当医が新型コロナの感染を疑って、上記のところにPCR検査を依頼してくれなければ受けられない。その際に医師が記入しなければならない書類が少なからずあり、日常診療しているとかなり煩わしい。残念なことにAの壁として、地域の医師の中には新型コロナの院内感染を怖がるあまり、このように診療から遠ざかろうという人たちもいる。こういうところを受診してしまったら検査にはまわしてもらえないだろう。保険診療でPCR検査を受ける三番目の方法は・・8月から大々的な医療機関の募集が始まった方法だ。具体的には通常の開業医を含む医療機関で行政検査としてのPCR検査を行うもので、今、地域の医療機関の希望を医師会に委託して厚労省と契約するという形で進められていて、事を急ぐ事案なので「医療機関が医師会に委託契約書を提出した時点で」保険診療が可能になる。問題はひとつ、風評被害を防ぐため、手上げした医療機関がどこであるかは公開されず、その医療機関が自ら公表しなければわからない仕組みになっていることだ。そういう条件で募集したのである。実際、僕が会長を務める大和市医師会でも20以上の医療機関が手上げしたようだが、実際には自らの医療機関では行っておらず、医師会が行っているPCR検査にまわしてくる医療機関も少なくないし、どこの医療機関が実際に行っているのかは全く把握できない状態だ。
 最後の方法は自費診療でPCR検査を受けることだが、まず金額が高い。自費診療なので医療機関によって費用が異なるが、診断書など不要で検査だけ・・というならたぶん4万から2万数千円の間というところだろう。海外へ赴任するとか、そういう理由なら受けることはやむをえないと思うが、自分がいま、感染しているかどうかを単純に知りたいというなら意味がないだろう。今日が陰性でもあしたからはわからないからだ。
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2020年08月14日

令和2年8月14日金曜

昨日、午前の終わりごろ、国籍を名乗らない外国人から電話があったと看護師が教えてくれた。8月10日から発熱があり、12日に近くの医療機関を受診したそうだ。軽い風邪でしょうと言われたが、PCR検査については「やってもいいけどやらなくてもいい」との医師の言葉だったということだった。患者側の聞き違えとか解釈の違いなどということがありえないわけではないので、こういう言葉はそのまま信じるわけではないのだが・・・症状が軽かったということなのだろうと推測した。どこでPCR検査を受けられるのかと医師に訊ねたら、わからないので保健所に聞いてくれと言われた、電話をしてもらちがあかず、自分でもPCR検査を行ってくれそうな医療機関を探したが、見つからない、そちらでやってくれるか?という内容だったらしい。ここまで日本語で説明できるというのは相当な日本語力と思った。住まいを訊ねてもらうと田園都市線沿いの横浜市青葉区だとのこと、PCR検査の保険診療、自費診療の線引きはむずかしいところもあるが、この患者の場合は症状があるので保険診療の対象となるはず。ということはできるだけ公共の乗り物に乗らないようにしなくてはいけないので、住所の近くで医療機関を探すよう、再度、保健所に相談するように伝えてほしいと看護師に話した。先方は理解してくれて電話が切れたようだったが・・・午後2時になって再度、彼から電話があった。散々探したが、どうしても見つからない、外国人が「みな」そちらでPCR検査を受けているようなので、受けさせてほしいとのことだった。外国人が「みな」僕のクリニックでPCR検査を受けているなどという事実はない。海外へ帰国する人のためのPCR検査を行っていることを指しているのだろうと勝手に推測した。精神的にも参っているようなので、最終的に検査を行うことにした。車はない、電車はだめとなるとタクシーで行ってもいいかと尋ねるので、それはだめと答えた。そして厚労省の指示通り、「きちんとマスクなど防護を行い、やむをえないので、電車のすいている部分に乗ってくるように」と話した。約束通り、午後4時ごろ、それらしき男性が現れた。中国人だった。症状は軽微、むしろメンタルな問題を抱えているように見えた。帰国する友達が数人、僕のクリニックでPCR検査を受けたそうだ。それで「みな」ここで受けていると言う言葉になったわけだ。ドアの外に待機、検体採取は鼻咽頭でこちらはフェイスマスクと手袋、ガウンで装備、そのまま外で自己負担分を支払い、帰って行った。日本人でもどこでPCR検査を受けることができるのか、ややこしくてわからないというのに、日本語を話せない人はいかばかりかと考えた。
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2020年08月13日

令和2年8月13日木曜

タンザニア人男性27歳、ドアにひっかけて右手背の皮膚を欠損、縫合するのが困難な形状でエキザルベを塗布して患部を乾かすことに専念してきて3週間目になるだろうか・・・若いとはすばらしい。上皮が周囲から張ってきている。この分なら来週ぐらいで通院も終わりにできそう。それにしても最近、タンザニア人の患者が急増している。アジアの某国の男性42歳、8日から発熱があると11日の朝、クリニックに電話があった。発熱は38.6度。ただし、9日、10日としだいに熱が下がってきているという。上気道炎様の症状は軽度にあり。患者が少なくなるであろう12時少し前に来てほしい、ついては新型コロナを疑ってPCR検査を行うのでクリニックに到着したらドアの外から電話してくれるようにとお願いしておいた。ちょうど8日よりクリニックで行政検査としてのPCR検査を保険診療で行える集合契約が有効となったので。英語は通じるので、こちらの話したことは理解できたはずなのだが・・・やって来たらそのまま受付まで来たとのこと。そして・・・検査を受けるまでの間、誰もいなくなった受付のソファに横になっていたとスタッフが教えてくれた。あれほど話しておいたのに・・発熱後3日を経過していたので唾液検査とした。検査を終えてからは外で会計、帰って行った。もしも陽性なら・・と考え、外来も彼が横になっていたソファも厳重にアルコール消毒。昨日は休診日だったが、結果が気になり、9時前にクリニックにやってきて検査会社から送られて来た結果を見ると、やはり陽性。それから本人に電話、保健福祉事務所から今後の治療、そして濃厚接触者について連絡があると話しておいた。たぶん同国人の奥さんとお子さんは濃厚接触者だろう。ここで気がついたことは・・保健福祉事務所は日本語がほとんど話せない彼にどのように伝えるのかということ、そしてもし、両親が隔離となったらお子さんはどうするのかということ、この二つだ。とくに正確に彼に情報を伝達するのにどのようにしたのか、ぜひ聞いてみたい。
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