CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年06月30日

令和2年6月30日火曜

タイ人女性55歳、初めて受診したいと朝早く受付に電話があった。内容はタイに帰国するので英文の健康診断書を書いてほしいとのこと。PCR検査を受けてから結果が出るまでには2日ほど時間がかかることを説明したが、どこで確認したのか、PCR検査は不要だとのこと。それでは即日、書けますと返事をしてもらったところ、それから1時間ほどでそれらしき女性がやってきた。母親が亡くなったので急ぎ、帰国するそうだ。たしか診断書は搭乗の72時間以内に医師が書いたものでなければいけないはずなので、いつ帰るのか、確認したところ、「明日のANA」と教えてくれた。これならだいじょうぶだ。パスポートは?と訊ねると、「えっ?」と返事。スマホの画面を見せてくれようとするので、そこにパスポートの写真が入っているのかと思ったら、ちがった。タイ大使館の文書をダウンロードしたものだった。今、友達の家にいて、ここからすぐとのことなので取りに帰ってもらった。30分後に戻って来て無事に作成。タイの実家はどこ?と聞いてみると、ウタイタニとのこと、バンコクから見ると、北西隣というか・・・ドンムアン空港の近く、バンコクの一部と言っても過言ではない、そんなところだったが・・・今のタイ政府の方針では入国後、PCR検査を受けて14日間はタイ軍が指定するホテルかどこかにいなければいけないらしい。ややこしいことだが、昨日は日本人の方からも海外に行くのでPCR検査を受けることができるかという問い合わせがあった。国際的な人の往来が少しずつ始まるということを実感した。夜になってタイ政府が日本人を6つのカテゴリーに分けて受け入れるとの情報をYahooニュースで読んだ。どうやらわかったことは日本でPCR検査を済ませて、健康に関する英文の診断書を持っていくと、タイに入国後は14日間、隔離されなくてもよさそうだということ。そして事前にタイ国内での行動予定を提出するようにとのことだが、どこに提出するのだろう? まだまだわからないことが少なくないし、このような出入国に関する条件がどんどん変わっていくので、正確な情報をとらえにくい。ただし、条件は緩和の方向で動いているのはまちがいなさそうだ。書き忘れるところだったが、彼女には1000円と消費税しか請求しなかった。母親が亡くなって動転し、お金のことも心配していたため。タイ語でいうところのタンブンのつもり。
posted by AMDAcenter at 08:57 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月29日

令和2年6月29日月曜

27日土曜日は日本医師会定期代議員大会のため、朝から休診。午前9時半から始まった会は日医会長の選挙も含め、午後0時半に終了した。28日の日曜日に開催してくれたら土曜の診療を休まなくてもよかったのにと恨めしい。案の定、外国人3人を含む19人の患者がやってきたとクリニックから連絡があった。27日の休診は1カ月前からホームページに書いておいたし、ちょうど4週間前ごろやってきた患者にはメモ用紙に書いてお渡ししておくのだが、こういうことになってしまう。申し訳ない気持ち。26日の来院者だが・・・新患のフィリピン人女性23歳、英語の先生として働いているそうだが、この2カ月ほど前から、激しい頭痛に悩まされているという。頭痛が始まると、とてもじゃないが仕事ができないとのこと。詳しく聞いてみると、この2カ月、ずっと痛いのではなく、痛い時があるということがわかった。さらに頭痛は血管拍動性であり、ではどうしたら治るの?と訊ねると「寝ればなおる」と話してくれた。頭痛が始まると吐き気も強いのだそうだ。血圧は正常範囲内。年齢を考えても偏頭痛が起こり始めたと疑うべきだろうと思った。生理の期間との関係はなさそう。スマトリブタンとミグシスの内服を処方、とくにスマトリブタンを内服するタイミングについては決して痛みをがまんして遅くならぬようにと話しておいた。トリブタン製剤は偏頭痛が始まって、痛みをがまんをして最後にがまんできなくなって内服しても効果がないから。始まったらすぐに内服するように告げた。ミグシスは偏頭痛の発作がおきないよう、または発作の回数を減らすために処方したので、毎日朝夕、内服してくれるようにお願いし、1カ月ほどして様子を教えてほしいと頼んだ。
posted by AMDAcenter at 08:56 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月26日

令和2年6月26日金曜

ペルー人女性42歳、通訳らしきペル―人女性と県内遠方より来院。受け付けではこの2年間、頭が痛いという話だったらしく、これは偏頭痛かなどと思いながら診察室に入ってもらった。どのような頭痛なのか、たとえば頭が重いのか、拍動性の痛みなのか、頭痛があるときに仕事ができるのか、それともできないのか・・・・緊張性頭痛と偏頭痛の鑑別をしようと話すのだが・・・この2年間太って・・・とかあらぬ方向にそれていく。おまけに・・・○○さん、知ってる? ペルーに帰っちゃったけど・・と以前にクリニックに一家で通院してくれて、現在はペルーに帰国した日系人の話を始める。病気とどういう関係があるのか?と思った直後に予期せぬ展開があった。○○さんも先生に取ってもらったんだって・・え、何を取ったっけ?と考えて気がついた。南米で多い皮下埋め込み型避妊用インプラントのことだ。避妊具の話?と訊ねると、ばっと笑顔になって「そうそう」と嬉しそうに話し出す。たしかに埋め込んでおくと副作用で頭痛とかどんどん太ってくるとは聞いたことがある。彼女も頭痛と太りすぎに悩まされ、住まいの近くの医療機関を受診して、医師に摘出してくれと頼んだところ、「ペルーに帰って取ってもらいなさい」と言われたそうだ。付き添ってきた友人に相談したところ、彼女の友人が以前に僕のクリニックで摘出してもらったと話していたのを思い出して連れて来たとのことだった。なるほど・・と思い、インプラントの入っているところを見せてもらうと左の上腕に比較的長いインプラントが一本だけ触れた。あまり混んではいなかったので、そのまま局所麻酔で摘出。メスで加刀して1センチほど皮膚切開して皮下からインプラントを摘出、6-0シグマ針で2針縫合。ここまで3分程度。日本では許可されていない避妊法なので知らぬとは言え、この「3分」のためにペルーに帰国して取ってもらいなさいとは・・・小外科の知識と技術があればこの程度で摘出できるのに・・・「よかったあ、うれしい」まではよかったが、「みんなに話して連れてくるね」と言われた。
posted by AMDAcenter at 08:56 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月25日

令和2年6月25日木曜

インド人女性28歳、北隣のS市からインド人のご主人と来院。胃の具合が悪いのが11月から続いているとのこと。午前中の内視鏡検査の予約が2件すでに入っており、彼女の前の日本人患者も胃が2カ月ほど痛いとのことで午後から内視鏡検査を入れた直後だったので、午後3時からの検査とした。結果的には食道、胃、十二指腸には器質的疾患はなし。超音波検査でも異状なし、胃の機能的疾患ではないかと疑った。父親が糖尿病だそうで、本人も肥満体なので脂質代謝、糖尿病関係の採血を行った。
 心穏やかでない話をひとつ。早朝、8時前、クリニックで仕事をしていると電話がかかってきた。受話器の先は外国人らしい。日本語が上手なので、そのまま日本語で話を進めた。本人はネパール人、短期滞在でやってきた親族3人がこの新型コロナの騒ぎで帰国できなくなり、何回か、出入国管理事務所で在留期間の延長を許可してもらったが、いよいよ6月25日の朝、ネパール行のチャーター便が出るので、乗って返したい、ついてはPCR検査と英文の診断書を書いてほしいということだった。PCR検査は検査会社への支払いがおよそ2万円になる、さらに英文の診断書の費用がかかると話すと、「ひとり2万5千円程度ですよね」と言う。本来なら消費税込み2万8千円ぐらいかかるのだが、帰国する外国人の多くは滞在費さえなくなってきているので、英文の診断書の費用は1000円しかいただいていない。「2万1000円ぐらい、ただし、2万円は検査会社に支払うお金なので、そこは安くしてはあげられない」と告げた。飛行機が飛ぶのが25日の朝ということなので、24日の夜までには書いて渡さなければならない。そのためには午前中12時までに来てもらわなければ書けないと続けた。すると、今、川崎にいるけど、12時までに行きますという返事。それから検査会社に電話、通常の検査の集配とは別に特別に新型コロナの検体だけ、取りに来てほしいとお願いした。職員にもこの件は話しておいた。そして、午前の診察が始まり、時間は刻々とすぎ、・・・彼らが姿を現すことはなかった。検査のためにこれだけの準備と検査会社にも至急の集配のお願いを特別にしていたのに・・・皆に迷惑をかけてしまった。なぜ、「行きません」と電話してくれなかったのか・・・こういう「いい加減」なことがあると、ネパール人はね、とか、外国人はね、とか、ネガティブな印象が広まってしまう。残念なことだ。
posted by AMDAcenter at 08:58 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月23日

令和2年6月23日火曜

フィリピン人女性57歳、午前10時半からの内視鏡検査の予約のはずが、9時半にやってきた。フィリピン タイムも困るが、早すぎるのも少しだけ困る。いつもなら外来にやってくる患者の診察を優先して、時間まで待ってもらうのだが・・・新型コロナの影響で少なくなった患者数も相当、戻って来てはいるのだが、雨と強風で患者数も少なかったので、9時45分から検査を行った。内視鏡を挿入しようとして口元を見ると、やはり・・・総入れ歯になっていた。すべてのフィリピン人に言えるわけではないのだろうが、僕のクリニックにやってくるフィリピン人のほとんどは、いわゆる「庶民」だ。彼らに内視鏡検査を行うとして気がつくことは、まだ若いのに入れ歯という人がすごく多いということだ。フィリピンでは虫歯があると歯科医はいとも簡単に抜歯すると聞いた。抜歯すると虫歯の治療は一回の受診で終わる、すなわち医療費が安く済む。ただ、このつけは大きい。一本抜くと、支える「隣人」がいなくなった歯がぐらぐらとなり、再び抜歯。これを繰り返すと総入れ歯になってしまう。その総入れ歯も年齢を経て痩せてきたりすると合わなくなり、痛みを感じたり、うまく食事が摂れなくなり・・・栄養状態の悪さが寿命にまで影響してくる。これはフィリピンだけではないのだろう。母国での歯科治療の経験や影響から、歯が痛いと抜歯をすることが当たり前と考える外国人は、必死に歯を残して治療しようとする日本人の歯科医に対して、不信感を抱く。僕自身、直接、聞いたことがある代表的な考えが、「日本人の歯医者さんはお金が好きだ。だから一回で治療が終わる抜歯はしないで、何回も来させてお金を取ろうとする」である。これでは日本の歯科医が気の毒すぎる。そのたびに説明に追われる。
posted by AMDAcenter at 09:04 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月22日

令和2年6月22日月曜

外国人でも市の特定健診、がん検診を受ける人が多くなってきた。記憶に頼れば、開業してしばらくは受検者が少なかった。あまりの少なさにやってくる40歳以上の外国人患者で市内在住の国保加入者に特定健診が受けられるはずと話をし、同じく40歳以上で国保、社保加入者にがん検診の説明をした。わかったことは役所から受診券が送られてきても日本語で書いてあるために、何が送られて来たのか、わからず捨ててしまう人が多いということだった。スペイン語圏の人たちに集まってもらって説明をし、ベトナム人の人たちに集まってもらって説明をし、フィリピン人についてはたくさんの人が集まるフィリピンレストランに夜、出かけて行って話をした。中には大和市ではなく、近隣の市に住む人たちで、私たちは受けられないのか?と質問をする人も少なくなかった。そこで市の境を接する綾瀬市役所にお願いし、僕のクリニックでも綾瀬市の特定健診を受けられるようにしてもらった。残念なことは綾瀬市のがん検診の受託医療機関にはなれなかったことだ。患者にとっての利便性から肺がん健診、胃がん検診、乳がん検診、子宮がん検診のすべてが施行できる医療機関だけを委託機関にしているとのことだが、本当だろうか? この4つのすべてが受託できる医療機関など、そうそうないはずだ。患者の利便性というなら外国人患者の利便性も考えてほしい。このように考えると次に思い浮かんだのは予防接種。日本語の問診票を理解して接種を受けることは外国人サイドからは極めてハードルが高い。また、予防接種は日ごろからその患者が診てもらっているかかりつけ医で受けるのが一番安全だ。体のことをよく知っているからだ。開業当初、近隣の市からやってくる外国人のお子さんたちは、接種だけ、住んでいる市内で医療機関を探して行かねばならなかった。僕のクリニックで受けられたらいいのにという声をしばしば聞くようになった。これは外国人に限った問題ではないはずと確信、そこで医師会長となった10年前から大和市と近隣の市との予防接種の相互乗り入れに取り組み、まずは綾瀬市と、そして座間市、今年の春には海老名市と相互乗り入れについて協定を結んだ。このように、地域の中でひとつひとつ、何が不便なのか、気がついたことに取り組み、解決していく、これは僕自身が地域で開業していて、肌で感じることができるからだと思う。
posted by AMDAcenter at 09:02 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月20日

令和2年6月20日土曜

ひやったとしたことがあった。タイ人女性56歳、一昨日の木曜日に来院し、昨日、金曜日に内視鏡検査施行。初めての内視鏡検査で怖いので、寝ている間にしてほしいと言われて・・・サイレースを蒸留水で10%に薄めたものを静脈注射。2分ほど経過して、よく寝ていることを確認して内視鏡を挿入した。正確に言うと挿入しようとした。食道に挿入できた・・と思ったら、そこから手が動き・・・看護師と助手が手を抑えている間にマウスピースが半分外れかけ、指を使って口を開けようとしたが、ものすごい力で噛みしめてくる。大人が力いっぱい噛む力はとてつもなく強く、指など噛みきれてしまう。だからといって、ここで指を離すと内視鏡そのものを噛まれてしまう。もう、20年近く前にタイ人男性に内視鏡を噛まれてしまい、その修理に50万以上かかったことを思い出した。全力でマウスピースを押し付けながら、内視鏡を抜去、その瞬間にマウスピースが外れた側の歯を抑えていた指も引き抜くように離した。スタッフが一瞬、別のことをしようと手を離すとこういうことがありえる。再度、内視鏡を挿入しなおし、無事に観察を終えて終了。アネキセートを静脈注射して1分ぐらい、睫毛反射が出たところで呼びかけると、何事もなかったように目覚めてくれた。「何も覚えていない、怖かったけどよかった」と一言。怖かったのはこちらかも。
posted by AMDAcenter at 06:44 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月19日

令和2年6月19日金曜

タイ人女性56歳、胃が痛いと来院、おなかが熱いと心窩部あたりを指さす。吐き気はあるが、嘔吐はなしと。薬を欲しいと言われても、病気がわからないので、出しにくい。「胃薬」と言われても、本当に胃の病気と決めつけてよいのか、胆石などということはありえないのか、そして仮に胃の病気であっても胃炎なのか、潰瘍なのか、がんである可能性だって否定できないし・・・空腹時痛ではなさそうなので十二指腸潰瘍ではなさそう・・頼み込んで、本日、内視鏡検査をさせてもらうことにした。タイ人男性61歳、「現場」の仕事で千葉県だそうで、診察を終えたら行くのだと教えてくれた。高血圧にて通院中。前回処方分を内服し終えて1週間、やはり血圧は高い。薬を切らさないようにと来るたび来るたびに話していて、もはや話疲れてしまった。中国人のお嬢ちゃん4歳、30分前に転倒して頭を打ったと母親から電話があった。来てもらうと額に円形の少し赤くなった部分がある程度の打撲。神経学的にも異状はなく、問題なしと診断した。打撲だけでも後で吐き気が来るときがあるので、夕食はいつもより少し少なめに食べてくれるように母親に頼んだ。子供が怪我をしたことについて母親が相当に責任を感じているような様子だったので、「こどもさんが怪我をすることはお母さんに責任ではありませんよ、どんなに側にいても転んだり、怪我をするときはありますから・・」と話すと目に涙。同じ中国人のご主人に怒られるのだそうだ。どこの国も同じ、父親は子どもがかわいいから怒るのだろうが、自分が側にいても怪我をすることがあるということをわかってほしい。怪我のたびに母親を叱ると、彼女を追い詰めることになりかねない。
posted by AMDAcenter at 07:10 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月18日

令和2年6月18日木曜

アメリカ人女性58歳、もともと精神疾患あり。最近、言動が初めてやってきたときに似て来た。精神疾患の治療のほうがうまくいっていないのではないかと疑い、ご主人がやってきたときに訊ねたら、案の定、その通りだった。彼女が信頼していた精神科医が転勤して他県へ。転勤先まで受診に行っていたそうだが、それからまた転勤して連絡が取れなくなったとのこと。転勤先を患者に教えるということはとくに精神科疾患の場合、あまりあることではないのかもしれない。大腸の難病があり、大腸内視鏡検査を希望しているのだが、今の状況では受け入れてくれるところがありそうもない。ベトナム人男性85歳、3日前から便も尿も出ないと言う。息子さんが同行してきたので、詳しく訊ねると、尿は昨日一度出たそうだ。直腸肛門診を行うと、直腸内に硬い便が詰まっている。内視鏡室のベッドの上で摘便を行った。相当、出したところで直腸内から前立腺を触診。表面は平滑、大きいというほどではない。トイレに入ってもらい、便を出してもらうことに・・・しばらくしてほっしたような顔で出て来た。排便もあり、排尿もあったそうだ。念のために緩下剤を処方した。
posted by AMDAcenter at 07:06 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年06月16日

令和2年6月16日火曜

昨日、午後3時すぎにAMDA国際医療情報センター高田馬場オフィスから電話あり。きょうになってネパール人から、帰国のためにPCR検査を受けたいが、どこで受けられるのか?という問い合わせが殺到しているとのことだった。そういえば3日ほど前に、僕のクリニックにもネパール人から問い合わせがあった。中には抗体検査でいいから受けたいとか迅速の抗原検査を受けたいというものもあり、いったいどのような検査が必要なのか知りたいとスタッフがネパール大使館に問い合わせの電話をしても全く通じないとのことだった。問い合わせも殺到しているのだろう。飛行機会社や相手国が「PCR検査」と言っているなら、PCR検査でなくてはならないだろう。医学的に迅速抗原検査でも・・・と考えるならきっとまちがい。お役所仕事は一言一句、通達に忠実であるはずなので・・・現在、我が国でPCR検査を受ける方法は3つ。一つは行政検査、二つは各地の医師会で行っている検査、この二つはともに病気であることが前提である。陰性を証明することはこの2つの範疇には入らない。すると・・・まずどこで受けられるのかがわからない。通常の医療機関であれば、検体採取ができるとしても、新型コロナの検査を受け付けているということだけで発生するであろう風評被害、そして職員への感染の可能性などから公表はしないというところが多いのではないだろうか。そして、PCR検査が自費診療となるとこれがまた大変だ。自費診療が保険診療10割りの僕のクリニックでのことを例にとってシュミレーションしてみよう。検査会社に支払うPCR検査代が消費税込みでほぼ1万9千円、英文診断書も同時に必要となるはずなので、診察費と英文診断書の作成費とでほぼ6千円。合計2万5千円に消費税で2万8千円となる。これが保険診療の15割とすると、4万円を超え、保険診療の20割とすると6万円近くになる。一人分の費用がこのようにかかるわけで・・・今回はネパール人に限定して考えるなら、一般的な話として帰国の飛行機に乗るために一人当たり自費診療が保険診療の10割りとしても、簡単に3万円近くをポイと払える人たちがどれぐらいいるだろうか? 僕のクリニックに電話があったのは家族3人のケースで、一家で9万円の支払いにもなってしまう。海外に人を派遣している会社であれば、支払いは可能であろうが、個人での支払いはむずかしいだろう。15割、20割では何をかいわんやで、営利的色彩が強い、地域医療とはほぼ無縁な医療機関の「餌食」になりかねないと心配になる。もうひとつは「いつ検査を受けるか」である。搭乗72時間以内に行った検査と医師が書いた英文の診断書が有効ははずだ。今回の場合、ネパールへの帰国便はたしか、今月の20日と24日と聞いた。PCR検査の結果が出るまでに早ければ翌日の夕方、遅くても2日ということなので・・すると20日の便に搭乗するには17日に、24日の便に搭乗するには20日に検査を受ける必要がある。しかも検査は予約が必要なはず。これらをクリアして登場するのは彼らにとって至難の業だろう。本当に乗れるのだろうか? 7月から少しずつ国際便が飛ぶそうで、当初はビジネス客に限定するそうだが・・・PCR検査を必須とすると結果的に観光客はほぼまちがいなく搭乗できないということがおわかりいただけただろうか。
 
 
posted by AMDAcenter at 14:02 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)