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2020年05月30日

令和2年5月30日土曜

ペルー人家族、栃木県○○市から来院。こちらに知り合いがいてときどきやってくるらしいが・・・こういうケースが一番困る。母親43歳の症状からは過敏性腸症候群を疑う。それ以外に両側背部の痛みがあり、○○市の整形外科を受診し、異常はないと言われたとのこと。念のためのチェックとしてCTを撮影することを提案、了承してくれたので近くの公立病院にてCTの予約を取ろうとしたところ、次はいつ来るかわからないので・・・・と言いだした。すると過敏性腸症候群の薬の効果もなかなか確認することができないことになる。遠方から来てくれるのはうれしいが、およそ医療というものは一回の診察では終わらない。通院が必要となるとやはり地元で診療を受けてほしいし、地元で外国人が診療を適切に受けることができるような体制づくりをしてほしい。その息子である14歳の少年、すでにかなりの肥満となっている。僕の前で貧乏ゆすりがひどいので、話をしながら、ふとももを軽く押さえてあげるのだが、押さえている間も、もちろん手を放しても貧乏ゆすりが止まる気配がない。こういうことを数回繰り返したが・・・症状は母親とほぼ同じ、おへその周りの疝痛と下痢、しばらくこのような状況が続いているそうで、彼も過敏性腸症候群と診断した。母親が話すには学校のことでかなりのストレスを抱えているとのことだった。海外からやってきたこどもたちが適切な教育を受けることもかなりの難しさだと思う。受け入れ制度の問題もあろう。しかし、長年の経験からは教育に対する彼ら保護者の考え方が日本人の保護者の考え方とはかなりの隔たりがあると思うことがままある。このあたりを解決しないと彼の過敏性腸症候群はなかなかよくはならないであろうと感じた。
 日本医師会からの財政支援をいただいてAMDA国際医療情報センターで4月10日より5月20日までに行った新型コロナウィルス感染に特化した多言語電話相談のまとめができあがったので、素のデーターとその解析、結論と今後への提言を加えて日本医師会に提出した。うれしくもありがたくもあったが、ぜひ今後のよりよい外国人医療につながる結果となることを祈りたい。
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2020年05月29日

令和2年5月29日金曜

フィリピン人女性47歳。真っ青な顔でやってきた。会社で検診を受けたらよくなかったと・・・日ごろは高血圧で拝見している。検診の結果を持参していたので、見ると・・・血圧も良好、肝機能も腎機能もok、糖尿病もなく、中性脂肪も正常範囲内。LDLコレステロールだけがやや高値。正常値が139以下で152だった。そんなに真っ青になるほど悪いデーターはない。そのことを話した。すると「ドクター、ここ見て」と指したところを見ると、総合判定に「G」と印字されている。判定がAから始まってGだとすると、相当悪いにちがいないと言う。これはいったい?と思いながら、検診用紙の裏面を見ると、書いてあった、解説が。総合判定Gとは「現在の治療を続けてください」との意味だった。そのことを解説してあげると、うれしそうに「なーんだ、そういうことか、よかったあ」と素直に喜んでくれた。会社で検診を受けて、その結果を持ってきて解説してほしいというフィリピン人やペル―人、タイ人、ベトナム人など・・・後を絶たない。そろそろ検診会社も総合判定ぐらい、多言語対応してもらえないものか? 
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2020年05月28日

令和2年5月28日木曜

フィリピン人女性27歳、この3週間ぐらいおへその周りから下部にかけての痛みがあると来院。発熱、吐き気はなし。いつもは3日に一回の便秘症なのだが、ここのところは毎日排便があるという。便秘症でなかったら、たぶん下痢をしているというところだ。感染性腸炎か過敏性腸症候群かとは思うのだが、決め手がない。過去にこのような痛みはなかったとのこと。県内の某市で英語の先生として勤務しているとのこと、ストレスが多いそうだ。感染性腸炎だとしてもこれぐらいなら消化を助けるビフィズス製品の内服と食事療法ということになる。いろいろと考えた末に過敏性腸症候群としての内服治療をまずは2週間行ってみることにした。食事療法について、まずは今の状況では脂っこい食事はだめ、たとえばアドボみたいな・・・と話すと付き添ってきた同僚の女性と顔を見合わせてお大笑い、きょう、元気をつけたいと二人でフィリピン家庭料理の定番、アドボを作って食べようとしていたと・・・さらに・・今はお酒も控えるようにと話すと、きょうビールも飲みたかったのと・・・爆笑。これでは治らない。タイ人男性63歳、胃が痛いと来院、診察の結果、近日中に内視鏡検査を行うこととしたが・・・日本語が上手すぎ。タイ語でいつ話し始めようかとタイミングを見計らっているうちに診察が終わってしまった。薬の説明をしようとつい、タイ語で話し始めたら、目がまん丸になって・・・クンモウ・・・(タイ語でお医者さんの呼び方、敬語付き)、タイ語話せるのか?どうして?とうれしそうに言われた。
 昼休みに少しだけ離れた中学校の校長先生が来院、会ってみたらなんと患者だった。生徒が書いた「医療従事者の皆さん、ありがとう」という作文をいただいた。全生徒分読ませていただいたが、よく書けている。新型コロナのニュースで毎日不安と怖さがあったと書いてあった。怖さというのは自分が感染して、死ぬようなことにならぬかということなのだろうが・・・自分の命の大切さに気がついたということは友達、家族の命も大切だということに気がついたということだと思いたい。また、学校に通えぬ不安さは友達がいかに大切かということに気づかせてくれたにちがいない。このような事態の中に置かれたことは不幸なことではあるが、その中で彼らが気がついたことは一生の宝物だろう。校長先生がおっしゃるには僕が医師会長だということでお持ちしたとのことだったので、たまたま夜、大和市医師会の総会があったので、会場で会員に披露した。
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2020年05月26日

令和2年5月26日火曜

僕が拝見した外国人患者7人のうち、3人がアフリカ出身者という珍しい日。男性はおよそ体格がよいのでなんとなく構えてしまう。やってきたナイジェリア人男性2人もそう。しかし、定期的に通院してくれているうちに冗談も交わすようになり、こちらが構えてしまうようなことはなくなった。ただ、わかりにくい症状があると、もしかしたら昔でいうところの風土病なんてものがあるのかと、心配になってしまう。ケニア人女性38歳、左胸部痛が長く、CTスキャンを近くの公立病院で撮影してもらったが、放射線診断の専門医の診断は「異常なし」だった。彼女もなかなかの立派な体格。そういえば、ケニアってライオンがいるんだっけ?と看護師に話しかけたところ、彼女が「今、私のこと、ライオンみたいって言ったでしょ」とにこにこしながら言う。いやいや、それは誤解だよと返すと・・・いいのとすねたように、でも笑いながら返してくる。彼女がなにかにつけて通院してくれるようになって1年ぐらい経過するだろうか、こういう冗談を言い合える仲になると、厳しいことを言うときにも真剣に聞いてくれる。
 日本医師会の財政的支援をいただいてAMDA国際医療情報センターが行った新型コロナウィルスに特化した多言語電話相談が20日に終了して数日が過ぎた。しかし、いまだに多言語での電話相談が絶えない。新型コロナに関連した相談ももちろんあるが、関連しない医療・医事相談も少なくない。いや、むしろこちらの方が多くなっているかもしれない。やはり、外国人にとって多言語での電話相談センターが必要だということがよくわかる。相談の中には日本の医療機関からの外国人医療に関する相談、今、ここで電話通訳をしてほしいというものもあり、まさしく外国人医療の「ワンストップ窓口」になっていることがわかる。願わくば、こういう相談が続けられるようになってほしい。
 夕方になり、近くの中学校の校長先生から電話あり。生徒が医療従事者にあてた感謝の手紙を書いたので、明日の昼休みに生徒ととともに訪ねてお渡ししたいと言われた。これが小林国際クリニックの院長としていただくのか、あるいは僕が大和市医師会長ということを調べて、その上で医師会あてにいただくものであるのか、確認はしていないが、気持ちだけがありがたい。
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2020年05月25日

令和2年5月25日月曜

久しぶりに患者数が多かった土曜日、それでも小児科は少ない。市内の小児科専門の医療機関はどこも同じ、患者数が例年の8割り減と小児科医同士が話し合っているのを聞いたことがある。そうだろうと思う。もともと小児科は慢性疾患で定期的に通院してくる患者が少なく、今年の1月2月は例年になくインフルエンザが流行せず、それに新型コロナが輪をかけた感じだ。経営状況もよくないらしい。ただ、願わくば次の冬もインフルエンザは流行しないでほしい。「専門家」と称する人がテレビで自信ありげに「次の冬に新型コロナの第二波が来ます」と断言しているのを見聞きすると、つい「来るかもしれないだろう」と突っ込みを入れたくなってしまうが・・・第二波なんていえるほどの流行ではなくても、少人数感染する人はまちがいなくいるだろう。少人数であろうとインフルエンザやいわゆる風邪との鑑別が重要になる。インフルエンザが流行しなければ、その分は発熱患者が減るので医療の現場の混乱はそれだけ少なくなるということになる。23日土曜日の外国人患者は7名、フィリピン人3名、ペル―人2名、パラグァイ、スリランカ人各々1名。皆、まだ新型コロナウィルスの感染を非常に怖がっている。
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2020年05月23日

令和2年5月23日土曜

先々週から痛風発作で診ているフィリピン人男性53歳、コルヒチンで痛みはほとんど消失、あの足を引きずって歩いていた様子とは打って変わってスタスタと診察室に入ってきた。先週の空腹時での血液検査の結果を報告。尿酸値が9.3まで跳ね上がっていた。上がったから痛風発作がおこったということではないとしても、昨年、Febuxostat を内服していたころの尿酸値は5.9 だったことを考えると、がっかりしてしまう。僕にごめんなさいと謝るのだが、彼は謝る相手をまちがっている。彼が謝るべき相手は僕ではなく、彼自身の体だろう。AMDA国際医療情報センターからの電話相談日誌を見た。日本医師会に財政的に支援していただいた多言語での新型コロナウィルス感染に特化した電話相談は4月10日に始まり、当初の予定通り20日に終わった。なのに・・・昨日もかなりの相談があったようだ。このような多言語での医療・医事電話相談が我が国にいる外国人すなわち在留外国人だけでなく訪日外国人にとっても健康を守るためのセーフティネットとなっている現実を示していると思う。またこの電話相談でワンクッション置くことで、医療制度や医療そのもの、さらに医療機関についての外国人の疑問、不平、不満の波が医療機関に直接押し寄せるのを防いでいるともいえる。さらに医療機関、医療従事者からの外国人医療に関する相談も受けることができるとすると、これこそ外国人医療の「ワンストップ窓口」そのものだろうと思う。厚労省にはぜひこのことを理解していただきたい。日本医師会にもぜひ理解をいただきたい。6月27日土曜の朝から臨時代議員会、同28日日曜に定例代議員会を行うと日医から連絡があった。臨時代議員会は3月に開催される予定であったが、新型コロナの件で中止になっていたものだ。日医代議員だからやむをえないとはいえ、6月27日の土曜日の診療は休診にせざるをえなくなった。少し重い気持ち。患者にとって担当医が日医代議員かどうかなんて関係がないし、興味もないと思う。クリニックのホームページに掲載しても読まない人が圧倒的に多い気がする。当日やってきた患者に後日、「なんで休んだ!」とまた非難されることだろう。
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2020年05月22日

令和2年5月22日金曜

昨日、僕が診察した外国人患者は8人、フィリピン人3人、イギリス人、米国人、ナイジェリア人、ペル―人、韓国人各1人ずつ。このナイジェリア人の英語の一部が久しぶりによくわからなかった。脊椎管狭窄症もあり、座薬が欲しいと言うので、痛み止めの座薬か?と尋ねたところ、今までの座薬と同じとの返事。カルテを見るとときどき痔核に対しての座薬を処方していることがわかった。それで「いつもの痔核のための座薬でいいのか?」と確認をし、yesとの返事で処方したのに・・・調剤薬局から本人が「ちがう」と言っていると電話があった。クリニックに戻って来たので、再度、訊ねてみた。すると鎮痛剤の内服薬は飲みすぎるほど飲んでいると言う。だから座薬をという意味だなと判断し、diclofenacの座薬を処方しようとすると、「そうじゃなくて・・・」と始まった。内服するとおなかがごろごろしてきて・・・話し始め・・「わかる?」と話しかけてくる。「わからない」と答えると、笑いながら、「ok、いつもの血圧の薬だけでいいよ」と言って帰って行った。こちらはきょとんとするばかりだが、何を言いたかったのか、気になってしかたがない。
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2020年05月21日

令和2年5月21日木曜

初診のイギリス人男性、近隣の市から来院。熱が37.9度あるという。ここまで聞いて、新型コロナウィルスの感染を心配してやってきたのかと思ったが・・・昔からなにかストレスがかかると熱があがったと言う。今回も一週間ほど前から発熱し、それも日中に上昇、帰宅後はほぼ平熱になるとのことで、自分で朝、日中、帰宅後につけた熱形を見せてくれた。感染症の熱形もいつも上昇しているわけではなく、あがったり下がったりとなるので、熱形だけで感染症ではないとは診断できないが、それにしても熱以外の症状は全くなし。いたって元気そうだ。ただ、出社しようとすると会社側から「コロナではあるまいな?」と詰問されるそうで、出社のための診断書が必要と言われての来院だと説明してくれた。ストレスとか心因的なことで熱が微熱ではなく、彼のように高い時には38度を超えて上昇するものか?ということが論点だろうと思う。僕の結論はyesだ。実際、僕自身、中学受験のとき、前日まで何事もないのに当日の朝に起きたら39度近い熱でふらふらとなり、試験が終わった翌日は全くの平熱、高校受験の時にも同様に当日38度を超える発熱があり、翌日は平熱に戻っていた。おかげで親戚中からストレスに弱い子とのレッテルを貼られる羽目になってしまった。念のために採血し、白血球とCRPをチェック。その結果で診断書を書こうと思っている。
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2020年05月19日

令和2年5月19日火曜

毎朝、6時半から45分にはクリニックに来てこのブログを書いたり、経営上の資料、役所からの書類などをゆっくり見ている。7時半ごろ、クリニックの電話がなった。留守電にしてあるので、あわてて受話器を取ると、きょうはやっているか?という男性の声、それなりの日本語だが、明らかに日本人の日本語ではない。フィリピン人か南米の人かと思っていたら、11時を過ぎたころ、少し離れたA市の在住という初診のペル―人男性が現れた。前胸部が痛い、ときどき息苦しいという訴え。それもこの1カ月ぐらい続いているらしい。いろいろと資料を持参していて、チェックするとすでにいくつかの病院で胸部レントゲン、腹部CT、上部消化管内視鏡検査、超音波検査などを受けている。痛みの場所は左の季肋部よりやや下方。これらの診断結果を読もうとしているのに、待てないのか、自分で話を始めてしまう。ざっと目を通すと上部消化管内視鏡検査で前庭部に粘膜下腫瘍がある以外はとくに異常所見がない。そこで彼の話に耳を傾けることにした。話は長く続く。要するに、これだけの検査を受けて、その所見からはとくに彼の痛みを特定するものはなく、その痛みも消失することはないので、僕のところに来たということがわかった。こういうケース、日本人でもあるのだが、外国人となると日本語の不自由さから、医師には彼の主張がただただ医師の診療に不満を持っていると聞こえるのかもしれない。また日本語が専門知識に至るまで理解はできない彼にとって不満というか、わかってもらえないというストレスがうっ積しているのがわかった。この検査結果にはあなたの痛みを説明できる異常はないと話すと、それはわかっていますと答える。痛みに波があるのか、いつも同じ痛みが続くのか、訊ねてもはっきりとはしない。胃や大腸疾患には器質的病変といって陥凹していたり、隆起していたり、形の変化を伴う器質的疾患と、形の変化はなく、機能上の変化が出る機能的疾患の二つがある。内視鏡や超音波、CTスキャンなどでは器質的疾患は異常を指摘されやすい、形が変化しているから。ただし、機能的疾患をこれらの検査で指摘することはできない。彼の場合もたぶん、機能的疾患なのだろうと考えた。それなら過敏性腸症候群か? ちょうど脾曲のあたりの痛みだ。考えていると、彼が「新型コロナが心配で寝られない」と言い始めた。そこに来るのかと思った。こういうメンタルの問題と関連があるのが過敏性腸症候群だ。不安が強いと訴えるので、こんな新型コロナの感染症はないと話し、過敏性腸症候群の説明の後にトリメブチンと不安のためのトランキライザーを処方すると話すと、ぜひくださいとの返事。本人も精神的に参っていたらしい。アルブラゾラムを処方した。とりあえず2週間分だけ処方して様子を教えてもらい、その後の治療を考えることにした。以前の医療機関での結果の説明と症状については日本語とスペイン語をまぜこぜにして話し、薬の説明等についてはスペイン語だけで説明した。椅子から立つときに手を出すと硬く握ってくれて、笑顔で診察室を出て行った。
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2020年05月18日

令和2年5月18日月曜

新型コロナウィルス感染症も17日の新たな感染者は東京都で5人、神奈川県でも5人となった。全国的にも20人台であり、こういう数字はクリニックで患者を診ている実感と一致する。そもそも発熱患者が急激に少なくなったという印象と一致するということだ。やってくる外国人患者についても3月、4月は新型コロナウィルスの感染を心配する人が多かったが、今は皆無に等しくなってきた。早く日常が戻ってくることを祈りたい。16日の外国人患者はフィリピン人7人、アルゼンチン人、インドネシア人、ベトナム人の各一人、計10人だった。インドネシア人の研修生、先月の初診時には指が落ちるかと心配したぐらいの膿瘍形成、それも深部からのものであったが・・・ようやく完治となった。建設関係とのこと、これでようやく研修が始められるだろう。ベトナム人のスタッフが一カ月に一回やってくる日にもかかわらず、雨が時に激しく降っていたためか、ベトナム人患者はたった一人。昨年あたりから奥様の認知症がひどくなり、患者であるご主人が来院するたびに消耗して「僕はもうこれ以上、できない。こどもたちは手伝ってくれない」と話していたご夫婦、20年以上前から通院してくれていた。必ず、次のベトナム人スタッフの来院日までの処方をしていたのだが・・気がついたら先月あたりから顔を見ていない。奥様の認知症が進行してきているため、介護認定の話を勧めたり、介護関係者を交えての話し合いを設定したりしてきたが、どうやら娘さんたちに疎まれたらしい。薬だけ、家族が取りに来るようになってしまった。こどもたちは複数いて、それも市内で生活している。この老夫婦は同じく市内で二人だけで住んでいて生活保護となっている。二人での生活はもはやご主人にとっては耐えがたいと判断して話を進めてきたが、お子さん家族との同居は結果的にお二人の生活保護解消となる。お子さん方の非協力的とも思える対応の原因はこのあたりにあるとつい、考えてしまう。
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