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2021年12月04日

令和3年12月4日土曜

外国人患者については開業以来、毎日データを付けていて、そのノートも今月でとうとう
90冊目になった。11月末までのデータがそろったので公開しておきたい。なお、この中には新型コロナのワクチン接種でやってきただけの方は含まれてはいない。
・期間 1990年1月16日〜2021年11月30日
・診療実日数 5042日
・外国人総患者数 80801人
・新規外国患者数 10401 人
・我が国の公的保険加入者 6675人、非加入者 3726人
・初診来院時居住地  大和市5291人、横浜市836人、綾瀬市742人、座間市732人、藤沢市633人、相模原市593人、海老名市278人、厚木市261人、東京都219人、愛川町106人、川崎市96人、平塚市66人、埼玉県52人、米軍基地内45人、秦野市44人、伊勢原市43人、寒川町36人、千葉県33人、静岡県22人、茅ケ崎市19人、旅行者18人、横須賀市 16人、小田原市4人、鎌倉市14人、群馬県9人、以下略
・新規外国人患者10401人の国籍別人数 (95か国)
フィリピン2085人、ペルー1769人、タイ1509人、ベトナム778人
カンボジア480人、USA465人、ブラジル416人、中国343人、アルゼンチン266人、スリランカ260人、インド222人、ドミニカ217人、パキスタン212人、韓国204人、ラオス181人、ナイジェリア86人、イギリス62人、カナダ62人、ガーナ58人、台湾57人、ネパール56人、インドネシア54人、オーストラリア51人、タンザニア40人、バングラデシュ39人、マレーシア37人、コロンビア36人、パラグアイ34人、イラン25人、ドイツ23人、ボリビア23人、メキシコ19人、エジプト17人、ロシア15人、ケニア14人、フランス12人、香港11人、ジンバブエ10人、セネガル10人 以下略
・タイ人患者1509人中、出身地が判明した950人についての出身地
バンコク102人、ノンカーイ76人、コーンケーン63人、パヤオ47人、チェンマイ39人、チャイヤブーン36人、チェンライ35人、スパンブリ33人、ナコンパノム28人、ブリラム27人、コラート20人、ピサヌローク19人、アユタヤ19人、カンペンペット14人、ルーイ14人、ウボンラチャタニ―11人、ナコンパトム10人 以下略
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2021年12月03日

令和3年12月3日金曜

こんな状況の中でも昨日は海外渡航が6人、2人はフィリピンへの帰国、4人は海外赴任。海外赴任の人たちの中には、できれば自分は行きたくはない、会社の命令だからやむをえずに行くと話す人がいた。ほかの3人の気持ちもそうなのかもしれない。昨日の夜の時点ではオミクロン株については急速に広がっているものの、通常の風邪程度の症状がほとんどで、どうやら重症化しないのではないかという報道が出てきた。日本政府が航空各社に出していた新規発売の制限を解いたのも、海外からの非難や指摘によるものだけではなく、この変異株があまり怖いものではないらしいということが徐々にわかってきたからなのだろうと推測する。
 フィリピン人女性47歳、一か月前ぐらいから熱傷で包帯交換しているが、昨日は軽くデブリドメントして創の部分の皮膚があがってくるようにしていたところ、突然、ずるっと椅子から落ちそうになった。あわてて前から抱えるようにこらえた。てんかんの既往があり、薬を内服しているので、来たかっと思ったが、けいれんではなさそう。今でいう一過性脳虚血発作、わかりやすくいうと脳貧血をおこしたみたいなので、体を支え、看護師とフィリピン人スタッフと僕とでそのまま体を床に寝てもらい、頭を低くしておいた。すると数分後に気がついた。デブリドメントするときはよほど痛いのだろう、口に持参したタオルを噛んで、痛みで大声を出さないように自分で努力しているのだが、それでも呻くような声が漏れる。本来ならまちがいなく入院で皮膚移植なのだろうと思うが、彼女の場合、費用の問題でそれができない。やむをえず、外来診療でこのような治療もしなくてはならない。ただ、ほんの少しだが、治癒傾向も見え始めている。包帯交換はあと1か月は続くだろう。
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2021年12月02日

令和3年12月2日木曜

たった2日程度だが、新型コロナのオミクロン株のことが大きな話題となり、世界を駆け巡り、各国の水際作戦が急速に敷かれたせいか、海外渡航するためにPCR検査を申し込んでくる人の数がめっきり減ったという印象だ。わが国の現在の水際作戦はとりあえず、12月末日までのものと聞いた。やむをえない処置と思う。それにしてもWHOがこの変異株がまたもやパンデミックを引き起こすから最高級の警戒をすべきとメッセージを出してから数日が経過したが、どこかの国でこのオミクロン株で人がバタバタと亡くなっているというニュースは聞いたことがない。たしかに国によっては急速な広がりはあるようだが、WHOの最初のメッセージのような極めて危険な変異株とは思いにくい状況だ。それにWHO自身が各国からの空路の遮断に抗議した南アフリカ政府の声明に反応して、「そんなに怖がるものではないから一律に空路を遮断するのはよくない」というメッセージを昨日、出している。WHOというか、今のトップの発言だが、これは先の発言と明らかに矛盾している。なにより科学的根拠に基づいて行動すべき組織が、感情論で発言したと取られるようなことはおかしいだろう。このあと、一週間か10日を見ていけば、真実が何なのか、わかるのではないだろうか。僕自身は現状では極めて危険とは思ってはいない。
重い空気はよくない。精神的に鬱状態に近い高齢者をたくさん作りだし、仕事の先行きに不安を覚える人たちも多数いるはずだ。要するに社会不安を引き起こす。警戒すべき状況を説明するのは当たり前ではあるが、耐えたその先に明るいいつもの生活があることを強調すべきだろう。それでこそ、今が耐えられる。政府や専門家会議、そしてマスコミの報道等見ていると、怖さだけを植え付けて、心の病の人を増やしているだけという気がしてならない。よく似たケースとして、がんをはじめとする疾患のインフォームド・コンセントとしてがんの状態を患者に正確に説明することはよい。しかし、それで余命が〇〇ぐらいと告げられた人の心のケアをしなければどういうことになるのか、考えてみればわかることだ。
 11月も終わった。先月は21日診療し、やってきた外国人総数は325人、初診は33人だった。
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2021年11月30日

令和3年11月30日火曜

オミクロン株の出現で世界がひっくりかえっている。この変異株についてはまだ何もわかっていないというのが現状であって、過去の変異株より毒性が強いとかそういう学問的証拠はない。今回、発見された南アフリカやいくつかの隣国のようにワクチン接種率が20%台で、日ごろ、マスクをする習慣もなければ野火のように広がり、死者がかなり出る可能性は高い。ただし、それと同じ状況が日本をはじめとする、ワクチン接種を人口のかなりのパーセンテージにまで終えた国々で起こるかというと僕自身は疑問符を持ってみている。感染はある程度、広がるだろうが、それによる重傷者や死者はアフリカ南部の国々と同じとはならないだろう。事実、南アフリカの医師がこの株による重傷者はあまりいないと語っている。この発言についてはにわかに信用することは政治的問題からむずかしいが、ひとつの現場の意見としては尊ばれるべきものだろう。
 そのうえで、日本政府の迅速な入国規制は的を得ていると思う。この変異株がどういうものなのか、はっきりするまで新規入国の外国人についてはすべて禁止というのは悲しいが、まちがってはいないと思う。一か月の限定というのは一か月の間にはこの変異株について詳しいデーターが明らかになるだろうということだろう。
 困ったのは故国に一時帰国する外国人だ。入国制限のニュースを僕が知ったのは昼休みに入った直後だった。それから3時間ほどしてフィリピンに一時帰国する女性と韓国に一時帰国する女性がPCR検査と英文証明書を求めてやってきた。この時点ではニュースでは「すべての外国人の新たな入国の禁止」と書いてあり、この話をすると二人とも不安そうになってしまった。フィリピン人女性は飛行機のチケットを買った旅行会社に電話したが、営業時間は3時で終了していて情報は得られなかった。韓国人女性のほうは韓国大使館に電話したところ、日本の入管に訊ねるように言われ、入管に電話すると韓国大使館に訊ねてと言われて、どうしていいかわからないという混乱ぶりだった。やむをえず、個人的に存じ上げている外務省の方に電話して訊ねたところ、再入国ならいいのではないかという個人的な意見だった。帰宅してからいろいろと調べてみたが、具体的に書いてあるものが見つけられない。最後にJALのホームページの記載から、「外国人の新規入国は全面的にできない」という文章から彼女たちのような「再入国許可」をもらっている人たちは対象ではなさそうと気がついた。過去の日本政府の外国人に対する入国規制を読んでみると、たしかに再入国許可を持っている人と新規入国の外国人では扱いがちがっていた。もうすぐ韓国人女性が書類を取りにやってくる。母親が重体だそうで、帰してあげたい。でも日本にいる日本人のご主人も体調がよくなく長くは一人にしておけないそうだ。彼女には羽田のチェックインカウンターで再入国許可証を持っている外国人の入国について質問し、もしだめということであって旅行をあきらめるなら全額返還するからと話すつもりだ。
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2021年11月29日

令和3年11月29日月曜

フィリピン人男性52歳来院。英語がそこそこしかわからないようなのでフィリピン人スタッフの同席、通訳のもとに診察を進めた。血圧を測定すると170/100と高い。最後の来院日をカルテで見ると10月2日となっている。その時にテルミサルタン80mgとハイドロクロールサイアザイド12.5mgの合剤を一か月分処方している。今日の朝は薬を飲んだ?と訊ねると「飲んだ」と答える。指示通り、毎日飲んでいるならとっくに薬はなくなっているはずだ。ところが・・「薬はたくさんあるし、効果がない」と言い始めた。そんなばかなと思ってカルテをよく見ると、最後の診察は10月2日でも2021年ではなく、2020年だった。それからフィリピンに帰国してまたやってきたのだという。薬はテルミサルタンをフィリピンからたくさん持ってきたと言う。ここでようやく話がわかった。フィリピンに帰国して再度、日本に来るにあたり、できるだけ医療機関を受診しなくても済むようにテルミサルタンをたくさん購入してきたということなのだろう。それを内服しても効果がない、血圧が高いのでやってきたということだ。最後の診察まで1年ほど通院歴があり、その間、テルミサルタン80mgとハイドロクロールサイアザイド12.5mgの合剤で血圧は130/80程度のコントロールできていたことを確認、再度、前回と同じようにこの合剤を処方しようとすると、テルミサルタンでは効果がないと言い始めた。そこでフィリピンから持ってきたテルミサルタンを今日、持っているなら見せてほしいと言うと「ない」との返事。あれば説明は簡単なのだが・・・・テルミサルタンには20mg,40mg,80mg があり、一番強い80mgとさらにもう一種類の降圧剤であるハイドクロールサイアザイド12.5mgの合剤を昨年まで使っていて、当時は血圧がよくコントロールされていたので、今回もこの処方で大丈夫と話した。冒頭に書いたように言葉の行き違いがないように、すべてはフィリピン人スタッフの同席、通訳のもとで話している。フィリピンから持ってきたテルミサルタンを持ってきてくれなかったので、何mgのものかもわからないけど、それでもそれよりは降圧効果が強いはずと続けた。そして処方を書いたがなんだか不満そうな顔つきをしているとは思った。それから数人の診察を済ませたとき、フィリピン人スタッフが困り果てた顔で診察室にやってきた。どうしてもテルミサルタンの合剤では納得がいかないらしく、別の「強い」薬にしいほしいと話しているという。テルミサルタン単独ではなく、別の降圧剤との合剤だと説明しても聞き入れないという。ここでこの合剤を使うことをあきらめた。昨年通院していたころ、境界型の糖尿病もあり、食事療法を行っていたこともあり、ペーターブロッカーは腎機能を考えると使うべきではないだろう。考えた挙句、イルベサルタン100mgとアムロジピン10mgの合剤にカプトリルR17.5mgを朝夕食後に加えることにした。なんとも言えない敗北感・・というか、ここまで通訳を入れても理解してもらえないかというだれに文句を言っていいのかわからない、やり場のないイライラ感だけが残った。外国人医療のむずかしさの典型だ。日本人にもこのような人がいないわけではないが、外国人に圧倒的に多い気がする。学問的に理論的に説明しても理解されないし受け入れられない。保険診療の範疇ではできないようなことを求められることもある。僕のクリニックにはフィリピン人スタッフはじめ、いくつかの言語のスタッフがいるし、英語は3人が対応できている。それでも診察中にこのようなことがあると診療がストップしてしまうし、ましてや受付でなにかトラブルがあるとクリニックの機能が麻痺してしまう。だからこそ、厚労省が外国人受け入れのためのワンストップを作るというなら、日本側である医療機関だけではなく、外国人の側の医療・医事、あるいはこれから受診しようとしている内容等についての質問を受け付けてくれる、そういう機能をワンストップに持たせてくれないと、防波堤を作ってくれないと医療機関から見て、本当のワンストップにはならない。いやな思いをした医療機関は外国人受け入れにネガティブになっていくだろう。それではいけないし、厚労省の思惑とは反対の方向にことは進んでしまう。それでは結果的に予算の無駄遣い、単なるバラマキになりかねない。ここを深刻に真剣に考えてほしい。
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2021年11月27日

令和3年11月27日土曜

フィリピン人女性43歳、どきどきする、体が重いと訴えて来院。フィリピン人のご主人が付いてきた。診察に入る前にフィリピン人スタッフが話を聞いてくれていて、職場でいじめにあっていると教えてくれた。このような情報は大切だが、一方的な情報でもあることを理解しておかないと、妙な感情注入をしてしまうことになりかねない。診察室に入ってきた彼女はうつむいて、話もせず・・・というより日本語がよくわからない風であった。血圧測定するも正常、採血をするとHbは10.2、たしかに貧血だが、この数字で動悸がするかどうかは不明だ。軽いうつ状態にあるのではないかと思った。いま、小学校の英語の先生として働いているが、次の4月からは再契約はしないと言われたことがどうやらその原因らしいとわかった。再契約はしないという理由についてだが・・・・何度か彼女のところに税金の支払いの用紙が届いたのだが、彼女は日本語が読めず、何が書いてあるのかわからずに捨てていたという。役所からの知らせで、すでに税金が未納状態になっていることを知り、ご主人の給与からまとめてすでに支払い済みなのだそうだが、どうやらそれが理由と思い込んでいるようだった。実際、先方との話し合いでこのtaxの話をされたというのだが、真実はわからない。今年の5月まで5期10年、郡市医師会長を務めてきたので、この「先方」にも知り合いが多いのだが、もちろん「介入」はしない。ただし、納得ができないなら、日本語が普通に話せる、理解できる人物に同行してもらい、もう一度話を聞かせてほしいと先方に接触してはどうかとは言った。鉄剤とアルプラゾラムを処方した。昼休みに食事に行こうと外に出たら、調剤薬局から帰るこのご夫婦とばったり出会った。そのときの本人の症状が笑顔で、僕の前のあの顔つき、態度は何だったのか、安堵とともに拍子抜けした。
 昨晩、タイ政府は12月16日の入国から、「指定の国からの入国で」「ワクチンパスポートを所持し」「搭乗72時間以内のPCR検査が陰性」である人について、現在、タイ入国時に行っているPCR検査をやめて、抗原検査にすると発表した。したがって現在はPCR検査の結果が陰性と判明するまで指定のホテルに一泊隔離されなければならないとしているのだが、それを「隔離は必要なし」ということになる。このタイの新システムは米国が11月から行っている方法とまったく同じだ。僕はタイ政府が遠くない時期に入国時のPCR検査をやめて抗原検査に変更するだろうと、このブログでも書いてきたが、やはりその通りとなった。いよいよ日本だけが、WITH コロナの国際的往来から取り残される可能性が出てきた。
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2021年11月26日

令和3年11月26日金曜

隣のZ市に住むフィリピン人女性52歳、海外渡航のためのPCR検査と英文診断書を求めて来院。フィリピンに一時帰国するそうだ。ずいぶん長い間、帰れなかったからと言う。最近のフィリピンの新型コロナ感染状況の情報についてよくわからないが、彼女の話ではかなり改善されたと話していた。この1年5か月、海外渡航のための検査と診断書を書いているが、フィリピンに帰国するフィリピン人がやってきたのは初めてだ。彼女が一時帰国を決断するぐらい、フィリピン入国のハードルが下がってきたということだろう。その後、偶然にもフィリピンで仕事をしている日本人男性が同じくPCR検査と英文診断書を求めて来院。フィリピンでの新型コロナ感染の深刻な広がりを受けて日本に避難してきていたが、いよいよフィリピンに戻る決心をしたとのことだった。午前中にはインドネシアで仕事をしている日本人男性がやってきた。インドネシアでの感染状況が改善したのを受けて戻るためと話していた。インドネシアでは在留邦人で新型コロナに罹患して亡くなった方がずいぶんいたと聞いたと話を向けると、彼の知り合いで3人亡くなったそうで、そのうちの一人は同じマンションに住んでいる40代の男性だったと教えてくれた。彼自身、新型コロナに罹患して軽い肺炎状態となり、現地の病院を受診したが、途中から医師も看護師も感染の恐怖から病院内で見かけなくなり、診療状況や薬や食事のケアの悪さからこのまま、病院にいると亡くなると思い・・・・仲間に電話して消毒したバンで迎えに来てもらい、日系の医療機関の世話になりながら、自宅でなんとかやりすごしたと話してくれた。命がけでの海外赴任、昨年から多くの海外赴任の方のPCR検査と英文診断書を書いた。会社の命令とはいえ、赴任すること自体が命を落とすかもしれないという極めて大きなリスクを承知で出かけることだったはずだ。彼らの健康を祈らずにいられない。
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2021年11月25日

令和3年11月25日木曜

一昨日の昼、フィリピン人スタッフから電話あり。何かと思ったら、熱傷で包帯交換中の女性が祭日にもかかわらず、クリニックにやってきてしまっているという。23日が祭日であるし、24日は水曜、いつもの休診日なので、今度は木曜日になるよと22日月曜日に来院したときに話した記憶がある。フィリピン人スタッフも話した記憶があるというのに、なぜ、このような行動になるのか、よくわからない。経産省Tecotからメールが来ていた。日本に帰国した方でワクチンパスポートを持っている人については自主隔離が3日と短縮になり、ただし、3日目以後にPCR検査か抗原検査で陰性と判定され、それを監督官庁に報告した場合、一定の制限のもとに事前に申請していた行動計画に沿った活動ができるということになるのだが・・・・帰国者のこの3日目以後のPCR検査または抗原検査を行うかどうか、それをTecotに記載するかどうかという案内だった。PCR検査はReal time PCRかLamp法に限られ、抗原検査は定量検査に限るということだった。金額も提示してほしいということだったので、抗原定量検査について僕のクリニックが契約している検査会社の担当者に電話してみた。すると唾液による抗原定量検査は精度として問題があると最近、言われていて抗原定量検査は引き受けていないとのことだった。すると実質的にはReal time PCRかLamp法によるPCR検査のみとなってしまう。出国だけでなく、入国についてもこんなに費用がかかるのでは、個人では支払いにくいだろう。ましてや家族で・・・というのは困難だ。先日、一家6人でパラグアイに行く家族のPCR検査と英文書類を書いた。これだけで16万89千円程度の負担。費用をいただくのも少し気の毒のような気がしてしまった。
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2021年11月22日

令和3年11月22日月曜

20日の土曜日、毎月来てくれるベトナム人スタッフのほかにAMDA国際医療情報センターから研修にやってきたベトナム人女性がひとり、さらにタイ語のスタッフと常駐しているフィリピン人スタッフなど、たくさんの外国語対応がいてくれたせいではないだろうけど・・・一日の外国人患者数が35人だった。これはずいぶん前の一日33人の記録を抜いて一日の外国人患者数としてはトップの数字だ。33人の記録も実は土曜日だった。土曜の診療時間は4時間なので、小児科と僕で一時間平均8人の外国人患者を診察したことになる。ベトナム人の患者も8人、AMDA国際医療情報センターからやってきた彼女に感想を聞いてみたいし、よき研修となったと願いたい。
 土曜のブログでなにか言い足りないと思っていたが、気がついた。どこかの国では横行しているようだが、医療機関でも医師でもないのにPCR検査の陰性証明書を書くなんて論外。こういうケースではある意味、渡航者もグル、PCR検査を行ったかどうかもあやしい。半年以上前に名前を名乗らない人から僕のクリニックに電話があり、海外渡航用の英文証明書の内容を確認したいのでファックスで送ってほしいという依頼があったが、お断りした。上記のように悪用されかねないからだ。論外は置いておいて、気になるのはPCR検査はどこかで2000円で行って、結果を持ってきたらそれを医療機関で3000円で書くという話だ。まず、ほかで検査をおこなった結果を基に陰性証明を書いてはいけないはずなので、法的にアウト。さらにこれに医師や医療機関がからんでいるとしたら医のモラルも問われるだろう。しかし、一度、証明書として文書となると立派に通用してしまう。出入国の際に証明書を発行した医師、医療機関に問い合わせして確認するなどということは、仮に連絡先が記載してあろうと実質的には不可能だ。ある意味、ざるに近く、ここを通り過ぎる陽性者もきっといるに違いない。念のために僕のクリニックで発行しているすべての書類にクリニックのQRコードを付けている。これで僕のクリニックでまちがいなく発行したということだけはわかると思うから。
 入国に際しての条件は感染者が一向に減らない世界各地でも緩和されつつある。それは欧米では感染者数よりも、重症化するのかしないのか、どれぐらいの人が亡くなるのかという「危険因子」で新型コロナを判断しているからだ。WITH コロナという考え方だ。もはやインフルエンザと同じようなものと判断している節がある。これに対して我が国はこれだけ感染者数が減っても、いまだに何人発生したかが大々的に報道されている。昨日現在の重症者数は72人、これでも感染者がゼロになるまで「戒厳令を続けて」戦うのだろうか。こういう姿勢のちがいは出入国管理にも表れている。搭乗72時間以内のPCR検査が陰性という証明書とワクチンパスポートを持っていることを前提としてのことだが、11月8日から米国では入国時の抗原検査が陰性なら、その後の行動に自主隔離などの規制をかけられることはない。タイでも11月から入国時のPCR検査が陰性と判明するまで一泊は隔離ホテルにいて、陰性とわかれば、どこに行って何をしようが勝手ということになる。しかしながらわが国では同じく11月から規制緩和して入国時のPCR検査が陰性と判明しても自主隔離3日であり、なおかつ仕事の監督官庁に事前に入国後のスケジュールを申請し、許可をもらわねばならないし、それに数週間かかるという。そもそもが米国やタイが観光であろうとビジネスであろうと区別なく門戸を開きつつあるのに対し、我が国ではいまだにビジネス客に限定しているために「監督官庁」が出てくるのだろう。さらに入国後、何日目か忘れたが、PCR検査を受けてその結果を監督官庁に報告しなければならない。これでは事実上、「自主隔離が3日に短縮した」と簡略化をアピールしても、以前と何も変わらないという企業の声も理解できる。土曜も書いたが、新型コロナの管理が世界一うまくいっている我が国だからこそ、我が国が率先してWITH コロナの社会ルールを作っていかねばならない責務があるのではないかと強く思う。
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2021年11月20日

令和3年11月20日土曜

いつも通院してきてくれるアジアの某国の60代の女性、インフルエンザの予防接種にやってきた。接種が終わると、「せんせい、、、」と話しかけてきた。11月の某日に一時帰国すると教えてくれた。そのうえで、「ここでPCR検査と英語の書類を書いてもらえますか」と訊ねてきた。すでにインターネットで検索したらこのあたりは僕のところしかないと知っていたという。検査は72時間以内という制限があり、日程を見ると、当日の早朝渡ししかない。長く通院してきてくれていることもあり、僕自身、いつも朝の7時にはクリニックに来て診療前の仕事を始めているので、出発当日の朝の7時半にお渡しすることにした。「東京に行かなくちゃだめかと思っていたけど、よかった。ありがとう」を何回も言われた。その後の彼女の発言に言葉を失った。「いろんな人に聞いたけど、東京のほうでどこかでPCR検査したら2000円ぐらいでやってくれて、その結果を持ってクリニックに行ったら証明書を3000円で書いてくれるというの、でも怪しいなと思って、もし空港で飛行機に乗れなかったら困ると思ってそっちはやめたの」と話してくれたが・・・これってアウトでしょう。まず、この値段でReal time PCRとは思えないこと、つぎに「別の」ところで行った検査結果で診断書を書くのはもっとアウトでしょぅということだ。話を聞いていて、どうやら彼女の国の都内の一部のコミュニティにこのようなことが横行しているらしいとわかった。そういえば、彼らの一部のコミュニティでは日本の美容師の資格がないのに彼らの中だけで「美容師」として生計をたてていて摘発されたケースもあったし、一部のコミュニティの中の医療機関では母国の看護師で日本の看護師資格のない女性に、明らかに看護師しかできない業務をさせていたところもあった。わが国の新型コロナ発生状況をインターネットで見ると、毎日空港で6人とか7人とか陽性者が見つかっている。搭乗72時間以内の検査時に感染していなくても、旅の始まりから相手国の空港に到着するまではせいぜい20時間程度だろう。この間に発症したと考えることは不可能ではないが、海外からの陰性証明書の中にも上記のようないい加減な、いわば偽造の書類があったとしたらどうだろう? 理論的には「きわめてありうる」と思う。国内外のこのような法を無視したやりたい放題を取り締まる方法はないものだろうか?
診断書は医師が書くもの、ゆえに彼女の国と深い関係にある都内のどこかの医療機関が、医師がこのような違法に積極的に加担しているということになる。もしかしたら医師ではない人が証明書を作成しているなどということもありうる。そしてこういうことがおこるたびに思うのは一部の彼の国の人のために、我が国に住んでいる彼の国の人みんなが白い目で見られるとしたら、懸命にこの国で生きている彼の国の同胞に対して失礼、最大の侮辱ではないだろうか。なんとか取り締まることはできないものかと思う。
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