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2020年12月22日

令和2年12月22日火曜

昨日も帰国のためにPCR検査と英文書類を求めて訪れた外国人が5人、国籍はパキスタン人、タンザニア人、インドネシア人、タイ人、ペル―人。彼らにどうして僕のクリニックにやってきたのかを尋ねてみた。すると、5人中5人が友達、知り合いに聞いてやってきたとのこと。その友達、知り合いというのも全員、日本人ではなく、同国人だった。各国の大使館では搭乗と入国のためのPCR検査と英文書類を書く医療機関を指定していて、中国やハワイ州のように独自に指定している国、地域もあるが、それ以外はもともとは日本渡航医学会が認定した医療機関、ビジネス渡航が始まってからは前者を中心に経産省が認定した医療機関となっている。その医療機関リストは経産省TeCOTを見ればわかる。僕のクリニックもその一つである。経産省TeCOTに掲載されていない医療機関でPCR検査を受けて、たとえ定められたフォームの書類を作成してもそれでは飛行機の搭乗することができない。僕が知りたかったのは上記の5人がこういう事情を知ったうえで、僕のクリニックを訪れたのかどうかということなのだが・・・・結論から言うとそうではなかった。ただ日ごろ、外国人を受け入れているからとか、友達に聞いたからということでやってきたのだ。たまたまTeCOTに掲載されている医療機関だからよかったが、そういうことは調べないでやってくるのだろうか? 僕のリスク管理からは考えにくいが。困ったことに、各国大使館が求める条件や内容が突然変更になり、依頼者からの情報提供や大使館ホームページや日本渡航医学会のメーリングリストなどまめに見ていなければ気がつかずに、3万円近くの費用をいだきながら、依頼者が空港で搭乗できずに立往生することにもなりかねず、神経をすり減らす。たとえばカンボジアに入国するカンボジア国籍の人はPCR検査は不要で、搭乗72時間以内に作成した英文書類は医師のサイン以外はプリントしたものでなければならない。カンボジアに入国する外国籍の人については搭乗72時間以内のPCR検査が必要で、英文書類は医師のサイン以外はプリントしたものでなければいけない。タイに入国するタイ人は搭乗72時間以内に作成した英文健康診断書が必要でPCR検査は不要、医師のサイン以外はプリントされたものでなければだめ。タイに入国する外国籍の人は搭乗72時間以内におこなったPCR検査の結果を含めた英文書類を作成、それは定められたフォームに手書きでもかまわない。さらに入国後14日間隔離されるホテルを英文で記載した用紙も必要とされている。韓国は韓国籍および韓国に居住している外国籍の人が入国するに際してはPCR検査は必要なく、入国72時間以内に作成された既定のフォームの英文の書類だけでOK、韓国に居住していない外国籍の人が入国するには入国72時間以内のPCR検査の結果について検査から24時間以内に発行された英文診断書と英文文書を48時間以内に大使館または領事館に届け、それから航空券が手配できるしくみに、つい数日前に変更になった。こういう変更がある日突然行われ、即日施行される国もある。ついていくのが大変だ。多くの人は自分が目指す国の入国条件について調べてきてくれるが、電話での問い合わせについてはあなたまかせで、逆にこちらから情報を聞きたいという人もいて苦労する。
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2020年12月21日

令和2年12月21日月曜

このところ、海外に帰国するために訪れる外国人が多く、開業以来記録している新規患者の国籍や居住地のデーターも「病気で受診する」ということと意味が異なっているために、あやふやなものになってしまった。具体的にいうと訪れる人たちの居住地が神奈川県県央地域がメインであったものが横浜全域、川崎全域、さらに東京都在住の方が多くなっている。中にはこれらの人々を連れて来た外国人がその後、受診するなどという例もある。とくにナイジェリア、ガーナ、タンザニア、セネガルなどのアフリカ出身者の帰国のための検査がここのところ、極めて目立つ。たぶん、彼らのコミュニティの中で僕のクリニックの情報が広がっているのだろう。体が大きくて一見すると怖そうな彼らだが、なかなかいい連中だ。気がついたらクリニックの中で日本人の高齢者の人たちと互いに笑って話し合っている。そんな光景を見ていると、ああこのクリニックを開いてよかったとつくづく思う。
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2020年12月19日

令和2年12月19日土曜

12月15日に帰国のためのPCR検査を受け、16日に英文書類とともに受け取りにやってきたフィジー人4人組、17日にソウル経由、ウェリントン経由で帰国したはずのなのに・・・そのうちの一人から電話がかかって来た。フィリピン人スタッフが僕の診察室で電話を受けたので、彼女の話から乗れなかったとわかった。こういう時、心臓の動悸が止まらない。僕の書いた書類に不備があり、乗れなかったとしたらそれは僕の責任だ。滞在費や次の便の費用まで補償しなければならない。幸い、このような帰国の書類を書き始めて5カ月になるが、過去には一件たりともそういうミスはない。看護師がフィリピン人スタッフと話し合っているのが聞こえたその中で「ハリケーン」という単語が耳に入った。詳細はこうだ。成田からソウルは乗れる。ソウルからウェリントンも乗れるらしいが、ウェリントンからフィジーのナンディに行く飛行機がハリケーンで欠航になり、成田で搭乗をあきらめたとのことだった。そして次の便に振り替えたところ、搭乗が今日土曜の夕方ということで英文書類やPCR検査はこのままでいいだろうか?という問い合わせだった。いいかどうかは僕のクリニックが決める問題ではなく、航空会社側の問題なのでそこで航空会社に尋ねてみては・・と答えたら、いったん電話は切れたが、再度かかってきてやはりだめという返事だった。当たり前だが、そうだろう。PCR検査を昨日の夕方5時までに受けてもらえないと書類が間に合わないと話すと午後3時までには行くが費用は前回と同じか?安くはならないかと尋ねたと聞いた。そうだろう、僕のクリニックのPCR検査と英文書類の作成が税込み28470円で他の医療機関に比較して1万円か2万円近く安いことは知っている。それでも2回支払うとなったら僕でも考え込んでしまう。なにしろ早く来いと伝えてもらって、いろいろと考えてみた。今回の件は彼らが悪いわけではない。天災によるものだ。費用のことは話さなかった。彼らは再度28470円を支払うつもりでやってきた。今回は一人が帰国をあきらめ、3人。3人のPCR検査が終了していよいよ費用を請求するときになり、考えてみた。PCR検査については検査会社に費用を支払わねばならないので安くはできない。ただ、僕が英文書類を作成する費用については僕がボランタリーに徹すればクリニックに赤字をもたらすということではないので、その分、1人5千円を安くして、23470円の請求とした。受付のスタッフの話では金額を聞いて嬉しそうにありがとうと言ってくれたそうだ。今度は無事に帰国できますように。
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2020年12月18日

令和2年12月18日金曜

夕方、南西アジア出身の女性から電話ありとフィリピン人スタッフが教えてくれた。日本で育った男のお子さん15歳が自閉症で、不眠症がひどくていつも薬をもらっている医療機関が遠く、僕のクリニックで処方箋を出してほしいという。この男性、幼いころには通院してきた記憶がある。しかし、自閉症と診断した医療機関があり、そこで県への申請もすべて行ったはず、だからこちらでは勝手に薬の変更とかできないと話したのだが、その10分後ぐらいに母親が来てしまった。どうしても僕と直接、話したいと・・・話しても解決策はないと告げたのに・・・と思いつつ、話を聞くと、最近はパニック状態になり、母親の腕にかみついたり、髪の毛をひっぱるとのこと。これはますます僕が診るべき状態ではないし、ましてや薬の処方をすべきことではない。すべきことではないというより専門医ではないのでできない。そう、話しても納得がいかないようす。同国人の父親は仕事が忙しくて相談に乗ってくれず、私も寝られないと言い出す。要するに母親もパニックになりかけているのだ。この分野のことがよくわからないので、近くの公立病院の精神科に問い合わせてみたところ、やはり申請を出した医療機関で診ることになることがわかった。僕が初めに言ったことが正しかった。要するに母親にはこのシステムがよく理解できなかったのだ。今、受診している医療機関で英語で彼女と話ができるスタッフがいないということが、どうやら母親のストレスであるようだが、言葉ができるからと言っても専門外の僕が診るべき、いや診てはいけないケースだと思った。少し気の毒に思ったのはほかに全く相談するところがなかったのだろうということだ。
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2020年12月17日

令和2年12月17日木曜

やはり外国人は日本人に比較してクラスターに陥りやすい、そんな気がする。県央地区の中でも県央のスリランカ人の件、陽性の二人は数日置いての陽性判明、しかも二人とも帰国のためのPCR検査で判明、無症状。県央北地域のアフリカ某国の人、陽性の二人はやはり知り合いで仕事仲間、同じく二人とも帰国のためのPCR検査で判明、無症状。検査は同日ではなく、数日あいていた。フィリピン人のケース、発熱して来院した女性がPCR陽性、陽性が判明した日に発熱した祖母が同じく陽性、ほかに家族に具合の悪い人がいるとのことだった。上記とは異なるアフリカ某国の母親と娘、二人とも発熱で受診、昨日PCRの結果が判明、陽性だった。有症状の人もすべて軽症。聞くところによると近くの医療機関でペル―人の一家4人がPCR検査で陽性だったらしい。外国人がとくに新型コロナに感染しやすい遺伝子を持っているとかそういうことではなく、狭いアパートで片寄せあって生きているとか同じ国の人と部屋をシェアしているとか、クラスターが発生しやすい状況で生活しているということだ。それは結局は経済的な問題に行きつく。大きな問題は感染が発生してから、彼ら、あるいは彼らのコミュニティに適切な指導がなされているか、情報が届いているかということだ。今、雨後のたけのことは言わないまでも、外国人に対する言葉の対応策がいろいろな行政、団体でとられている。多くは電話通訳だが、どこのラインがいつ、どのような相談に対応してくれるのか、ややこしくて整理図でも書かないとわかりにくい。こんなにあるのなら、効率よく通訳資源を利用することと経費を効率よく使うことを考え、いっそのこと、全てをまとめてワンストップとしてくれるとわかりやすいのだが。
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2020年12月15日

令和2年12月15日火曜

フィリピン人女性46歳、左右の手にスーパーで買ったトイレットペーパー4つ入りをぶらさげてにこにことやってきた。降圧剤の飲み方もややいい加減、一番心配なのはてんかん発作を抑えるための薬まで内服していないことがあることだ。笑顔で話しながら、毎度のことながらキチンと内服してくれるよう、注意を促した。近所のタイ料理屋のおかみさん44歳、数日前から喉の痛み、そして前日から微熱あり、新型コロナのPCR検査を行った。難民としてやってきて35年になるカンボジア人女性は隣のS市から。診察を終えて、世間話をして帰って行った。31年前、開業を決意して大学の教室に報告をしたところ、「六本木や赤坂ならともかく、大和で国際クリニックって何をするの?」と言われた。たしかに両手にトイレットペーパーをぶらさげたフィリピン人のおばちゃんがタイ料理屋の女将さんが「せんせーい」とやってくるような国際クリニックは皆には想像できなかったのだろう。でも僕は想像していた。日本人の患者に混じって、インドシナ難民定住センターで診ていた人たちがきっと来てくれて、診察の合間に冗談を言ったり、元気だった?と言いあえるようなそんな国際クリニックになるだろうということを。だから今、超多忙だけど、幸せを感じている。昨日は午後になったら日本人より外国人が多いか?と思いたくなるような状況。3時になる前に皮下埋め込み型の避妊具を取る手術を予約していたネパール人女性26歳が日本人女性に付き添われて八王子から来院、3時から予定の局所麻酔下の小手術は5分程度で終わった。日本人女性にどうして僕のクリニックまでやってきたのかと尋ねてみると・・・近くのあらゆる外科を標榜している医療機関に電話したがすべて断られ・・困って相談したネパール料理の関係者から僕のところで摘出してもらった人がいると聞いたのだそうだ。
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2020年12月14日

令和2年12月14日月曜

またまた12月11日に帰国のためのPCR検査を行い、12日土曜日結果判明分に陽性者が一人。アフリカの某国に帰国する予定の男性、12日の朝、電話で結果を伝えると信じられないと一言。そうだろう、何も症状もなく、飛行機のチケットも買ってあるはず。手元に陽性ですという結果が届くわけでもなく、僕の電話一本では信じられないのも無理はない。保健福祉事務所に発生届をファックスで提出したので、同所から電話で連絡が行くはずだから、それまで自宅で待機するように話すと、ようやく理解ができたらしい様子だった。11日に同じ国に帰国する男性が帰国のためのPCR検査を受けていて、この人は陰性で診療が始まってしばらくしてから結果と英文の書類を受け取りにやってきた。もしかしたら、この男性は陽性と判定された男性の濃厚接触者に該当するのでは?と 陽性と判定された男性との関係を尋ねてみた。すると、同じ市内には住んでいるが、ときどきアルバイトでいっしょになるときがある程度の仲だという。どうやら濃厚接触者ではなさそうとわかったが、陽性者のプライバシィーの保護の観点から友人が陽性と言うわけにもいかず、歯切れの悪い聞き方となってしまった。ただ、同じ飛行機に乗って帰るはずだったわけで、彼が陽性だったということはすぐにわかるだろう。海外への帰国については帰国する側のある意味、いい加減さでトラブルが散見されるようになってきた。12日の診療の終わりのころ、成田空港の中から電話があった。電話の主は数日前にPCR検査を行い、英文の陰性証明と搭乗許可証を書いたガーナに帰国する夫婦だった。書いてもらった書類で飛行機に乗れるかどうかと尋ねてきた。なぜそんな質問?と思って逆に質問したところ、ご主人が飛行機の搭乗日から逆算して72時間前を一日まちがったらしく、検査を行ってから搭乗するまでが76時間ぐらいになることがわかった。僕に電話するよりチェックイン・カウンターの職員にすぐに尋ねるようにと話した。そしていい加減さの極みは11日に検査を受けて12日の診療時間中に英文の書類を受け取りにやってくるはずだったガーナの若い男性。診療を終えて駐車場に向かって歩いていて、マスクをクリニックに忘れて来たことに気がついて、あわてて引き返した。そしてマスクを手にしてクリニックの外に出たところに彼がいた。1時で診療が終わっているのにすでに1時半。書類を取りに来たというので前日、1時までの診療時間中に必ず受け取りに来るようにと話したことを告げたところ、「あす、飛行機に乗るのできょうもらわないと乗れない」と言う。そして「ごめんなさい」の連発。マスクを忘れてクリニックに戻って来たから僕と会えたわけで、個人的な連絡先は伝えてはないのでそうでなければ書類を受け取ることができず、飛行機に乗れなかった可能性が高い。すると検査費用も書類作成費もすべて無駄になってしまっていただろう。
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2020年12月12日

令和2年12月12日土曜

一昨日、PCR検査を行った件数が14、うち昨日の早朝に陽性と判定された人がはじめて2人と複数人出た。14件のうち発熱患者は4人、10人は帰国または海外出張のためにPCR検査を受けた方だ。当然のことながら陽性者2人は発熱患者4人のうちの2人と思っていたが・・・1人はその中の一人、もう一人は横文字の名前だった。スリランカ人の男性である。急いで彼の携帯に電話、英語とゆっくりとした日本語で陽性であることを伝え、保健福祉事務所から彼の携帯に連絡が行ってどのようにすべきか指示があるまで、そこで待機するように伝えた。キョトンとした印象が伝わって来た。そうだろうと思う。何も症状なくて帰国のためにPCR検査を受けに行ったら陽性と言われて・・・それも彼の側からみたら医師が陽性ですと電話して来ただけで、本当に陽性なのか、だれか他人のまちがいではないのか、確認する術がない。翌日の帰国の準備を進めてきて、航空券もすでに買ってあるはず、信じたくない、もしかしたら医師が悪意を持って陽性と告げてきたのではないか? なんてことまで疑いたくなるだろう。だれといっしょに住んでいるのかを尋ねると、友人と答える。同じスリランカ人の友人と住んでいるということなのだろうが、その友人とはいっしょにPCR検査を受けて陰性と判定された人物の一人ではないのか? するとその友人というのは濃厚接触者に該当するのでは・・・それから保健福祉事務所に陽性の彼についての発生届をファックスで送り、その後に電話をして担当者に事情を話しておいた。この彼の結果も先週、同じスリランカ人で無症状で陽性と判定されたケースも検査会社からの結果にはDと記載があり、陽性またはPOSITIVEとは書いてはない。気になって検査会社の検査担当者に電話をして尋ねてみた。すると、Dというのは反応がゆっくりと出てきているケースで擬陽性という意味ではなく、間違いなく陽性ですと言われた。それならそれでいいが、検査結果を受け取る側からみるとDと書かれてもその医学的意味がわからないし、患者側に説明ができない。僕の推察ではたぶんDELAY のDなのだろうが、こういう結果を送って来る検査会社には猛省を促したい。それから30分ほどして彼の友人と名乗るスリランカ人から電話があり、クリニックに行くので詳しい説明をしてほしいということだった。当然だろう。同じ部屋に住んでいる友人であっては困るので、この点を尋ねると、「ちがう」ということなので、どうぞと答えた。およそ1時間後にこの「友人」がやってきたので、英語で説明を行ったところ、わかってくれた。こういうケース、これからも増える気がする。ちなみに僕は海外に帰国する人や出かける人のPCR検査を行うときも手袋にマスク、さらにフェイス シールドで対応している。こういう対応をしていてよかったし、続けなければいけないだろう。少し気になったのはこのように国際線に搭乗するためにPCR検査を受けた人のうち、検査が陽性だったというケースが全国にどれぐらいあるのかということだ。無症状の彼らは病気とは関係ないから安全というわけではないことは、経産省のTeCOTに掲載されているような海外渡航のためのPCR検査と英文書類の作成を行っている医療機関は知っておくべきだろう。
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2020年12月11日

令和2年12月11日金曜

数日後にドバイ、コロンボ行きなどの臨時便が飛ぶらしく、朝からあわただしい電話が続いて鳴りやまない状態。帰国のためにPCR検査と英文書類を求めてやってきた外国人が10人、ドバイ経由で帰国するナイジェリア人とガーナ人が二人ずつ、残りはコロンボ行のスリランカ航空に乗るスリランカ人6人。このスリランカ人には皆、共通点があった。スリランカには多数派の仏教徒であるシンハリ人と少数派のヒンズー教徒が多いタミール人が住んでいるが、彼らはタミール人でイスラム教徒。たぶん先祖の代にヒンズー教の階級制度であるカースト制度を嫌ってイスラム教に改宗した人たちの子孫だと思う。こんな理由のためか、スリランカのイスラム教徒は必ずと言ってよいほどタミール人だ。午前の診療も終わった12時を大幅に過ぎたころに電話がかかってきたスリランカ人男性39歳、お金を忘れて来たのでPCR検査だけ早くしてほしいという。午後の診察時間でもいいはずでこれは断った。するとそれから30分ぐらいしてから受付から彼らしい人物がやってきたと連絡があった。看護師が様子を見に行ってすぐに戻って来た。パトカーに乗って来たらしいというのだ。おまけにパトカーが待っているという。お金の件はだいじょうぶそうなので、検査を施行。本人が言うにはクリニックに急いで来ようとしてスピード違反をして捕まったとのことだった。その後、受付でわかったことは免許証もなく、「入管に行かなくてはならない」と話していたとのこと。たぶん、在留資格に問題があったのだろう。こういう場合は飛行機のチケットを買って、さらに今ならPCR検査を受けて英文の書類を書いてもらったから飛行機に乗れるのではなく、最初にすべきことは入管に出頭し、帰国の意志を示すことだろう。そういえば昨日やってきたスリランカ人6人はいっしょにやってきたのではなく、五月雨式にやってきた。共通点はあまり英語が得意ではないこと。英語で説明したら、わからないから日本語で話してくれと言われた。
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2020年12月10日

令和2年12月10日木曜

インド人男性51歳、10月から高血圧で降圧剤を処方中。会社の健診の結果を見せてくれた。10年前から現在の会社に勤務しているそうで、10年前のデーターも併記してあった。今回の結果では中性脂肪が極めて高くて295、ところが10年前も290。41歳で290というのは高すぎる。そういえばインド人の患者は彼だけではないが、一様に中性脂肪が高値だ。これは食生活に起因しているものと考えざるを得ない。ご近所の日本人の友人がインドに駐在していたが、毎年、帰国のたびに採血を頼まれ、施行してみると中性脂肪が半端なく高かった。彼が言うにはインド人のコックのカレーのつくり方を見ていると、先生から注意されたものばかり入っていると教えてくれたが。別のインド人の患者で中性脂肪が高い人に、カレーについて尋ねてみたことがある。カレーを毎日食べないわけにはいかないのか? 答えはyesで「毎日食べる、やめられない」だった。きっとカレーには乳製品がたくさん含まれているのだろう。これでは食事療法で下げるというのは無理だ。日本人の友人だが、定年になり、帰国してからしばらくして採血、中性脂肪はまったくの正常値となっていた。以後、毎年、特定健診で採血してもすべて正常範囲である。38歳フィリピン人女性、バセドウ病で、フィリピンで生活している頃から長くチアマゾールを内服していた。10年ぐらい前になるか、初診のときに口を酸っぱくしてチアマゾールのおかげで甲状腺ホルモンが正常となっている、勝手にやめないように・・と話しておいたのだが。妊娠中に勝手にやめる・・・というより、妊娠したことも教えてくれずに来院しなくなる、そうかと思うと手が震えるようになりやってくる、訊ねると今年の冬は寒くなかったという、採血すると甲状腺ホルモンが極めて高値となっている。それからまた甲状腺ホルモンを正常範囲に戻すために一時的に増量する・・・こんなことを何度繰り返してきたことか・・僕は今まで46年、医師という仕事に就いて、僕の記憶では患者とけんかをしたことがない。そんな僕でも何回、彼女の目を見つめて真剣に治療を受けるように、僕のところがいやならほかの医療機関に紹介状を書くよと言っても、そうではないからと笑っている。要するにいい加減なのだろうが・・・今回も勝手に4カ月近く休薬してしまった。で、採血してみたらF T3, FT4,ともに正常範囲となっていた。いい加減に内服していてもこうなるものなのかと感心。すると今まで口うるさく注意していた僕は彼女からみたら過剰な心配性ということになるのか・・・僕と彼女、どちらが正しかったのだろう?
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