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2021年12月18日

令和3年12月18日土曜

今日は楽しい話。フィリピン人女性5人にインフルエンザ予防接種を行った。4人は診察もあり、1人は予防接種のためだけに来院。やってきたのはばらばら、いっしょに来たわけではない。そして新患はひとりもいない。ここがみそ。みな、長年の顔見知り。予防接種を行う直前に「きょうはお尻に打つよ、さあお尻を出してもらおうかなあ」と言う。すると、誰一人として真剣な顔で悩んだり、いやだという人がいない。みな、「ハイ、ドク、いいよ」と言いながら、笑い転げている。僕が冗談を言っているのを知っているのだ。笑い転げているうちに腕をつかんで、はい、接種終了。「はやい」とか「痛くない」と言ってくれる。ときどき、こういう僕のいたずら心が顔を出す。フィリピン女性で高血圧でやってきた人、コレステロールや中性脂肪が高い人、そして太ってしまった人や「やせた」と自称する人など・・・診察が終わると、「どれどれ」と言いながら彼らが座っている椅子を回転させて後ろ向きにする。そして後ろからぷくっとしたおなかを両手でなでなで。「やだぁ」と言いながら笑い転げるのは先と同じ。「お代官様には隠せないよ、脂肪ついたよね」と言うと、「だってクリスマスだもん」という返事。フィリピン人のマリガヤンパスコ(メリークリスマス)は9月から始まる。そして12月ともなると、あちらこちらで連日のようにパーティ。今年も行っているのかな? それにしてもこういう行為は普通はセクハラだろう。あの嬉しがり方は何なんだろう。誤解されないように新患や若い女性には決して行わない。フィリピン人の男性の場合はおなかを前から撫でて、「ほら、食事療法しようね」などと話す。後ろから両手でなでなでするとそういう高尚な趣味があるのかとあらぬ疑いをかけられそうだから。こちらもみな、大笑い。そうそう、女性の場合、〇〇はリンゴが似合っているよと言うと、勘のいい連中はにらみつけるそぶりで「ドク、またそんなこと言って、バボイじゃないよ」と反応する。バボイはタガログ語で大豚、豚の口にリンゴといえば連想するのは豚の丸焼き、タガログ語でレチョンだ。クレスマスやお祝いの席の定番のごちそう。これってセクハラ+パワハラだろう。こうして僕とフィリピン人患者の楽しい時間は過ぎていく。
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2021年12月17日

令和3年12月17日金曜

熱傷で包帯交換中のフィリピン人女性、たぶん通院し始めてから2か月は経過したはず。ようやく授傷部位にも治癒傾向が見え始めた。包帯交換すると前日、包帯交換したときに塗ったエキザルベがくっついていて受傷部位が乾いてきているのかどうかがわからない。そこで明日までと限定してエキザルベを塗らずに、ソフラチュールを貼ってその上から包帯で巻いてみた。しばらくして外来のソファーにまだ座っている彼女を発見、どうしたのかと訊ねると、「痛い」と言って泣いていた。かなりの痛みにも耐えてきた彼女なので、これは尋常ではないと判断、再度、診察室に入ってもらっていつものようにエキザルベを塗ってソフラチュールを貼った。こうするとやはり痛みが軽減するようで、僕の試みも時期的に少し早すぎたのだろう。かわいそうなことをした。
 外国人ではないが、昨日のこと、5日前から軽度の発熱と風邪症状の方が来院。新型コロナの抗原検査を行ったところ、陽性だった。濃厚接触者の状況を訊ねてみたら、娘さんが同じころから発熱、ご主人は昨日から軽度の発熱、さらに13日に会ったというこの方の母親が昨日よりごく軽度の発熱とごく軽度の下痢をしているという。全員、濃厚接触者で早く検査すべきと話した。娘さんがすぐにやってきたので抗原検査したところ、陽性。母親とご主人はPCR検査を行い、本日の早朝に判明した結果が二人とも陽性。家族内クラスターだ。予防接種を受けていたのは娘さんと母親、本人とご主人は受けていなかった。全員、軽度の症状のため、ご主人は会社へ、娘さんは学校に登校していた。この程度でも医療機関を受診すべきことを一般の方にもわかってもらわないといけないし、医師はこの程度でも新型コロナを疑って検査を行わないといけない。しかし、罹患してもこの軽度なら2類感染症でよいのかどうか、オミクロンのこともあるが、議論になりそうだ。
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2021年12月16日

令和3年12月16日木曜

ナイジェリア人男性42歳、帰国のためのPCR検査と英文書類を作成してほしいと連絡があったのが月曜日、聞けば水曜日の夜の10時に乗るという。今までなら72時間以内である月曜日に検査して、PCR検査が陰性なら火曜日に渡すことでよかったのだが・・・このオミクロン株の件で48時間以内の検査に変更になったのだと教えてくれた。こういう変更はある日、突然先方の政府により行われるので把握しにくく、貴重な情報だ。すると月曜の夜の10時以後・・・ということは早くて火曜日の朝の検査ということになる。するとPCR検査の結果が判明するのが水曜の朝。水曜日は休診なので渡せない。すなわち僕のクリニックでは対応できないということだ。これに対応できるまちがいない選択は当日、空港にある医療機関で検査を行い、英文書類を書いてもらうことしかない。そのように話すと、それができない、これでは飛行機に乗れないとパニックになっているのが電話でもわかる。推察だが、米国入国に要する検査が従来の「72時間以内の検査」から「前日以後の検査」と変更になったのが10日ぐらい前、これもオミクロンへの対応としてであった。前日以内に検査して結果を見て書類を書くとなると、通常の医療機関で受けることは難しい。僕のクリニックでも受けられるのは月曜に検査を受けて火曜日に渡して火曜日に乗る、木曜日に検査を受けて金曜日に渡して金曜に乗る、金曜日に検査を受けて土曜日に渡して土曜日に乗る・・とこれらのパターン以外は×である。ややこしい。まちがいがないのは空港の医療機関でその場で検査を受けて数時間後に結果を英文で書いてもらうしか確実な方法がない。しかし、空港での検査にもたしか予約に定員があったはず。米国行きの人が殺到したらきっと予約はパンク状態になり、予約できない人が出てくるはず。このナイジェリア人のケースはこのようなケースなのかもしれない。あるいは他を問い合わせるのは面倒くさくて僕のクリニックで書いてもらおうと粘っているのかもしれない。前者なら気の毒というしかないし、前者ではないと否定する材料がない。この水曜日、遠出をしなければならないので僕自身が出てきて手渡しすることができない。断ろうかと指示を出そうとしたら、フィリピン人スタッフが書類を預かっておいて、PCR検査が陰性なら自分がクリニックに出てきて渡しますが・・と言ってくれた。上記の事情も鑑みて、彼女の好意に甘えることにした。昨日の朝8時に判明した結果は陰性、彼女に伝えて無事に手渡ししてもらった。
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2021年12月14日

令和3年12月14日火曜

朝からひどく疲れた一日。その原因は・・・一番にやってきたのがフィリピン人女性61歳、血圧が高いとやってきたのだが、測定すると140/100、たしかに拡張気圧は高い。収縮気圧は高いけど、「高い」というほどでもない。ほかに病気は?と訊ねると「ない」という返事。お薬手帳がちらっと見えたので、見せてもらうことに・・するとすでに近くの医療機関で降圧剤のアムロジピン5mgを内服している。さらに別の医療機関から糖尿病の内服薬が処方されている。糖尿病があるの?と訊ねると、またまた「ない」という返事。でも薬が処方されているし、毎日内服しているのでしょと言うと、「のんでいない」「ときどきのんでいる」と答えが二転三転。自分の言いたいことはまくしたてるが、こちらの言うことは全く聞いてくれない。幸いなことに朝食は食べていないとのことだったので、採血と検尿をさせてもらって、明日の結果を待ってから次の「一手」を考えることにしたが・・・検尿では糖が2+、きっと立派な糖尿病だ。たまたま、午前中、フィリピン人スタッフがいなかったため、日本語で対応。英語はほぼ話せない。彼女と話しをしていて感じることは、こちらの言うことを聞く気もないようだが、そもそも医療機関での日本語を理解できていない。糖尿病を治療している先生が先ほどの「薬は飲んでいない」「ときどきは飲んでいる」という返事を聞いたらびっくりするだろう。きちんと内服をしているとの前提で治療を行ったら低血糖になりかねない。こういう人に母語での支援なく、医療を行うことは医療事故につながりかねないとぞっとした。
 次が台湾人女性57歳、日本人と結婚して長く、そこそこ日本語は上手なのだが・・診察室に入ってくるなり、耳鳴りがひどいという。これって耳鼻科・・と言いそうになったが、耳鼻科はすでに受診していて内服治療も受けているが、あまり効果がなく「治らない」と言われたそうだ。原因はわかっているの大きなストレスです、と言う顔が引きつっている。それでいらいらして寝られないそうだ。ご主人のあまり近くない親戚の一人暮らしの方が介護が必要になり、ご主人から自分の嫁なのだから面倒を見てあげろと言われたことがその原因と言う。たしかに彼女がストレスと感じるのもわかる気がする。話しているうちに感情が高ぶり、泣き出し、止まるとまた話し出す。血圧を測定すると一回目は170/100 、再度、落ち着いてと言いながら測定すると138/90だった。まずはストレスと感じる心を軽減する処方が必要だろうと考え、今現在、何か薬を内服しているか、訊ねたら、かばんの中からお薬手帳を見せてくれた。すると近くの医療機関でアルプラゾラムが毎日朝一回で処方されていた。ストレスに対する薬はこれ以上は必要ないはず、そこで寝られないときだけ睡眠導入剤を内服していい眠りについてもらおうと話を進めると・・・「寝られます」との返事。あれっ、さっきは寝られないと話していたなと思ったが・・それから話が堂々巡り、興奮しているのか、方針が定まらない。最後の彼女の一言でわかった。「自分では、ほら、なんていうの、自律神経失調症だと思うの、その薬飲んだらよくなると思う」と。自律神経失調症用の薬が欲しかったのだ。自律神経失調症ではないと思うので薬は必要ないと話したが、ではどうするの?の答えが見つからない。耳鼻科で処方されていた耳鳴りの薬が、医師により効果がないからとストップされたことにも不満があるようで、「この薬、もっと続けちゃいけない?」と訊ねてくる。なんとかこの場をやりすごさないと次の方の診察ができないと思い、血圧を毎日測定することとこの耳鳴りの薬を一週間分ぐらい、処方することで納得してもらった。
 この二人で40分ぐらいかかった。これが朝から疲れ果てた原因。
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2021年12月13日

令和3年12月13日月曜

11日土曜の外国人受診者は22人、土曜日の外国人受診者数としては平均的な数字だった。そういえば海外渡航のためのPCR検査を受けにやってくる日本人の方々に、「どうしてこんなところに国際クリニック」とよく質問される。たしかに「国際クリニック」とか「INTERNATIONAL CLINIC」とか、そんな名称が似合う場所を連想するなら都心の六本木、赤坂、青山、銀座や渋谷、新宿だろう。それが都心から電車で50分も離れたこの大和市にあるのだから、不思議に思うのも無理はない。この名前にふさわしいほど、どこから外国人がやってくるのかと思うのだろう。民放のテレビ番組をもじるなら、「YOUは何しに日本へ」なら「このあたりにYOUがたくさんやってくるクリニックがあると聞きましたが、あっ、YOUがたくさんいますね、どうしてでしょう?」とか言われそうだし、「なぜこんなところに日本人」なら「なぜこんなところに国際クリニック」と言われそうだ。では「なぜ」僕のクリニックにやってきているのか、昨日、僕自身が診察した外国人患者について書いてみたい。
@ ➁ ガーナ人の58歳と50歳のご夫妻、帰国のためのPCR検査と書類作成のため
➂ ベルー人男性52歳、結核の疑いで受診、Tスポットの結果説明のため
C カナダ人男性28歳、会社の健診にて白血球数が1万を超えていて精査のため
D ドミニカ人女性61歳、高血圧にて定期的診察のため
E フィリピン人女性31歳、高血圧の定期的診察のため
F フィリピン人女性51歳、高血圧の定期的診察のため
G フィリピン人女性49歳、胃がん健診にて内視鏡検査を受けるため
H ドミニカ人男性57歳、高尿酸血症にて定期的診察のため
➉ ベルー人男性51歳、帰国のためのPCR検査と書類作成のため
J ベルー人男性63歳、腹痛の診察のため
K ベルー人女性57歳、高血圧の定期的診察のため
L フィリピン人女性52歳、発熱の診察のため
M フィリピン人女性47歳、右の上腕と側腹部の広範囲な熱傷の治療で通院中
N ブラジル人男性27歳、高血圧の定期的治療開始直後
O フィリピン人女性86歳、高血圧の定期的診察とインフルエンザの予防接種のため
P フィリピン人女性51歳、高血圧の定期的診察
Q フィリピン人男性57歳、背部アテローム摘出術の包交とインフルエンザの予防接種
ついでに小児科を受診した4人については・・・
ベトナム人男性、喘息の治療
フィリピン人2名、カルテを見ていないので内容はわからず
アメリカ人男性6歳、近くの米軍基地内から受診、内容はカルテを見ていないので不明
なんとバラエティに富んでいることか・・・外国人患者の診療にあたっては言葉の壁があり、専門が違うからといってなかなか、近くの医療機関に紹介状を書くことができない。ゆえにまずは僕のクリニックで治療まですべて完結することを目指さなければならない。というか、目指さざるをえない。だからといって、本当に専門医が必要な疾患を僕が診てはいけないので、その「見極め」に慎重になっている。上を見ると内科の疾患に上部消化管内視鏡検査、広範囲な熱傷の治療と小外科手術、そして予防接種・・・高血圧などの内科の診療は勤務医のころからもおよそ知ってはいたし、一般外科の専門医として上部消化管内視鏡検査ははじめてすでに45年、大学病院に勤務していたころは熱傷のチームにも所属していたことがあり、もちろん小外科は得意。外科を専攻していなかったら、今のように間口を広く、外国人患者を受け入れることはできなかっただろう。
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2021年12月11日

令和3年12月11日土曜

53歳、フィリピン人女性、自ら高血圧だからと言う。計測すると収縮期が130台、拡張期が80台。別に高くはないと話すと、ずっと妹の薬をもらって内服していて、きょうは同じ薬が欲しいから来たのだと教えてくれた。「ずっと」とは1年以上らしい。スマホに内服した薬の包装の写真があって、見るとアムロジピンの5mgだった。他人の薬をもらって内服してはいけないと何度話したことか・・・何度話しても、彼女には今まで話したことがないので、叱らずに説得するように話したが・・・このような行為は日本人でもあるが、明らかに外国人のほうが多い。薬は病状、体力、アレルギーの有無、薬の飲み合わせなどいろいろな因子を考慮して個人個人に処方しているのだ、だから他人にいい薬が自分にいいとは限らないのだと話した。帰りがけに娘のことで頭が痛いという。とても美人なのと言ってスマホの写真を見せてくれたが、本当にモデルのようだった。14歳なのだが、登校拒否というか学校に行きたくないから行かないのだとこと。待合室に来ているというので、診察室に連れて来てもらった。14歳とは思えない黒で統一した大人っぽい服装と雰囲気、14歳らしいところは一言も口を利かないし、笑わない、しかし顔に表情がない。二人が診察室から出て行ったあと、フィリピン人スタッフが教えてくれたことは・・・この14歳の子は日本で再婚した親に呼ばれてフィリピンから日本にやってきたのが、小学生の途中。そして上級生になったころ、いわゆる手がかかり始めるころに母親が自分が働くに際して娘の存在が「邪魔」になり再び、フィリピンの家族のもとに娘を返し、そして中学生になった娘を寂しがり屋の母親が手元に置いておきたくなって再び、フィリピンから呼び寄せたのだそうだ。そのせいで娘はあまり日本語が話せない。これでは学校に行きたくなくなるのも無理はない。勉強にもついていけないだろうし、つらいことばかりだろう。僕の前で一言も口を利かなかった理由は単なる反抗期なのではなく、日本語で話すことが苦手なのだろう。
 このような「親の勝手な都合でこどもを日本に呼び寄せたり、勝手な都合でフィリピンの家族のもとに返したり、またまた呼び寄せたり」というケースは珍しくはない。というよりけっこうな頻度である。親の都合でこのような苦労をさせられるこどもはたまったものではない。こうして学校に行かなくなるこどもたちのたどる道はお決まりのコースだ。男の子の場合は学歴がなくても日銭が稼げる日雇いなどの職に就くか、職に就けずにぶらぶらしてアウトローに近い世界に入っていくか、女の子の場合は早く結婚するか、ラッキーなケースでは芸能界にスカウトされるか・・この娘の場合、きっと六本木や渋谷を歩いたらスカウトから声がかかるだろう。それにしても困ったことは僕が今まで見てきたこのような親はこどもの現状について嘆くことはあっても、その原因を自分が作っていることにまったく反省がないことだ。そしてこどもの将来を考えて生活設計をしているとは思えないことだ。結果として娘が親との縁を自ら切って、不適切とも思える結婚に踏み切ってしまったケースもある。医療とは関係ない私生活にまで介入して話をしたことが何度あったことだろう。
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2021年12月10日

令和3年12月10日金曜

昨日、日本医師会の外国人医療対策委員会にオンラインで出席した。会議の資料の中にNHKが作成した栃木県と群馬県の某自治体の外国人居住者の、新型コロナワクチン接種の割合が載っていた。いずれも同自治体の日本人居住者の接種率に比較して半分ぐらいであった。このようなデータが出てくることは珍しい。僕のクリニックで接種した総数の中に外国人が占める割合は特別にデータとしては取ってはいないが・・クリニックの中に残っている接種の記録を見るとわかると思う。目で見た印象としては30%を軽く超えていると思う。とくに先行した高齢者の接種が一段落してからは、日によっては半数以上が外国人という日も珍しくなかった。ただし、僕のクリニックのデータからは外国人の中でどれぐらいの人が接種をしたかという数字は出ては来ない。それに僕のクリニックで接種を受けた外国人は大和市在住者だけではない。記憶しているだけでも東京都、千葉県、川崎市、横浜市、相模原市、藤沢市、厚木市、伊勢原市、秦野市など・・かなり広範囲からやってきていて、データとしてはまとめにくい。ただし、先に述べたNHKの資料がある以上は、適切な3回目の接種に向けて、なぜ外国人居住者の接種率が日本人と比較して低いのか?その原因について解析しておくことは必要だろう。もしも、その原因の中に接種に関する情報が入手しにくかったためということがあるならば、今後のためにもどのようにしたら外国人居住者に適切に届くのかということを考えなければならないと思う。
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2021年12月09日

令和3年12月9日木曜

久しぶりにやってきたフィリピン人女性58歳、たしか初めてやってきた時はまだ30台になったかならないかぐらいだったと記憶している。もともと高血圧。それが1か月分処方しても次にやってくるのが3か月後とか、場合によっては1年後とか・・・よくわからない。今回は10月の初めにイルミサルタン100mgとアムロジピン10mgの合剤を一か月分処方している。もう、とっくに内服し終わっているはずだ。本人もずいぶん前に薬がなくなったと話している。血圧を測定してみると150/100ぐらい。降圧剤を内服していないのだから当然といえば当然の結果だ。この数字を告げると、「でも今日の朝、家でいつものように126/82ぐらいだった」と話す。たしかに医療機関で測定すると自宅で測定するより血圧が高く出る人が多いのは事実だ。このようなケースでは医療機関での数値を信用して降圧剤を処方すると、自宅で低血圧になりかねない。処方の難しいところだ。そこで「今日は血圧の薬を飲んではいないんだよね、それで家で126/82なら降圧剤は不要じゃないの?」と話してみた。すると「やっぱり血圧の薬は欲しい」との返事。考えた挙句、「今までの降圧剤より少し作用が弱いイルベサルタン100mgとアムロジピン5mgの合剤に変更しようか?と持ちかけた。彼女の返事はノー。今までの薬が効果があるから、今のままでいいと言う。やむをえず、内服後に低血圧になる可能性もあるから気をつけて内服するように、そしてこの内服については責任が持てないと話した。彼女は英語が全くわからないのでフィリピン人スタッフが横について僕の話をタガログ語に同時に訳して話してくれる。内容は正確に理解しているはず。そのうえでの返事だろうと思う。専門医であればあるほど、こんな治療をしていていいのかとイライラすることだろう。外国人医療の諸問題といえば言葉の壁や医療費についてのトラブル等をまずは思い浮かべることだろうが、それを乗り越えると次にぶつかるのが、今回のような壁だ。
いらいらもするし、ときに何度も説明するのさえ、疲れを感じる時があるが、これを乗り越えなければ治療ができない。決して本気で怒ってはいけない。
この壁にあたって「だから外国人は診たくない」と言い放って外国人医療から手をひいた女性の医師を知っている。30年前のことだが、その医師が僕に電話をかけてきて「二度と外国人患者を紹介してくれるな」と言ったことを今でも鮮明に記憶している。
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2021年12月07日

令和3年12月7日火曜

米国への入国についてはオミクロン変異株の広がりにつれて、出発の72時間以内とされていたPCR検査が、数日前から「前日から出発まで」と変更になった。24時間以内ではなく「前日」と書いてあるので、たとえば午後6時の飛行機に搭乗する場合は前日の午後6時以後にPCR検査を行うのではなく、午前10時でも午後2時でも要は「前日」ならよいということだ。ややこしい。僕のクリニックで対応できるのは前日にPCR検査を行って翌日の朝に英文書類を渡して、それから飛行場に行って間に合う時間帯に飛ぶという人たちのみ。それも水曜日、日曜日という休診日にはお渡しづらい。確実なのは飛行場のPCR検査だ。ただ、これについては受け入れ人数的に限界があるだろうから大変だろう。このような米国の方針も今月いっぱい程度だろうと思う。オミクロン株自体の毒性や感染の広がりによる状況を見極めるまでだろう。しかし、このような入国に際して求められる検査や書類の形式については、新型コロナの感染状況により一夜にして変わるので、医療機関として最新情報を得るのは極めて難しい。だれも教えてはくれない。僕の場合は情報収集源が日本渡航医学会のメーリングリストであったり、実際に渡航する方や派遣する会社からということになる。会社で派遣する場合は会社がかなり調べたうえでやってくるので困ることはあまりないが、一番困るのは個人で海外渡航する場合だ。その場合は個人で渡航国の入国条件を調べて来ていただいて、その情報通りにPCR検査と英文診断書を作成することにしている。あまりにも明らかにおかしなことをおっしゃる場合にはこちらで調べたりもするが、ここまで行うと時間がかかりすぎてしまう。適切な情報を入手してから来てほしい。先週の金曜の夕方に、土曜の昼にフィリピンに帰国するというフィリピン人から電話があった。土曜の朝に書類を手渡しするには金曜の午後5時までにPCR検査を済ませなければ、後は飛行場で高い値段で受けることになってしまう。本人にそう伝えると、あわててやってきてくれた。あとほんの少し、電話が遅くて僕のクリニックが閉まってしまったら、どうするつもりだったのだろう。
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2021年12月06日

令和3年12月6日月曜

珍しく4日の土曜日は小児科に外国人患者が多かった。僕のほうは14人、小児科が18人、この18人のうち、16人がフィリピン人だった。新型コロナはそろそろ終わりと僕が思っている理由がいくつかある。その一は今年の9月に至るまで当クリニックでは400人の感染者を見つけたのに・・・調べても調べても陽性者がいないこと。ただ、これは自検例のみの話。その二は今でもわが国で毎日、80人から150人程度の新規陽性者が報告されているにもかかわらず、重症者の人数は急速に減る一方であること。中には残念なことにお亡くなりになって結果的に重症者数としては減ったというケースもあるだろうが、死者数が著明には増えていないことで治癒して「重症者」からはずれた人が多いことがわかる。昨日の全国の重症者数はとうとう20人台まで減少した。その三は先々週からあんなに騒がれてきた新たな変異株であるオミクロン株が、世界的に急速に感染拡大しているにもかかわらず、致死率が高いとか重症化率が高いという報告がどこの国からもないこと。むしろ、無症状、体の痛みやのどの痛み程度で止まっているという報告が多いことから、オミクロンによる感染は拡大してもパンデミックになり、死者が続出した1年前のようになるとはかなり思いにくいこと、そして最後はワクチンがない時代に猛威を振るったスペイン風邪でさえ、世界的には3年で収束したことがあげられる。新型コロナもあと半年で3年目にさしかかるところだろう。デルタ株の洗礼を受けてそこから立ち直った国々においてはもはや新型コロナは風邪のひとつ程度になっているのではないだろうか。疫学調査はいつの時代にも大切だが、新型コロナの感染者の数をゼロに抑えることを最終目標とすることには異議がある。感染しても重症化しないなら、with コロナの今後の社会、国際的な人の流れを早くもとに戻すべきだろう。
posted by AMDAcenter at 08:07 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)