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2026年02月21日

2026年2月21日土曜

20日金曜の患者総数は54人、外国人患者は8人、全体の14.8%であった。
 国籍別ではフィリピン5人、ナイジェリア、ネパール、オーストラリア各1人。
 保険別では社保6人、国保2人。
 年齢別では1歳1人、3歳1人、11歳1人、20代1人、30代1人、50代2人、60代1人だった。
 午後になり北隣のS市から20歳のフィリピン人男性、初めての来院。おばあちゃんだというフィリピン人女性が付いて来た。この一週間、胸が苦しい、体がだるいと言って数日、仕事を休んでいるという。本人に訊ねても日本語はほとんど返ってこない。英語で話しても同様。ふてくされているわけではなさそうだが、あまり返事をしたくないという態度がありありとわかる。2年前に日本にやってきたそうだが、工場で働いていると言う。酒も飲み、たばこは一日二箱吸うとのことだった。血圧は正常、脈も正常、不整脈などなし。胸部レントゲンも自然気胸などもなく、異常なし。家系に糖尿病の人が複数いるというので、念のために血糖値、肝機能、腎機能を含む採血と検尿を行った。明日には結果が手元に来るが・・・僕の印象としては自律神経失調症かあるいは不適合のような気がした。
 彼らが去った後にフィリピン人スタッフと話し合ったが・・・本人は帰国したいと強く思っていて、おばあちゃんも自宅では何の症状もないのでなんらかの精神的な問題と思っているのだが、ここで帰国すると永住権が取れないと反対しているのだという。この男性は日本にやってきて2年も経ち、工場で働いているというのに、日本語がほぼ話せない。本人の中でもかなりきつく、それで帰国したいと願っているのだろう。このまま日本にいるときっとやっていけなくなる。永住権を取るために・・・などと「おとなの理論」で突き進むと彼の人生をだめにしてしまう。今日は帰国をすることが彼にとって唯一、良い選択肢であることを説得しなければならないだろう。
 彼も来日した時は18歳、周りのおとなの勝手な都合で国境を超えた結果、悩みの底に落ちたこどもや青年を何人、診てきたことだろう。
posted by AMDA IMIC at 16:27 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)