ときどき自分がいやになるときがある。AMDA国際医療情報センターのトップとして、そしてAMDAグループにおいて、長く組織の危機管理に携わって来たので、性格も慎重になり、まずは人を疑うところから入ってしまう。でもそうだから、かわしてきた危機は数知れず、NPO活動だけでなく、医師会活動にも生かされてきた。
そういうやり方を貫いてきた。だが今回は打ちのめされた。昨日、センター事務局からメールが来た。読むと、F先生という方がお亡くなりになったらしく、その件で銀行から連絡があったという。事務局にはなじみのないF先生の名前、すぐにピンときた。センターを僕が設立してからあまり時間が経過していない頃、彼からセンターの運営に協力したいと連絡があった。たしか、一度お会いしたことがあるのだが、かなり独特の行動をなさる方で、僕は一定の距離を保ちながら、おつきあいをしてきた。その後、何度か、センターの理事にしてほしいというようなお話をいただいたが、丁重にお断りしていた。
そのF先生が銀行に遺書を残して、お亡くなりになった。それだけなら銀行からセンターに連絡が来るはずもないのだが、遺書の中に、我々のセンターに寄付をしたいと具体的な金額が書き記してあったのだという。銀行からの連絡は受け取るか否かも含めて手続きをしてほしいとのお知らせだったのだ。
昨日の朝、この件について連絡を受けてから、F先生のご冥福をお祈りするとともに、自己嫌悪に近い感情にさいなまされている。
2025年09月30日
特別版 F先生へ敬意を込めて
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2025年9月30日火曜
9月29日の患者総数は57人、うち外国人は7人、12.2%だった。
国籍別にはフィリピン3人、USA2人、ノルウェー、インドネシア各1人。
保険別では社保5人、国保1人、生活保護1人。
インドネシア人男性28歳、呼吸器系症状で来院。新型コロナ簡易抗原検査を行ったが、陰性だった。彼に同行してきた通訳に感心した。同じインドネシア人だが、単に日本語が流ちょうというだけでなく、賢い。聞けば、患者は近隣の某有名自動車メーカーに技能実習に来ているインドネシア人とのことだが・・・インドネシア人の通訳が複数いるらしく、先日、別のインドネシア人が受診した際には、別の通訳だったが、彼も賢かった。やはり、一流の会社は技能実習の受け入れ方法も一流のようだ。このような会社ばかりなら、技能実習生についても大きな問題はおこるまい。受け入れに伴う諸問題を解決するケアの仕組みを独自に用意しているのだろう。いつも、汗にまみれて外で働いているような技能実習生を多く見て来たので、少しまぶしく見える。中小企業が受け入れた場合は、独自にケアする仕組みを作りにくく、どうやら技能実習生を我が国に受け入れるあっせん仲介している組織かまたはそれを生業とする組織が代行しているようだ。このあたりの詳しい仕組みを知るすべがないのでわからない。
国籍別にはフィリピン3人、USA2人、ノルウェー、インドネシア各1人。
保険別では社保5人、国保1人、生活保護1人。
インドネシア人男性28歳、呼吸器系症状で来院。新型コロナ簡易抗原検査を行ったが、陰性だった。彼に同行してきた通訳に感心した。同じインドネシア人だが、単に日本語が流ちょうというだけでなく、賢い。聞けば、患者は近隣の某有名自動車メーカーに技能実習に来ているインドネシア人とのことだが・・・インドネシア人の通訳が複数いるらしく、先日、別のインドネシア人が受診した際には、別の通訳だったが、彼も賢かった。やはり、一流の会社は技能実習の受け入れ方法も一流のようだ。このような会社ばかりなら、技能実習生についても大きな問題はおこるまい。受け入れに伴う諸問題を解決するケアの仕組みを独自に用意しているのだろう。いつも、汗にまみれて外で働いているような技能実習生を多く見て来たので、少しまぶしく見える。中小企業が受け入れた場合は、独自にケアする仕組みを作りにくく、どうやら技能実習生を我が国に受け入れるあっせん仲介している組織かまたはそれを生業とする組織が代行しているようだ。このあたりの詳しい仕組みを知るすべがないのでわからない。
posted by AMDA IMIC at 09:13
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