• もっと見る

2025年09月19日

2025年9月19日金曜

休み明けの18日木曜日、患者総数は94人、外国人患者は17人、全体の18%だった。
国籍別にはフィリピン9人、ペルー、スリランカ、USA、タイ、モンゴル、ネパール、インドネシア、韓国各々1人ずつ。
保険別では社保12人、国保6人。
勤務する会社を含む事業所の健診でなんらかの異常を指摘されての受診者が3人いた。フィリピン人女性二人は同じ職場で勤務。健診にてヘリコバクターピロリの抗体が+、またPG1/PG2比から胃がんのリスクが高いと判定されての受診で・・・・フィリピン人スタッフに通訳してもらいながら説明しても、なかなか内容が難しい。なんとか説得して内視鏡検査を行うこととした。またアメリカ人女性35歳は脂質代謝の異常を指摘されての来院。20歳のころより体重が10kg増えたとのことだった。あらためて職場での健診が健康維持にとても大切であることが理解できる。
 1歳のネパール人男児と同じく1歳のフィリピン人男児、0歳のモンゴル人女児は予防接種で来院。2歳のインドネシア人男児は便の相談、1歳のフィリピン人女児は機嫌が悪そうと心配になった親がなにか原因があるのではと連れて来た。
 昨日の原稿でタイのことを書いたが・・・・現在、タイは対ドルで空前のパーツ高で、各国通貨に対しても記録的な高さになっている。そのために輸出産業は落ち込み、おまけに観光立国であるはずのタイで観光客の数が減っているという。実際、バンコクの空港に着くと、空いているので驚く。昨年のイモ洗いのような混雑がうそのようであった。お店の人たちに聞くと、今は雨期だから少ないと言うが、ちがうと思う。メディカルツーリズムの本山のようなバンコク病院の看護師に訊ねても、明らかに外国人患者が減っているとのことだった。
タイの経済は実態のないバーツ高に苦しんでいるように見える。人々の生活にも影がかかり始め、コンドミニアムなどの住居の売れ行きが頭打ちになっている。タイ政府も中央銀行も経済界もバーツを適切なレベルに下げたいと願っているが、アメリカの関税政策がそれを阻んでいるような話だった。このように観光立国などという言葉はもろいものだ。
 今、日本ではインバウンド向けの商売が花盛りだ。ホテルや民泊、はては専門の医療機関など・・・円は対ドルで147円前後で、海外の観光客にとって日本は魅力的な国らしい。しかし・・・米国がドルを切り下げ、来年にかけて日本が円を切り上げて、為替の歯車が逆に回り始めると、今のタイのように観光客の減少につながるだろう。その時、インバウンド向けの施設や商売はどうなるのだろうか?不安に思う。
posted by AMDA IMIC at 09:34 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)