昨日の患者総数は108人、外国人患者は13人で全体の11.9%だった。
国籍別にはフィリピン人9人、ベトナム人、ペルー人、ドミニカ人、アメリカ人各1人。
あるフィリピン人女性がクリニックにやってきて姉だというフィリピン人の内視鏡検査をしてほしいと頼まれたのが大型連休の前。たしか、5月の中頃に帰国するというような話だった。こういうときには単なる相談なので診察料などもらわないでいたが、時間をとって相談に乗っているのにそれでよいのかと思うこともあるが・・・長年、無料で行って来たので続けている。相談に乗った挙句、様子をみるなどそれで終わりということになるケースも少なくなく、そのような時にはお金が恋しくなる時もないわけではない。
そのフィリピン人女性が突然、やって来た。姉を検査して欲しいという。話を聞くと・・・次の日曜日に帰国するという。すると内視鏡検査に残された日にちは木曜、金曜、土曜だけということになる。こういう無理難題に近い条件を付けられると困る。朝食はと訊ねると、朝食にパンを食べたという。思い切って午後3時から検査を行うことにした。既往症を訊ねると心筋梗塞でステントが入っているという。日本に住んでいた時に近くの病院で処置を受けたとのことだった。内服薬も毎日降圧剤、脂質異常症の薬、そして血液さらさらの薬を内服しているとのことで、生検を採取すべき疾患があったとしても採取はしないことを話しておいた。
そして午後3時前に患者は来院、妹は仕事で来れないとのこと、さらに・・麻酔下でなければ内視鏡検査ができないと言われて、時間も時間だが、やむをえずに麻酔下で行った。
結果は小さな胃ポリープが二つに大きな食道裂孔ヘルニア、胃ポリープは炎症性ポリープだから心配はないと説明した。説明したのだが・・・英語が話せるというがあまり通じず。もっぱらフィリピン人スタッフにタガログ語で話してもらった。
無事に終了して結果オーライだが・・・なんとかして希望には沿ってあげたいが、すでに検査の予約が入っているなかで、3日間の間にやってほしいと制限をつけられたのはつらかった。こちらがかなり無理したことを理解してくれたらいいのだが・・・
2025年05月09日
2025年5月9日金曜
posted by AMDA IMIC at 08:24
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