5月の最初1日、患者総数は103人、外国人患者は23人、外国人患者率22.3%
今まで僕が診ていた患者はほとんどすべて院長が診てくれていて、楽をさせてもらっている。僕が診ているのは少しややこしい話の外国人患者と内視鏡検査が必要な患者、そして消化器疾患のややこしい話の患者。今まで拝見していた多くの患者は外国人患者を含めて院長がよく診てくれていて、ときどき、日本人そして外国人患者が僕が使っている奥の部屋まで訪ねてきてくれる。先生、元気だったあとか、先生の顔を見ないと元気にならないとか言ってくださる。そしてハグしたり・・中には椅子に座って話し込んでいく人もいる。やってきてくださる方々に感謝。
そんな中、診察をしてほしいと言われたアフリカ某国の男性42歳、一か月前から下腹部を痛がっているとのことだった。さらに話を聞くと・・・痛みは鈍痛、そして下腹部というより陰部に近い部位に痛み。便通も異状なく、少なくとも消化管疾患ではないと判断した。さてどうしようかと考えていると、抗生剤が欲しいと言う。自分では感染症があるのではないかと思うとも言う。まずは鎮痛剤を処方してみようかとも考え、ちらっと話をし始めたら、妻が看護師で鎮痛剤はずっともらって内服しているが効果がない、その妻が病院に行って抗生剤でももらったらと話したと続ける。本当にそのような会話があったのかは確実ではないが、内服しているという鎮痛剤の名称を教えてくれた。どうやら奥様が日本人で看護師らしい。発熱も下痢もなし。念のために尿検査を行ってみたが、蛋白も糖も潜血反応も陰性、白血球もなし。どう考えても尿路系の感染症とは思えない所見。しばらく考え込んでしまったが、どうしても抗生剤をくれるまで動かない的態度にこちらが根負け、抗生剤を出さなければ、さらなる検査も受けてくれなそうな雰囲気だったので、やむを得ず、抗生剤を一週間分処方した。これで改善しなければ、もう抗生剤を欲しいとは言わないだろう。このような医療を行っている自分にやや自己嫌悪。
2025年05月02日
2025年5月2日金曜
posted by AMDA IMIC at 13:57
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