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2025年04月22日

2025年4月22日火曜

4月21日の患者総数は80人、外国人患者は11人、全体の13.7%。
国籍別内訳はベトナム人4人、フィリピン人2人、タイ人、オーストラリア人、パラグアイ人、インドネシア人、そして北欧の某国の方1人。
ベトナム人4人のうち3人は子宮頸がんワクチン接種希望の女性19歳、21歳、27歳。全員技能実習生。残る1人は2歳の女児、呼吸器系の症状と発熱で来院。小児科で新型コロナもインフルエンザも抗原検査で否定。通常の風邪と診断したようだ。
北欧某国の男性、先月から上腹部が痛いと来院。1年ほど前に一回だけ受診したことがあり、過敏性腸症候群と診断した。今回は当時と同じトリメブチンを処方してもよくならず、腹満を訴えたり、ジメチコンを使用してもはっきりとせず、下腹部が痛いこともあったりと・・・消化器疾患としては一番困る内容。本人の希望もあり、上部消化管内視鏡検査を施行した。上手に検査はできたが、やはり器質的疾患はなし。機能的疾患を強く疑う。同行してきた奥様から仕事の内容により症状がよくなったり悪くなったりするとか、会社で心理士のケアを受けているなど、本人からは聞けなかった情報を聞けてあらためて機能的疾患だろうと確信した。来院のたびに処方薬が増えていくのも心配で、薬同士の作用で何が何だか分からなくなるのも心配で・・・今回はすべての薬をやめて消化管運動を促進させる作用のあるもの一種類だけを処方してみた。
インドネシア人男性23歳、彼も技能実習生だそうで、血を吐いたと通訳といっしょにやって来たのが先週の金曜日。肝機能、腎機能も採血しておいた。その結果を聞きに通訳と技能実習生を会社に派遣しているという団体の男性が付き添って来た。この男性にこれまでのいきさつを話した。そして血液検査には異常がないことも伝えた。本来なら内視鏡検査を行って、疾患を確認すべきなのだが、採血の時の暴れ方では内視鏡検査を行うことは危険すぎる気がするとも話した。かなり前だが、タイ人男性に内視鏡検査を行って内視鏡を噛まれてしまい、修理に60万円かかったいやな思いがよみがえる。本人に4日前に処方した胃の攻撃因子を阻害するプロトンポンプインヒビターと胃の防御因子をさらに高めてくれるテプレノンを処方した結果を訊ねたところ、内服してすぐに痛みは消失したとのこと、胃潰瘍を強く疑うが、結論的には本人が内視鏡検査を希望しないため、ある程度の期間、内服を続けることで全員が納得した。
posted by AMDA IMIC at 10:22 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)