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2025年04月12日

2025年4月12日土曜

少し気をつけなければいけないことあり。
 英語で健診をしてほしいと連絡があったとフィリピン人スタッフが教えてくれた。どこのだれからか?と訊ねたら、米軍の基地関係者からという返事。受けていいですか?と聞かれたので、どのような項目が必要なのか、項目が記載された用紙は持っているのか確認してほしいと話した・・・すると用紙は持っている、必要とされる項目は視力と聴力だけだと言う。
 これには少し悩んでしまった。その理由は視力の検査と聴力の検査については欧米系の会社では日本とまったく異なる検査法というか、まったく異なる記載形式を求められることがたびたび過去にあったからだ。そういう検査法を求められると専門医療機関に行っていただくしかなくなってしまう。すると、実は患者がもう窓口に来ていて用紙はこれですと見せてくれた。
 その英文の用紙には検査を受ける人の名前や誕生日、検査を行った医師と医療機関の名前など書くスペースはあるが、肝心の検査結果を書き込むところがない。おまけに、医師のサインの前に、「この人物は健康であることを証明する」という文言が入っている。視力と聴力だけで健康であることなど証明できるわけがない。
 じゃ、どうしましょうか?と訊ねられたので、とりあえず、来てしまっているなら会おうと話した。やってきていたのは若いベトナム系のアメリカ人女性。彼女に視力、聴力の記載方法は日本と同じでいいか?と訊ねると「いい」という返事、項目はこれでいいのか?と訊ねると心電図検査と血圧の測定も必要と言い出した。用紙はこれでいいのか?、結果を書き込むところもないですよと訊ねると、でもこれしかないと言う。やむをえず、では用紙の隅に結果の数値を書き込みましょうか?と提案したが、やめた。求められないことを書くと用紙が汚くなってしまう。視力、聴力検査、心電図検査を施行、血圧も測定し、例の用紙に「異常はない」と書き込んだ。しかし、この程度の検査で「健康であること」を証明できるわけがない。僕なら検査の結果を書き連ね、「上記の検査には異常が認められませんでした」と書く。ただし、用紙がそのようになっていないのでやむをえない。そして彼女は返って行った。
 それから1時間、その彼女が戻って来た。この用紙も書いて欲しかったと・・・その英文用紙を見ると、視力、聴力、血圧、心電図検査等、結果を項目ごとに具体的に書き込むスペースがあった。けっきょくは彼女がこの用紙を自宅に忘れて来たのか、仕事場に忘れて来たのか、仕事場が渡すのを忘れていたのか・・・彼女に振り回されそうになった一日だった。
こちらが「主導権」を持ってことに当たったために大きなトラブルにはならなかったが、慣れない医療機関では英語対応でもあり、なにがなんだかわからなかったろう。
posted by AMDA IMIC at 18:15 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)