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2025年04月05日

2025年4月5日土曜

タイ人男性43歳、健診にて来院。職場に提出しなければならないというので仕事を訊ねたら「ゲンバ」と一言。現場で働いている、すなわち野外の肉体労働ということだろう。彼は不法滞在ではないが、本当に不思議なのは、フィリピン人やタイ人を含めて単純労働に従事している男性が多いことだ。日系人については三世まで、仕事の内容にかかわらずビザが取得できるようだが、日系人以外は定住とか永住ビザを持たない限りは単純労働については認められていないはず。
 最近、彼らよりもう一世代若い30台から20台後半の外国人についてはインド人などを中心にIT産業に従事しているという人たちが目立つ。
 そしてさらにもう一つ若い世代、20台前半から20台半ばまでは実習生や特定技能研修生が目立つ。
 さらにさらに若い10台の終わりから20台前半については留学生、就学生が目立つ。
 ベトナム人男性84歳、インドシナ難民として40年近く前に定住目的で日本政府の許可をもらって来日した人たちのひとりだ。寝られないなどメンタルな問題でときどきやってくる。英語が話せる。それでも近くの医療機関に行くとうまく意思の疎通が取れないらしい。彼の場合はもともとが南ベトナム時代にいわゆるえらい人だったらしく、人の言うことには耳を貸さず、家族からもほぼ見放された状態ということだ。彼のような人たちの将来を本当に心配している。彼らにはいまのベトナムに帰国するという選択肢はないから。
 アメリカ人男児12歳、米軍基地から来院。左の足の親指にもともと巻き爪があり、そこをぶつけたのが一週間前、それから具合が悪いと見せてくれた。巻き爪の部分が感染している。父親は膿が出たというのだが、どうもそのようには見えない。とりあえず抗生剤を処方した。今回の治療は保存的治療であって、いずれ根治療法が必要であることを説明しておいた。
 4日の患者総数は63人、外国人患者は12人、全体の20.6%だった。
posted by AMDA IMIC at 15:26 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)