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2025年01月30日

2025年1月30日木曜

 外国人患者が8人という珍しい一日。10人以下というのはあまり記憶にない。
 インド人男性56歳、某大学で教鞭をふるっていた方で日本語がきわめて上手。こんなに上手なら高尿酸血症程度なら住まいの近くのどこの医療機関に行っても適切なる治療を受けることができると思うのだが・・・市の境を超え、遠方から来てくださる。診察が終わるとひとしきりお酒について熱弁をふるって帰っていく。そのお酒が高尿酸血症の原因だからといつも話しているのだが・・・
 フィリピン人女性62歳、昨年の12月から高血圧で通院を開始している。前回の採血の結果も話さなければならないのだが・・・前回処方の降圧剤がすでに2週間前に内服終了している。内服中は血圧は120台に保たれていたそうだが、またもとの木阿弥の血圧に戻ってしまった。いったい、何人に同じような話をしなければならないのだろう? 慢性疾患であり、食事療法とともに降圧剤を毎日内服しなければ、もとに戻ってしまうよと怒らずに話した。怒ったら言うことを聞いてくれるならいくらでも怒るが、怒ったら来なくなるだけ、あるいは来てくれても心を閉じてしまうだけと思い、がまんする。怒ったら負け、この程度で怒っていたら毎日怒らねばならない。
 フィリピン人女性43歳、出入国管理庁に提出する診断書が欲しいと来院。高血圧で長く通院しており、血圧もよくコントロールされている。フィリピンから親族訪問でやってきている姉の在留期限3か月がもうすぐに迫っていて、自分が病気なので姉が必要なら在留期間が延長されると聞いて、診断書を求めて来たというわけだが・・・彼女には説明した。こんなに元気で、降圧剤で血圧はよくコントロールされているので、診断書を書いても無駄になると思うこと、そして診断書代が無駄になることも・・・それでも書いてほしいと言うので、現実通りに診断書をしたためて渡した。
posted by AMDA IMIC at 09:53 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)