昨日もバングラデシュから一昨日来日した7か月の男児を含めて3人が新型コロナ感染者と判明した。10月は一か月で6人しか陽性者がいなかったのに、11月はすでに9人、それも8人が今週になってからの陽性者。あきらかに新型コロナが再び、増加に転じている。過去の波から推察すると、今月、12月と増えて1月にピークに達すると考えている。
昨日はかなり深刻な例があった。フィリピン人女性32歳、4日前から食欲がない、頭が痛い、吐き気がするとやってきた。話が長くなりそうな気がしたので、奥の診察室で話を訊ねていくと、どうも頭痛にしても要領を得ない。筋収縮性かと思えば片頭痛のような症状も訴える。そのうちに、黙りこくってしまった。フィリピン人スタッフがメンタルみたいと言う。彼女の顔を見ると、目に涙、体が小刻みに震えていて、大腿部を抑えても不随意運動のように止められない。ふと、彼女の右の前腕の内側に傷を見つけた。手を捕まえて、よく見せてもらうとリストカットの跡だった。あまり、時間は経過していないと見た。理由を聞くと・・・来日して数か月、介護施設で働いているそうだ。就労目的でやってきたというので、実習生や研修生ではなさそうだったが、不明。日本語はかなり上手ではあるが、細かいことを表現するのは苦手なようだった。この日本語は来日してからではなく、フィリピンにいる時に勉強したと話してくれた。フィリピン人スタッフが職場のいじめがつらいと話しているという。どういうことがあったのかを具体的に訊ねた。すると、日本人の同僚が彼女のことを日本語が理解できないとからかう、彼女の目の前でほかの日本人スタッフに日本語ができないと話すということだった。これは大変なことが進行していると思った。まず、何も食べていないし、飲めないというので点滴を施行。かなり泣いていた。心療内科の薬を飲むことは問題の解決にはならないので処方しないと説明し、今回の件を職場に報告してもよいかと訊ねると、いいという返事。彼女の携帯から電話してもらったが、電話に出て来た彼女たちの責任者というのが会計担当者だったので、仕事の現場の担当者に代わってもらった。担当者には事情を説明、フィリピン人の彼女の話がすべて真実かどうかはわからないが、現在の状況とリストカットは現実であると話し、フィリピンに帰国したいと思い詰めていることも追加しておいた。ぜひ、必要な手段を講じて欲しい。日本人の同僚や上司がいじめなどとは思えないようなことでも本人にとってはいじめと受け取れるようなことはありうる。こういうケースを直視して職場で改善していかなければ、外国人のいる職場で同じようなことがおこりかねない。それは人手不足に悩む政府も企業も望むところではないはずだ。
2024年11月15日
2024年11月15日金曜
posted by AMDA IMIC at 10:40
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