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2024年09月06日

2024年9月6日金曜

 ドミニカ人女性54歳、高血圧で通院中。先々週、突然、血圧が180まで上昇。当日、僕のクリニックが休診だったので、スペイン語の通訳がいる市内の某病院を受診したとのこと。同病院で血管拡張剤のテープを処方してもらい、貼ったら、頭が痛くなり、めまいがして血圧を測定したら、80/60まで下がっていたとのことだった。今後、同病院に通院するようにと言われたが、住まいから遠いので、今まで通り、僕のクリニックに通院したいと返事をすると、CTの検査を勧められ、腎臓に問題があると言われたそうだ。どんな問題があるの?と訊ねたが、具体的には何のことだか、わからないと話していた。このケース、彼女がこんなにこちらに来たいと言うなり、がんばって引き受けなければいけないと感じた。もうひとつ、感じたことはどうしてCTの結果を日本語でもいいので本人に渡さないかということだ。実は先週末、同病院で父親が大腸内視鏡検査を受けて、ポリープ摘出。でも一部が残っているからと再度の検査を勧められた日本人から相談を受けた。高齢の父親に再度、検査を受けてもらうべきか否か?と。その方も病理の結果など、資料を一切、もらっておらず、
これでは判断しようがないので、病理学診断の結果をいただいてきたら?と話した。昨日、受診し、病理学的診断の報告書のコピーをいただきたいと話したら、相手の医師に渡せないと言われたと教えてくれた。こういう対応はおかしなことと思う。CTの診断結果も病理学的診断の結果も患者のものでもあるはずだ。このような閉鎖的な考えが今の若い医師にもあることに驚きを隠せなかった。
 スリランカ人女性61歳、特定健診の結果を説明した。故国にいる時から脂質異常症で内服治療中。そのためかどうか、まったく異常数値、異常データはなかった。
 台湾人男性38歳、台湾に一時帰国。胃が痛くなり、病院で内視鏡検査を受けて胃潰瘍と診断されて内服中。帰国したあたりからときどき肛門から出血するとのこと。直腸肛門診を行うと、肛門から数センチのところに親指より少し小さなしこりを触れた。硬い便かな?と思ったが、よくよく全体を触ると、長い茎がある。いわゆる山田W型のポリープだ。表面から出血している。肛門鏡を挿入すると、ぎりぎり見える感じ。結果を説明、見にくいが、肛門鏡での写真も見せた。本日、市内の公立病院を受診するようにと情報提供書をしたためた。
posted by AMDA IMIC at 09:22 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)