雨が降って患者全体の数が少なかった3日火曜日、外国人患者数も一日6人と少なかった。
ペルー人男性71歳、いつも日本語が理解できる息子さんが付いてくる。彼らの年齢になると、新しく言葉を覚えるのは至難の業なのだろう。
フィリピン人女性43歳、寝られない、動悸がすると来院。聞けば2週間前にフィリピンにいる父親が倒れたとのこと。頭の手術をして、まだICUに入っていると教えてくれた。病気は脳出血だった。もちろん父親のことを心配しているのだが、もうひとつ彼女を悩ませているのはお金だ。手術代やICUに入っている費用など、家を売ると話していた。公的健康保険という制度がないフィリピンでは庶民ががんや脳卒中に罹患すると、放置して死ぬのを家で待つか、治療を受けて大きな借金を抱え、家を売ってもにっちもさっちもいかなくなる人生に転落するが、どちらかしかない。公的保険制度の恩恵を受けていることに感謝。
フィリピン人男性19歳、フィリピンからやってきて6か月、就職のための検診を受けたら、S-GPTが100を超え、白血球数も11600だった。このまま結果を書き込んだ書類を渡したら、会社から断られるかもしれない。とくに症状はなし。そこでまずHA抗体と白血球分画のチェックを行った。
先日、神奈川県外国人医療推進委員会が開催された。県の委員会なので、最終的には県が決めることなのだが、ぜひ、外国人にとっても受け入れる医療機関にとっても実りのある結論であってほしい。
2024年09月05日
2024年9月5日木曜
posted by AMDA IMIC at 09:04
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