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2024年09月02日

2024年9月2日月曜

 31日土曜日、まだ台風の余波で突然叩きつけるような雨。なのに外国人患者は多かった。仕事をしていて土曜日にしか時間が取れないという人たちや雨が降っているから外での仕事が休みになり、やってきたという人たち。
 スリランカ人女性52歳、大和市特定健診で来院。新患。どうして僕のクリニックを知ったのか?と訊ねたら、同国人のご主人が通院しているとのことだった。
 タイ人女性57歳、高血圧で数か月前から通院している。降圧剤を使っていて、血圧は128/84、体調もよくなり、少しは痩せたと喜んでいた。
 フィリピン人男性27歳、ここ3週間ぐらい、震え、寒気、体か頭から足まで痛いという。今、痛いのか?と訊ねると、そうと答えるが、普通に椅子に座っている。咳も痰も咽頭痛もなく、下痢もない。当初より発熱もないとのこと。話していて気がついたが、手が小刻みに震えていた。彼を見ていて、なんとなく、気がついたことがあり、質問してみた。日本にやってきたのは3月で、保険証からは大企業に勤務していることがわかった。仕事は楽しい?と訊ねると、以前の仕事の方がよかった、今の仕事は失敗したらどうしようとかいつも不安になる、もともと神経質なのでと答える。それに給料が安いんですと漏らしていた。このあたりに病状の原因がありそうと推察したが、実は本当に病気がありました・・・では困るので、まずは肝機能、腎機能のほか、糖尿病、甲状腺ホルモンなどについて採血した。結果は来週の土曜日に再診で説明すると話すと、それまでに具合が悪くなったらどうしよう?と言う。かなり精神的に追い込まれているのだと感じた。
 フィリピン人男性19歳、同国人の母親が連れて来た。フィリピンに残っていた息子を連れて来たので働くために健康診断をしてほしいとのこと。予約もなくいきなりではあったが、受けた。
 フィリピン人男性41歳、会社での健康診断の結果を持参していた。尿酸値が7.8と高く、LDLコレステロールもやや高い。後者は食事療法で、前者には処方を行った。
 タイ人女性46歳、しばらく来なかったが、チェンマイの実家に帰っていたとのこと。亡くなった日本人のご主人の家族といろいろともめごとを抱えていて、いつもご主人の写真をバッグに入れている。弁護士を依頼していて、精神的にもきつい時期があり、眠剤とアルプラゾラムを処方していた。今回、帰国した時に病院を受診したと薬を見せてくれた。中を診て驚いた。鬱の薬、抗てんかん薬、眠剤と山ほどの薬が入っていた。とくに精神科については通訳がついての診察はむずかしく、ある意味、帰国しての受診は理想的なのだが・・・
以前にタイにいるタイ人の知り合いがバンコクの某病院の精神科を受診した際に、かなりヘビーな投薬がされていて、驚いたことを思い出した。タイにも保険診療があるが、日本の制度のようなこの薬はこの病気じゃないと使えないとか、そういう制度上の規制はないのではないかと感じた。
posted by AMDA IMIC at 09:58 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)