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2024年08月30日

2024年8月30日金曜

 フィリピン人男性31歳、会社の検診の結果が出たと持参、s-GPTがわずかに高く、兄弟に肝機能障害があるため、心配して来院。過去にHA抗体陰性、HBs抗原陰性を確認しているので、このまま経過を見るだけでいいと話したが・・・目を移すと尿酸値が7.6とかなりの高値。食事を聞いてもアルコールの摂取歴を尋ねても、思い当たる節がないという。朝食抜きで来たとのことで、採血を行った。この結果で方針を決めることにした。
 カンボジア人男性、隣のA市からやってきた。インドシナ難民としてやってきた女性の配偶者として当時の呼び寄せ事業で来日したと記憶している。はじめて彼を見たときには、女性との年齢差から、もしかして就労のための仮の夫婦か?とも思ったが、そうではなさそうだ。いまだに若く見えた。
 フィリピン人男性55歳、降圧剤を処方したのが4か月前、その時に一週間しか処方していない。血圧が168と高い。薬を内服していなかったためと推察したが、そうではなかった。友達が内服していた降圧剤をもらって内服していたそうだ。それもいよいよなくなり、やってきたというわけだ。ありがちなケースだが、他人の薬は絶対にもらって内服してはいけないと理由を説明しながら話した。
 フィリピン人女性54歳、大和市胃がん検診で、サイレースを使いながらの内視鏡検査。あっというまに終わり、アネキセートで覚醒。説明の後に帰ってもらった。夕方になんと受付にドーナツを届けてくれた。
 インド人男性、横浜市から東京都江東区へ転居したため、かかりつけ医を探している間のできごと。血液検査を行ったところ、糖尿病が悪化、中性脂肪も283まで上昇、なかなか受け入れてくれる医療機関を探せないとのことなので、とりあえず、治療方針から見直して、こちらで診療する仮方針とした。
 ペルー人女性82歳、ほとんど日本語が話せず、今回はお嬢さんが付いて来た。都内のスペイン語で対応可能な医療機関にも通院している。いつものように血圧を計測し、アムロジピン5mgを処方した・・・しばらくして近くの調剤薬局から電話があり、おくすり手帳を見たら、都内の医療機関からもはじめて前回、アムロジピン2.5mgが処方されていますがとのこと。驚いて、こちらに戻って来てもらい、話を聞くと、本人はビタミン剤と思って内服していたとのこと。血圧は120で、自宅でもそれぐらいだと言う。失礼かと思ったが、都内の医療機関にアムロジピン2.5mgを追加した理由を訊ねる文書を書いて次回の診察時に持って行ってもらうことにした。
 アメリカ人男性43歳、横浜市から来院。住民基本台帳に掲載されない在留資格のため、日本の公的保険に加入できず。自費診療。いわゆる難病があり、さらに今回は左手の中指が痛いと来院。見ると爪床の近くの爪の下が乳白色となっていて膿が溜まっていると診断。針で爪に穴をあけて膿を出すと話すと、血相が変わり、がんの疑いも・・・と話し始めた。とりあえず、爪に穴をあけて膿かどうかを確認されてくれと頼み、患指を持つとふりほどこうとするようなしぐさ。このまま刺すのは怖い。再度、説明。爪は痛覚がないので痛くないと話し、21Gの針で穴をあけると黄色の膿がかなりの量、出て来た。培養検査に提出、難病で治療中なので、よけいな抗生物質などは処方しないことにした。
posted by AMDA IMIC at 09:26 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)