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2024年08月27日

2024年8月27日火曜

 インド人男性44歳、7月に来院した時に「遠くに引っ越すので来られない、引っ越し先の近くの医療機関を受診したい」と言われた。もうかれこれ10年近く拝見している。どこへ引っ越すのかと訊ねたら、現在地の横浜市から東京の江東区へという返事だったので、さすがにこれは無理と判断した。その後、数人のインド人患者を診る機会があり、そのうちの在日歴が長い人に、彼の引っ越しの話をしたら・・・インド人学校が横浜から葛西に引っ越した、そのためじゃないかと言われた。たしかに彼には二人の男の子がいた。宛先を書かずに紹介状をしたためておいたところ、昨日、来院。医療機関を見つけたか?と訊ねると「まだ」とのこと。そして朝食抜きで来たので採血をしてほしいとのリクエスト。これではさらに彼の診療を続けることになってしまう。今回は採血を行い、結果を見て処方を行うということで合意、至急ではないが、通院できる医療機関を探してもらうことにしたが、その方法がわからないとのことなんので、センターの業務を説明し、電話番号を渡しておいた。
 フィリピン人男性33歳、フィリピン人女性65歳、発熱を主訴として続けて来院。新型コロナ簡易抗原検査では二人とも陰性だった。
 タイ人男性56歳、鶏眼処置で来院。今回で治療は終わりとした。処置が終わったときに爪を見せてくれた。さじ状の爪で変形が甚だしい。聞けばシンナーを扱う仕事をしていて、以前は何も問題はなかったとのこと。どこの皮膚科に行ってもよくならないと続ける。調べてみると、典型的なシンナーによる爪の病変だった。もとのようになるのは不可能と話した。
このような病変も労災になるのだろうか? 
 フィリピン人女性60歳、8月13日から発熱していたとのこと。なぜ、今まで放置していたのか、不明。7月末に娘さんが発熱と咽頭痛で医療機関を受診、二軒目に訪れた医療機関で溶連菌感染症と言われたと教えてくれた。それならなおのこと、なぜ放置していたのか、理由がわからない。すでに検査を行う時期でもなく、症状は軽くなっているとのことで、対症療法だけとした。以前に拝見した時よりかなり太ったことに注目、聞けば両親、兄弟ともに糖尿病とのことなので、今回の件が治癒したら、空腹時採血に訪れるようにと話した。
 小児科も外国人が多く、午後から中国人の母親が予防接種を希望してお子さんを連れて来院。幸いなことに日本語がそこそこ理解でき、ワクチンそのものの備蓄もあり、一日で解決した。
posted by AMDA IMIC at 10:04 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)